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ダイアナ16歳 怖すぎる。
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王妃様とジャスティア殿下の話は聞いていて胃が痛くなる。
「ジャスティア、どうしてわたし付きのダイアナを突然お茶に招待したのかしら?」
「それは……」
一瞬口籠もり、下唇を噛むジャスティア殿下。
「……お義母様が可愛がっていると言うダイアナ様にお会いしてみたくて」
言い訳を思いついたのか勝ち誇った顔で答えていた。
「ねっ?」とわたしに可愛らしく笑顔を向けるも、わたしは「はあ」と間の抜けた返事しか答えられなかった。
だって確かに一対一でお会いしたことはないけど、王妃様の近くにいたら何度となく遭遇はしているもの。
「チッ」と小さな舌打ちが聞こえた。
ーー使えない奴だと思われたみたいね。その方がわたし的にもちょうどいい。
王妃様はそんなわたし達のやり取りを見てクスッと笑った。
「ジャスティアはそんなにダイアナに会ってみたかったのね?」
「ええ」
「わたしもちょうどジャスティアに会わせたいと思っていたのよ?わたしの大親友である子供達を」
ーーへっ?『達』?えっ?
わたしまでキョトンとして王妃様を見ていたら、
「早く呼んできて」とお付き侍女に声をかけている。
すると侍女の一人が嬉しそうに「はいお待ちください」と言ってどこかへ人を呼びにいった。
ーー親友の子供達………と言えばもしかしなくても……
嫌な予感しかしない。
予感なんて当たらなければいいのにと心の中で願いながら、今度は高級な美味しいフルーツを目の前にしてスイーツはもう満足するだけ食べたのでフルーツを食べるならお茶よりもジュースを頼もうかと悩んでいると、
「失礼致します」
と、午前中に何度か耳にした声が聞こえて来た。
ーーやっぱり……でも何故ここで敢えて彼を呼ぶのだろう。
火に油?余計に面倒を増やすだけ?
ジャスティア殿下の顔色が真っ赤になっている。
うん、照れてるわけではない、これはかなり怒っているのだ。
わたしはまた彼の声に気がつかないように目の前にある高級なフルーツを口に入れた。
桃もりんごも葡萄もいろんなところから取り寄せた滅多に食べられない美味しくて甘いフルーツなのに……何故こんなに美味しくいただけないのだろう。
「はあーー」わたしは大きな溜息をついてしまった。
「キース、遅かったわね」
王妃様がキース様に声をかけた。
わたしは仕方なくキース様の方に目を向けた。
するとキース様がわたしを見て微笑んだ。
「ダイアナ、こんな所でゆっくりお茶をするべきではないだろう?俺に報告があるんじゃないか?」
キース様の笑みはどう見ても作り物で怒っているのがわかった。
「あら?いきなりどうしたの?わたしが突然呼んだから不機嫌なのかしら?」
王妃様がキース様の怒っている理由がわからずに聞いていた。
チラッとジャスティア殿下を見るとやはりキース様の怒りの理由がわからないみたいだ。
と言うことは…ジャスティア殿下の仕業ではないのだろう。
キース様もジャスティア殿下にそっと目をやっていた。
態とここで発言をして確かめたのだろうとわかる。
それにしても、あの馬車で襲われたこと早く知ってしまったなと感心してしまった。
まだ誰にも言うつもりはなかったのに。
キース様はわたしと王妃様の間に椅子を持ってきてもらいわたしの方の近くに椅子を寄せて座った。
それを見たジャスティア殿下はまたさらに不機嫌になっていた。
王妃様はキース様の発言の意図をなんとなく感じたのか、それ以上追求することなく
「キース、痴話喧嘩は後でしなさい。仲が良すぎるのも困ったものね」と溜息をついてみせた。
ーーやめて~!
わたしはもうジャスティア殿下の顔色を見るのはやめた。いや怖くて見れなくなった。
「ジャスティア、どうしてわたし付きのダイアナを突然お茶に招待したのかしら?」
「それは……」
一瞬口籠もり、下唇を噛むジャスティア殿下。
「……お義母様が可愛がっていると言うダイアナ様にお会いしてみたくて」
言い訳を思いついたのか勝ち誇った顔で答えていた。
「ねっ?」とわたしに可愛らしく笑顔を向けるも、わたしは「はあ」と間の抜けた返事しか答えられなかった。
だって確かに一対一でお会いしたことはないけど、王妃様の近くにいたら何度となく遭遇はしているもの。
「チッ」と小さな舌打ちが聞こえた。
ーー使えない奴だと思われたみたいね。その方がわたし的にもちょうどいい。
王妃様はそんなわたし達のやり取りを見てクスッと笑った。
「ジャスティアはそんなにダイアナに会ってみたかったのね?」
「ええ」
「わたしもちょうどジャスティアに会わせたいと思っていたのよ?わたしの大親友である子供達を」
ーーへっ?『達』?えっ?
わたしまでキョトンとして王妃様を見ていたら、
「早く呼んできて」とお付き侍女に声をかけている。
すると侍女の一人が嬉しそうに「はいお待ちください」と言ってどこかへ人を呼びにいった。
ーー親友の子供達………と言えばもしかしなくても……
嫌な予感しかしない。
予感なんて当たらなければいいのにと心の中で願いながら、今度は高級な美味しいフルーツを目の前にしてスイーツはもう満足するだけ食べたのでフルーツを食べるならお茶よりもジュースを頼もうかと悩んでいると、
「失礼致します」
と、午前中に何度か耳にした声が聞こえて来た。
ーーやっぱり……でも何故ここで敢えて彼を呼ぶのだろう。
火に油?余計に面倒を増やすだけ?
ジャスティア殿下の顔色が真っ赤になっている。
うん、照れてるわけではない、これはかなり怒っているのだ。
わたしはまた彼の声に気がつかないように目の前にある高級なフルーツを口に入れた。
桃もりんごも葡萄もいろんなところから取り寄せた滅多に食べられない美味しくて甘いフルーツなのに……何故こんなに美味しくいただけないのだろう。
「はあーー」わたしは大きな溜息をついてしまった。
「キース、遅かったわね」
王妃様がキース様に声をかけた。
わたしは仕方なくキース様の方に目を向けた。
するとキース様がわたしを見て微笑んだ。
「ダイアナ、こんな所でゆっくりお茶をするべきではないだろう?俺に報告があるんじゃないか?」
キース様の笑みはどう見ても作り物で怒っているのがわかった。
「あら?いきなりどうしたの?わたしが突然呼んだから不機嫌なのかしら?」
王妃様がキース様の怒っている理由がわからずに聞いていた。
チラッとジャスティア殿下を見るとやはりキース様の怒りの理由がわからないみたいだ。
と言うことは…ジャスティア殿下の仕業ではないのだろう。
キース様もジャスティア殿下にそっと目をやっていた。
態とここで発言をして確かめたのだろうとわかる。
それにしても、あの馬車で襲われたこと早く知ってしまったなと感心してしまった。
まだ誰にも言うつもりはなかったのに。
キース様はわたしと王妃様の間に椅子を持ってきてもらいわたしの方の近くに椅子を寄せて座った。
それを見たジャスティア殿下はまたさらに不機嫌になっていた。
王妃様はキース様の発言の意図をなんとなく感じたのか、それ以上追求することなく
「キース、痴話喧嘩は後でしなさい。仲が良すぎるのも困ったものね」と溜息をついてみせた。
ーーやめて~!
わたしはもうジャスティア殿下の顔色を見るのはやめた。いや怖くて見れなくなった。
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