【完結】浮気された私は貴方の子どもを内緒で育てます  時々番外編

たろ

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★高等部1年生⑩

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わたしは伯母様の話を聞き続けた。

「エイミーを妊娠したとわかった時、ルディアはエイミーと一緒に死のうとしたの」

「お母様が?死ぬ?」

「父も母もずっとルディアから離れないで過ごしていたわ。わたしも心配で会いに行ったら拒絶されたわ」

「ルディアはレオから愛されていないのに子どもが出来てしまったから、どうしようって泣くの。まだ、その時はメアリーの事調べ始めていた時だったからルディアには何も言えないし、わたしを見ると泣き叫ぶし、わたしには何もできなかったわ、離れて見守るだけだったの」

伯母様は、溜息を吐いた。

「ルディアの精神が落ち着いたのは貴方が生まれて子育て始めてからなの。少しずつ落ち着いてきたわ。でもルディアは貴方を貴族からは隠すように育てたの。シャーリーとマーシャが隣の邸に住んだのはわたしが勧めたの。マーシャはとてもいい人だし療養するにはいいところだしね。もしかしたらエイミーとも仲良くなれるかもしれないと思ってね。詳しい説明はしなかったから逆にルディアもすんなり受け入れたみたい」

「レオが貴方達に接触しなかったのは、ルディアの精神状態の話を聞いていたし、侯爵家からもレオからも気づかれずに育てているのを邪魔したくなかったみたい、お父様にはエイミーの養育費をずっと渡し続けてはいるのよ、でもお父様は受け取らないの。だから、レオはわたしに預けているの。いつか貴方がお嫁に行くときに使ってほしいと言われて貯めているわ」

「あと、アランのことだけど、メアリーは誰の子か言わないからわからないの。レオはアランとも一緒には生活していないわ。だから、彼は侯爵家嫡男の後継だけどレオとはたぶんあまり関わっていないのではないかしら?わたしもその辺はよくわからないのだけど…」

「今のでわかったと思うけど噂は、アランがレオの子ではないということよ。たぶんアラン本人も知っていると思うわ。ルディアはまだ知らないわ。レオのことになると精神的にパニックになったりするからわたし達も何も言えないの」

わたしはいつも優しいお母様が心が病んでいたなんて気づかなかった。
お祖母様もお祖父様もいて、いつも笑顔でわたしのことを大事にしてくれたし怒ってくれたし、死のうとしたなんて絶対思えないくらいわたしを愛してくれた。

アランはお義兄様だと思ったけど違うみたい。そこは安心した。あんなの義兄だなんて思えないわ。

アランは自分が父親の子でないことを知っていると言ってた。
もしかしたら、わたしが侯爵の子どもだと気づいているのかしら?だから、やたらと絡んできて意地悪するの?

よくわからない。
お母様に事情を直接聞かなくて良かった。
いつもの突撃だけは辞めて良かったと思った。

伯母さまは辛そうに話したけどわたしは今みんなに恵まれてとても幸せだから大丈夫。

明日は殿下に会って図書館に行きたい気分になった。
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