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玉ねぎの友情
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「これなんだ?じゃがいもみたいな見た目だな。」
「まぁ地面に生えるからちょっと見るかもしれないね。」
「どうやって食べるの?」
「そうだね、どうやって食べようかな…」
掘り出した玉ねぎの皮をむいて、2センチほどの輪切りにする。
油を敷いたら、玉ねぎの断面に塩を振り焦げ目がつくまで焼く。
両面忘れずにだ。
これだけでとっても美味しい玉ねぎステーキの完成だ。
「ねぇねぇこれ何?」
「君は?」
「僕は最近こっちに逃げてきたエルフだよ。」
「そうなんだ。これはね。玉ねぎって言うおいしい野菜だよ」
「野菜ってじゃがいもみたいなもの?」
「そうそう。肉や魚とは違う食べ物だと思って。」
「そうなんだ。すごいね。野菜の研究をしているの?」
「そう。野菜の研究しているの。君はどこの家に配属されたエルフなの?」
「僕は長老の家にお邪魔しているんだ。」
「そうなんだ」
私が料理に夢中になっている間にケンはどこかに行ってしまった。
ケンは基本無駄な動きをしない男なので、長老の頼み事か自分の任されている仕事に何かがあったから、私のそばから離れたんだろう。
先に玉ねぎステーキ食べろうかなって思ったけど少し待たないと、ケンはへそを曲げてしまうかもしれない。
「ねぇねぇ君ケンを呼んできてくれないかな?食料庫のほうにいると思うんだ。」
「よんでくるだけでいいの?」
「うん。よろしく」
「帰ってきたら、その野菜食べさせてくれる?」
「いいよ。」
「やったー。じゃあ待っててね。すぐ戻ってくる。」
彼は本当に身体能力が高いようで、ピョンピョンともういなくなってしまったと思ったら、すぐにケンを連れてきた。
ケンも私に何かがあったのかと思って焦った様子で駆けつけた。
最近違うエルフがいるから、もっといたエルフたちは結構敏感になっているんだよね。
それは、ケンも一緒で野菜の開発が終わった後、家まで送られる日も多い。
「君ありがとう。もう家に戻っていいよ。」
「はぁっ?!」
「何かおかしいこと言ったか?」
「ケン、おかしいこと言ったよ。私この人にケンを呼んでくる代わりに、玉ねぎステーキあげると話しちゃったから、もう帰っていいよって言わないであげて」
「そうだったんだ。すまなかったね。」
「いや、、」
「私からも謝るよ。ごめんね。」
「いやいや君には色々と感謝しているよ。君は、この村のお姫様なんだろう?他の大人たちが言ってたよ」
「お姫様。絶対違う。人違い。」
「だって野菜をもたらしたのはお前なんだろう?ある日、ポッと現れて、野菜をもたらした神様の使いだって大人たちが言ってたよ」
「いやいやポット現れてないし昔から変な子だって言われてこの村では有名だったかもしれないけど、姫様なんて絶対にない。本当にないよ。絶対にない。」
「まぁ何でもいいや、その玉ねぎ野菜って言うやつ早く食べたいな。」
私はお皿に玉ねぎステーキをのっけて、2人の前に置いた。
私はお皿に乗ってて立ったままステーキを食べる。
前世の野菜より甘い気がするのは、エルフの舌が味に敏感だからだろうか?どの野菜も塩だけで大体おいしい。
「なに、これおいしすぎるね。君たちは、こんなおいしいものを食べていたのかい?」
「食べ始めるようになったのは1ヵ月ぐらい前からかもしれないけど、お肉やお魚が取れないって話を聞いたから、とりあえずじゃがいもを作ってみたんだよね。そしたら大人のエルフたちに認められて食料の1つになったんだよね。」
「君はほんとに天才なんだね。神様の使徒なのかな?!」
「まぁそんなとこかもね。」
褒められて悪い気はしないけど、ちょっとくすぐったいからいっぱい褒めるんじゃなくてちょっとずつ褒めて欲しいって言うわがままを言いたい。
まぁ、実際、神様の使徒ってあながち嘘じゃないから褒められたとか、そういうわけじゃないだろうけど。
次の日から、この新しいエルフは、私の助手みたいな形で手伝ってくれることになった。
ケンは村のことで忙しいから、私をずっと守ってくれているのはこの新しいエルフになる。
「まぁ地面に生えるからちょっと見るかもしれないね。」
「どうやって食べるの?」
「そうだね、どうやって食べようかな…」
掘り出した玉ねぎの皮をむいて、2センチほどの輪切りにする。
油を敷いたら、玉ねぎの断面に塩を振り焦げ目がつくまで焼く。
両面忘れずにだ。
これだけでとっても美味しい玉ねぎステーキの完成だ。
「ねぇねぇこれ何?」
「君は?」
「僕は最近こっちに逃げてきたエルフだよ。」
「そうなんだ。これはね。玉ねぎって言うおいしい野菜だよ」
「野菜ってじゃがいもみたいなもの?」
「そうそう。肉や魚とは違う食べ物だと思って。」
「そうなんだ。すごいね。野菜の研究をしているの?」
「そう。野菜の研究しているの。君はどこの家に配属されたエルフなの?」
「僕は長老の家にお邪魔しているんだ。」
「そうなんだ」
私が料理に夢中になっている間にケンはどこかに行ってしまった。
ケンは基本無駄な動きをしない男なので、長老の頼み事か自分の任されている仕事に何かがあったから、私のそばから離れたんだろう。
先に玉ねぎステーキ食べろうかなって思ったけど少し待たないと、ケンはへそを曲げてしまうかもしれない。
「ねぇねぇ君ケンを呼んできてくれないかな?食料庫のほうにいると思うんだ。」
「よんでくるだけでいいの?」
「うん。よろしく」
「帰ってきたら、その野菜食べさせてくれる?」
「いいよ。」
「やったー。じゃあ待っててね。すぐ戻ってくる。」
彼は本当に身体能力が高いようで、ピョンピョンともういなくなってしまったと思ったら、すぐにケンを連れてきた。
ケンも私に何かがあったのかと思って焦った様子で駆けつけた。
最近違うエルフがいるから、もっといたエルフたちは結構敏感になっているんだよね。
それは、ケンも一緒で野菜の開発が終わった後、家まで送られる日も多い。
「君ありがとう。もう家に戻っていいよ。」
「はぁっ?!」
「何かおかしいこと言ったか?」
「ケン、おかしいこと言ったよ。私この人にケンを呼んでくる代わりに、玉ねぎステーキあげると話しちゃったから、もう帰っていいよって言わないであげて」
「そうだったんだ。すまなかったね。」
「いや、、」
「私からも謝るよ。ごめんね。」
「いやいや君には色々と感謝しているよ。君は、この村のお姫様なんだろう?他の大人たちが言ってたよ」
「お姫様。絶対違う。人違い。」
「だって野菜をもたらしたのはお前なんだろう?ある日、ポッと現れて、野菜をもたらした神様の使いだって大人たちが言ってたよ」
「いやいやポット現れてないし昔から変な子だって言われてこの村では有名だったかもしれないけど、姫様なんて絶対にない。本当にないよ。絶対にない。」
「まぁ何でもいいや、その玉ねぎ野菜って言うやつ早く食べたいな。」
私はお皿に玉ねぎステーキをのっけて、2人の前に置いた。
私はお皿に乗ってて立ったままステーキを食べる。
前世の野菜より甘い気がするのは、エルフの舌が味に敏感だからだろうか?どの野菜も塩だけで大体おいしい。
「なに、これおいしすぎるね。君たちは、こんなおいしいものを食べていたのかい?」
「食べ始めるようになったのは1ヵ月ぐらい前からかもしれないけど、お肉やお魚が取れないって話を聞いたから、とりあえずじゃがいもを作ってみたんだよね。そしたら大人のエルフたちに認められて食料の1つになったんだよね。」
「君はほんとに天才なんだね。神様の使徒なのかな?!」
「まぁそんなとこかもね。」
褒められて悪い気はしないけど、ちょっとくすぐったいからいっぱい褒めるんじゃなくてちょっとずつ褒めて欲しいって言うわがままを言いたい。
まぁ、実際、神様の使徒ってあながち嘘じゃないから褒められたとか、そういうわけじゃないだろうけど。
次の日から、この新しいエルフは、私の助手みたいな形で手伝ってくれることになった。
ケンは村のことで忙しいから、私をずっと守ってくれているのはこの新しいエルフになる。
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