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The Ugly Duckling
engagement 6/11
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「じゃ、ここからは、契約は関係ない」
「え? あ……ああんっ」
ぐり。と、押し付けられた腰に翡翠は思わず、高い嬌声をあげてしまって、また、頬を染める。
「……ふえ? ちょ。一青……っ。うそ……なんで、そんな……固……あ……ふ……っ」
一青のソレは、さっき出したのが嘘みたいに固かった。そして、大きかった。
ソレをぐりぐりと、奥に押し付けられて、身体はすぐに快感を拾い始めてしまう。
「一回なんて、無理。絶対無理。約束したよな? 呪いが解けたら、俺のことしか考えられなくなるくらい抱いてあげるって」
すごくすごくカッコよくて、綺麗で、優しい笑顔で、一青は翡翠の顔中にキスを落とす。
「愛してるよ。翡翠。ね? いいよな? 俺、散々“待て”したよ?」
まるで蜂蜜みたいに甘い囁きに、くらくらする。そんな綺麗な顔で、瞳でおねだりされて、逆らうなんて無理だ。
「……で……も。ここ……病院……。んっは……あ。いたさな……いって……いった……ぁあっ」
否定の言葉は、新しい快楽にのまれて消える。一青が翡翠の細い男性器をそっと握りこんだからだ。
「ここも。したいって言ってるのに?」
それはもう、緩く立ち上がっていた。柔らかく一青の手に包まれて、ゆっくりと焦らすように扱かれて、手の動きのたびに翡翠の細い腰がびくびくと反応を返す。
「だ……て……っ。あ……っ。だ……め。誰か……くる……かもっ。はずか……し……んっあ」
だめ。なんて言っているのは口だけだ。
本当は心だって身体だって、だめなんて言ってはいない。それどころか、目の中にはハートマークが浮かんでいるし、緩い手淫にもどかしくなった腰はゆっくりと揺らめいて、一青の手にソレを擦りつけてすらいた。
「大丈夫。誰も来ない。階段で、渉に見張りさせてるから」
その言葉に翡翠はとろん。と、蕩けさせていた目をはっと見開いた。
「……え? や……まって……じゃ、え? 声……聞こえて……ない?」
盛大に喘いでいた数分前の自分を思い出して、背筋が寒くなる。
「別に平気だろ? 階段離れてるし」
翡翠の狼狽を無視して、一青はまた手淫を激しくしてきた。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、翡翠は一青の手を弱弱しく握って、僅かばかりの抵抗を試みる。
「ダメ……っ。や。……聞こえたら……やっ。う。あんっ」
だめ。と、今度は頭でも思っているのだが、身体は簡単に心を裏切ってしまった。一青の手が気持ちよくて、掴んだ手はどちらかというと煽っているようだったと思う。
「もーいいから。他のことなんて忘れて、俺だけ見てて?」
作りこまれたイケメン笑顔で言われて、翡翠はまたしても白旗を上げるしか道がなかった。一青がかっこよすぎるのが悪い。大好きだと心が通じたばかりの愛おしい人にそんなことを言われて、白旗をあげないほうが嘘だ。
「……いっせい……ずるいぃ……」
うう。と、瞳に涙を溜めて、弱弱しく睨みつけると、何故か嬉しそうに一青が笑った。
「翡翠、マジで可愛い。大丈夫。翡翠は声もめちゃくちゃ可愛いから」
いまいちフォローになっていないことを言って、一青は行為を再開させた。
「あ……っ。ん……ふ」
抵抗なんてもう、できなかった。されるがままに突き上げられて、我慢しようとしても声が漏れる。
「大丈夫。すぐに何にも考えられなくしてあげるよ」
その声を聞きながら、翡翠は理性を手放した。
「え? あ……ああんっ」
ぐり。と、押し付けられた腰に翡翠は思わず、高い嬌声をあげてしまって、また、頬を染める。
「……ふえ? ちょ。一青……っ。うそ……なんで、そんな……固……あ……ふ……っ」
一青のソレは、さっき出したのが嘘みたいに固かった。そして、大きかった。
ソレをぐりぐりと、奥に押し付けられて、身体はすぐに快感を拾い始めてしまう。
「一回なんて、無理。絶対無理。約束したよな? 呪いが解けたら、俺のことしか考えられなくなるくらい抱いてあげるって」
すごくすごくカッコよくて、綺麗で、優しい笑顔で、一青は翡翠の顔中にキスを落とす。
「愛してるよ。翡翠。ね? いいよな? 俺、散々“待て”したよ?」
まるで蜂蜜みたいに甘い囁きに、くらくらする。そんな綺麗な顔で、瞳でおねだりされて、逆らうなんて無理だ。
「……で……も。ここ……病院……。んっは……あ。いたさな……いって……いった……ぁあっ」
否定の言葉は、新しい快楽にのまれて消える。一青が翡翠の細い男性器をそっと握りこんだからだ。
「ここも。したいって言ってるのに?」
それはもう、緩く立ち上がっていた。柔らかく一青の手に包まれて、ゆっくりと焦らすように扱かれて、手の動きのたびに翡翠の細い腰がびくびくと反応を返す。
「だ……て……っ。あ……っ。だ……め。誰か……くる……かもっ。はずか……し……んっあ」
だめ。なんて言っているのは口だけだ。
本当は心だって身体だって、だめなんて言ってはいない。それどころか、目の中にはハートマークが浮かんでいるし、緩い手淫にもどかしくなった腰はゆっくりと揺らめいて、一青の手にソレを擦りつけてすらいた。
「大丈夫。誰も来ない。階段で、渉に見張りさせてるから」
その言葉に翡翠はとろん。と、蕩けさせていた目をはっと見開いた。
「……え? や……まって……じゃ、え? 声……聞こえて……ない?」
盛大に喘いでいた数分前の自分を思い出して、背筋が寒くなる。
「別に平気だろ? 階段離れてるし」
翡翠の狼狽を無視して、一青はまた手淫を激しくしてきた。
恥ずかしくて、恥ずかしくて、翡翠は一青の手を弱弱しく握って、僅かばかりの抵抗を試みる。
「ダメ……っ。や。……聞こえたら……やっ。う。あんっ」
だめ。と、今度は頭でも思っているのだが、身体は簡単に心を裏切ってしまった。一青の手が気持ちよくて、掴んだ手はどちらかというと煽っているようだったと思う。
「もーいいから。他のことなんて忘れて、俺だけ見てて?」
作りこまれたイケメン笑顔で言われて、翡翠はまたしても白旗を上げるしか道がなかった。一青がかっこよすぎるのが悪い。大好きだと心が通じたばかりの愛おしい人にそんなことを言われて、白旗をあげないほうが嘘だ。
「……いっせい……ずるいぃ……」
うう。と、瞳に涙を溜めて、弱弱しく睨みつけると、何故か嬉しそうに一青が笑った。
「翡翠、マジで可愛い。大丈夫。翡翠は声もめちゃくちゃ可愛いから」
いまいちフォローになっていないことを言って、一青は行為を再開させた。
「あ……っ。ん……ふ」
抵抗なんてもう、できなかった。されるがままに突き上げられて、我慢しようとしても声が漏れる。
「大丈夫。すぐに何にも考えられなくしてあげるよ」
その声を聞きながら、翡翠は理性を手放した。
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