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Internally Flawless
17 会合 5
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「そー言えば。いろんな人にめっちゃ話しかけられたよ。スイさんの武勇伝知れ渡ってる」
にやにやと笑って、ナオが言う。
昼間のレイとの一件は瞬く間に舞台設営班全体に知れ渡ることとなった。それどころか、スタイリストやヘアメイクなどの人物装飾班の人たちにも知れ渡っているらしい。
どうやら、あのトップモデルはそこいら中で評判がよろしくないらしく、『よく言ってくれた!』と、やたらに知らない人に声をかけられた。
「……ごめん。それは言わないでよ」
ここにいたって、スイは後悔していた。
捜査に支障がでないよう目立たないようにしていたつもりだったのに、こんなくだらないことで目立ってしまうなんてありえない。
「スイさんファン。一気に増えてるよ? ケンジ焦ってた」
ファン。なんてとんでもない。そんなのシロだけで充分だ。家の外のストーカーの数もこれ以上増えたら鬱陶しくて仕方ない。
「もー。そゆうのマジでいらない。勘弁しろよ。ここまで見つかっちゃったら、俺仕事できなくなっちゃうよ」
もう少しで、必要な情報は集め終わる。だから、せめてここでだけは一人で仕事をしたい。けれど、会場自体に人が増えている上に、無駄に注目されてしまって、身動きが取れなくなっている。
「わかってるって。なるべくここには邪魔が入らないように、協力するから。てかさ、もう、どこでもいっしょじゃない?」
こっちは真面目に困っているのにナオは半笑いだ。
「そうでもないよ。まだ、見落としがあるかもしれないし。まだ、工場確定してないし……。あ。てか……今日はないとは思うけど……。潜入捜査員全員にメールとかって出来る?」
ふと思いついたことをスイは口にした。
「俺の方からならできるけど? なんか、あった?」
ナオからの質問にスイはしばし躊躇った。
「こんな確実でない情報を拡散するのは、混乱を招くだけかもしれないけど……もし、俺の考えていることが当たってたとしたら、今夜にでも危険があるかもしれない。だから、敢えて言うよ」
そう前置きをすると、ナオは真剣な顔で頷いた。
にやにやと笑って、ナオが言う。
昼間のレイとの一件は瞬く間に舞台設営班全体に知れ渡ることとなった。それどころか、スタイリストやヘアメイクなどの人物装飾班の人たちにも知れ渡っているらしい。
どうやら、あのトップモデルはそこいら中で評判がよろしくないらしく、『よく言ってくれた!』と、やたらに知らない人に声をかけられた。
「……ごめん。それは言わないでよ」
ここにいたって、スイは後悔していた。
捜査に支障がでないよう目立たないようにしていたつもりだったのに、こんなくだらないことで目立ってしまうなんてありえない。
「スイさんファン。一気に増えてるよ? ケンジ焦ってた」
ファン。なんてとんでもない。そんなのシロだけで充分だ。家の外のストーカーの数もこれ以上増えたら鬱陶しくて仕方ない。
「もー。そゆうのマジでいらない。勘弁しろよ。ここまで見つかっちゃったら、俺仕事できなくなっちゃうよ」
もう少しで、必要な情報は集め終わる。だから、せめてここでだけは一人で仕事をしたい。けれど、会場自体に人が増えている上に、無駄に注目されてしまって、身動きが取れなくなっている。
「わかってるって。なるべくここには邪魔が入らないように、協力するから。てかさ、もう、どこでもいっしょじゃない?」
こっちは真面目に困っているのにナオは半笑いだ。
「そうでもないよ。まだ、見落としがあるかもしれないし。まだ、工場確定してないし……。あ。てか……今日はないとは思うけど……。潜入捜査員全員にメールとかって出来る?」
ふと思いついたことをスイは口にした。
「俺の方からならできるけど? なんか、あった?」
ナオからの質問にスイはしばし躊躇った。
「こんな確実でない情報を拡散するのは、混乱を招くだけかもしれないけど……もし、俺の考えていることが当たってたとしたら、今夜にでも危険があるかもしれない。だから、敢えて言うよ」
そう前置きをすると、ナオは真剣な顔で頷いた。
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