【完結】浮気された私は貴方の子どもを内緒で育てます  時々番外編

たろ

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★話し合い ②

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「先程アランに聞きました。メアリー様はレオ様と昔お付き合いをしていたそうですね。わたしの母と婚約をしておきながら、レオ様はメアリー様と……コホンッ…そ、そのか、体の関係?があったと聞きました。それなのに捨てられた」

「ええ、そうよ。レオはわたしを愛していたのよ。なのに突然別れると言い出したの!愛していたのに!」
メアリー様は怒り出した。

「あの時はすまなかった。ルディアと婚約したばかりだったがハノンと別れたことで自暴自棄になって君と付き合い出したんだ。でも、君の行いがあまりにも目に余り愛せなかった」

「わ、わたしが悪いの?恋人に宝石やドレスを強請って何が悪いの?わたしより下のものに頭を下げろと言うの?貴方頭おかしいんじゃないの?そんなくだらない事でわたしを振ったの?」

(いや、それ振られて当たり前だと思うわ)

「えー、では、レオ様が婚約しておきながら浮気していたのは事実ですね。さらに他の女性とも遊んでいたらしいですね。お母様が貴方が他の女性と歩いていたり、キ、キス⁈をしていたりする所を見たのはご存知ですか?さらにお母様は貴方がハノン伯母様と付き合って別れた事も全てご存知です」

「………認めるよ、すまなかったルディア」
レオ様は、俯いていた。

お母様は小刻みに震えお祖母様に寄り添っていた。

「では、次に行きます。ラウル様、貴方は当時奥様がいたにも関わらず、コ、コホンッ、、えー、いろんな女性と浮気をされていたそうですね。その中にメアリー様もいらっしゃったと聞きました。アランがメアリー様に言われたそうです『あんたの本当の父親もわたしを抱いて、性欲を満たすだけの女だと言って捨てたの!』と、言っておりました」
わたしは、ちょっと、いやかなり恥ずかしい発言に顔が真っ赤になった。
でも、頑張って続けた。

「ラウル様、身に覚えはございますか?」

ラウル様は顔が引き攣っていた。

「……あの頃のわたしは、若気の至りとはいえ酷い男だった。性欲に溺れ妻を蔑ろにして色んな女を抱いていた」
(ラウル様!わたしはうら若き乙女なの!その発言はどうなの‼︎)
わたしは心の中で雄叫びを上げながらも、顔を引き攣らせながら平静を保った。

「では、メアリー様の事も認められるのですね」

「ああ、もちろんだ、今更だがメアリー、すまなかった」

「何がすまなかったよ!あんたの所為でわたしは子どもが出来たんだからね」

「……すまなかった、今まで知らずに過ごしていた」

「あんたに捨てられた後妊娠に気づいたの。そんな時、飲みに行った店にレオを見かけたの。わたしの体でレオの同僚をくわえ込んで言う事を聞かせたのよ。そして酔ったレオに睡眠薬を飲ませて二人でホテルに連れて行ってわたしと寝たように見せたの!」
メアリー様は、天井をじーっと見てにやにや笑い出した。
「レオの朝起きた時の顔、思い出しただけでも楽しいわ。必死で言い訳をして帰って行ったの、それを見た時絶対この男逃がさない、苦しめるって決めたの、アハハハ!」

(レオ様は人として最低だけどメアリー様はさらに最低よね)

「だから、お母様を追い出して御自分が侯爵の妻になったのですか?」

「あら?ルディア様は結婚して1年経っても子どもができなかったんでしょう?だから、代わりにお腹に子どものいるわたしが侯爵家の妻になってあげたんじゃない!感謝されたいくらいだわ」

「なんてことを言うんだ」
前侯爵様は呆然となっていた。

メアリー様はにやにや笑っていた。
「レオはわたしと寝た事を否定しなかったわ。だって二人は裸で朝目覚めたのよ。それを信じたルディア様もお義父様も馬鹿なのよ。いい気味だわ。あー、楽しいわ」

「な、なんだと!」
前侯爵様が怒っている。
(メアリー様の言うことにいちいち反応してたら身がもたないわ。ほっとけばいいのに)

「わたしは侯爵夫人になったのよ!お金は使いたい放題!アランは天使よ。綺麗な顔、ブルーの瞳。わたしに愛されたくて馬鹿みたいに従順で素直、必死で努力して、ほんと馬鹿!わたしが愛するわけなんてないのに!わたしを捨てたラウルと同じブルーの瞳で見つめられると思い出すのよ、ラウルがわたしを捨てた事を!あんなに激しく抱いて、わたしを蕩けさせたのに。何度わたしの身体を愛してくれたと思っているの。わたしはラウルを愛したの!なのにレオと同じわたしを捨てたのよ!」

ふふふ…アハハハ!

(なんだか恥ずかしすぎる……)赤面。。。







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