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82話 五人のお茶会
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「わたしがきっかけ?」
レンス殿下の言葉に驚き何も言い返せなかった。
自分が確かに、お父様や殿下を恨んで死んで時間が巻き戻ったし、ユイナ・ミレーヌ様に刺されてユシリス様の幼い頃に会いに行って過去を変えてしまった。
でもそれは自分に力がある訳ではない………はず。
レンス殿下は何故全ての記憶を持っているのだろう?
わからない……
「うん、だからってエリーゼ様を責めている訳ではないんだ。ただ、どうして変わったのか知りたかった。兄上から手紙の内容はある程度は聞いたんだけど、貴女の口から聞きたかったんだ」
そしてわたしはユシリス様と過ごした時間を全て話した。レンス殿下はもちろんクロード殿下も怒りに何度も顔が歪み、手をグッと握りしめていた。
そして……
「ユシリス様の状態はどんな感じですか?わたしがマリーナ様に拐われて助けられた時に会ってから体調を崩されたんですよね?
もしかしたらユシリス様はまた精神的なご病気ですか?療養のためにずっと公務を休まれてその後入院したと父から聞きました。わたしには新しい話なので未だに噂でしかないのです。
ユシリス様の事はあまり話に出て来ないのは病名を隠されているのですか?」
「……母上は今回の前の君の記憶の通り、精神が病んでしまっているんだ。ただ、今回の前の時のように父上に愛されず、僕が不義の子だと思い、ニューベル公爵に酷い事をされた訳でもない。
今回の新しい今はずっと父上と仲も良く幸せに暮らしていたんだ。
君がマリーナ様に拐われた時に君を見て倒れて、それからは体調を崩して寝込むことが増えたんだ。
でもきっかけがたまたま君が拐われて毒を盛られた事によるショックだと思っていた。
なのにユイナ・ミレーヌがエリーゼを刺しててからさらに状態が悪くなった。
母上はその事を知らない。
なのに今では起き上がることもできなくて震えてベッドから出ないんだ。
『お姉ちゃん、助けて』とずっと言い続けているんだ。初めはわからなかった。
でも君が倒れてからしばらくして記憶が新しく入れ替わる様を見て、誰も不思議に思わず新しい今が当たり前のように生活しているのを見て僕は頭がおかしくなったのかと思ったんだ。
だって、前回の記憶があるんだ。さらに今回の記憶には僕だけが前と今があるんだ。
今回の今は突然マリーナ様は処刑されていなくなっているし、辺境伯に後妻の話はない。
ニューベル公爵家はとうの昔に取り潰されていて、なくなっているし、お母様は隣国の令嬢で父上とは相思相愛なんだよ。
今回の前では父上はお母様を嫌いヴィクトリア様を愛していたのに。
ヴィクトリア様には新しい家族がいるんだ。
兄上はやり直しはそのままなのに、今回の前の記憶はないんだ。
僕はどうしたらいいのかわからなくて、兄上に相談したんだ。
そしてエリーゼ様に会いに来るのも目的で王都に戻ってきたんだ」
「……も?と言う事は他に目的があるのですか?」
「うん、巻き戻った理由と今回の前と今がある理由を調べたかったんだ。
今回の前と今の変化はエリーゼ様が過去を変えたからだとわかった。でもどうして、そもそもそんな事が起こったのか知りたくて……それにお母様を何とか助けたいんだ」
「巻き戻った理由……」
確かに。
何故?そんな事が起きたのか。
何故?ユシリス様の過去に干渉できたのか。
「何かわかりましたか?」
「まだわからない、でも何かあると思うんだ。だから王宮に戻ったんだ。あそこには訳のわからない昔からの財宝や古書など色々あるからね」
◆ ◆ ◆
前回と今回の前と今。
話が混ざってわかりにくいと思います。
本当にすみません。
もう少しわかりやすく書ければいいのですが…
レンス殿下の言葉に驚き何も言い返せなかった。
自分が確かに、お父様や殿下を恨んで死んで時間が巻き戻ったし、ユイナ・ミレーヌ様に刺されてユシリス様の幼い頃に会いに行って過去を変えてしまった。
でもそれは自分に力がある訳ではない………はず。
レンス殿下は何故全ての記憶を持っているのだろう?
わからない……
「うん、だからってエリーゼ様を責めている訳ではないんだ。ただ、どうして変わったのか知りたかった。兄上から手紙の内容はある程度は聞いたんだけど、貴女の口から聞きたかったんだ」
そしてわたしはユシリス様と過ごした時間を全て話した。レンス殿下はもちろんクロード殿下も怒りに何度も顔が歪み、手をグッと握りしめていた。
そして……
「ユシリス様の状態はどんな感じですか?わたしがマリーナ様に拐われて助けられた時に会ってから体調を崩されたんですよね?
もしかしたらユシリス様はまた精神的なご病気ですか?療養のためにずっと公務を休まれてその後入院したと父から聞きました。わたしには新しい話なので未だに噂でしかないのです。
ユシリス様の事はあまり話に出て来ないのは病名を隠されているのですか?」
「……母上は今回の前の君の記憶の通り、精神が病んでしまっているんだ。ただ、今回の前の時のように父上に愛されず、僕が不義の子だと思い、ニューベル公爵に酷い事をされた訳でもない。
今回の新しい今はずっと父上と仲も良く幸せに暮らしていたんだ。
君がマリーナ様に拐われた時に君を見て倒れて、それからは体調を崩して寝込むことが増えたんだ。
でもきっかけがたまたま君が拐われて毒を盛られた事によるショックだと思っていた。
なのにユイナ・ミレーヌがエリーゼを刺しててからさらに状態が悪くなった。
母上はその事を知らない。
なのに今では起き上がることもできなくて震えてベッドから出ないんだ。
『お姉ちゃん、助けて』とずっと言い続けているんだ。初めはわからなかった。
でも君が倒れてからしばらくして記憶が新しく入れ替わる様を見て、誰も不思議に思わず新しい今が当たり前のように生活しているのを見て僕は頭がおかしくなったのかと思ったんだ。
だって、前回の記憶があるんだ。さらに今回の記憶には僕だけが前と今があるんだ。
今回の今は突然マリーナ様は処刑されていなくなっているし、辺境伯に後妻の話はない。
ニューベル公爵家はとうの昔に取り潰されていて、なくなっているし、お母様は隣国の令嬢で父上とは相思相愛なんだよ。
今回の前では父上はお母様を嫌いヴィクトリア様を愛していたのに。
ヴィクトリア様には新しい家族がいるんだ。
兄上はやり直しはそのままなのに、今回の前の記憶はないんだ。
僕はどうしたらいいのかわからなくて、兄上に相談したんだ。
そしてエリーゼ様に会いに来るのも目的で王都に戻ってきたんだ」
「……も?と言う事は他に目的があるのですか?」
「うん、巻き戻った理由と今回の前と今がある理由を調べたかったんだ。
今回の前と今の変化はエリーゼ様が過去を変えたからだとわかった。でもどうして、そもそもそんな事が起こったのか知りたくて……それにお母様を何とか助けたいんだ」
「巻き戻った理由……」
確かに。
何故?そんな事が起きたのか。
何故?ユシリス様の過去に干渉できたのか。
「何かわかりましたか?」
「まだわからない、でも何かあると思うんだ。だから王宮に戻ったんだ。あそこには訳のわからない昔からの財宝や古書など色々あるからね」
◆ ◆ ◆
前回と今回の前と今。
話が混ざってわかりにくいと思います。
本当にすみません。
もう少しわかりやすく書ければいいのですが…
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