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★高等部2年生①
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王宮での話し合いから3ヶ月が過ぎてわたし達は2年生になっていた。
2年生になってもわたしの隣は殿下。
でもその隣は今はクレイン・ペックだ。
クレインは、いつも眠たそうにしている。
隣をチラッと見ると今日もうとうと中だった。
アランとは今年は席が離れた。
あれからアランはメアリー様と住んでいた邸にそのまま生活している。
レオ様は一緒に暮らしたがっていたがアラン様が今まで通りがいいと言ったらしい。
わたしとレオ様はまだ一度も会っていない。
お母様は、あの話し合いの後、しばらく考えたいと言って領地へ帰って行った。
二人の話し合いはまだ出来ていないようだった。
ラウル様は一度領地に戻られてそのあと再び王都へ来られたと聞いている。
でも、わたしは大人達がどう話し合っているかまではわからない。
アランにわたしから聞くこともないし、アランも何も言ってこない。
わたしとアランの関係は変わった。
あんなに嫌味を言ってきて、わたしもつい嫌味で返していたのに全くわたしに言わなくなった。
「エイミー、授業は終わっているのにどうしたんだい?」
「え?」
わたしが考え事をしていると、殿下が話しかけてきた。
授業が終わったことにも気づかずに黒板を眺めていたみたいだ。
「あはは、もう授業は終わっていたんですね」
わたしは笑って誤魔化した。
「今日はどうするの?」
「もちろん、今日も行きます」
放課後は、用事がなければ王宮の図書館へ向かうのがわたしの日課。
「殿下、今日はイザベラも一緒なのでイザベラの馬車に乗っていきますね」
「うん、わかった、では、向こうで会おうね」
殿下は、わたしが図書館へ行く時はよくご一緒してくれる。
陛下も時間がある時は一緒に本を読んでわたし達若者に必要な知識を与えてくれる。
特に今は周りの国々の歴史や関わりを陛下目線で分かりやすく教えてくれるので面白くて夢中になっている。
見たことのない変わった服。
食べたことのない料理やお菓子。
特に外国語に興味が出てきて今は外国語の勉強も始めた。
殿下はすでに6か国語を話せる。
いずれ王になる兄を支えるためにいろんな勉強をしていると言っていた。
わたしなんかよりずっと成績優秀で1位以外取ったことのない殿下でもまだ勉強が足りないってなんなんだろうと思ってしまう。
わたしなんかいつも2位か3位、努力しても殿下を越えられない。
わたしはじーっと殿下を見ていた。
「うん?エイミー、何かな?」
「殿下、殿下の頭の中には何が入っているのですか?」
「うん⁉︎また、君は何を言っているんだい?」
「わたしはわたしなりに努力をしているつもりです、なのに殿下はいつもわたしの上をいっています。わたしと殿下の頭の中身が違うのでしょうか?」
横でイザベラが溜息を吐いた。
「エイミー、何を言っているの。わたしからしたら貴方のその思考こそ不思議だわ。わたしも貴方の頭の中身を見てみたいわ」
「あら、イザベル。いつでも見せてあげるわ」
「ふふ、ありがとう」
◇ ◇ ◇
本を読んでいた時、殿下が質問してきた。
「君の伯母様であるハノン様とは昔から交流はあるの?」
わたしは突然の殿下の質問の意味がよく分からず
「伯母様ですか?……そうですね、わたしはハディッド領でずっと過ごしてきました。たまに領地に来られることはありました。王都に来てからは、親戚と分かるといけないので去年までは付き合いすら絶っていました。また、お会いするようになったのは去年お母様達が王都陛下来てからですね」
「そうか、うん」
殿下はそれ以上聞いてこられなかった。
わたしは何も聞かれないのでそのまま本に集中して読んだ。
2年生になってもわたしの隣は殿下。
でもその隣は今はクレイン・ペックだ。
クレインは、いつも眠たそうにしている。
隣をチラッと見ると今日もうとうと中だった。
アランとは今年は席が離れた。
あれからアランはメアリー様と住んでいた邸にそのまま生活している。
レオ様は一緒に暮らしたがっていたがアラン様が今まで通りがいいと言ったらしい。
わたしとレオ様はまだ一度も会っていない。
お母様は、あの話し合いの後、しばらく考えたいと言って領地へ帰って行った。
二人の話し合いはまだ出来ていないようだった。
ラウル様は一度領地に戻られてそのあと再び王都へ来られたと聞いている。
でも、わたしは大人達がどう話し合っているかまではわからない。
アランにわたしから聞くこともないし、アランも何も言ってこない。
わたしとアランの関係は変わった。
あんなに嫌味を言ってきて、わたしもつい嫌味で返していたのに全くわたしに言わなくなった。
「エイミー、授業は終わっているのにどうしたんだい?」
「え?」
わたしが考え事をしていると、殿下が話しかけてきた。
授業が終わったことにも気づかずに黒板を眺めていたみたいだ。
「あはは、もう授業は終わっていたんですね」
わたしは笑って誤魔化した。
「今日はどうするの?」
「もちろん、今日も行きます」
放課後は、用事がなければ王宮の図書館へ向かうのがわたしの日課。
「殿下、今日はイザベラも一緒なのでイザベラの馬車に乗っていきますね」
「うん、わかった、では、向こうで会おうね」
殿下は、わたしが図書館へ行く時はよくご一緒してくれる。
陛下も時間がある時は一緒に本を読んでわたし達若者に必要な知識を与えてくれる。
特に今は周りの国々の歴史や関わりを陛下目線で分かりやすく教えてくれるので面白くて夢中になっている。
見たことのない変わった服。
食べたことのない料理やお菓子。
特に外国語に興味が出てきて今は外国語の勉強も始めた。
殿下はすでに6か国語を話せる。
いずれ王になる兄を支えるためにいろんな勉強をしていると言っていた。
わたしなんかよりずっと成績優秀で1位以外取ったことのない殿下でもまだ勉強が足りないってなんなんだろうと思ってしまう。
わたしなんかいつも2位か3位、努力しても殿下を越えられない。
わたしはじーっと殿下を見ていた。
「うん?エイミー、何かな?」
「殿下、殿下の頭の中には何が入っているのですか?」
「うん⁉︎また、君は何を言っているんだい?」
「わたしはわたしなりに努力をしているつもりです、なのに殿下はいつもわたしの上をいっています。わたしと殿下の頭の中身が違うのでしょうか?」
横でイザベラが溜息を吐いた。
「エイミー、何を言っているの。わたしからしたら貴方のその思考こそ不思議だわ。わたしも貴方の頭の中身を見てみたいわ」
「あら、イザベル。いつでも見せてあげるわ」
「ふふ、ありがとう」
◇ ◇ ◇
本を読んでいた時、殿下が質問してきた。
「君の伯母様であるハノン様とは昔から交流はあるの?」
わたしは突然の殿下の質問の意味がよく分からず
「伯母様ですか?……そうですね、わたしはハディッド領でずっと過ごしてきました。たまに領地に来られることはありました。王都に来てからは、親戚と分かるといけないので去年までは付き合いすら絶っていました。また、お会いするようになったのは去年お母様達が王都陛下来てからですね」
「そうか、うん」
殿下はそれ以上聞いてこられなかった。
わたしは何も聞かれないのでそのまま本に集中して読んだ。
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