104 / 110
番外編 エリーゼの結婚前
しおりを挟む
ブラッドに告白して三日経った。
「エリーゼ様、貴女をずっと愛しています」
ブラッドは確かにわたしに…キス…をしてそう言ってくれた。
そう、わたしのファーストキスだった。
なのに……
え?
でも何も変わっていない。
わたしは学園を卒業して、今はお義姉様と昼間は刺繍をしたりお茶の時間を過ごしている。
ブラッドは、いつものようにお父様の執事として仕事をしたり、わたしが外出するときは護衛としてそばにいてくれる……だけ。
え?
これで終わり?
一緒にデートは?
え?
二人でゆっくり過ごす時間は?
え?
主人と使用人という立場は変わらないの?
「ねえ、ブラッド。わたし、ブラッドのこと好きだと言ったわ、なのにどうしていつもと同じなの?せめてわたしの横を歩いて欲しいわ」
外出中もわたしの後ろに控えているブラッド。
せめて隣に立っていて欲しい。
「エリーゼ様、わたしはいち使用人です」
「……そう、わかったわ。だったらもういいわ、離れて護衛してちょうだい」
別に甘い時間を過ごしたいわけでも(ほんとうはしたいけど)、手を繋ぎたいわけでも(ちょっと期待してたけど)ないのに!
わたしは屋敷に帰ると、大量に買った物をブラッドに全て運ばせて、「もういいわ、出ていって!」と、追い出した。
部屋にたくさん積まれた物を見て溜息が出た。
「ほんとバカだわ。必要のない物をこんなに買って……」
わたしが買ったものは、街で今売上が落ちていて困っている時計屋さんと文房具屋さんで買ったものばかり。
わたし自身は、そんなに必要としていない。
でもわたし自身が投資して資産運用をして得たお金を使い、買い物をしたので侯爵家のお金を使ってはいない。
「お義姉様に相談しましょう」
わたしはヴィクトリア様が運営している孤児院に配ってもらえるように、お義姉様に頼んだ。
わたしの部屋の大量の荷物を見て、呆れていたが、
「だって、ブラッドとせっかくお出かけできたのに護衛としてしか、ついて来てくれないのですよ!
わたしは楽しみにしていたのに……なんだか腹が立って困っていると聞いていた時計屋さんに行って、持っていたお金全部使ってしまいました。
ついでに文房具屋さんも最近不景気で売れないと言っていたので、そっちはあとで集金してもらえるように言ってたくさん買って、ブラッドにいっぱい持たせました。
なのに、ブラッドったら嫌な顔もせず全部持ってくれるんです。
なんだか悔しくて!」
お義姉様はクスクス笑いながら
「ブラッドからしたら、エリーゼが一生懸命困っている人のためにお金を使っている姿が微笑ましかったのでしょうね」
「わたしは一緒に歩いて一緒に買い物をしたかったのです」
「まだお義父様からお許しが出ていないのですからブラッドは使用人に過ぎないのよ、仕方がないと思うわ」
「……だってやっと両思いになれたのに…」
わたしはなんだか悔しくて寂しくて目に涙が滲んで、でも、我儘なことを言っているのはわかっていて、頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
「ふふふ、エリーゼはブラッドが大好きなのね。でも自分の気持ちだけを押し付けては駄目よ、相手の立場も考えてあげないと。
彼は今お義父様に貴女に相応しい男か試されているところよ、頑張っているのだから黙って見守りなさい」
「そうですよね、彼ともし結婚できたらわたしは平民として生きることになるのですもの。わたしも平民になるために頑張ります!」
「エリーゼは孤児院で育ったのよ?もう平民として暮らすための準備はいつでもできているでしょう?
それに貴女は平民でも貴族でもどちらでも構わないのでしょう?ブラッドさえ居てくれれば」
「うん、ブラッドといると落ち着くんです。ここがわたしの居場所なんだと思えるし安心します」
お義姉様は扉の方を見ながらニコニコして、
「エリーゼがそう言ってますよ、お義父様、ブラッド」
わたしが扉の方を見ると、二人が入って来た。
「エリーゼ……」
お父様は少し寂しそうにしていた。
ブラッドは後ろからわたしを見てにっこりと笑ってくれた。
わたしは恥ずかしくて顔が真っ赤になり下を向いてしまった。
「エリーゼ……お前ももう18歳だ……本当はすっごおく嫌だけど、お前がブラッドが好きなら、本当はすっごく嫌だけど、認めるよ」
お父様は、なんとも言えない顔をして、嬉しくなさそうに認めてくれた。
「ブラッド!これで歩くときは護衛ではなくて横にきて一緒に歩いてくれる?」
わたしは嬉しくてブラッドに聞くと、小さな呟きが聞こえて来た。
「エリーゼ……わたし…の…存在…は……?」
「お父様?まだいらしたの?」
わたしは冷たくお父様を見た。
本当は素直に認められて「ありがとう」と言いたかったけど、なんだか恥ずかしくてやっぱりいつものツンとした態度になってしまった。
心の中でお父様に「ごめんなさい、ありがとう」と言ったけど、もちろん本人には伝えていない。
いつかお父様に素直になれる日は来るのかしら?
そして、お父様から認めていただいてから、3週間後にはブラッドのご両親にもお会いして無事婚約できた。
ブラッドは大人でイチャイチャすることもないけど、いつもわたしを後ろで見守ってくれる。
わたしは花嫁修行という名の家事の勉強、特に料理をしている時は、
「あ、危ない!」
「うわっ!なんだその料理?」
「これ……食えるのか?」
なんていつも言いながらわたしの料理を美味しそうに??食べてくれる。
最近はこっそりお父様の食卓にもわたしの料理を出しているのだが、
「うん?なんだこの変な料理!」
と使用人に言ってるのを聞いて、
「わたしが作りました!料理人を怒らないでください!」
「しまった!」と言う顔をしていた。
それからはわたしの美味しい?料理を毎日食べてくれるようになった。
見た目はアレだけど、食べると案外美味しいらしく今は文句を言わずに二人とも食べてくれる。
わたしはもうすぐブラッドの花嫁になる。
公爵家とは違い小さな家で二人で暮らす。
結婚式の日……わたしは今度こそお父様に素直になりたいと思っている。
そして……
今日ブラッドの花嫁になる。
お父様、どうかわたしの素直な気持ちを聞いて欲しい。
「エリーゼ様、貴女をずっと愛しています」
ブラッドは確かにわたしに…キス…をしてそう言ってくれた。
そう、わたしのファーストキスだった。
なのに……
え?
でも何も変わっていない。
わたしは学園を卒業して、今はお義姉様と昼間は刺繍をしたりお茶の時間を過ごしている。
ブラッドは、いつものようにお父様の執事として仕事をしたり、わたしが外出するときは護衛としてそばにいてくれる……だけ。
え?
これで終わり?
一緒にデートは?
え?
二人でゆっくり過ごす時間は?
え?
主人と使用人という立場は変わらないの?
「ねえ、ブラッド。わたし、ブラッドのこと好きだと言ったわ、なのにどうしていつもと同じなの?せめてわたしの横を歩いて欲しいわ」
外出中もわたしの後ろに控えているブラッド。
せめて隣に立っていて欲しい。
「エリーゼ様、わたしはいち使用人です」
「……そう、わかったわ。だったらもういいわ、離れて護衛してちょうだい」
別に甘い時間を過ごしたいわけでも(ほんとうはしたいけど)、手を繋ぎたいわけでも(ちょっと期待してたけど)ないのに!
わたしは屋敷に帰ると、大量に買った物をブラッドに全て運ばせて、「もういいわ、出ていって!」と、追い出した。
部屋にたくさん積まれた物を見て溜息が出た。
「ほんとバカだわ。必要のない物をこんなに買って……」
わたしが買ったものは、街で今売上が落ちていて困っている時計屋さんと文房具屋さんで買ったものばかり。
わたし自身は、そんなに必要としていない。
でもわたし自身が投資して資産運用をして得たお金を使い、買い物をしたので侯爵家のお金を使ってはいない。
「お義姉様に相談しましょう」
わたしはヴィクトリア様が運営している孤児院に配ってもらえるように、お義姉様に頼んだ。
わたしの部屋の大量の荷物を見て、呆れていたが、
「だって、ブラッドとせっかくお出かけできたのに護衛としてしか、ついて来てくれないのですよ!
わたしは楽しみにしていたのに……なんだか腹が立って困っていると聞いていた時計屋さんに行って、持っていたお金全部使ってしまいました。
ついでに文房具屋さんも最近不景気で売れないと言っていたので、そっちはあとで集金してもらえるように言ってたくさん買って、ブラッドにいっぱい持たせました。
なのに、ブラッドったら嫌な顔もせず全部持ってくれるんです。
なんだか悔しくて!」
お義姉様はクスクス笑いながら
「ブラッドからしたら、エリーゼが一生懸命困っている人のためにお金を使っている姿が微笑ましかったのでしょうね」
「わたしは一緒に歩いて一緒に買い物をしたかったのです」
「まだお義父様からお許しが出ていないのですからブラッドは使用人に過ぎないのよ、仕方がないと思うわ」
「……だってやっと両思いになれたのに…」
わたしはなんだか悔しくて寂しくて目に涙が滲んで、でも、我儘なことを言っているのはわかっていて、頭の中はぐちゃぐちゃになっていた。
「ふふふ、エリーゼはブラッドが大好きなのね。でも自分の気持ちだけを押し付けては駄目よ、相手の立場も考えてあげないと。
彼は今お義父様に貴女に相応しい男か試されているところよ、頑張っているのだから黙って見守りなさい」
「そうですよね、彼ともし結婚できたらわたしは平民として生きることになるのですもの。わたしも平民になるために頑張ります!」
「エリーゼは孤児院で育ったのよ?もう平民として暮らすための準備はいつでもできているでしょう?
それに貴女は平民でも貴族でもどちらでも構わないのでしょう?ブラッドさえ居てくれれば」
「うん、ブラッドといると落ち着くんです。ここがわたしの居場所なんだと思えるし安心します」
お義姉様は扉の方を見ながらニコニコして、
「エリーゼがそう言ってますよ、お義父様、ブラッド」
わたしが扉の方を見ると、二人が入って来た。
「エリーゼ……」
お父様は少し寂しそうにしていた。
ブラッドは後ろからわたしを見てにっこりと笑ってくれた。
わたしは恥ずかしくて顔が真っ赤になり下を向いてしまった。
「エリーゼ……お前ももう18歳だ……本当はすっごおく嫌だけど、お前がブラッドが好きなら、本当はすっごく嫌だけど、認めるよ」
お父様は、なんとも言えない顔をして、嬉しくなさそうに認めてくれた。
「ブラッド!これで歩くときは護衛ではなくて横にきて一緒に歩いてくれる?」
わたしは嬉しくてブラッドに聞くと、小さな呟きが聞こえて来た。
「エリーゼ……わたし…の…存在…は……?」
「お父様?まだいらしたの?」
わたしは冷たくお父様を見た。
本当は素直に認められて「ありがとう」と言いたかったけど、なんだか恥ずかしくてやっぱりいつものツンとした態度になってしまった。
心の中でお父様に「ごめんなさい、ありがとう」と言ったけど、もちろん本人には伝えていない。
いつかお父様に素直になれる日は来るのかしら?
そして、お父様から認めていただいてから、3週間後にはブラッドのご両親にもお会いして無事婚約できた。
ブラッドは大人でイチャイチャすることもないけど、いつもわたしを後ろで見守ってくれる。
わたしは花嫁修行という名の家事の勉強、特に料理をしている時は、
「あ、危ない!」
「うわっ!なんだその料理?」
「これ……食えるのか?」
なんていつも言いながらわたしの料理を美味しそうに??食べてくれる。
最近はこっそりお父様の食卓にもわたしの料理を出しているのだが、
「うん?なんだこの変な料理!」
と使用人に言ってるのを聞いて、
「わたしが作りました!料理人を怒らないでください!」
「しまった!」と言う顔をしていた。
それからはわたしの美味しい?料理を毎日食べてくれるようになった。
見た目はアレだけど、食べると案外美味しいらしく今は文句を言わずに二人とも食べてくれる。
わたしはもうすぐブラッドの花嫁になる。
公爵家とは違い小さな家で二人で暮らす。
結婚式の日……わたしは今度こそお父様に素直になりたいと思っている。
そして……
今日ブラッドの花嫁になる。
お父様、どうかわたしの素直な気持ちを聞いて欲しい。
72
お気に入りに追加
4,844
あなたにおすすめの小説

愛されなかった公爵令嬢のやり直し
ましゅぺちーの
恋愛
オルレリアン王国の公爵令嬢セシリアは、誰からも愛されていなかった。
母は幼い頃に亡くなり、父である公爵には無視され、王宮の使用人達には憐れみの眼差しを向けられる。
婚約者であった王太子と結婚するが夫となった王太子には冷遇されていた。
そんなある日、セシリアは王太子が寵愛する愛妾を害したと疑われてしまう。
どうせ処刑されるならと、セシリアは王宮のバルコニーから身を投げる。
死ぬ寸前のセシリアは思う。
「一度でいいから誰かに愛されたかった。」と。
目が覚めた時、セシリアは12歳の頃に時間が巻き戻っていた。
セシリアは決意する。
「自分の幸せは自分でつかみ取る!」
幸せになるために奔走するセシリア。
だがそれと同時に父である公爵の、婚約者である王太子の、王太子の愛妾であった男爵令嬢の、驚くべき真実が次々と明らかになっていく。
小説家になろう様にも投稿しています。
タイトル変更しました!大幅改稿のため、一部非公開にしております。

虐げられた皇女は父の愛人とその娘に復讐する
ましゅぺちーの
恋愛
大陸一の大国ライドーン帝国の皇帝が崩御した。
その皇帝の子供である第一皇女シャーロットはこの時をずっと待っていた。
シャーロットの母親は今は亡き皇后陛下で皇帝とは政略結婚だった。
皇帝は皇后を蔑ろにし身分の低い女を愛妾として囲った。
やがてその愛妾には子供が生まれた。それが第二皇女プリシラである。
愛妾は皇帝の寵愛を笠に着てやりたい放題でプリシラも両親に甘やかされて我儘に育った。
今までは皇帝の寵愛があったからこそ好きにさせていたが、これからはそうもいかない。
シャーロットは愛妾とプリシラに対する復讐を実行に移す―
一部タイトルを変更しました。

断罪される一年前に時間を戻せたので、もう愛しません
天宮有
恋愛
侯爵令嬢の私ルリサは、元婚約者のゼノラス王子に断罪されて処刑が決まる。
私はゼノラスの命令を聞いていただけなのに、捨てられてしまったようだ。
処刑される前日、私は今まで試せなかった時間を戻す魔法を使う。
魔法は成功して一年前に戻ったから、私はゼノラスを許しません。
【完結】私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。
るんた
恋愛
「君の望み通り、君との婚約解消を受け入れるよ」
色とりどりの春の花が咲き誇る我が伯爵家の庭園で、沈痛な面持ちで目の前に座る男の言葉を、私は内心冷ややかに受け止める。
……ほんとに屑だわ。
結果はうまくいかないけど、初恋と学園生活をそれなりに真面目にがんばる主人公のお話です。
彼はイケメンだけど、あれ?何か残念だな……。という感じを目指してます。そう思っていただけたら嬉しいです。
彼女視点(side A)と彼視点(side J)を交互にあげていきます。

忘却令嬢〜そう言われましても記憶にございません〜【完】
雪乃
恋愛
ほんの一瞬、躊躇ってしまった手。
誰よりも愛していた彼女なのに傷付けてしまった。
ずっと傷付けていると理解っていたのに、振り払ってしまった。
彼女は深い碧色に絶望を映しながら微笑んだ。
※読んでくださりありがとうございます。
ゆるふわ設定です。タグをころころ変えてます。何でも許せる方向け。

貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・

【完結】領主の妻になりました
青波鳩子
恋愛
「私が君を愛することは無い」
司祭しかいない小さな教会で、夫になったばかりのクライブにフォスティーヌはそう告げられた。
===============================================
オルティス王の側室を母に持つ第三王子クライブと、バーネット侯爵家フォスティーヌは婚約していた。
挙式を半年後に控えたある日、王宮にて事件が勃発した。
クライブの異母兄である王太子ジェイラスが、国王陛下とクライブの実母である側室を暗殺。
新たに王の座に就いたジェイラスは、異母弟である第二王子マーヴィンを公金横領の疑いで捕縛、第三王子クライブにオールブライト辺境領を治める沙汰を下した。
マーヴィンの婚約者だったブリジットは共犯の疑いがあったが確たる証拠が見つからない。
ブリジットが王都にいてはマーヴィンの子飼いと接触、画策の恐れから、ジェイラスはクライブにオールブライト領でブリジットの隔離監視を命じる。
捜査中に大怪我を負い、生涯歩けなくなったブリジットをクライブは密かに想っていた。
長兄からの「ブリジットの隔離監視」を都合よく解釈したクライブは、オールブライト辺境伯の館のうち豪華な別邸でブリジットを囲った。
新王である長兄の命令に逆らえずフォスティーヌと結婚したクライブは、本邸にフォスティーヌを置き、自分はブリジットと別邸で暮らした。
フォスティーヌに「別邸には近づくことを許可しない」と告げて。
フォスティーヌは「お飾りの領主の妻」としてオールブライトで生きていく。
ブリジットの大きな嘘をクライブが知り、そこからクライブとフォスティーヌの関係性が変わり始める。
========================================
*荒唐無稽の世界観の中、ふんわりと書いていますのでふんわりとお読みください
*約10万字で最終話を含めて全29話です
*他のサイトでも公開します
*10月16日より、1日2話ずつ、7時と19時にアップします
*誤字、脱字、衍字、誤用、素早く脳内変換してお読みいただけるとありがたいです

【完結】婚約破棄されたから静かに過ごしたかったけど無理でした
かんな
恋愛
カトリーヌ・エルノーはレオナルド・オルコットと婚約者だ。
二人の間には愛などなく、婚約者なのに挨拶もなく、冷え切った生活を送る日々。そんなある日、殿下に婚約破棄を言い渡され――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる