109 / 109
新しい恋。
番外編 留学2年目のバズール③
しおりを挟む
改めてのデートはわたしが行きたいと言っていた展覧会へ。
オリソン国の芸術家達だけではなく他国で有名な作家さんの絵や彫刻も飾られていて見るだけでワクワクする。
「ライナはほんとこう言うの好きだよな」
「うん、楽しい。お父様の仕事柄いろんな絵画や工芸品を見ていたからかもしれないけど、他国にはその土地の文化に反映されたものがたくさんあってそれを知らない人たちに伝えられるってとっても素敵なことだと思うの」
「うちの親も事務的なことは手伝っているけど実際飛び回って探して来ているのはライナの親父さんだもんな。俺もいつかは二人の後を継ぐことになるけどもっと勉強しないといけないな」
「うん、でもわたし家にいるだけの奥さんになるつもりはないの。一緒に商会をやっていきたい」
「そっかあ、一緒にか……ま、それもいいかもな」
「何?その言い方!嫌なの?」
「違う、さっきはさライナにまた俺の嫌なところ見せたしさ、いい気分じゃなかっただろう?」
「ああ、あの女の子ね。思い出したの。バズールって昔っから塩対応なのによくあんなことあったよね。リーリエ様もリリアンナ様も同じだったし。リリアンナ様には結婚迫られて了承しようとしたしね」
わたしが笑いながら言うと髪を思いっきり掻きむしった。
「あれは……お前に害があるならあの人と結婚してお前にこれ以上迷惑かけないようにしようと思ったからだ。好きだったなわけじゃない。だけど困っている人にはすぐに手を差し伸べられる、そこは尊敬していたんだ。でも恋愛感情は持てなかった。お前のこと何度も諦めようとしたけどやっぱり無理だった。諦めるのはお前が誰かと結婚した時だとずっと思ってたんだ」
バズールの言葉に胸がツキンっと痛んだ。
シエルのことが好きだった時もバズールはずっと見守ってくれていたんだ。
「……リリアンナ様、市井で暮らしていると聞いたわ。列車事故の主犯ではなかったらしいわね」
「俺もそれは聞いた。でも、やってはいけないことをしたから罪は償わないとな」
「うん、許されないことをしたと思ってる、でも、頑張って生きてほしい。頑張って生きることも罪を償う贖罪になると思うの」
「ああそうだね」
バズールは側近だったからリリアンナ様のいいところも知っていたのだろう。
わたしは苦手だったけど、それでもあの堂々としたところや屈託のない笑顔は忘れられない。
そこで話すのはやめた。
わたし達の中ではもうリリアンナ様のことで話すことはないだろう。
展覧会の後はバズールの行きたいと言っていたところへ向かった。
そこは、珍しいお茶を出してくれる喫茶店だった。
「ここは、いろんな国のお茶を飲ませてくれるところなんだ。少量ずつ出してくれるから飲み比べ出来て楽しいんだ。ついでにそれに合わせたお菓子も出るんだ」
わたし達は別々の飲み比べセットを頼んだ。
お互い交換して飲んでは感想を言い合った。
「気候によって同じ葉の種類でもこんなに味が変わるんだね」
「うん、土壌の違いでも全く変わるらしい」
「ふふ、バズールの立てたデートって全部わたしが興味があるものばかりね」
「ライナってロマンティックなデートよりやっぱり君の興味のあるところへ行くのが一番喜ぶと思ったんだ」
「うんとっても楽しい」
ーーバズールが必死で朝のことを無かったことにする姿にわたしはクスッと笑った。
幼い頃から知っているバズール、お互いのいいところも悪いところも知っている。
そしてバズールは夜星の見えるレストランに連れて行ってくれた。
テラス席は周りに人がいない個室に近い感じになっていてゆっくりと食事を楽しめた。
たくさんの星が輝いていて薄明かりのランプでの食事はとても素敵だった。
「ねえバズール、弟に爵位を譲ったけどいいの?うちの爵位は同じ伯爵でも新参者でまだまだ力はないわ、名前だけの伯爵よ?」
「俺はライナと結婚できたらそれでいい、力は俺がこれからつけていく。ライナは俺について来てくれたらそれでいい、絶対もう迷わない。ライナを幸せにするのは俺だって思ってる、他の人に譲る気はないよ」
「うん、期待してるよ」
「はいこれ」
そっと渡されたのは……指輪だった。
「誕生日プレゼント……そして俺が卒業したら結婚しよう」
今日のバズールはカッコつけるつもりだったのに、最初の出鼻を挫かれてずっと落ち込んで、それがなんだか可笑しくて。
「うん、幸せにしてね。わたしもバズールを幸せにするから」
そして、わたしとバズールはオリソン国で結婚式を挙げた。
この二年間はわたしにとってかけがえのない時間になったから。
愛する人とこの国の人達に祝福されて結婚ができてとても幸せだった。
そんな私たちの結婚式に……オリエ様とイアン様が出席してくれた。
その二人を温かい目で見守っていたのは……カイさん達、二人の関係を知っている人達だった。
「オリエ様……わたしは素直じゃなくてバズールのこと好きだったのに気がつかなくて認めたくなくて遠回りしてしまいました。……オリエ様は……」
本当はここから先の言葉を言いたかった。
でもオリエ様の顔を見たらもう言えなくなった。
泣きそうな顔……わたしなんかよりも辛い思いをして今を生きているんだもの。二人の世界に知らないわたしが踏み込むべきではない。
「ごめんなさい……わたし……オリエ様に助けていただいてそばに居ていただいて、とても安心して過ごすことができました。わたしの幸せを……分けてあげたい……幸せになって欲しくて……もうすぐこの国を離れますが、どうか幸せになってください。大好きですオリエ様」
わたしの精一杯の気持ちがオリエ様の負担になりませんように…要らないことを言ったと少し後悔しながらも……わたしはオリエ様の幸せを願わずにいられなかった。
そしてわたし達がオリソン国をさった後……二人は……
◇ ◇ ◇
「ねえバズール、最近髭を伸ばしているのはどうして?」
「うん、やっと髭が濃いくなって来たんだ。このまま伸ばそうと思って。これで女性が俺を避けてくれそうだろう?」
ーー髭が伸びたバズールもかっこいいと思うのはわたしだけ?なのかしら。
◆ ◆ ◆
イアンとオリエの恋は番外編から削除いたしました。
8月25日から
【イアンとオリエの恋】として別作品として移すことになりました。
そこに新しい話を少し追加いたします。
感想をいただいた方達には申し訳ないと思っています。
タグが消えてしまった方もいると思います。
本当にすみません。
ですがもしあと少し読んでもいいかなと思う方がいたらちょっと覗いてみてください。
たろ
オリソン国の芸術家達だけではなく他国で有名な作家さんの絵や彫刻も飾られていて見るだけでワクワクする。
「ライナはほんとこう言うの好きだよな」
「うん、楽しい。お父様の仕事柄いろんな絵画や工芸品を見ていたからかもしれないけど、他国にはその土地の文化に反映されたものがたくさんあってそれを知らない人たちに伝えられるってとっても素敵なことだと思うの」
「うちの親も事務的なことは手伝っているけど実際飛び回って探して来ているのはライナの親父さんだもんな。俺もいつかは二人の後を継ぐことになるけどもっと勉強しないといけないな」
「うん、でもわたし家にいるだけの奥さんになるつもりはないの。一緒に商会をやっていきたい」
「そっかあ、一緒にか……ま、それもいいかもな」
「何?その言い方!嫌なの?」
「違う、さっきはさライナにまた俺の嫌なところ見せたしさ、いい気分じゃなかっただろう?」
「ああ、あの女の子ね。思い出したの。バズールって昔っから塩対応なのによくあんなことあったよね。リーリエ様もリリアンナ様も同じだったし。リリアンナ様には結婚迫られて了承しようとしたしね」
わたしが笑いながら言うと髪を思いっきり掻きむしった。
「あれは……お前に害があるならあの人と結婚してお前にこれ以上迷惑かけないようにしようと思ったからだ。好きだったなわけじゃない。だけど困っている人にはすぐに手を差し伸べられる、そこは尊敬していたんだ。でも恋愛感情は持てなかった。お前のこと何度も諦めようとしたけどやっぱり無理だった。諦めるのはお前が誰かと結婚した時だとずっと思ってたんだ」
バズールの言葉に胸がツキンっと痛んだ。
シエルのことが好きだった時もバズールはずっと見守ってくれていたんだ。
「……リリアンナ様、市井で暮らしていると聞いたわ。列車事故の主犯ではなかったらしいわね」
「俺もそれは聞いた。でも、やってはいけないことをしたから罪は償わないとな」
「うん、許されないことをしたと思ってる、でも、頑張って生きてほしい。頑張って生きることも罪を償う贖罪になると思うの」
「ああそうだね」
バズールは側近だったからリリアンナ様のいいところも知っていたのだろう。
わたしは苦手だったけど、それでもあの堂々としたところや屈託のない笑顔は忘れられない。
そこで話すのはやめた。
わたし達の中ではもうリリアンナ様のことで話すことはないだろう。
展覧会の後はバズールの行きたいと言っていたところへ向かった。
そこは、珍しいお茶を出してくれる喫茶店だった。
「ここは、いろんな国のお茶を飲ませてくれるところなんだ。少量ずつ出してくれるから飲み比べ出来て楽しいんだ。ついでにそれに合わせたお菓子も出るんだ」
わたし達は別々の飲み比べセットを頼んだ。
お互い交換して飲んでは感想を言い合った。
「気候によって同じ葉の種類でもこんなに味が変わるんだね」
「うん、土壌の違いでも全く変わるらしい」
「ふふ、バズールの立てたデートって全部わたしが興味があるものばかりね」
「ライナってロマンティックなデートよりやっぱり君の興味のあるところへ行くのが一番喜ぶと思ったんだ」
「うんとっても楽しい」
ーーバズールが必死で朝のことを無かったことにする姿にわたしはクスッと笑った。
幼い頃から知っているバズール、お互いのいいところも悪いところも知っている。
そしてバズールは夜星の見えるレストランに連れて行ってくれた。
テラス席は周りに人がいない個室に近い感じになっていてゆっくりと食事を楽しめた。
たくさんの星が輝いていて薄明かりのランプでの食事はとても素敵だった。
「ねえバズール、弟に爵位を譲ったけどいいの?うちの爵位は同じ伯爵でも新参者でまだまだ力はないわ、名前だけの伯爵よ?」
「俺はライナと結婚できたらそれでいい、力は俺がこれからつけていく。ライナは俺について来てくれたらそれでいい、絶対もう迷わない。ライナを幸せにするのは俺だって思ってる、他の人に譲る気はないよ」
「うん、期待してるよ」
「はいこれ」
そっと渡されたのは……指輪だった。
「誕生日プレゼント……そして俺が卒業したら結婚しよう」
今日のバズールはカッコつけるつもりだったのに、最初の出鼻を挫かれてずっと落ち込んで、それがなんだか可笑しくて。
「うん、幸せにしてね。わたしもバズールを幸せにするから」
そして、わたしとバズールはオリソン国で結婚式を挙げた。
この二年間はわたしにとってかけがえのない時間になったから。
愛する人とこの国の人達に祝福されて結婚ができてとても幸せだった。
そんな私たちの結婚式に……オリエ様とイアン様が出席してくれた。
その二人を温かい目で見守っていたのは……カイさん達、二人の関係を知っている人達だった。
「オリエ様……わたしは素直じゃなくてバズールのこと好きだったのに気がつかなくて認めたくなくて遠回りしてしまいました。……オリエ様は……」
本当はここから先の言葉を言いたかった。
でもオリエ様の顔を見たらもう言えなくなった。
泣きそうな顔……わたしなんかよりも辛い思いをして今を生きているんだもの。二人の世界に知らないわたしが踏み込むべきではない。
「ごめんなさい……わたし……オリエ様に助けていただいてそばに居ていただいて、とても安心して過ごすことができました。わたしの幸せを……分けてあげたい……幸せになって欲しくて……もうすぐこの国を離れますが、どうか幸せになってください。大好きですオリエ様」
わたしの精一杯の気持ちがオリエ様の負担になりませんように…要らないことを言ったと少し後悔しながらも……わたしはオリエ様の幸せを願わずにいられなかった。
そしてわたし達がオリソン国をさった後……二人は……
◇ ◇ ◇
「ねえバズール、最近髭を伸ばしているのはどうして?」
「うん、やっと髭が濃いくなって来たんだ。このまま伸ばそうと思って。これで女性が俺を避けてくれそうだろう?」
ーー髭が伸びたバズールもかっこいいと思うのはわたしだけ?なのかしら。
◆ ◆ ◆
イアンとオリエの恋は番外編から削除いたしました。
8月25日から
【イアンとオリエの恋】として別作品として移すことになりました。
そこに新しい話を少し追加いたします。
感想をいただいた方達には申し訳ないと思っています。
タグが消えてしまった方もいると思います。
本当にすみません。
ですがもしあと少し読んでもいいかなと思う方がいたらちょっと覗いてみてください。
たろ
218
お気に入りに追加
8,435
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(95件)
あなたにおすすめの小説


【完結】ずっと、ずっとあなたを愛していました 〜後悔も、懺悔も今更いりません〜
高瀬船
恋愛
リスティアナ・メイブルムには二歳年上の婚約者が居る。
婚約者は、国の王太子で穏やかで優しく、婚約は王命ではあったが仲睦まじく関係を築けていた。
それなのに、突然ある日婚約者である王太子からは土下座をされ、婚約を解消して欲しいと願われる。
何故、そんな事に。
優しく微笑むその笑顔を向ける先は確かに自分に向けられていたのに。
婚約者として確かに大切にされていたのに何故こうなってしまったのか。
リスティアナの思いとは裏腹に、ある時期からリスティアナに悪い噂が立ち始める。
悪い噂が立つ事など何もしていないのにも関わらず、リスティアナは次第に学園で、夜会で、孤立していく。

立派な王太子妃~妃の幸せは誰が考えるのか~
矢野りと
恋愛
ある日王太子妃は夫である王太子の不貞の現場を目撃してしまう。愛している夫の裏切りに傷つきながらも、やり直したいと周りに助言を求めるが‥‥。
隠れて不貞を続ける夫を見続けていくうちに壊れていく妻。
周りが気づいた時は何もかも手遅れだった…。
※設定はゆるいです。


〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)

大好きなあなたを忘れる方法
山田ランチ
恋愛
あらすじ
王子と婚約関係にある侯爵令嬢のメリベルは、訳あってずっと秘密の婚約者のままにされていた。学園へ入学してすぐ、メリベルの魔廻が(魔術を使う為の魔素を貯めておく器官)が限界を向かえようとしている事に気が付いた大魔術師は、魔廻を小さくする事を提案する。その方法は、魔素が好むという悲しい記憶を失くしていくものだった。悲しい記憶を引っ張り出しては消していくという日々を過ごすうち、徐々に王子との記憶を失くしていくメリベル。そんな中、魔廻を奪う謎の者達に大魔術師とメリベルが襲われてしまう。
魔廻を奪おうとする者達は何者なのか。王子との婚約が隠されている訳と、重大な秘密を抱える大魔術師の正体が、メリベルの記憶に導かれ、やがて世界の始まりへと繋がっていく。
登場人物
・メリベル・アークトュラス 17歳、アークトゥラス侯爵の一人娘。ジャスパーの婚約者。
・ジャスパー・オリオン 17歳、第一王子。メリベルの婚約者。
・イーライ 学園の園芸員。
クレイシー・クレリック 17歳、クレリック侯爵の一人娘。
・リーヴァイ・ブルーマー 18歳、ブルーマー子爵家の嫡男でジャスパーの側近。
・アイザック・スチュアート 17歳、スチュアート侯爵の嫡男でジャスパーの側近。
・ノア・ワード 18歳、ワード騎士団長の息子でジャスパーの従騎士。
・シア・ガイザー 17歳、ガイザー男爵の娘でメリベルの友人。
・マイロ 17歳、メリベルの友人。
魔素→世界に漂っている物質。触れれば精神を侵され、生き物は主に凶暴化し魔獣となる。
魔廻→体内にある魔廻(まかい)と呼ばれる器官、魔素を取り込み貯める事が出来る。魔術師はこの器官がある事が必須。
ソル神とルナ神→太陽と月の男女神が魔素で満ちた混沌の大地に現れ、世界を二つに分けて浄化した。ソル神は昼間を、ルナ神は夜を受け持った。
【完結】365日後の花言葉
Ringo
恋愛
許せなかった。
幼い頃からの婚約者でもあり、誰よりも大好きで愛していたあなただからこそ。
あなたの裏切りを知った翌朝、私の元に届いたのはゼラニウムの花束。
“ごめんなさい”
言い訳もせず、拒絶し続ける私の元に通い続けるあなたの愛情を、私はもう一度信じてもいいの?
※勢いよく本編完結しまして、番外編ではイチャイチャするふたりのその後をお届けします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
バズールもシエルも結局は同じ。
途中リーリエと重なって見えたとか、お気に入りのオモチャとか言われて思う事があったならシエルと同じ事になるって危機感感じなかったのかな?
バズールは特にそれを目の当たりにしてるはずだけど。
自分から王女の護衛から外して下さいって早く願い出ていればライナの誤解はすぐに解けたはず。
ライナも結局はバズールもシエルと同じ事してるからバズールに何も言えない相談もできない、行動できなくなるって仕方ないんじゃないのかな?
バズールも信頼を失うような誤解させるようなことしてしまっているんだから。
散々シエルで辛い目にあったのに「またか···」って思えばどうしていいかわからないよね?
普通独身だったり男性関係に問題のある人に独身のそれもイケメンの護衛つける側にも問題ある···。
ちゃんと上司に相談して護衛対象に好意を持たれ仕事に不都合が起こる可能性がある事と、自分の大事な人に誤解されたくないので独身女性の護衛からは外してほしいと相談すべきだったかな。
独身の護衛対象には既婚者の護衛(恋愛対象になり得ない人材)をつけるように問題点を報告する事もできたのでは?
普通は男女の問題にならないように恋愛対象にならないような護衛をつけるのが普通。
それもお互い独身とか王族の護衛って既婚してなきゃダメとか規則があったような···?
一応問題点を上司に相談するくらいはできたんじゃない?一応仕事なんだから。
「王女が自分に好意を持たれているようなので、私では王女の護衛は務まらないようです。
仕事の内容も王女様の相手をしろという指示はありませんし、護衛対象に恋愛感情を持たれると仕事に問題が起こりかねませんので同性の護衛か部署移動をお願いします」と言えば角は立たないよね?
規定の仕事以上の事頼まれている時点で断る事もできるはずだよね?それ以上のお願いは仕事じゃないもの。
仕事で護衛してるんだから相手が私情を挟んだ時点で職務規定以上の事ですので答えられませんとキッパリ断ればいいのに。
シエルもバズールも仕事と私情のそういう線引きができない所が無理かなと思いました。
線引きができないなら一生主人公は異性の心配しなきゃいけないし、できればきっちりした人と恋愛して、心配事なく安心して相談したり言いたい事言い合える関係を築ける人と幸せになって欲しい気持ち。
私だったらバズールは嫌だな⤵️
一生、女の心配しないといけないなんて地獄だわ
正直、どの女にも優しいとかそんな
態度だから皆に勘違いさせて酷い目に会うし相手も可哀想しつこくしたら
冷たい態度って最初から線引きしろよって思うのは私だけかなぁ😞
中等部を卒業してからある一部の記憶が抜けている…シエルとは幼馴染の設定では?その事だけがちょっと引っかかってます。
完結お疲れ様でした!