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大根役者は小心者
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「ジュキ様!何を持っているんですかー?」
「げっ!!!バレた!!!これはまだケンには秘密だよ?しぃー!」
「失礼しました」
2人でキョロキョロと辺りにケンが居ないか確認して泥棒のように私の台所まで持ちかえる。
ちなみに私の台所はサルノコシカケの1番最上階にある。
最上階に登るには入口がひとつで私のパパとママが誰も通れないようにしている。
なので誰か通る時は教えてねって言っておけばま誰も通れぬまい。
しかも最上階に住んでいるのはパパとママくらいなので誰もいないので私の家みたいに扱っている。
「今日はねすっごく美味しいと思うよ。」
「楽しみにしています。」
「うん。」
大根を2cmほどの輪切りにして、自ら茹でて下茹でする。
次に用意したのは魚の調味料と、特別なはちみつ下茹でしたものに加えて大根がべっ甲色になるまで茹でる。
「これが特別なんですか?なんでケンは食べれないんですか?」
「それはね、ケンはこの蜜で中毒なっちゃってプ○さんになっちゃったからなんだ。秘密だよ。」
「いただきます。」
「召し上がれ!」
私が食事をとる時にいただきますと言うからか、エアロもいただきますというようになった。
いい習慣だと思うよ。
古いエルフはお祈りをしてからご飯を食べるが、歳若いエルフ達は何も言わずそのまま食べ始めるのだ。
「これはっ?!とっても美味しいですね。」
「大根って言う野菜なんだけど、とっても美味しいでしょ?」
「味付けがなんともいえぬで美味しいですね。確かにこれは癖になりそうですね。」
「だから秘密って言ったんだよ。約束は守ってね。」
私たちは大根を頬張って唸っていると後ろに怨念を感じた。
振り向くとケンが鬼の形相で睨んでるでは無いか。
ここは私の役者ぶりを発揮する絶好のチャンスだね。
サッと鍋を隠してケンに向き直る。
「や、や、やあやあ、ケ、ケ、ケン?ど、どうしたのだね。」
「なにか隠した」
「隠してないよ。失礼なっ!」
「ジィー………」
「それにしても、いい天気ですなぁ~」
「葉っぱしか見えないけど。なにか隠したよね?なんでコソコソしてるの。」
「ぐぬぬ…ケン、少しだけだからね?オカワリはダメだからね?」
「ジィー………」
仕方ない、ここはあげるしかない…。
お皿に2切れだけあげる。
実際鍋の中には4切れしかないからね、私とエアロに一つづつ、ケンには2切れあげる。
「いただきます。こっこれはぁ?!」
「オカワリはないからね?!」
「その汁を飲ませて!」
「だめ!強い子になりなさい!」
ケンはうるうるさせながら私の顔を覗いてくる。
2切れを2口で食べてしまった。
味わって食べればいいのに。
「これはね、大根っていう野菜だよ。魚と一緒に煮たりすると美味しい野菜なんだよね。今回は特別に蜜と煮たけどね。」
「あと、ジュキ?親父から聞いたんだけど今まで食べた時の無い果物を食べさせてもらったって言ってたけど…それは?」
「さて!かだつけよう!エアロ手伝ってくれたまえ!」
「ねー?隠してるよねー?隠してるんでしょー?」
結局、強請られてエアロとケンにはいちごをあげることになった。
いちごを噛んだ瞬間におふたりとも顔が解けていました。
畑に残っていた大根を収穫して、食料庫に保管して、残りの畑作業を終わらせる。
だんだん野菜も増えて来たし、住人たちも安定して稼げるようになってたべれるようになってくれればいいかなって思う。
住人たちの供給が十分に行き渡ったら、次から各国に輸出することを考えてもいいかもしれない。
「なんか悪い顔してないか?」
「気のせいだよ。」
本当に気の所為である。
貰えるところからもらおうなんて考えてないのである。
「げっ!!!バレた!!!これはまだケンには秘密だよ?しぃー!」
「失礼しました」
2人でキョロキョロと辺りにケンが居ないか確認して泥棒のように私の台所まで持ちかえる。
ちなみに私の台所はサルノコシカケの1番最上階にある。
最上階に登るには入口がひとつで私のパパとママが誰も通れないようにしている。
なので誰か通る時は教えてねって言っておけばま誰も通れぬまい。
しかも最上階に住んでいるのはパパとママくらいなので誰もいないので私の家みたいに扱っている。
「今日はねすっごく美味しいと思うよ。」
「楽しみにしています。」
「うん。」
大根を2cmほどの輪切りにして、自ら茹でて下茹でする。
次に用意したのは魚の調味料と、特別なはちみつ下茹でしたものに加えて大根がべっ甲色になるまで茹でる。
「これが特別なんですか?なんでケンは食べれないんですか?」
「それはね、ケンはこの蜜で中毒なっちゃってプ○さんになっちゃったからなんだ。秘密だよ。」
「いただきます。」
「召し上がれ!」
私が食事をとる時にいただきますと言うからか、エアロもいただきますというようになった。
いい習慣だと思うよ。
古いエルフはお祈りをしてからご飯を食べるが、歳若いエルフ達は何も言わずそのまま食べ始めるのだ。
「これはっ?!とっても美味しいですね。」
「大根って言う野菜なんだけど、とっても美味しいでしょ?」
「味付けがなんともいえぬで美味しいですね。確かにこれは癖になりそうですね。」
「だから秘密って言ったんだよ。約束は守ってね。」
私たちは大根を頬張って唸っていると後ろに怨念を感じた。
振り向くとケンが鬼の形相で睨んでるでは無いか。
ここは私の役者ぶりを発揮する絶好のチャンスだね。
サッと鍋を隠してケンに向き直る。
「や、や、やあやあ、ケ、ケ、ケン?ど、どうしたのだね。」
「なにか隠した」
「隠してないよ。失礼なっ!」
「ジィー………」
「それにしても、いい天気ですなぁ~」
「葉っぱしか見えないけど。なにか隠したよね?なんでコソコソしてるの。」
「ぐぬぬ…ケン、少しだけだからね?オカワリはダメだからね?」
「ジィー………」
仕方ない、ここはあげるしかない…。
お皿に2切れだけあげる。
実際鍋の中には4切れしかないからね、私とエアロに一つづつ、ケンには2切れあげる。
「いただきます。こっこれはぁ?!」
「オカワリはないからね?!」
「その汁を飲ませて!」
「だめ!強い子になりなさい!」
ケンはうるうるさせながら私の顔を覗いてくる。
2切れを2口で食べてしまった。
味わって食べればいいのに。
「これはね、大根っていう野菜だよ。魚と一緒に煮たりすると美味しい野菜なんだよね。今回は特別に蜜と煮たけどね。」
「あと、ジュキ?親父から聞いたんだけど今まで食べた時の無い果物を食べさせてもらったって言ってたけど…それは?」
「さて!かだつけよう!エアロ手伝ってくれたまえ!」
「ねー?隠してるよねー?隠してるんでしょー?」
結局、強請られてエアロとケンにはいちごをあげることになった。
いちごを噛んだ瞬間におふたりとも顔が解けていました。
畑に残っていた大根を収穫して、食料庫に保管して、残りの畑作業を終わらせる。
だんだん野菜も増えて来たし、住人たちも安定して稼げるようになってたべれるようになってくれればいいかなって思う。
住人たちの供給が十分に行き渡ったら、次から各国に輸出することを考えてもいいかもしれない。
「なんか悪い顔してないか?」
「気のせいだよ。」
本当に気の所為である。
貰えるところからもらおうなんて考えてないのである。
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