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★高等部3年生⑧
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殿下が留学して5ヶ月が過ぎた。
わたしは今日、司書官になれるかわかる合格発表の日。
お義父様も王宮で仕事をしている日なので待ち合わせをしている。
「お義父様!」
わたしはお義父様の姿を見てなんだかホッとした。やはり緊張していたみたい。こんな時殿下が居てくれたら落ち着くんだけどと我儘なことを考えてしまう。
殿下とわたしは手紙交換をしていない。会ったらいっぱい報告できるようにお互い話題になる話を増やしている。
わたしは今日、合格して殿下に嬉しかった話を是非報告したい。
ドキドキしながら合格発表が書かれた掲示板へお義父様と見に行く。
わたしは自分の受験番号を1番から見ていく。わたしは102番。今年司書官として合格するのは国中の図書館10ヶ所合わせて14名、受験者は200名を超えているらしい。
だんだんわたしの番号の近くになっていく。
ドキドキし過ぎてみ、見れない。
お義父様の顔を横目でチラッと見るとお義父様もわたしをチラッと見た。
この反応は何?落ちた?
お義父様はわたしを見てちょっと困った顔をした。
(あ、落ちた)
と思ってがっくり項垂れると
今度はわたしを見てにっこり笑った。
え??
「エイミー、おめでとう」
「受かったの?」
「やっぱり結果を見てなかったんだね」
「怖くて見れなかったの」
「君の嬉しそうな顔を1番に見れて役得だった。エイミー、よく頑張ったね」
お義父様はわたしを抱きしめて頭にキスを落としてくれた。
わたしもお義父様の頬にお礼のキスをした。
そのあとすぐにわたしは王宮の図書館に一人で向かった。
いつも通っているわたしの大好きな場所。
これからは毎日ここに通えると思うだけでワクワクする。
いつもの場所に座って机を抱きしめていた。
(これからもよろしく)
わたしは挨拶をしながら机にスリスリしていると、笑い声が聞こえた。
慌てて机から頭を上げると陛下がわたしを指差して笑っていた。
「いやぁごめんごめん。エイミーがあまりにも机に愛情込めて抱きしめていたんでつい笑ってしまったんだ、エイミー、改めて合格おめでとう」
わたしは慌てて席を立ち陛下へカーテシーをして
「陛下ありがとうございます。これからも一生懸命精進して参りますのでよろしくお願い致します」
と、挨拶してわたしもくすくす笑った。
「陛下、やっと夢が一歩前進しました。大好きな本に囲まれながら仕事をして、この近くに住めるように頑張ります」
「図書館の近くには確かに幾つか部屋はあるよ。ただ住むためではなくて控室だったり応接室だから住むのは難しいけど君が司書館長になり力をつければ図書館の近くに自室を貰えるから夢はさらに近いものになると思うよ」
「うわぁ!わたしまだまだ勉強して上を目指さなきゃ!頑張ります」
「うん、ところでカイルなんだが来月の12月の末に留学が終わり帰って来ることになった」
「本当ですか!やったあ、あと1ヶ月ないですね、こんなに離れたの初めてだから会えるのがとっても嬉しいです」
「嬉しい?」
「はい、もちろんです」
「ねぇ、エイミ。君はカイルのこと1番の友人だと言っていたよね、今も変わらないかい?離れても友人?そこに愛情はないのかな?」
「え?………愛情?」
「うん、よく考えてみて、次に会うまでの宿題だ、ではわたしは行くね」
陛下はわたしの頭をくしゃっと触ると手を振って去って行った。
(殿下に友情ではなく愛情……)
わたしはしばらく思考を停止してしまった。
とりあえず屋敷に戻りみんなに合格を伝えなきゃいけない、帰ろう。
わたしは今日、司書官になれるかわかる合格発表の日。
お義父様も王宮で仕事をしている日なので待ち合わせをしている。
「お義父様!」
わたしはお義父様の姿を見てなんだかホッとした。やはり緊張していたみたい。こんな時殿下が居てくれたら落ち着くんだけどと我儘なことを考えてしまう。
殿下とわたしは手紙交換をしていない。会ったらいっぱい報告できるようにお互い話題になる話を増やしている。
わたしは今日、合格して殿下に嬉しかった話を是非報告したい。
ドキドキしながら合格発表が書かれた掲示板へお義父様と見に行く。
わたしは自分の受験番号を1番から見ていく。わたしは102番。今年司書官として合格するのは国中の図書館10ヶ所合わせて14名、受験者は200名を超えているらしい。
だんだんわたしの番号の近くになっていく。
ドキドキし過ぎてみ、見れない。
お義父様の顔を横目でチラッと見るとお義父様もわたしをチラッと見た。
この反応は何?落ちた?
お義父様はわたしを見てちょっと困った顔をした。
(あ、落ちた)
と思ってがっくり項垂れると
今度はわたしを見てにっこり笑った。
え??
「エイミー、おめでとう」
「受かったの?」
「やっぱり結果を見てなかったんだね」
「怖くて見れなかったの」
「君の嬉しそうな顔を1番に見れて役得だった。エイミー、よく頑張ったね」
お義父様はわたしを抱きしめて頭にキスを落としてくれた。
わたしもお義父様の頬にお礼のキスをした。
そのあとすぐにわたしは王宮の図書館に一人で向かった。
いつも通っているわたしの大好きな場所。
これからは毎日ここに通えると思うだけでワクワクする。
いつもの場所に座って机を抱きしめていた。
(これからもよろしく)
わたしは挨拶をしながら机にスリスリしていると、笑い声が聞こえた。
慌てて机から頭を上げると陛下がわたしを指差して笑っていた。
「いやぁごめんごめん。エイミーがあまりにも机に愛情込めて抱きしめていたんでつい笑ってしまったんだ、エイミー、改めて合格おめでとう」
わたしは慌てて席を立ち陛下へカーテシーをして
「陛下ありがとうございます。これからも一生懸命精進して参りますのでよろしくお願い致します」
と、挨拶してわたしもくすくす笑った。
「陛下、やっと夢が一歩前進しました。大好きな本に囲まれながら仕事をして、この近くに住めるように頑張ります」
「図書館の近くには確かに幾つか部屋はあるよ。ただ住むためではなくて控室だったり応接室だから住むのは難しいけど君が司書館長になり力をつければ図書館の近くに自室を貰えるから夢はさらに近いものになると思うよ」
「うわぁ!わたしまだまだ勉強して上を目指さなきゃ!頑張ります」
「うん、ところでカイルなんだが来月の12月の末に留学が終わり帰って来ることになった」
「本当ですか!やったあ、あと1ヶ月ないですね、こんなに離れたの初めてだから会えるのがとっても嬉しいです」
「嬉しい?」
「はい、もちろんです」
「ねぇ、エイミ。君はカイルのこと1番の友人だと言っていたよね、今も変わらないかい?離れても友人?そこに愛情はないのかな?」
「え?………愛情?」
「うん、よく考えてみて、次に会うまでの宿題だ、ではわたしは行くね」
陛下はわたしの頭をくしゃっと触ると手を振って去って行った。
(殿下に友情ではなく愛情……)
わたしはしばらく思考を停止してしまった。
とりあえず屋敷に戻りみんなに合格を伝えなきゃいけない、帰ろう。
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