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★高等部2年生⑥
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夜会の日、カイル殿下がわたしをスチュワート公爵邸まで迎えに来てくれた。
殿下はいつもの通り穏やかに笑ってわたしを馬車に乗せてくれた。
今回のドレスは殿下からの贈り物だった。
殿下の髪の色に合わせたイエローゴールドのベアトップドレスだった。
(で、殿下わたしにこんな大人っぽいドレスを着せるの?!)
わたしは、胸が強調されて上半身は胸と胴しか隠れていないのでとても恥ずかしかった。
確かに最近流行りのドレスでシャーリーもイザベラも他のみんなも着ている、わたしは一度もチャレンジしていない大人なドレスを着る。うん、着るしかない。
殿下はわたしを見て笑顔で言った。
「うんエイミー、とても似合っているよ。さすが父上が選んだだけあるね」
「え?陛下が選んでくださったんですか?」
「そうなんだ、僕が選んでいたら父上と母上もそばに来て一緒に選び始めたんだ。結局父上の一言で他は全て却下されたんだ。ドレスが来た時見て驚いただろう?」
「殿下の趣味かと思いました」
少し気まづそうに言うと殿下は笑っていた。
「うん、でもそのドレスの色だと誰も変なちょっかいはかけてこないと思うから安心だね」
「わたしにそんな風に声かけてくる人なんかいませんよ」
自慢げに胸を張って答えた。
「君ってそう言うとこ残念だよね」
殿下は溜息を吐いた。
「今夜の夜会に、ハディッド伯爵家は呼んでいない。でもハノン様の動きが怪しい。もしかしたら現れるかもしれない。その時に君に対してどんな動きをするかわからない、僕から離れないでね」
「殿下ありがとうございます。でもわたし婚約のこと伯母様にきちんと断りたいと思っています。みんなに助けられていますがわたし逃げてばかりなので自分で頑張ってみたいんです」
「うーん、君の伯母上、一筋縄ではいかないと思うよ」
「殿下、わたし頑張ってみますので出来れば見守っていてください!もしもの時はやり返します」
◇ ◇ ◇
そしてわたしは伯母様に何発も頬を叩かれていた。
バシッ!バシッ!
(い、痛い)
本当はとっても痛かった。
でも少しでも痛そうな顔をしたら負けだと思った。
わたしは伯母様を見つめていた。
伯母様は腹が立ってイライラしていた。
「貴方はわたしの言うことだけ聞いていればいいのよ!ミシェルと結婚して伯爵家のためだけに生きていくのよ!貴方は勉強だけは出来るわ、領地運営のために領民のために尽くして一生、わたしのために生きるのよ」
わたしは、腫れた頬のことを気にしもしない振りをしてをジッと見つめた。
「伯母様、わたしは侯爵令嬢です。貴方の言うことを聞いて結婚することなどあり得ません」
伯母様はさらに大きく手を振り上げた。
(もう一発は流石に勘弁してほしいわ)
わたしはサッと避けた。
その時、
「いい加減にしろ」
「何をしているのですか」
「やめなさい!」
と、大きな止める声が聞こえてきた。
振り返るとそこにはアラン、シャーリー、殿下が怒りで震えながら入ってきた。
(よかった、叩き返すのを我慢して!)
わたしはホッとした。このままだったらわたしも伯母様のことを叩いていた。
「ミシェルとの結婚はやはり伯爵家の運営のためだったんですね」
「な、何を言っているの、エイミーのために言っているのよ」
「では何故、『一生わたしのために生きなさい』なんてこと言うんですか」
シャーリーが怒っていた。
「そんなこと言っていないわ、作り話はよして欲しいわ」
「ハディッド伯爵は、最近資金繰りが悪いと聞きました。夫人が贅沢な暮らしがやめられないようですね」
「貴方達、何を言っているのかわからないわ、我が伯爵家は健全な領地運営をしているわ。金銭的に困るなんてあり得ないわ」
伯母様は少し青い顔をして必死で否定をしていた。
殿下はいつもの通り穏やかに笑ってわたしを馬車に乗せてくれた。
今回のドレスは殿下からの贈り物だった。
殿下の髪の色に合わせたイエローゴールドのベアトップドレスだった。
(で、殿下わたしにこんな大人っぽいドレスを着せるの?!)
わたしは、胸が強調されて上半身は胸と胴しか隠れていないのでとても恥ずかしかった。
確かに最近流行りのドレスでシャーリーもイザベラも他のみんなも着ている、わたしは一度もチャレンジしていない大人なドレスを着る。うん、着るしかない。
殿下はわたしを見て笑顔で言った。
「うんエイミー、とても似合っているよ。さすが父上が選んだだけあるね」
「え?陛下が選んでくださったんですか?」
「そうなんだ、僕が選んでいたら父上と母上もそばに来て一緒に選び始めたんだ。結局父上の一言で他は全て却下されたんだ。ドレスが来た時見て驚いただろう?」
「殿下の趣味かと思いました」
少し気まづそうに言うと殿下は笑っていた。
「うん、でもそのドレスの色だと誰も変なちょっかいはかけてこないと思うから安心だね」
「わたしにそんな風に声かけてくる人なんかいませんよ」
自慢げに胸を張って答えた。
「君ってそう言うとこ残念だよね」
殿下は溜息を吐いた。
「今夜の夜会に、ハディッド伯爵家は呼んでいない。でもハノン様の動きが怪しい。もしかしたら現れるかもしれない。その時に君に対してどんな動きをするかわからない、僕から離れないでね」
「殿下ありがとうございます。でもわたし婚約のこと伯母様にきちんと断りたいと思っています。みんなに助けられていますがわたし逃げてばかりなので自分で頑張ってみたいんです」
「うーん、君の伯母上、一筋縄ではいかないと思うよ」
「殿下、わたし頑張ってみますので出来れば見守っていてください!もしもの時はやり返します」
◇ ◇ ◇
そしてわたしは伯母様に何発も頬を叩かれていた。
バシッ!バシッ!
(い、痛い)
本当はとっても痛かった。
でも少しでも痛そうな顔をしたら負けだと思った。
わたしは伯母様を見つめていた。
伯母様は腹が立ってイライラしていた。
「貴方はわたしの言うことだけ聞いていればいいのよ!ミシェルと結婚して伯爵家のためだけに生きていくのよ!貴方は勉強だけは出来るわ、領地運営のために領民のために尽くして一生、わたしのために生きるのよ」
わたしは、腫れた頬のことを気にしもしない振りをしてをジッと見つめた。
「伯母様、わたしは侯爵令嬢です。貴方の言うことを聞いて結婚することなどあり得ません」
伯母様はさらに大きく手を振り上げた。
(もう一発は流石に勘弁してほしいわ)
わたしはサッと避けた。
その時、
「いい加減にしろ」
「何をしているのですか」
「やめなさい!」
と、大きな止める声が聞こえてきた。
振り返るとそこにはアラン、シャーリー、殿下が怒りで震えながら入ってきた。
(よかった、叩き返すのを我慢して!)
わたしはホッとした。このままだったらわたしも伯母様のことを叩いていた。
「ミシェルとの結婚はやはり伯爵家の運営のためだったんですね」
「な、何を言っているの、エイミーのために言っているのよ」
「では何故、『一生わたしのために生きなさい』なんてこと言うんですか」
シャーリーが怒っていた。
「そんなこと言っていないわ、作り話はよして欲しいわ」
「ハディッド伯爵は、最近資金繰りが悪いと聞きました。夫人が贅沢な暮らしがやめられないようですね」
「貴方達、何を言っているのかわからないわ、我が伯爵家は健全な領地運営をしているわ。金銭的に困るなんてあり得ないわ」
伯母様は少し青い顔をして必死で否定をしていた。
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