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Internally Flawless
24 恍惚 5
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そこはベッドルームだった。ベッドの上には下着姿の男女が横たわっている。両腕を革バンドで拘束されて、足は同じく革の拘束具でくるぶしを腿の後ろに拘束されていた。
目立った外傷はなく、少し痩せてはいるけれど、意識もはっきりしているようだ。ただ、口にはギャグが噛まされていて、『うーうー』と、うめき声しか聞こえない。
「紹介するね」
そう言って、二人に近寄り、ケンジはまず、男性の方の背中に手を入れて身体を起させた。
「彼はナオトだよ。スイさんには負けるけど、結構可愛いでしょ?」
そう言って彼の太ももに、つ。と、指を這わせる。青年の目にはいっぱいの涙が溜まっていて、彼がこれまで受けた仕打ちを物語っているようだった。
「こんな可愛い顔してさ。突っ込まれると腰振って善がっちゃうんだよ? 俺がもう終わりって言うと、泣きながらもっとほしいってチンコしゃぶってくんの。可愛いでしょ」
ナオトを離して、今度はユカリを抱き起こして、ケンジは続ける。
「この子はユカリ。スタイルいいでしょ? この細い腰たまんないね」
ブラジャーの中に手を突っ込んで、その中をスイに見せつけるように弄りながら、その細い首に舌を這わせる。彼女はじっと目を閉じ、羞恥に頬を染めていた。
「女の子ってさ。面倒くさいよね? 妊娠とか気にしないといけないし。一久みたいな〇チガイならともかくさ。現実問題として、子供産ませるわけにはいかないしね。
綺麗だし、柔らかいから大好きだけど、最近は避妊とか面倒くさいし、もっぱら鑑賞用。バイブ突っ込んで善がってるところ見ながら、ナオトを犯すのがお気に入りだよ。尻穴だったら、男のがいいしね。狭くて、固くて」
二人を抱き寄せて、その髪にキスをしながら、ケンジはスイをじっとりと舐めまわすように見つめてきた。
「でもさ。最近。飽きてきたんだよ。新しいのほしいんだ。俺、優しいよ? ね。スイさん俺のものになろうよ」
二人を離してベッドに投げ出して、ケンジが近づいてくる。それから、スイの前まで来ると、そっと髪に触れた。
「最低……だな。やってること……あのブタ野郎と同じだ」
後ろで括っていた髪のゴムを解かれる。はら。と、翠の髪が自分の首筋にかかるのが見える。
「ブタ野郎って、一久? あんなのと一緒にしないでくれない? 俺、あんなに野蛮じゃないよ? ナオトとユカリ。見てよ? どこも傷つけたりしてないだろ? もちろん、ちゃんとした食事だってあげてるし、お風呂だって、俺が毎日入れてあげてるし、ブラッシングだってしてるし、今日はスイさんが来るって分かってたから、こんなカッコにしてるけど、いつもはちゃんと服だって着せてるよ? それも彼らにぴったりのブランド品。それにさ」
解かれたスイの髪の端を指で撫でて、そこに口づけて、ケンジはスイの顔を覗きこんできた。
「毎日とはいかないけど……ちゃんと性欲処理もしてあげてるし」
くくっ。と喉の奥で笑い声を上げる。
「同じだろ。わかんのかよ? 無理矢理身体を拓かれる気持ち。薬使われて、心と身体ばらばらにされる気持ち。相手が誰だって、扱いがどうだって同じだ。お前は最低のブタ野郎だよ」
感情的になっては駄目だとは分かっている。こんなことを言っても、相手に余計な情報や、反論の機会を与えるだけだとも分かっていた。それから、この最低の男の心にはこんな言葉は届かないということも分かってはいたのだ。けれど、言わずにいられなかった。
「うわ。スイさん。今、自分がどんな顔してるか分かってる? すげえ、いい。最高だ。
まるで、自分がされてたみたいな言い方だけど……もしかして、経験アリ? だから、そんな怖い顔するの? え? もしかして、相手ってあの白い人? や……マジで?
いいな。ホントあなたは最高だ。やっぱり、ジジイなんかにやらない。俺のもんにする」
髪に触れていた手が離れて、頬を撫でる。ぞっとするほどに冷たい手。瞳の中に昏い穴。あの男を思い出して、身体が震える。
「知ってるよ? ここに来ることも、さっきの情報も、管理官のナオさんには言ってないよね? だってさ。他にもいるんだよね。警察内部に情報提供者。そいつからは全くなんの知らせもないしね。スイさん頭いいし、別の情報提供者がいることにも気付いてたんでしょ? だから、誰にも言わずにここに来たんだ」
その指先が滑って唇に触れる。氷のように冷たい、けれど粘着質の成分を含んだ虫が這いまわっているような気持ちの悪い感触だった。
目立った外傷はなく、少し痩せてはいるけれど、意識もはっきりしているようだ。ただ、口にはギャグが噛まされていて、『うーうー』と、うめき声しか聞こえない。
「紹介するね」
そう言って、二人に近寄り、ケンジはまず、男性の方の背中に手を入れて身体を起させた。
「彼はナオトだよ。スイさんには負けるけど、結構可愛いでしょ?」
そう言って彼の太ももに、つ。と、指を這わせる。青年の目にはいっぱいの涙が溜まっていて、彼がこれまで受けた仕打ちを物語っているようだった。
「こんな可愛い顔してさ。突っ込まれると腰振って善がっちゃうんだよ? 俺がもう終わりって言うと、泣きながらもっとほしいってチンコしゃぶってくんの。可愛いでしょ」
ナオトを離して、今度はユカリを抱き起こして、ケンジは続ける。
「この子はユカリ。スタイルいいでしょ? この細い腰たまんないね」
ブラジャーの中に手を突っ込んで、その中をスイに見せつけるように弄りながら、その細い首に舌を這わせる。彼女はじっと目を閉じ、羞恥に頬を染めていた。
「女の子ってさ。面倒くさいよね? 妊娠とか気にしないといけないし。一久みたいな〇チガイならともかくさ。現実問題として、子供産ませるわけにはいかないしね。
綺麗だし、柔らかいから大好きだけど、最近は避妊とか面倒くさいし、もっぱら鑑賞用。バイブ突っ込んで善がってるところ見ながら、ナオトを犯すのがお気に入りだよ。尻穴だったら、男のがいいしね。狭くて、固くて」
二人を抱き寄せて、その髪にキスをしながら、ケンジはスイをじっとりと舐めまわすように見つめてきた。
「でもさ。最近。飽きてきたんだよ。新しいのほしいんだ。俺、優しいよ? ね。スイさん俺のものになろうよ」
二人を離してベッドに投げ出して、ケンジが近づいてくる。それから、スイの前まで来ると、そっと髪に触れた。
「最低……だな。やってること……あのブタ野郎と同じだ」
後ろで括っていた髪のゴムを解かれる。はら。と、翠の髪が自分の首筋にかかるのが見える。
「ブタ野郎って、一久? あんなのと一緒にしないでくれない? 俺、あんなに野蛮じゃないよ? ナオトとユカリ。見てよ? どこも傷つけたりしてないだろ? もちろん、ちゃんとした食事だってあげてるし、お風呂だって、俺が毎日入れてあげてるし、ブラッシングだってしてるし、今日はスイさんが来るって分かってたから、こんなカッコにしてるけど、いつもはちゃんと服だって着せてるよ? それも彼らにぴったりのブランド品。それにさ」
解かれたスイの髪の端を指で撫でて、そこに口づけて、ケンジはスイの顔を覗きこんできた。
「毎日とはいかないけど……ちゃんと性欲処理もしてあげてるし」
くくっ。と喉の奥で笑い声を上げる。
「同じだろ。わかんのかよ? 無理矢理身体を拓かれる気持ち。薬使われて、心と身体ばらばらにされる気持ち。相手が誰だって、扱いがどうだって同じだ。お前は最低のブタ野郎だよ」
感情的になっては駄目だとは分かっている。こんなことを言っても、相手に余計な情報や、反論の機会を与えるだけだとも分かっていた。それから、この最低の男の心にはこんな言葉は届かないということも分かってはいたのだ。けれど、言わずにいられなかった。
「うわ。スイさん。今、自分がどんな顔してるか分かってる? すげえ、いい。最高だ。
まるで、自分がされてたみたいな言い方だけど……もしかして、経験アリ? だから、そんな怖い顔するの? え? もしかして、相手ってあの白い人? や……マジで?
いいな。ホントあなたは最高だ。やっぱり、ジジイなんかにやらない。俺のもんにする」
髪に触れていた手が離れて、頬を撫でる。ぞっとするほどに冷たい手。瞳の中に昏い穴。あの男を思い出して、身体が震える。
「知ってるよ? ここに来ることも、さっきの情報も、管理官のナオさんには言ってないよね? だってさ。他にもいるんだよね。警察内部に情報提供者。そいつからは全くなんの知らせもないしね。スイさん頭いいし、別の情報提供者がいることにも気付いてたんでしょ? だから、誰にも言わずにここに来たんだ」
その指先が滑って唇に触れる。氷のように冷たい、けれど粘着質の成分を含んだ虫が這いまわっているような気持ちの悪い感触だった。
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