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Internally Flawless
18 蜜月 3
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腕の中のスイをぐるんと自分の方に向かせると、すっかりと蕩けきった翡翠の色の瞳がアキの顔を見ていた。その目元は赤く染まっていて、瞳の端にはまだ大粒の涙が溜まっている。浅く吐息をつく唇はいつもよりもずっと赤くて誘っているようだと思う。
「でも、翡翠。俺だって翡翠に気持ちよくなってほしいんだけど?」
瞳の端の涙を舌で舐めとる。そんな僅かの刺激でも、スイは小さく喘いで身体を竦めた。
「……俺は……いつだって。……アキがしてくれれば……気持ちいいよ。でも、気持ち良すぎて、すぐなにがなんだかわかんなくなっちゃうから……」
背中にまわされた手には力がない。快感の余韻で力が入らないのだろうか。それでも、必死で縋りつく健気な姿が可愛くて、アキもスイを抱きしめた。
「翡翠としてて、気持ちよくないわけないだろ? お前の悦い顔見てるだけで、も、こんなだ」
スイの細い腹にすでに限界近くまで張りつめたソレを押しあてる。その熱さに、ふる。と身体を震わせて、目に映ったその質量に一瞬驚いたようにスイが固まる。それから、おずおずと細い指がソコに伸びてきた。
「……熱……っ」
アキに見つめられたまま、その指がソレを握りこんでゆっくりと上下する。緩い快楽がじわりと伝わってきて、アキは背中を緊張させた。その反応に気を良くしたのか、スイは両手をソレにかけて動きをはやくしてくる。
「……アキの……大きいね。こんなのが……いつも俺の中に入ってるんだ……」
ため息のような呟きに、一際アキのソレが硬さを増す。
「え? ……? あ……。こ……ゆうの、好き?」
両手で激しくそれを扱きながら、上目遣いでスイが聞いてくる。翡翠色の大きな瞳の少年のような表情の向こうに、アキのものを扱く指先が見えて、一瞬くらり。と、眩暈がした。
酷く冒涜的な感情が湧き上がる。スイはその熱いものが自分の身の中体に収まっていたことを驚いていたが、アキにとってはこの少年のような人が自分の下で快楽に啼き狂っていたことの方がよほど驚きだと思う。そのギャップがまた、身体の内の情欲を煽った。スイのそんな表情を見ることが許されるのは今、アキだけなのだ。
「……っん。ひ……すいのっ。指……好き……っだ」
湧き上がる情欲に促されるままスイの両手の上から、自分の両手を重ねて、アキはさらに手淫を激しくした。
自分の手でするのとは全く違う。スイの細い指が重なっていると思うだけで、すぐにでもイってしまいそうな自身を抑えるのが精一杯だ。
息が上がって、腰が揺れるのを止められない。
「……アキ……俺が受け切れないから……我慢してるだろ? 我慢しないで……いつでも言ってよ? こんなんでいいなら……いつでもするから」
バレているとは思っていたけれど、こんな時にカミングアウトするのはずるい。しかも、まるでうっとりするみたいにアキのソレを見つめながら、そんなことを言うなんて、もはや犯罪だ。
「っん……は」
先走りが溢れて、スイの細い指を汚す。でも、そんなことはお構いなしに、ぱちゅぱちゅ。と、ことさら大きな音を立てて、スイがソレに奉仕してくれる。もう、殆ど限界だった。
「……でも……今日は……俺、大丈夫だから、これで、俺のことも気持ちよく……して?」
きゅ。と、強めに握られて、その上、恋する(と書いて発情すると読む)男には凶器のようなエロい言葉で煽られて、アキはスイの手の中に射精した。その白濁した液体がスイの胸まで汚している。
「あ……」
絞り取るように指を動かして、全部吐きださせてから、スイはため息のような呟きを漏らした。そして、その指をじっと眺めてから、ぺろ。と、赤い舌先がその白濁したものを舐めとる。
「翡翠!?」
それから、眉を寄せて難しい顔をした。
「……こんな味なんだ……」
多分、スイはセックスの回数で言ったら、相当経験値が高い。でも、そこに合意の関係はなかったから、スイが主体になる口や手での行為はあまり上手いとは言えない。
けれど、いや。だからこそか。こんな風に屈託ない一言で、達したばかりの自分を煽ってくる。
「え?」
まだ、片手をかけたままのソコがまた熱量を増したことに、驚いたようにスイが見上げてくる。
「……今のは、完全に翡翠が悪い……」
その腕を掴んで、首に回させて、抱き上げる。
「今度こそ、ちゃんと、優しくする」
首筋にキスをすると、ぴくん。と、反応を返してから、スイが『うん』と、小さく呟いた。その顔はほかの何にも例えられないくらいに綺麗で、妖艶で、幸せそうだった。
「でも、翡翠。俺だって翡翠に気持ちよくなってほしいんだけど?」
瞳の端の涙を舌で舐めとる。そんな僅かの刺激でも、スイは小さく喘いで身体を竦めた。
「……俺は……いつだって。……アキがしてくれれば……気持ちいいよ。でも、気持ち良すぎて、すぐなにがなんだかわかんなくなっちゃうから……」
背中にまわされた手には力がない。快感の余韻で力が入らないのだろうか。それでも、必死で縋りつく健気な姿が可愛くて、アキもスイを抱きしめた。
「翡翠としてて、気持ちよくないわけないだろ? お前の悦い顔見てるだけで、も、こんなだ」
スイの細い腹にすでに限界近くまで張りつめたソレを押しあてる。その熱さに、ふる。と身体を震わせて、目に映ったその質量に一瞬驚いたようにスイが固まる。それから、おずおずと細い指がソコに伸びてきた。
「……熱……っ」
アキに見つめられたまま、その指がソレを握りこんでゆっくりと上下する。緩い快楽がじわりと伝わってきて、アキは背中を緊張させた。その反応に気を良くしたのか、スイは両手をソレにかけて動きをはやくしてくる。
「……アキの……大きいね。こんなのが……いつも俺の中に入ってるんだ……」
ため息のような呟きに、一際アキのソレが硬さを増す。
「え? ……? あ……。こ……ゆうの、好き?」
両手で激しくそれを扱きながら、上目遣いでスイが聞いてくる。翡翠色の大きな瞳の少年のような表情の向こうに、アキのものを扱く指先が見えて、一瞬くらり。と、眩暈がした。
酷く冒涜的な感情が湧き上がる。スイはその熱いものが自分の身の中体に収まっていたことを驚いていたが、アキにとってはこの少年のような人が自分の下で快楽に啼き狂っていたことの方がよほど驚きだと思う。そのギャップがまた、身体の内の情欲を煽った。スイのそんな表情を見ることが許されるのは今、アキだけなのだ。
「……っん。ひ……すいのっ。指……好き……っだ」
湧き上がる情欲に促されるままスイの両手の上から、自分の両手を重ねて、アキはさらに手淫を激しくした。
自分の手でするのとは全く違う。スイの細い指が重なっていると思うだけで、すぐにでもイってしまいそうな自身を抑えるのが精一杯だ。
息が上がって、腰が揺れるのを止められない。
「……アキ……俺が受け切れないから……我慢してるだろ? 我慢しないで……いつでも言ってよ? こんなんでいいなら……いつでもするから」
バレているとは思っていたけれど、こんな時にカミングアウトするのはずるい。しかも、まるでうっとりするみたいにアキのソレを見つめながら、そんなことを言うなんて、もはや犯罪だ。
「っん……は」
先走りが溢れて、スイの細い指を汚す。でも、そんなことはお構いなしに、ぱちゅぱちゅ。と、ことさら大きな音を立てて、スイがソレに奉仕してくれる。もう、殆ど限界だった。
「……でも……今日は……俺、大丈夫だから、これで、俺のことも気持ちよく……して?」
きゅ。と、強めに握られて、その上、恋する(と書いて発情すると読む)男には凶器のようなエロい言葉で煽られて、アキはスイの手の中に射精した。その白濁した液体がスイの胸まで汚している。
「あ……」
絞り取るように指を動かして、全部吐きださせてから、スイはため息のような呟きを漏らした。そして、その指をじっと眺めてから、ぺろ。と、赤い舌先がその白濁したものを舐めとる。
「翡翠!?」
それから、眉を寄せて難しい顔をした。
「……こんな味なんだ……」
多分、スイはセックスの回数で言ったら、相当経験値が高い。でも、そこに合意の関係はなかったから、スイが主体になる口や手での行為はあまり上手いとは言えない。
けれど、いや。だからこそか。こんな風に屈託ない一言で、達したばかりの自分を煽ってくる。
「え?」
まだ、片手をかけたままのソコがまた熱量を増したことに、驚いたようにスイが見上げてくる。
「……今のは、完全に翡翠が悪い……」
その腕を掴んで、首に回させて、抱き上げる。
「今度こそ、ちゃんと、優しくする」
首筋にキスをすると、ぴくん。と、反応を返してから、スイが『うん』と、小さく呟いた。その顔はほかの何にも例えられないくらいに綺麗で、妖艶で、幸せそうだった。
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