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L's rule. Side Akiha.
三人で幸せになるための恋人ルール 5
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シンクに入れた洗い物を片付けると、ユキとスイはソファに座っていた。いや、ユキはスイの膝に頭をのせて、気持ちよさそうに頭を撫でられていた。
「……いぬかよ」
思わず突っ込んでしまう。
大方、アキにスイを取られて拗ねているのをスイに慰めてもらっているというところだろう。
まあ、これくらいは大目に見てやろうか。
「スイさん。俺先に風呂もらうよ?」
あんまりいじめたので、少しくらいは二人きりにしてやろうかと、気を使ってみる。それに今日は“金曜日”待ちわびていた日なのだから。
「あ。うん」
ユキの頭を撫でていたスイが顔を上げた。その頬に軽くキスをして、耳元に口を寄せる。
「今日。いい?」
小さく呟くと、スイが少しだけ驚いてから、小さく頷いた。
よし。
心の中で呟く。
それから、その頬を撫でて、アキは風呂場に向かった。
ルール5。週に一日ずつは“二人きり”の日を作ること。
アキは金曜日。ユキは火曜日。この日は緊急時以外は二人きりの時間にすること。ただし、出かけない場合は、食事まではもう一方も一緒に過ごしてもよい。
子供ではないのだ。セックスをしたい時もある。でも、二人同時に付き合うということは、受け入れる側にスイにとってかなりの負担になる。だから、原則的に挿入を伴う行為はこの日に行うこと。と決めた。
といっても。だ。
実はこのルール。いまだ、実行に移されたことはない。まあ、まだ付き合い始めて1カ月。しかも、仕事が忙しすぎて、次第に隈が酷くなっていくスイに夜の相手までさせることなんてできなかった。
ただ。今日。アキは決意していた。スイに了解も取ってある。
同性同士の行為に、かなり面倒くさい手順があることは、もちろん、アキもスイも理解している。スイは顔を赤くしながらも、受け入れる側になることを了承してくれたし、“準備しとくから”と言ってくれた。アキは“手伝わせて”と懇願したが、恥ずかしいからと丁重に断られた。
そんなこんなで、今日、アキはスイとの関係をもう一歩進めるつもりだ。しかし、それがどんな意味を持っているのか、まだ、完全に理解していないアキだった。
「……いぬかよ」
思わず突っ込んでしまう。
大方、アキにスイを取られて拗ねているのをスイに慰めてもらっているというところだろう。
まあ、これくらいは大目に見てやろうか。
「スイさん。俺先に風呂もらうよ?」
あんまりいじめたので、少しくらいは二人きりにしてやろうかと、気を使ってみる。それに今日は“金曜日”待ちわびていた日なのだから。
「あ。うん」
ユキの頭を撫でていたスイが顔を上げた。その頬に軽くキスをして、耳元に口を寄せる。
「今日。いい?」
小さく呟くと、スイが少しだけ驚いてから、小さく頷いた。
よし。
心の中で呟く。
それから、その頬を撫でて、アキは風呂場に向かった。
ルール5。週に一日ずつは“二人きり”の日を作ること。
アキは金曜日。ユキは火曜日。この日は緊急時以外は二人きりの時間にすること。ただし、出かけない場合は、食事まではもう一方も一緒に過ごしてもよい。
子供ではないのだ。セックスをしたい時もある。でも、二人同時に付き合うということは、受け入れる側にスイにとってかなりの負担になる。だから、原則的に挿入を伴う行為はこの日に行うこと。と決めた。
といっても。だ。
実はこのルール。いまだ、実行に移されたことはない。まあ、まだ付き合い始めて1カ月。しかも、仕事が忙しすぎて、次第に隈が酷くなっていくスイに夜の相手までさせることなんてできなかった。
ただ。今日。アキは決意していた。スイに了解も取ってある。
同性同士の行為に、かなり面倒くさい手順があることは、もちろん、アキもスイも理解している。スイは顔を赤くしながらも、受け入れる側になることを了承してくれたし、“準備しとくから”と言ってくれた。アキは“手伝わせて”と懇願したが、恥ずかしいからと丁重に断られた。
そんなこんなで、今日、アキはスイとの関係をもう一歩進めるつもりだ。しかし、それがどんな意味を持っているのか、まだ、完全に理解していないアキだった。
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