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24話
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「いらっしゃいませ!」
子供連れのお客様が絵本や玩具、遊具などを見て回る。
手に取ってみて「これ可愛い」と言ってくれた。
「触ってもいいかしら?」と聞かれた。
「どうぞ一度手に取ってみてください。あちらで子供達が遊べるようにお試しで色々置いていますので是非どうぞ」
笑顔で接客!
私が提案した新しいドレスや小物は全てクリスティがマシューと相談して商会で作り始めた。
さすが動きが早い。
パーティーは二か月後なので今たくさんの受注を受けて大忙し、なかなかお店に顔を出す暇がないらしい。
代わりにまだ初々しい若い女の子がぺこぺこしながらお店に最近はやってくる。
私ももう20歳を過ぎたんだとつくづく感じる。
店内は………うちのお店は子供グッズがメインなのでレーヴ商会と違ってのんびりとしてる。
子供の笑い声が癒しになるし、ここはザワザワとするお店よりも、ゆっくりとした心地よい時間が流れる今が一番しっくりしていい。
そんな時間をまたぶち壊そうと激しく扉を開けたのは……
「あら~、なんだか貧相なお店ね」
この声は………
もう二度と会いたくない……と思っていた異母妹のカトリーヌだった。
「どうしてここに?」
「ふふふっ、お姉様が離縁したと聞いたの。それでぇ、帰ってこないと思って 調べたらこんなところでお店を開いて……噂で聞いたわ。旦那様ったら愛する人ができて子供までいるらしいわね。その子をお姉様が育てるようにと言われたのに、お姉様ったら酷い目に合わせて離縁されて追い出されたのでしょう?」
へぇ……そんな噂になってるんだ。
私の不幸を見にきたのね。ニコニコ笑って話す妹に内心呆れつつも仕方なく笑顔で対応した。
前世の記憶が戻る前の私なら妹に嘲笑われても何も言えずぐっと我慢して耐えていた。
でも最近の私は逞しく生きてきた前世の記憶のせいか根性もついてきた。妹の嫌味も意地悪も腹は立っても可愛く見える。
だからと言って優しくはなれないけど。
うーん、それなのに……ネージュ様とレベッカ様のことになると感情を乱されてしまうのはどうしてかしら?
「貴女はそんなことを言いたくてここに来たの?離縁のことは侯爵様には伝えてあるわ。除籍されて私はもう貴女達家族とは関係がないの」
ふーっと息を吐き出して、呼吸を整えてにこりと微笑んだ。
「こちらの方はお客様ではないみたい。何も見ないし、買わないのならお店に用事はないはずだわ。誰か出口までご案内してあげてちょうだい」
「なっ、なによ!お父様にも見捨てられてどこにも行くところがなくなって、こんなお店でちまちまとお金を稼いで生きているくせに!恥ずかしくはないの?」
恥ずかしい?私は恥ずかしい生き方なんてしていない。
「どうしてみんな私が捨てられたと思っているのかしら?私は捨てられたのではなく捨てたのです。私にとって不必要なものは切り捨てただけです」
「な、何よ!離しなさい!触らないで!」
カトリーヌは騒ぎながら、店員に無理やりお店から出された。
「覚えていなさい!こんなお店潰してやるんだから!!」
「バンッ!!」扉が閉まる音がした。
「まあ!」「おおっ」
お客様がカトリーヌが帰って、私に向けて感嘆の声をあげた。
私はお客様の声に我に返って「申し訳ありませんでした」と謝った。
他のお客様がいるのについ言いたいことを言ってしまった。
「そんなことないわ。貴女の噂は耳にしていたけど信用していなかったの。やはり噂は噂でしかないのね」
孫可愛さによくお店に通ってくれる常連さんの中には高位貴族のご婦人も多い。
私の為人も理解してくれている人たちは噂なんて気にしないでお店に通ってくださっていた。
妹の暴言を黙って見守って聞いていてくださっていたご婦人が、妹が追い出された後「あー、スッキリしたわ」と清々しく言ってくれた。
聞いてて気持ちがいい話ではなくお客様に不快な思いをさせたことをお詫びした。
「本当は私の方が一言言ってやりたかったくらいだわ。あのお嬢さん、ガレイラ侯爵の娘さんよね?貴女の妹さんだったわね?」
「え、あ、はい」
異母妹だとさっきの様子を見て気付いたようで、私の実家がどこなのか、どんな噂が流れているのか、離縁したこともご夫人は全てご存知だったけどあえて何も言わないでくれていたようだ。
「何かあったら力になるからいつでも頼って来なさい、私は貴女の味方よ」
ご夫人……ううん、公爵夫人は私の肩を優しくポンっと触れて「よく頑張っているわ」と声をかけてくれた。
「かあさま?どうしたの?」
リュシアンが心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「ううん、何もないわ。ただ、嬉しかったの」
「うれしい?」
キョトンとしたリュシアンのおでこに私のおでこをくっつけた。
「ええ、私をちゃんと見てくださっている人もいるんだと思うと嬉しいの」
「かあさま?かあさまはとっても、すごいよ!!だって、だってね、ぼくのかあさまだもん」
嬉しそうに言ったリュシアンをギュッと抱きしめた。そして温かいリュシアンの体温が私の冷たくなってしまった心を優しく温めてくれた。
子供連れのお客様が絵本や玩具、遊具などを見て回る。
手に取ってみて「これ可愛い」と言ってくれた。
「触ってもいいかしら?」と聞かれた。
「どうぞ一度手に取ってみてください。あちらで子供達が遊べるようにお試しで色々置いていますので是非どうぞ」
笑顔で接客!
私が提案した新しいドレスや小物は全てクリスティがマシューと相談して商会で作り始めた。
さすが動きが早い。
パーティーは二か月後なので今たくさんの受注を受けて大忙し、なかなかお店に顔を出す暇がないらしい。
代わりにまだ初々しい若い女の子がぺこぺこしながらお店に最近はやってくる。
私ももう20歳を過ぎたんだとつくづく感じる。
店内は………うちのお店は子供グッズがメインなのでレーヴ商会と違ってのんびりとしてる。
子供の笑い声が癒しになるし、ここはザワザワとするお店よりも、ゆっくりとした心地よい時間が流れる今が一番しっくりしていい。
そんな時間をまたぶち壊そうと激しく扉を開けたのは……
「あら~、なんだか貧相なお店ね」
この声は………
もう二度と会いたくない……と思っていた異母妹のカトリーヌだった。
「どうしてここに?」
「ふふふっ、お姉様が離縁したと聞いたの。それでぇ、帰ってこないと思って 調べたらこんなところでお店を開いて……噂で聞いたわ。旦那様ったら愛する人ができて子供までいるらしいわね。その子をお姉様が育てるようにと言われたのに、お姉様ったら酷い目に合わせて離縁されて追い出されたのでしょう?」
へぇ……そんな噂になってるんだ。
私の不幸を見にきたのね。ニコニコ笑って話す妹に内心呆れつつも仕方なく笑顔で対応した。
前世の記憶が戻る前の私なら妹に嘲笑われても何も言えずぐっと我慢して耐えていた。
でも最近の私は逞しく生きてきた前世の記憶のせいか根性もついてきた。妹の嫌味も意地悪も腹は立っても可愛く見える。
だからと言って優しくはなれないけど。
うーん、それなのに……ネージュ様とレベッカ様のことになると感情を乱されてしまうのはどうしてかしら?
「貴女はそんなことを言いたくてここに来たの?離縁のことは侯爵様には伝えてあるわ。除籍されて私はもう貴女達家族とは関係がないの」
ふーっと息を吐き出して、呼吸を整えてにこりと微笑んだ。
「こちらの方はお客様ではないみたい。何も見ないし、買わないのならお店に用事はないはずだわ。誰か出口までご案内してあげてちょうだい」
「なっ、なによ!お父様にも見捨てられてどこにも行くところがなくなって、こんなお店でちまちまとお金を稼いで生きているくせに!恥ずかしくはないの?」
恥ずかしい?私は恥ずかしい生き方なんてしていない。
「どうしてみんな私が捨てられたと思っているのかしら?私は捨てられたのではなく捨てたのです。私にとって不必要なものは切り捨てただけです」
「な、何よ!離しなさい!触らないで!」
カトリーヌは騒ぎながら、店員に無理やりお店から出された。
「覚えていなさい!こんなお店潰してやるんだから!!」
「バンッ!!」扉が閉まる音がした。
「まあ!」「おおっ」
お客様がカトリーヌが帰って、私に向けて感嘆の声をあげた。
私はお客様の声に我に返って「申し訳ありませんでした」と謝った。
他のお客様がいるのについ言いたいことを言ってしまった。
「そんなことないわ。貴女の噂は耳にしていたけど信用していなかったの。やはり噂は噂でしかないのね」
孫可愛さによくお店に通ってくれる常連さんの中には高位貴族のご婦人も多い。
私の為人も理解してくれている人たちは噂なんて気にしないでお店に通ってくださっていた。
妹の暴言を黙って見守って聞いていてくださっていたご婦人が、妹が追い出された後「あー、スッキリしたわ」と清々しく言ってくれた。
聞いてて気持ちがいい話ではなくお客様に不快な思いをさせたことをお詫びした。
「本当は私の方が一言言ってやりたかったくらいだわ。あのお嬢さん、ガレイラ侯爵の娘さんよね?貴女の妹さんだったわね?」
「え、あ、はい」
異母妹だとさっきの様子を見て気付いたようで、私の実家がどこなのか、どんな噂が流れているのか、離縁したこともご夫人は全てご存知だったけどあえて何も言わないでくれていたようだ。
「何かあったら力になるからいつでも頼って来なさい、私は貴女の味方よ」
ご夫人……ううん、公爵夫人は私の肩を優しくポンっと触れて「よく頑張っているわ」と声をかけてくれた。
「かあさま?どうしたの?」
リュシアンが心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「ううん、何もないわ。ただ、嬉しかったの」
「うれしい?」
キョトンとしたリュシアンのおでこに私のおでこをくっつけた。
「ええ、私をちゃんと見てくださっている人もいるんだと思うと嬉しいの」
「かあさま?かあさまはとっても、すごいよ!!だって、だってね、ぼくのかあさまだもん」
嬉しそうに言ったリュシアンをギュッと抱きしめた。そして温かいリュシアンの体温が私の冷たくなってしまった心を優しく温めてくれた。
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