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★高等部2年生④
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お義父様に呼ばれて、ボガード邸へ週末帰った。
ミシェルとの婚約の話は、お義父様を悩ませていた。
ハノン伯母様からきた打診は断りを入れたが、トム伯父様の実家の侯爵家からの打診はさすがに断りにくく、頭を悩ませていた。
でもわたしのことを考えてくれたお義父様はきちんと断ってくれた。
「エイミー、暫くはハノンの所へは呼ばれても行ってはいけないよ」
「え?……はい、そうですよね、気をつけます」
「エイミー、絶対だ。約束してくれ」
「お義父様……わかりました」
お義父様は、普段わたしに色々言ってくる人ではない。何かあるのだと思い、理由は聞かずに約束をした。
そして一週間の間お義父様は、王都を離れてハディッド領へ行っていた。
王都に戻ってからは忙しいみたいでなんの連絡もなかった。
お母様との話はどうなったのだろうか。
ミシェルはまだしつこくわたしに言い寄ってくる。
「ミシェル、婚約はお断りしたはずよ。いい加減しつこいとモテないわよ!」
わたしはもうミシェルにうんざりして顔も見たくなかった。
「エイミー、最近イライラしているよ」
「殿下、わたしのオデコ、皺皺になっていませんか?いっつも怒ってたらなんだか顔がいつも皺が寄っている気がするんです」
「うん、大丈夫。いつもの可愛いエイミーだよ」
「お、本当だ!皺が寄っても可愛いよ」
横からクレインが笑いながら言った。
「え?やっぱり皺になってるの?」
わたしは慌ててオデコを抑えた。
「エイミー、君が怒るのは最近のことではないんだから皺のこと気にするの遅いんじゃないかな?」
「ええ!そんな前からあったの!わたしのオデコ」
わたしは、ショックでオデコの皺を必死で指で伸ばしていた。
「エイミー、アランもクレインも冗談で言ったんだよ」
「もう二人とも本気でショック受けたんだから、変なこと言わないで!」
最近はアランの口の悪さに棘がなくなりちょっと意地悪言われてもイライラしなくなった。
まあ、わたしも17歳になるし大人の対応も出来るようになった……のだと思う。
「ミシェルはまだしつこく言ってくるの?」
殿下に聞かれた。
「お義父様が断ってくれたんだけど、次はトム様の実家の侯爵家を通して言って来たらしくて2回も断ったんです。伯母様はどうしてわたしとミシェルを婚約させたいのかしら?わたしが嫌がっているのも分かっているはずなんです。わたしは司書官を目指しているし結婚する予定はないし」
「うーん、君の伯母様には何か思惑でもあるのかな。君とミシェルの結婚に」
わたしにはわからなかった。敢えて従兄妹で結婚なんてする必要性も感じない。
「わたしってもしかしてミシェルに好かれているのかしら?」
「エイミー、ミシェルが君を好いているように見えたことはない」
アランは呆れながら言った。
「わたしもそう思うわ。殿下もミシェルもクレインもわたしに対して愛情は感じないけど友情は感じるもの。それに……伯母様は断ってから直接言ってはこないの。お義父様も会わないようにと言われているし、シャーリーのお家でも伯母様からの先触れはお断りしているみたいなの」
「ボガード侯爵が会わないように言っているんだね。エイミー、僕もそう思うよ、ハディッド伯爵夫人は姪の君に対して少し強引に婚約をさせようとしている感があるからね、会えば無理矢理婚約する事になるかもしれないね」
わたしは伯母様もお母様の気持ちも良くわからない。
「殿下、『姉様が喜ばれればわたしも嬉しい。
わたしが嬉しければエイミーも喜ぶはず。
エイミーが喜んでくれる事を、姉様が一番に考えてくれたの』
と手紙に書いてあったのです。
わたしの幸せは伯母様が考えた通りに従うのが一番いいという事なのですかね?」
「ううん…」
殿下は顎に手をやり考え込んでいた。
ミシェルとの婚約の話は、お義父様を悩ませていた。
ハノン伯母様からきた打診は断りを入れたが、トム伯父様の実家の侯爵家からの打診はさすがに断りにくく、頭を悩ませていた。
でもわたしのことを考えてくれたお義父様はきちんと断ってくれた。
「エイミー、暫くはハノンの所へは呼ばれても行ってはいけないよ」
「え?……はい、そうですよね、気をつけます」
「エイミー、絶対だ。約束してくれ」
「お義父様……わかりました」
お義父様は、普段わたしに色々言ってくる人ではない。何かあるのだと思い、理由は聞かずに約束をした。
そして一週間の間お義父様は、王都を離れてハディッド領へ行っていた。
王都に戻ってからは忙しいみたいでなんの連絡もなかった。
お母様との話はどうなったのだろうか。
ミシェルはまだしつこくわたしに言い寄ってくる。
「ミシェル、婚約はお断りしたはずよ。いい加減しつこいとモテないわよ!」
わたしはもうミシェルにうんざりして顔も見たくなかった。
「エイミー、最近イライラしているよ」
「殿下、わたしのオデコ、皺皺になっていませんか?いっつも怒ってたらなんだか顔がいつも皺が寄っている気がするんです」
「うん、大丈夫。いつもの可愛いエイミーだよ」
「お、本当だ!皺が寄っても可愛いよ」
横からクレインが笑いながら言った。
「え?やっぱり皺になってるの?」
わたしは慌ててオデコを抑えた。
「エイミー、君が怒るのは最近のことではないんだから皺のこと気にするの遅いんじゃないかな?」
「ええ!そんな前からあったの!わたしのオデコ」
わたしは、ショックでオデコの皺を必死で指で伸ばしていた。
「エイミー、アランもクレインも冗談で言ったんだよ」
「もう二人とも本気でショック受けたんだから、変なこと言わないで!」
最近はアランの口の悪さに棘がなくなりちょっと意地悪言われてもイライラしなくなった。
まあ、わたしも17歳になるし大人の対応も出来るようになった……のだと思う。
「ミシェルはまだしつこく言ってくるの?」
殿下に聞かれた。
「お義父様が断ってくれたんだけど、次はトム様の実家の侯爵家を通して言って来たらしくて2回も断ったんです。伯母様はどうしてわたしとミシェルを婚約させたいのかしら?わたしが嫌がっているのも分かっているはずなんです。わたしは司書官を目指しているし結婚する予定はないし」
「うーん、君の伯母様には何か思惑でもあるのかな。君とミシェルの結婚に」
わたしにはわからなかった。敢えて従兄妹で結婚なんてする必要性も感じない。
「わたしってもしかしてミシェルに好かれているのかしら?」
「エイミー、ミシェルが君を好いているように見えたことはない」
アランは呆れながら言った。
「わたしもそう思うわ。殿下もミシェルもクレインもわたしに対して愛情は感じないけど友情は感じるもの。それに……伯母様は断ってから直接言ってはこないの。お義父様も会わないようにと言われているし、シャーリーのお家でも伯母様からの先触れはお断りしているみたいなの」
「ボガード侯爵が会わないように言っているんだね。エイミー、僕もそう思うよ、ハディッド伯爵夫人は姪の君に対して少し強引に婚約をさせようとしている感があるからね、会えば無理矢理婚約する事になるかもしれないね」
わたしは伯母様もお母様の気持ちも良くわからない。
「殿下、『姉様が喜ばれればわたしも嬉しい。
わたしが嬉しければエイミーも喜ぶはず。
エイミーが喜んでくれる事を、姉様が一番に考えてくれたの』
と手紙に書いてあったのです。
わたしの幸せは伯母様が考えた通りに従うのが一番いいという事なのですかね?」
「ううん…」
殿下は顎に手をやり考え込んでいた。
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