4 / 146
4話
しおりを挟む
◇ ◇ ◇ ラフェ
最近はお腹が大きくなり過ぎて歩くのもキツイ。
離れで暮らしてはいるけどエドワードの葬儀も終わりこれからのことを考えないといけない。
お義母様には
「子供が産まれて落ち着いたら出ていくつもりです」と伝えてある。
エドワードの死亡給付金がもうすぐ支払われることになっている。それに加え毎月の生活費が騎士団から振り込まれるので内職をしながら子供を育てることはできると思う。
身重の今引っ越すのは流石にキツイので頭を下げて居させてもらえるようにお願いをした。
でもこの屋敷全てにエドワードとの思い出が残っている。
ずっと婚約者として過ごしていたので、幼い頃から遊びに来ていた。
両親が亡くなり結婚したばかりの兄の家に引き取られ、少しだけ……肩身の狭い生活をしていた。
意地悪をされたことはない……だけど欲しいものがあっても必要なものがあっても自分からお願いするのは気が引けた。
最低限の生活は出来ていたのでそれでいいと思っていた。そんなわたしにいつも気を遣って服を買ってくれたり学校で必要なモノを用意してくれたお義母様。
「うちには女の子がいないからラフェのモノを買ってあげられるのは楽しみなのよ」
いつもそう言ってアーバンから学校で必要なモノを聞いては用意をしてくれるお義母様にいつも感謝していた。
エドワードも騎士団に入隊して忙しそうにしていたが、時間を作りわたしとの時間を過ごしてくれた優しい人だった。
4歳も離れているのにわたしを大切にしてくれたエドワード。
お互い兄妹のような関係の中で過ごしてきた。
いつかはエドワードに好きな人が出来て婚約は解消されるだろうと思っていた。
だって元々モテていた彼は、騎士になってからさらに人気が出て、学園で過ごす生徒達の間でもエドワードは有名だった。
なのにエドワードは学園を卒業すると同時にわたしを妻にしたいと言ってくれた。
わたしはエドワードのプロポーズを受け入れてお互い幼馴染の兄妹のような関係から少しずつお互い意識し合う恋人になっていった。
二人で劇や美術館へ行ったりしてデートを重ねた。沢山会話をして手を繋いで歩いて、笑い合い、これから先の生活を夢見て話をした。
エドワードは隊長になるのが夢だった。そしていずれは近衛騎士として王宮内で働きたいと言っていた。
わたしは温かい家庭を築きたかった。
両親が早くに亡くなった分、自分の子供達には沢山の愛情を与えて楽しく賑やかな暮らしを夢見ていた。
沢山の人に祝福され結婚して、家を建てて幸せな生活を始めたばかりだった。
まさかエドワードが亡くなるなんて……
だけどお腹の子供はどんどん大きくなっていく。これから先の不安と愛する我が子が生まれる喜びでわたしの心はいっぱいいっぱいだった。
毎日子供の服を作ったりオムツを縫ったりと出産の準備をしながら静かに離れで過ごした。
義両親が毎日食事を持って会いにきてくれた。
アーバンも仕事が終わると顔を出して「体調は?」「まだ産まれそうもないね?」と声をかけてから自宅へと帰っていった。
ベルさんとの仲は今どうなっているのか聞いていない。ただいつも早い時間に顔を出すので二人の関係を少し心配しているのだけど、わたしが関わることではないので黙っているしかない。
エドワードが行方不明と言われ、わたしが不安定なとき、アーバンはわたしのそばに居てくれた。
「ベルさんが嫌な思いをするといけないからわたしのことは放っておいていいの」
「ラフェには関係ないだろ」
アーバンはベルさんのことをわたしが気にするのを嫌がった。わたしもアーバンを突き離せばいいのに、エドワードのこと、お腹の赤ちゃんのこと、これからのことを考えると不安になって、アーバンの優しさに甘えていた。
別にアーバンと何かあったわけではない。でもアーバンが顔を出してくれることに慣れていく、そしてそれが当たり前になっていくことが怖くなった。
まるでエドワードがもう本当にいなくなってしまったように思えてきて……葬儀もしたのに。
わたしにはまだエドワードとの思い出が沢山あり過ぎて、そしてアーバンも含め三人で過ごした思い出もあり過ぎて、アーバンにこれ以上依存したくなかった。
だからアーバンに言った。
「わたし子供が産まれたらここを出るつもり。子供と二人で家を借りて暮らすわ。
だからアーバンもベルさんと幸せになって欲しいの。わたしを心配してくれるのは嬉しいけど、幼馴染で家族だからと言ってこれ以上甘えるわけにはいかないわ」
「ラフェ、家族だろう?兄貴が居なくなったからって出ていかなくてもいいだろう?」
「そんなわけにはいかないわ。アーバンだっていずれは結婚するのよ?その時にわたしがここに居ればお嫁さんだっていい気持ちはしないわ。アーバンがいずれこの屋敷の跡取りになるの、わたしは邪魔でしかないの」
◇ ◆ ◇ アーバン
「アーバンどうして?ラフェさんのことは確かに心配なのわかるわ。だけどだからと言ってしばらく会えないなんておかしいわよ」
ベルがしばらく会えないと言ったら泣き崩れた。
「すまない、だが今は兄貴の情報を集めたりしているし、母上達が憔悴しているんでそばに居てあげたい。それにラフェは今妊娠して大事な時なんだ。もし流産でもしたら……」
俺はラフェのことが心配で堪らないのに違うことを言い訳にした。
ラフェを忘れるために付き合い出したベル。
ベルは「それでもいい、ラフェさんの代わりでもいいから」そう言った。
俺がラフェを好きなことを彼女は知っていた。
二人は同じ職場にいた。
ラフェは卒業してからエドワードと結婚するまでの半年ほど雑貨屋で働いていた。
俺は気になって何かと理由をつけてラフェの店に行っていた。ラフェは幼馴染だからと思っていて俺の気持ちに気づいてもいなかったが、ベルは俺の気持ちに気がついていた。
「アーバンのラフェさんを見る目がとても優しかったもの」
付き合い出してからそう言われた。
「ベル、俺はすぐにラフェを忘れられない。そんなずるい男と付き合ってもいいのか?」
「貴方がわたしを好きになるまで待つわ」
そしてベルは俺が働く騎士団へと職場を移した。
ベルは俺と付き合い出した。
俺はラフェを忘れようとベルとデートを重ねやっと少しラフェへの気持ちを忘れられそうだった。
なのに……今はラフェが心配で仕方がない。
最近はお腹が大きくなり過ぎて歩くのもキツイ。
離れで暮らしてはいるけどエドワードの葬儀も終わりこれからのことを考えないといけない。
お義母様には
「子供が産まれて落ち着いたら出ていくつもりです」と伝えてある。
エドワードの死亡給付金がもうすぐ支払われることになっている。それに加え毎月の生活費が騎士団から振り込まれるので内職をしながら子供を育てることはできると思う。
身重の今引っ越すのは流石にキツイので頭を下げて居させてもらえるようにお願いをした。
でもこの屋敷全てにエドワードとの思い出が残っている。
ずっと婚約者として過ごしていたので、幼い頃から遊びに来ていた。
両親が亡くなり結婚したばかりの兄の家に引き取られ、少しだけ……肩身の狭い生活をしていた。
意地悪をされたことはない……だけど欲しいものがあっても必要なものがあっても自分からお願いするのは気が引けた。
最低限の生活は出来ていたのでそれでいいと思っていた。そんなわたしにいつも気を遣って服を買ってくれたり学校で必要なモノを用意してくれたお義母様。
「うちには女の子がいないからラフェのモノを買ってあげられるのは楽しみなのよ」
いつもそう言ってアーバンから学校で必要なモノを聞いては用意をしてくれるお義母様にいつも感謝していた。
エドワードも騎士団に入隊して忙しそうにしていたが、時間を作りわたしとの時間を過ごしてくれた優しい人だった。
4歳も離れているのにわたしを大切にしてくれたエドワード。
お互い兄妹のような関係の中で過ごしてきた。
いつかはエドワードに好きな人が出来て婚約は解消されるだろうと思っていた。
だって元々モテていた彼は、騎士になってからさらに人気が出て、学園で過ごす生徒達の間でもエドワードは有名だった。
なのにエドワードは学園を卒業すると同時にわたしを妻にしたいと言ってくれた。
わたしはエドワードのプロポーズを受け入れてお互い幼馴染の兄妹のような関係から少しずつお互い意識し合う恋人になっていった。
二人で劇や美術館へ行ったりしてデートを重ねた。沢山会話をして手を繋いで歩いて、笑い合い、これから先の生活を夢見て話をした。
エドワードは隊長になるのが夢だった。そしていずれは近衛騎士として王宮内で働きたいと言っていた。
わたしは温かい家庭を築きたかった。
両親が早くに亡くなった分、自分の子供達には沢山の愛情を与えて楽しく賑やかな暮らしを夢見ていた。
沢山の人に祝福され結婚して、家を建てて幸せな生活を始めたばかりだった。
まさかエドワードが亡くなるなんて……
だけどお腹の子供はどんどん大きくなっていく。これから先の不安と愛する我が子が生まれる喜びでわたしの心はいっぱいいっぱいだった。
毎日子供の服を作ったりオムツを縫ったりと出産の準備をしながら静かに離れで過ごした。
義両親が毎日食事を持って会いにきてくれた。
アーバンも仕事が終わると顔を出して「体調は?」「まだ産まれそうもないね?」と声をかけてから自宅へと帰っていった。
ベルさんとの仲は今どうなっているのか聞いていない。ただいつも早い時間に顔を出すので二人の関係を少し心配しているのだけど、わたしが関わることではないので黙っているしかない。
エドワードが行方不明と言われ、わたしが不安定なとき、アーバンはわたしのそばに居てくれた。
「ベルさんが嫌な思いをするといけないからわたしのことは放っておいていいの」
「ラフェには関係ないだろ」
アーバンはベルさんのことをわたしが気にするのを嫌がった。わたしもアーバンを突き離せばいいのに、エドワードのこと、お腹の赤ちゃんのこと、これからのことを考えると不安になって、アーバンの優しさに甘えていた。
別にアーバンと何かあったわけではない。でもアーバンが顔を出してくれることに慣れていく、そしてそれが当たり前になっていくことが怖くなった。
まるでエドワードがもう本当にいなくなってしまったように思えてきて……葬儀もしたのに。
わたしにはまだエドワードとの思い出が沢山あり過ぎて、そしてアーバンも含め三人で過ごした思い出もあり過ぎて、アーバンにこれ以上依存したくなかった。
だからアーバンに言った。
「わたし子供が産まれたらここを出るつもり。子供と二人で家を借りて暮らすわ。
だからアーバンもベルさんと幸せになって欲しいの。わたしを心配してくれるのは嬉しいけど、幼馴染で家族だからと言ってこれ以上甘えるわけにはいかないわ」
「ラフェ、家族だろう?兄貴が居なくなったからって出ていかなくてもいいだろう?」
「そんなわけにはいかないわ。アーバンだっていずれは結婚するのよ?その時にわたしがここに居ればお嫁さんだっていい気持ちはしないわ。アーバンがいずれこの屋敷の跡取りになるの、わたしは邪魔でしかないの」
◇ ◆ ◇ アーバン
「アーバンどうして?ラフェさんのことは確かに心配なのわかるわ。だけどだからと言ってしばらく会えないなんておかしいわよ」
ベルがしばらく会えないと言ったら泣き崩れた。
「すまない、だが今は兄貴の情報を集めたりしているし、母上達が憔悴しているんでそばに居てあげたい。それにラフェは今妊娠して大事な時なんだ。もし流産でもしたら……」
俺はラフェのことが心配で堪らないのに違うことを言い訳にした。
ラフェを忘れるために付き合い出したベル。
ベルは「それでもいい、ラフェさんの代わりでもいいから」そう言った。
俺がラフェを好きなことを彼女は知っていた。
二人は同じ職場にいた。
ラフェは卒業してからエドワードと結婚するまでの半年ほど雑貨屋で働いていた。
俺は気になって何かと理由をつけてラフェの店に行っていた。ラフェは幼馴染だからと思っていて俺の気持ちに気づいてもいなかったが、ベルは俺の気持ちに気がついていた。
「アーバンのラフェさんを見る目がとても優しかったもの」
付き合い出してからそう言われた。
「ベル、俺はすぐにラフェを忘れられない。そんなずるい男と付き合ってもいいのか?」
「貴方がわたしを好きになるまで待つわ」
そしてベルは俺が働く騎士団へと職場を移した。
ベルは俺と付き合い出した。
俺はラフェを忘れようとベルとデートを重ねやっと少しラフェへの気持ちを忘れられそうだった。
なのに……今はラフェが心配で仕方がない。
86
お気に入りに追加
3,819
あなたにおすすめの小説

本日より他人として生きさせていただきます
ネコ
恋愛
伯爵令嬢のアルマは、愛のない婚約者レオナードに尽くし続けてきた。しかし、彼の隣にはいつも「運命の相手」を自称する美女の姿が。家族も周囲もレオナードの一方的なわがままを容認するばかり。ある夜会で二人の逢瀬を目撃したアルマは、今さら怒る気力も失せてしまう。「それなら私は他人として過ごしましょう」そう告げて婚約破棄に踏み切る。だが、彼女が去った瞬間からレオナードの人生には不穏なほつれが生じ始めるのだった。

記憶を失くした悪役令嬢~私に婚約者なんておりましたでしょうか~
Blue
恋愛
マッツォレーラ侯爵の娘、エレオノーラ・マッツォレーラは、第一王子の婚約者。しかし、その婚約者を奪った男爵令嬢を助けようとして今正に、階段から二人まとめて落ちようとしていた。
走馬灯のように、第一王子との思い出を思い出す彼女は、強い衝撃と共に意識を失ったのだった。
望まれない結婚〜相手は前妻を忘れられない初恋の人でした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【忘れるな、憎い君と結婚するのは亡き妻の遺言だということを】
男爵家令嬢、ジェニファーは薄幸な少女だった。両親を早くに亡くし、意地悪な叔母と叔父に育てられた彼女には忘れられない初恋があった。それは少女時代、病弱な従姉妹の話し相手として滞在した避暑地で偶然出会った少年。年が近かった2人は頻繁に会っては楽しい日々を過ごしているうちに、ジェニファーは少年に好意を抱くようになっていった。
少年に恋したジェニファーは今の生活が長く続くことを祈った。
けれど従姉妹の体調が悪化し、遠くの病院に入院することになり、ジェニファーの役目は終わった。
少年に別れを告げる事もできずに、元の生活に戻ることになってしまったのだ。
それから十数年の時が流れ、音信不通になっていた従姉妹が自分の初恋の男性と結婚したことを知る。その事実にショックを受けたものの、ジェニファーは2人の結婚を心から祝うことにした。
その2年後、従姉妹は病で亡くなってしまう。それから1年の歳月が流れ、突然彼から求婚状が届けられた。ずっと彼のことが忘れられなかったジェニファーは、喜んで後妻に入ることにしたのだが……。
そこには残酷な現実が待っていた――
*他サイトでも投稿中

願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
※ありがたいことにHOTランキング入りいたしました。たくさんの方の目に触れる機会に感謝です。本編は終了しましたが、番外編も投稿予定ですので、気長にお付き合いくださると嬉しいです。たくさんのお気に入り登録、しおり、エール、いいねをありがとうございます。R7.1/31

【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】

初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。

公爵令息は妹を選ぶらしいので私は旅に出ます
ネコ
恋愛
公爵令息ラウルの婚約者だったエリンは、なぜかいつも“愛らしい妹”に優先順位を奪われていた。正当な抗議も「ただの嫉妬だろう」と取り合われず、遂に婚約破棄へ。放り出されても涙は出ない。ならば持ち前の治癒魔法を活かして自由に生きよう――そう決めたエリンの旅立ち先で、運命は大きく動き出す。

あなたには、この程度のこと、だったのかもしれませんが。
ふまさ
恋愛
楽しみにしていた、パーティー。けれどその場は、信じられないほどに凍り付いていた。
でも。
愉快そうに声を上げて笑う者が、一人、いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる