番犬と十七夜

司書Y

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差出人S

赦し 2

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 音をさせてソコを吸い上げて、舌が容赦なく感じる場所を擦り上げる。その上、すごく奥まで咥え込まれて、喉の奥の狭い場所で先端を刺激された。

「ア……あっ。あ……し……ああっ」

 名前を呼ぶこともできないくらいに激しく責め立てられて、追い込まれる。そして、空いているもう片方の手で自分以外誰も触れたことのない柔らかな双球を揉みしだかれて、眩暈がした。

「ん。ふっ……あ。ま……っし……ろ。あんっ。や……ア……も。ダメ。イ……」

 そんなふうに追い詰められるのは、はじめてで、何も言葉にならない。もう、せり上がってくる熱情はこらえきれないほどだ。

「はな……っ。……やだ。シロ……っ。……も……イっちゃう……から……っ」

 首を必死に振って抵抗しても、引き離そうと髪に手を入れても、貴志狼はやめてはくれなくなった。それどころか、貴志狼の指先が葉の後ろに触れる。

「え? やっ。ダメ……んんっ。だっ……あっ。やあっ……だめぇ」

 ローションで濡れた指先は、信じられないくらいに抵抗なくソコに飲み込まれた。ゆっくり、時間をかけて、慣らされて開かれた葉のソコは、すでに貴志狼のものを受け入れるために、彼の形になっている。だから、指なんて、飲み込むのはわけもない。
 けれど、入ってきた異物は、確実に葉のおかしくなってしまう場所を心得ていた。

「……ひ……ア……っ。や。……ああん……っ。し……あ。……んん」

 葉の中の小さなしこりを指先が掻く。もちろん、口での愛撫が止まることはない。貴志狼は彼の全部を使って、ただ、葉を狂わせようと、している。葉はそれに逆らうことなんてできない。ただ、されるままに快楽の海に放り込まれて、溺れていることしかできなかった。

「や……だめ。ダメ……っ。ああっ。あ。……きし……ろ……はなし……。はなして……っ。だ……アア……でちゃ……からっ」

 いつの間にか指が増えて、ソコは恥ずかしくなるような音をさせていた。無意識に腰を揺らしているなんてものではない。いつの間にか、自分自身で貴志狼の口の中にソレを出し入れしているのだと、葉は気付いていない。
 おかしくなりそうなくらいに気持ちがよかった。
 何も、考えられなくなりそうだ。
 否定することがなんて、殆ど無意味で、本当はやめてほしくなんてない。本当におかしくなるまでされたい。貴志狼におかしくされたい。

「……あっ。ああん。……ダメ。……イっ……く」

 ぶるり。と、身体が震える。受け流しきれなくなった波に身を任せるように、葉は解放した。貴志狼の咥内に。だ。

「……は……あっ」

 葉の出したものを一滴も逃さない。とでもいうように、貴志狼の咥内が収縮して、全て吸い出される。その感覚が、耐えがたいほど気持ちよくて、葉は溜息のような喘ぎを漏らして、脱力する。

「……ん。……きし……」

 ようやく葉のものを離して、貴志狼は怖いくらいの真剣な顔で葉を見つめた。その喉が上下する。葉の出したものを飲んだのだと気付いて、葉の頬が真っ赤に染まった。

「貴志狼……っ飲ん……あ」

 しかし、葉の言葉はまたしても途切れる。気付かぬうちに三本まで増やされていた貴志狼の指が不意に後ろから引き抜かれたからだ。その上で、片足を抱えあげられて、その間に貴志狼の身体が割り込んでくる。

「……あ。きし……え? ちょ。ま」

 前だけを寛げた貴志狼のソレは、怖いくらいに反り立っていた。血管が浮いているのが見える。ふー。ふー。と、荒く吐く息に合わせてそれが揺れる。
 ゴムすらつけないまま、ソレが、葉のソコに宛がわれた。
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