18 / 23
働きアリたちの行列。
しおりを挟む
私は人間の国に向けてとあることを発信したのだ。
「1ヶ月後食物市を我が国にて行う。」
その1ヶ月後の話だ。
世界樹の樹頭からも見える世界樹の支配下の終わりまで続く長蛇の馬車の列。
色々な種族が集まってきていた。
交換する場所はテントの中で3組ずつ対応出来る。
食料庫3個分の野菜を用意したので足りるだろう…足りるよね?!
この日だけは私の目の届く範囲で野菜を売ろうとおう。
世界樹の根っこの上で成長した野菜は私が簡単に取り上げることができる、所有権が私にあるのだ。
私は少し高い椅子で取引の現場を見させてもらう。
どんな人がいるのか見たいだけじゃないからね?
通常の10倍の値段で野菜を売ろうと思っている。
他国の銀貨金貨でも取引をするがその純度を見て何個じゃがいもを渡すか決める。
じゃがいもの他にも白菜や、大根、冬瓜、リンゴ、なんかも商品として置いている。
玉ねぎはエルフ達総動員で何故か大反対されたので作らなかった。
茄子やトマトは日持ちがあまりしないからね
銀や金の重さをドワーフが測って売り買い、ちなみに世界樹の上には行っては行けない行ったらここの法で裁くと列に並んでいる時から口酸っぱく話している。
カースト制度の話はしたと思うが、1番底辺にいるものが上のもの例えば長老なんかに逆らった場合普通に首が飛ぶ。
100年前とかはそういうのが多すぎてエルフの数がかなり減った時期があり少し目を瞑ろうという話になったのを覚えている。
来訪者は歓迎はするがカースト外の人となる、来訪者は底辺の更に底辺なのだ。
エルフたちは警戒はしているものの、新しいものが好きなので人間たちが来て楽しそうだ。
「ジュキ様!本当に人間達の前に行くんですか?!」
「うん。見てみたいし、遠くから見るんだよ?平気でしょ?」
市が始まると、私は少し高くなっている椅子に座る。
何故か私を見てため息を着く人が多い。
多分光っているキノコがいるなぁってため息を着いているのだろう。
人間とエルフの取引の様子を見ていて思ったことがひとつあった。
エルフの線が細いなぁと思っていたが、人間もいい勝負をしているということ。
私の妹と弟はもう少し筋肉が多いイメージだったのだが…。
「おい!銀をこんなに払ったのに貰えるのはこの野菜ひと袋だけかよ!!!エルフがどんだけ偉いのか知らないけどもっとよこせ!!!」
「喚くな人間。平等に取引しているのだ。」
私は立ち上がってその男の話を聞こうと近くによる。
「こっちは死ぬ思いしながらこんな辺境まで来たんだ。もっと寄こしてくれてもいいだろう。」
「ねえねえ。人間ってこんな自分勝手なの?」
私は並んでいる人間たちに聞いた。
男は私に掴みかかろうとしたが狩猟エルフがそれを許さなく男の喉元にエルフの剣を突きつける。
「今このときを持って取引を全部中止にしてもいいよ?君たちは困らない?困らないんだったら見て見ぬふりをすればいいよ。困るんだったらこの無礼な男を人間たちの手でつまみ出してくれないかな?」
並んでいた商人と思われる人たちの護衛が男の首根っこを掴んで外に連れていく。
その後は知らない。
「金をこんなに出しているのになぜ!これしか野菜が貰えないのだ!!!」
「これは金となにかを混ぜた化合物ですよね。」
女性のドワーフが睨みながら男を一瞥すると、男は黙って野菜を引き取って行った。
ナイス女性ドワーフ!
「すみませぇん!自分これしかないんですけど、これは交換できますか?とある王族に贔屓にさせててもらってたんですけどね、なんかよくわからないんですけど、『今後は君とは取引しない』とケッチンされまして途方に暮れてましたところなんです。」
これは…皮か?!丈夫そうだ…
あっちは綺麗な布だ、向こう側が透けるほど美しい。
近くで見に行こうっと!
「現状…銀での…」
「待て待て!会計エルフさん!」
「はい?」
私が近くで布を見るといちばん綺麗な布は光の反射で違う色にも見える。
「お嬢ちゃん見る目あるね!それはね魔力糸で編んだ布だよ。夏は涼しく、冬は暖かい素材なんだ!もうひとつその布は剣で切られても切れねぇんだ。けどこっち側からなら切れる。すごいだろ?」
「これは綺麗だし、すごいね。お兄さんが作ったの?」
「家内が作ったんだよ。綺麗だろ?」
「すごく綺麗。これ貰っていいの?」
「たすがにタダじゃなぁ…。」
私が迷っていると別の魔力糸で編んだ手袋でナイフを力いっぱい握って見せた。
手袋を外したら刃は通っていないので血は出ていない。
私は「おお!」拍手をすると「へへへ」って笑って見せた。
私は迷いながらも、じゃがいも3袋と大根3本冬瓜2つ白菜2つリンゴひと袋をエルフの食料庫から出した。
「これでどう?」
「こんなにいいのか?」
「だいぶ多いけどね。その代わり時々ここに布を売りに来てよ。この魔力糸で編んだ布が気に入ったから色んな色があったらいいな。」
「いい得意先ができたぜ!ありがとな嬢ちゃん!」
結構高くしているのに交換していく人が多い。
「1ヶ月後食物市を我が国にて行う。」
その1ヶ月後の話だ。
世界樹の樹頭からも見える世界樹の支配下の終わりまで続く長蛇の馬車の列。
色々な種族が集まってきていた。
交換する場所はテントの中で3組ずつ対応出来る。
食料庫3個分の野菜を用意したので足りるだろう…足りるよね?!
この日だけは私の目の届く範囲で野菜を売ろうとおう。
世界樹の根っこの上で成長した野菜は私が簡単に取り上げることができる、所有権が私にあるのだ。
私は少し高い椅子で取引の現場を見させてもらう。
どんな人がいるのか見たいだけじゃないからね?
通常の10倍の値段で野菜を売ろうと思っている。
他国の銀貨金貨でも取引をするがその純度を見て何個じゃがいもを渡すか決める。
じゃがいもの他にも白菜や、大根、冬瓜、リンゴ、なんかも商品として置いている。
玉ねぎはエルフ達総動員で何故か大反対されたので作らなかった。
茄子やトマトは日持ちがあまりしないからね
銀や金の重さをドワーフが測って売り買い、ちなみに世界樹の上には行っては行けない行ったらここの法で裁くと列に並んでいる時から口酸っぱく話している。
カースト制度の話はしたと思うが、1番底辺にいるものが上のもの例えば長老なんかに逆らった場合普通に首が飛ぶ。
100年前とかはそういうのが多すぎてエルフの数がかなり減った時期があり少し目を瞑ろうという話になったのを覚えている。
来訪者は歓迎はするがカースト外の人となる、来訪者は底辺の更に底辺なのだ。
エルフたちは警戒はしているものの、新しいものが好きなので人間たちが来て楽しそうだ。
「ジュキ様!本当に人間達の前に行くんですか?!」
「うん。見てみたいし、遠くから見るんだよ?平気でしょ?」
市が始まると、私は少し高くなっている椅子に座る。
何故か私を見てため息を着く人が多い。
多分光っているキノコがいるなぁってため息を着いているのだろう。
人間とエルフの取引の様子を見ていて思ったことがひとつあった。
エルフの線が細いなぁと思っていたが、人間もいい勝負をしているということ。
私の妹と弟はもう少し筋肉が多いイメージだったのだが…。
「おい!銀をこんなに払ったのに貰えるのはこの野菜ひと袋だけかよ!!!エルフがどんだけ偉いのか知らないけどもっとよこせ!!!」
「喚くな人間。平等に取引しているのだ。」
私は立ち上がってその男の話を聞こうと近くによる。
「こっちは死ぬ思いしながらこんな辺境まで来たんだ。もっと寄こしてくれてもいいだろう。」
「ねえねえ。人間ってこんな自分勝手なの?」
私は並んでいる人間たちに聞いた。
男は私に掴みかかろうとしたが狩猟エルフがそれを許さなく男の喉元にエルフの剣を突きつける。
「今このときを持って取引を全部中止にしてもいいよ?君たちは困らない?困らないんだったら見て見ぬふりをすればいいよ。困るんだったらこの無礼な男を人間たちの手でつまみ出してくれないかな?」
並んでいた商人と思われる人たちの護衛が男の首根っこを掴んで外に連れていく。
その後は知らない。
「金をこんなに出しているのになぜ!これしか野菜が貰えないのだ!!!」
「これは金となにかを混ぜた化合物ですよね。」
女性のドワーフが睨みながら男を一瞥すると、男は黙って野菜を引き取って行った。
ナイス女性ドワーフ!
「すみませぇん!自分これしかないんですけど、これは交換できますか?とある王族に贔屓にさせててもらってたんですけどね、なんかよくわからないんですけど、『今後は君とは取引しない』とケッチンされまして途方に暮れてましたところなんです。」
これは…皮か?!丈夫そうだ…
あっちは綺麗な布だ、向こう側が透けるほど美しい。
近くで見に行こうっと!
「現状…銀での…」
「待て待て!会計エルフさん!」
「はい?」
私が近くで布を見るといちばん綺麗な布は光の反射で違う色にも見える。
「お嬢ちゃん見る目あるね!それはね魔力糸で編んだ布だよ。夏は涼しく、冬は暖かい素材なんだ!もうひとつその布は剣で切られても切れねぇんだ。けどこっち側からなら切れる。すごいだろ?」
「これは綺麗だし、すごいね。お兄さんが作ったの?」
「家内が作ったんだよ。綺麗だろ?」
「すごく綺麗。これ貰っていいの?」
「たすがにタダじゃなぁ…。」
私が迷っていると別の魔力糸で編んだ手袋でナイフを力いっぱい握って見せた。
手袋を外したら刃は通っていないので血は出ていない。
私は「おお!」拍手をすると「へへへ」って笑って見せた。
私は迷いながらも、じゃがいも3袋と大根3本冬瓜2つ白菜2つリンゴひと袋をエルフの食料庫から出した。
「これでどう?」
「こんなにいいのか?」
「だいぶ多いけどね。その代わり時々ここに布を売りに来てよ。この魔力糸で編んだ布が気に入ったから色んな色があったらいいな。」
「いい得意先ができたぜ!ありがとな嬢ちゃん!」
結構高くしているのに交換していく人が多い。
10
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)
旦那様、前世の記憶を取り戻したので離縁させて頂きます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
【前世の記憶が戻ったので、貴方はもう用済みです】
ある日突然私は前世の記憶を取り戻し、今自分が置かれている結婚生活がとても理不尽な事に気が付いた。こんな夫ならもういらない。前世の知識を活用すれば、この世界でもきっと女1人で生きていけるはず。そして私はクズ夫に離婚届を突きつけた―。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
姫騎士様と二人旅、何も起きないはずもなく……
踊りまんぼう
ファンタジー
主人公であるセイは異世界転生者であるが、地味な生活を送っていた。 そんな中、昔パーティを組んだことのある仲間に誘われてとある依頼に参加したのだが……。 *表題の二人旅は第09話からです
(カクヨム、小説家になろうでも公開中です)
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる