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シャノン初めての一人でお買い物
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初心者向けの買い物に行く時の注意点をロニーから教わった。
バッグはしっかり手に持っていること
お財布は落とさないこと
キョロキョロしないこと
迷子にならないこと
ボッーと歩かないこと
人にぶつからないように歩くこと
疲れたら休むこと
知らない人にはついて行かないこと
落ちたものは拾わないこと
「うん?なんか余計な話しも入ってないかしら?」
「いいえ、シャノン様全て大事です。お忘れなく」
ワハハハハッ!
玄関から大きな笑い声が聞こえてきた。
「シャノンとロニー、真面目な顔してなんて会話してるんだ!」
ダンがお腹を抱えて笑っている。
「ダン様、シャノン様には大切なことです」
ロニーは至って真面目に答えた。
わたしも素直に答えた。
「ええ、ダン。一人で初めてのお買い物なの。ちゃんと聞いておかないといけないわ」
「シャノン、護衛としてついて行くんだから俺を頼れよ!」
「え~、嫌よ。わたしは一人でお買い物に行くのを楽しみにしているの。貴方は後ろからこっそりついてきて護衛して欲しいわ」
「うわぁ、それじゃあ護衛みたいじゃん!」
「うん??護衛だから!」
◇ ◇ ◇
家を出て一人で歩く道がとても新鮮で楽しい。
こちらに来てからは、出掛ける時はいつもロニーかリーサが付いてきてくれるし、伯爵家の馬車を使うことがほとんどで歩くことがない。
まあ、公爵家を飛び出した時は無我夢中で歩いて倒れたんだけどね。
後ろにダンがいるけど、少し離れてくれているので気分は一人でお買い物!
もちろん他にも数名の護衛がついてきてくれている。
我儘なわたしで護衛の皆様、すみません。
心の中で詫びた。
街にはパン屋さんに食堂、軽食屋さんに雑貨屋さん、洋服屋さんに鍛冶屋さん、お肉屋さんに野菜屋さんなどいろんなお店がある。
少し離れたところには市場があり、歩いているだけでついついキョロキョロしてしまう。
あ、ロニーにキョロキョロして歩いてはダメって言われたわ。
でも一本道だもん。
絶対迷子になんてならないわ。
しばらく歩いて目的のお店に着いた。
今日の目的は時計屋さん。
懐中時計を買う予定だ。
お店に入るといろんな時計があった。
一目惚れしたのは銀色で大鷲が彫刻された懐中時計だった。
銀のチェーンが付いているので先生の仕事中でも使いやすそう。
ノエルさまには様々な彩りを施し色鮮やかな花の模様が細やかで繊細で華麗なケースの金色の懐中時計を買った。
懐中時計は毎日一度じっくりとぜんまいを巻いてあげて、時計がコチコチと元気に動いている音を楽しむこともできるので大好き。
その音は優しいお父様とお母様を想わせるもので、どうしても先生とノエル様にプレゼントしたかった。
買い物もちゃんと一人でできた。
ロニーに褒めてもらおうと急いで家に帰った。
◇ ◇ ◇
家に着いて扉を開けた。
「ただいま!ロニー!一人でお買い……」
キャーッ!
「シャノン!どうした?」
後ろにいたダンが慌てて扉に近づいた。
部屋が散らかってるわ。
それにロニーの姿がないわ。
「ねえ、ロニーは?ロニー!!」
家に入りロニーの部屋を見たが誰もいない。
わたしの部屋にもトイレにもバスルームにもいない。
もちろん表の庭にもいなかった。
荒らされた部屋にはよく見ると血痕があった。
バッグはしっかり手に持っていること
お財布は落とさないこと
キョロキョロしないこと
迷子にならないこと
ボッーと歩かないこと
人にぶつからないように歩くこと
疲れたら休むこと
知らない人にはついて行かないこと
落ちたものは拾わないこと
「うん?なんか余計な話しも入ってないかしら?」
「いいえ、シャノン様全て大事です。お忘れなく」
ワハハハハッ!
玄関から大きな笑い声が聞こえてきた。
「シャノンとロニー、真面目な顔してなんて会話してるんだ!」
ダンがお腹を抱えて笑っている。
「ダン様、シャノン様には大切なことです」
ロニーは至って真面目に答えた。
わたしも素直に答えた。
「ええ、ダン。一人で初めてのお買い物なの。ちゃんと聞いておかないといけないわ」
「シャノン、護衛としてついて行くんだから俺を頼れよ!」
「え~、嫌よ。わたしは一人でお買い物に行くのを楽しみにしているの。貴方は後ろからこっそりついてきて護衛して欲しいわ」
「うわぁ、それじゃあ護衛みたいじゃん!」
「うん??護衛だから!」
◇ ◇ ◇
家を出て一人で歩く道がとても新鮮で楽しい。
こちらに来てからは、出掛ける時はいつもロニーかリーサが付いてきてくれるし、伯爵家の馬車を使うことがほとんどで歩くことがない。
まあ、公爵家を飛び出した時は無我夢中で歩いて倒れたんだけどね。
後ろにダンがいるけど、少し離れてくれているので気分は一人でお買い物!
もちろん他にも数名の護衛がついてきてくれている。
我儘なわたしで護衛の皆様、すみません。
心の中で詫びた。
街にはパン屋さんに食堂、軽食屋さんに雑貨屋さん、洋服屋さんに鍛冶屋さん、お肉屋さんに野菜屋さんなどいろんなお店がある。
少し離れたところには市場があり、歩いているだけでついついキョロキョロしてしまう。
あ、ロニーにキョロキョロして歩いてはダメって言われたわ。
でも一本道だもん。
絶対迷子になんてならないわ。
しばらく歩いて目的のお店に着いた。
今日の目的は時計屋さん。
懐中時計を買う予定だ。
お店に入るといろんな時計があった。
一目惚れしたのは銀色で大鷲が彫刻された懐中時計だった。
銀のチェーンが付いているので先生の仕事中でも使いやすそう。
ノエルさまには様々な彩りを施し色鮮やかな花の模様が細やかで繊細で華麗なケースの金色の懐中時計を買った。
懐中時計は毎日一度じっくりとぜんまいを巻いてあげて、時計がコチコチと元気に動いている音を楽しむこともできるので大好き。
その音は優しいお父様とお母様を想わせるもので、どうしても先生とノエル様にプレゼントしたかった。
買い物もちゃんと一人でできた。
ロニーに褒めてもらおうと急いで家に帰った。
◇ ◇ ◇
家に着いて扉を開けた。
「ただいま!ロニー!一人でお買い……」
キャーッ!
「シャノン!どうした?」
後ろにいたダンが慌てて扉に近づいた。
部屋が散らかってるわ。
それにロニーの姿がないわ。
「ねえ、ロニーは?ロニー!!」
家に入りロニーの部屋を見たが誰もいない。
わたしの部屋にもトイレにもバスルームにもいない。
もちろん表の庭にもいなかった。
荒らされた部屋にはよく見ると血痕があった。
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