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Internally Flawless
24 恍惚 6
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「触るな」
その不快感にスイは手を払いのける。
「強情だなあ。どうせ、ここからは出られないのに。まあ、いいや。じゃ、こうしよう」
すと、スイのそばを離れて、ケンジは壁際にあったチェストに近づいていった。そして、その抽斗から何かを取り出す。
「これなら、言うこと聞きやすいでしょ?」
その手には鈍く光る拳銃が握られていた。それを、ケンジはスイにではなく、ナオトに向ける。
「スイさん。優しいから、ナオトを見捨てたりできないよね?」
ちゃ。と、小さな金属音をさせて、安全装置が外れる。おそらくは脅しではない。ケンジはスイが言うことを聞かなければ、ナオトを傷つけることを躊躇はしないだろう。
「ね。服脱いで見せてよ? スイさんの裸みたい。きっと綺麗なんだろうな。誰かにヤられた跡とか残ってたりして。うわ。想像しただけで勃っちゃうよ。
あ。でもな……俺自分で脱がせるのも好きなんだよね。恥ずかしがるスイさんの服、一枚一枚はぎ取るのも楽しそうだなー。あーどっちがいいかなー。
いいや。じゃ、こっちきて? スイさんに選ばせてあげるから」
また、喉を鳴らして男が笑う。スイは上着のポケットに手を入れて、スマートフォンを取り出した。
「あー。だめだめ。ここ妨害電波出してるから、スマホ通じないよ? あと、GPSで探すとかも無理。ルイってさ、仏の外人部隊出身なんだよね。だから、妨害電波だすような変な機械とかも詳しいんだ」
自慢げに話すケンジを尻目にスイはスマートフォンをタップする。
「別に電話なんてしない。ただの合図だよ」
その不快感にスイは手を払いのける。
「強情だなあ。どうせ、ここからは出られないのに。まあ、いいや。じゃ、こうしよう」
すと、スイのそばを離れて、ケンジは壁際にあったチェストに近づいていった。そして、その抽斗から何かを取り出す。
「これなら、言うこと聞きやすいでしょ?」
その手には鈍く光る拳銃が握られていた。それを、ケンジはスイにではなく、ナオトに向ける。
「スイさん。優しいから、ナオトを見捨てたりできないよね?」
ちゃ。と、小さな金属音をさせて、安全装置が外れる。おそらくは脅しではない。ケンジはスイが言うことを聞かなければ、ナオトを傷つけることを躊躇はしないだろう。
「ね。服脱いで見せてよ? スイさんの裸みたい。きっと綺麗なんだろうな。誰かにヤられた跡とか残ってたりして。うわ。想像しただけで勃っちゃうよ。
あ。でもな……俺自分で脱がせるのも好きなんだよね。恥ずかしがるスイさんの服、一枚一枚はぎ取るのも楽しそうだなー。あーどっちがいいかなー。
いいや。じゃ、こっちきて? スイさんに選ばせてあげるから」
また、喉を鳴らして男が笑う。スイは上着のポケットに手を入れて、スマートフォンを取り出した。
「あー。だめだめ。ここ妨害電波出してるから、スマホ通じないよ? あと、GPSで探すとかも無理。ルイってさ、仏の外人部隊出身なんだよね。だから、妨害電波だすような変な機械とかも詳しいんだ」
自慢げに話すケンジを尻目にスイはスマートフォンをタップする。
「別に電話なんてしない。ただの合図だよ」
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