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ルディア
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エイミーがハディッド領を出て4年目。その間に帰ってきたのは一度だけだった。
学園での生活は手紙でエイミーが伝えてくれる。
木登りは封印したが、乗馬は学園でも屋敷でも続けているらしい。
剣の鍛練は、わたしと同じように先生に交渉したと聞いた時は笑ってしまった。
先生に自分の刺繍を見せて課題だけをこなして合格を貰い、剣技の授業を受けたのは、もう、遠い思い出だった。
エイミーも父の血を引いていて剣の才能がある。わたしも小柄ながら技で相手を打ち負かしてきた。
勉強も常に2位か3位をとっていると聞いた。
そして隣の席のカイル殿下のお話もよく聞いている。
アランの話が出てくる事も多い。
エイミーは、無論アランとの兄妹関係は知らない。
アランも両親にどこまで聞いているのかは知らないが、ハディッドの名まで聞いていたとしてもボガードまでは知らないはず。
エイミーの髪を見て父親の髪の色を思わせても、ボガード侯爵の義娘として過ごすエイミーと結びつくことはないはず。
髪の色がレオと似ていてもエイミーの顔とレオは似ていないのでアランが気付くことはない。
それにしても、エイミーはとてもアランと仲が良いみたいだ。本人は怒っている内容だけど、それだけ気にしていると言うことでもある。
二人の関係があまり親しくならないことを祈るばかりだ。
そして6年間無事に過ごしてレオには接触しないように過ごしてもらう事を願っている。
屋敷での生活はスチュワート夫人が手紙で伝えてくれるのでとても安心している。
屋敷では、エイミーは侍女や使用人達と仲が良くて屋敷の中が明るくなったと書かれていた。
夫人も交えてお菓子作りをして孤児院に行ったり、病院の慰問に行ったりしているそうだ。
夫人自身も屋敷の者達との仲が良くなって屋敷を仕切る夫人にとって助かっていると書いていた。
エイミーが迷惑をかけていないか心配だったが彼女なりに頑張って過ごしているのでホッとしている。
ボガード侯爵家では、義兄妹とも仲がよくて互いに学園でもシャーリー様の邸でも行き来していると聞いた。
月に数回週末になるとボガード家へ帰って過ごしているらしい。
向こうの両親、わたしの従兄でもあるのだけど、上手くいっているみたいで安心はしているが、娘がわたしの子どもではなくなったことがとても寂しい。
でも、従兄は自分の娘と同じように可愛がってくれていて感謝しかない。
あの子の籍に、父親の名がなかったことは、いつか理由を伝えないといけない。今のように隠し続けて誤魔化しているわけにはいかないのもわかっている。
あと少し大人になったら伝えようと思っている。
◇ ◇ ◇
ハノンお姉様から手紙が届いた。
一度、王都に遊びに来ないかという手紙だった。
エイミーの社交界デビューの日が近づいている。
従兄夫婦がエイミーのドレスを作ってくれていると聞いた。
わたしもせめて何かお祝いをしてあげたいと思っていた。
父と母と話し合い、今回は母と二人で王都に行くことにした。
途中でボガード家に泊まり挨拶とお礼をしてからハディッド家に行く予定にしている。
エイミーに会いたいので、スチュワート公爵家には友人である姉のハノンとわたしが呼ばれ、お茶会に行くという形で会いに行くことになっている。
久しぶりの愛するエイミーに会える事を楽しみにしている。
ただ、レオとだけは接触しないように気をつけなければ……
学園での生活は手紙でエイミーが伝えてくれる。
木登りは封印したが、乗馬は学園でも屋敷でも続けているらしい。
剣の鍛練は、わたしと同じように先生に交渉したと聞いた時は笑ってしまった。
先生に自分の刺繍を見せて課題だけをこなして合格を貰い、剣技の授業を受けたのは、もう、遠い思い出だった。
エイミーも父の血を引いていて剣の才能がある。わたしも小柄ながら技で相手を打ち負かしてきた。
勉強も常に2位か3位をとっていると聞いた。
そして隣の席のカイル殿下のお話もよく聞いている。
アランの話が出てくる事も多い。
エイミーは、無論アランとの兄妹関係は知らない。
アランも両親にどこまで聞いているのかは知らないが、ハディッドの名まで聞いていたとしてもボガードまでは知らないはず。
エイミーの髪を見て父親の髪の色を思わせても、ボガード侯爵の義娘として過ごすエイミーと結びつくことはないはず。
髪の色がレオと似ていてもエイミーの顔とレオは似ていないのでアランが気付くことはない。
それにしても、エイミーはとてもアランと仲が良いみたいだ。本人は怒っている内容だけど、それだけ気にしていると言うことでもある。
二人の関係があまり親しくならないことを祈るばかりだ。
そして6年間無事に過ごしてレオには接触しないように過ごしてもらう事を願っている。
屋敷での生活はスチュワート夫人が手紙で伝えてくれるのでとても安心している。
屋敷では、エイミーは侍女や使用人達と仲が良くて屋敷の中が明るくなったと書かれていた。
夫人も交えてお菓子作りをして孤児院に行ったり、病院の慰問に行ったりしているそうだ。
夫人自身も屋敷の者達との仲が良くなって屋敷を仕切る夫人にとって助かっていると書いていた。
エイミーが迷惑をかけていないか心配だったが彼女なりに頑張って過ごしているのでホッとしている。
ボガード侯爵家では、義兄妹とも仲がよくて互いに学園でもシャーリー様の邸でも行き来していると聞いた。
月に数回週末になるとボガード家へ帰って過ごしているらしい。
向こうの両親、わたしの従兄でもあるのだけど、上手くいっているみたいで安心はしているが、娘がわたしの子どもではなくなったことがとても寂しい。
でも、従兄は自分の娘と同じように可愛がってくれていて感謝しかない。
あの子の籍に、父親の名がなかったことは、いつか理由を伝えないといけない。今のように隠し続けて誤魔化しているわけにはいかないのもわかっている。
あと少し大人になったら伝えようと思っている。
◇ ◇ ◇
ハノンお姉様から手紙が届いた。
一度、王都に遊びに来ないかという手紙だった。
エイミーの社交界デビューの日が近づいている。
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わたしもせめて何かお祝いをしてあげたいと思っていた。
父と母と話し合い、今回は母と二人で王都に行くことにした。
途中でボガード家に泊まり挨拶とお礼をしてからハディッド家に行く予定にしている。
エイミーに会いたいので、スチュワート公爵家には友人である姉のハノンとわたしが呼ばれ、お茶会に行くという形で会いに行くことになっている。
久しぶりの愛するエイミーに会える事を楽しみにしている。
ただ、レオとだけは接触しないように気をつけなければ……
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