リセット〜絶対寵愛者〜

まやまや

文字の大きさ
上 下
29 / 411
第2章〜奴隷編〜

コクヨウの強化と増えた称号

しおりを挟む



それと、コクヨウが何の武器を使うかによって、与えるスキルも変わるだろう。
後はコクヨウと相談しつつ、おいおい増やしていけば良いか。


「コクヨウには、黒魔法の適性もあるから、それは絶対に覚えさせたいよね。」


せっかく、適性があるんだから、覚えさせないなんて勿体無い。
他は、コクヨウと相談かな?


「コクヨウ。」
「は、はい、何ですか、ディア様?」
「あのね?これから貴方の強化をするんだけど、どうしたい?」
「強化・・?どう?」
「ふふ、コクヨウが、どんな風に強くなりたいか、よ。」
「な、なら!ディア様を守れるぐらい、僕は強くなりたいです!!」


私を守れるぐらい・・?
やだ、嬉しい。
きらきらしたコクヨウの瞳が眩しいわ。
胸がキュンとする。


「ありがとう、コクヨウ。まず、最初に必要そうなスキルを与えるね?」
「・・・?はい。」


不思議そうな顔をしながらも、コクヨウは素直に頷く。
うむ、素直でよろしい。
あぁ、でも、こんなに素直なんだから他の人に騙されないように私がしっかり見張ってないとね!
よし、さっそく《スキル付与》を使って、コクヨウを強化していきますか。


「ーーーーよし、出来た。」


それが、これ。




名前:コクヨウ
LV1
性別:男
年齢:14
種族:人族
隷属:ディアレンシア・ソウル
称号:闇に愛されし者、寵愛されし者
HP:280/280
MP:120/120
スキル
生活魔法、鑑定、経験値倍増、マップ、気配察知、危険察知、状態異常耐性、体力回復上昇、魔力回復上昇、攻撃力上昇、防御力上昇、身体強化、思考加速、黒魔法、詠唱破棄




うん、ちゃんとスキルが増えてるね。
・・・あれ?
よく見たら、なぜかコクヨウの称号に《寵愛されし者》が増えてる。
でも《寵愛されし者》って一体、何?
確か、リリスの時は最初から《寵愛されし者》の称号があったから気にしてなかったけど、何で急にコクヨウに現れたのだろう?


「鑑定、と。」


取り敢えず、コクヨウの増えた称号を鑑定してみる。
どれどれ?



寵愛されし者
相手から心から強く愛された者に与えられるレアな称号。




「なっ、!?」


まさかの、レアな称号ですか。
確かにこれから先も私はコクヨウの事を溺愛するほど、すごく可愛がるよ?
でも、それで新しく称号が現れるなんて誰が思うだろうか。


「・・・まさか、これって大発見?」


この情報、この世界を驚かせるほどの大発見ではないかい?
称号の取得方法なんて誰かに知られたら、とても大騒ぎになりそうにしか思えないんだけど・・。


「・・うん、面倒な予感がするから、この事は誰にも言わないで秘密にしよう。」


言わないだけ。
嘘をつくわけじゃないから、別に良いよね?


「それにしても、こんな簡単にレアな称号が出て良いのかしら?」


何だか、ちょろすぎないかい?
こんな簡単に称号が与えられて、良いのだろうか?
謎である。


「ーーディア、様?」


現実逃避する私を、可愛いコクヨウの声が引き戻した。
ーーーー私を心配そうに見上げるコクヨウも、とても可愛かったと、ここに明記します。


「あのね?なんだか、不思議な事にコクヨウの称号が新しく増えちゃったんだよね。」
「・・・?」
「うーん、自分のスキルを見てもらった方が良い、のかな?コクヨウ、自分のステータスを見てみて。」
「スキルを見る・・?」


私の指示に、コクヨウが首を横に傾げる。


「コクヨウにも鑑定のスキルを与えたから、今なら自分のステータスも見れるはずだよ!コクヨウ、自分を鑑定してみて。」
「は、はい、分かりました。あの、鑑定って一体どうすれば良いんですか?」
「頭の中で、見たいと思えば良いよ。」
「えっと、鑑定・・?」


頷いたコクヨウが、虚空を見上げる。
そしてーーーー


「えっ、!?」


コクヨウが困惑の声を上げた。
固まるコクヨウ。
・・・うん、まぁ、最初の反応は、コクヨウみたいに誰でもそうなるよね。


「っっ、ぇ、え・・?称号がっ、それに、スキルもいっぱいある!?」
「あぁ、うん、それ私のせい。驚かせてごめんね?」


全く自粛しませんでした。
ごめん、コクヨウ。


「・・、えっ、ディア様の?」
「そう、私の『スキル付与》で、コクヨウにスキルを与えたの。で、称号は私がコクヨウを可愛がったから増えたの、かな・・?」


そう、だよね?
それしか、その称号がコクヨウに増えるはずないし。
でも、称号ってそんな簡単にほいほい手に入るものなのかな?


「『スキル付与』・・?そんなスキルをディア様は持っているんですか?」
「うーん、正確には、作ったんだよね。私が持つ、ユニークスキルの、『創造魔法』で。」
「『創造魔法』?」
「スキルを何でも作れる、便利な魔法だよ。」


私が持つ『創造魔法』の事をコクヨウに詳しく教えてみた。
そしたらーーーー


「・・・っっ、やっぱり、ディア様は女神様です。」


コクヨウから、何故だか女神様扱いされ、尊い人を見るような熱い眼差しを向けられました。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

調教専門学校の奴隷…

ノノ
恋愛
調教師を育てるこの学校で、教材の奴隷として売られ、調教師訓練生徒に調教されていくお話

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

【R18】騎士たちの監視対象になりました

ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。 *R18は告知無しです。 *複数プレイ有り。 *逆ハー *倫理感緩めです。 *作者の都合の良いように作っています。

男女比崩壊世界で逆ハーレムを

クロウ
ファンタジー
いつからか女性が中々生まれなくなり、人口は徐々に減少する。 国は女児が生まれたら報告するようにと各地に知らせを出しているが、自身の配偶者にするためにと出生を報告しない事例も少なくない。 女性の誘拐、売買、監禁は厳しく取り締まられている。 地下に監禁されていた主人公を救ったのはフロムナード王国の最精鋭部隊と呼ばれる黒龍騎士団。 線の細い男、つまり細マッチョが好まれる世界で彼らのような日々身体を鍛えてムキムキな人はモテない。 しかし転生者たる主人公にはその好みには当てはまらないようで・・・・ 更新再開。頑張って更新します。

明智さんちの旦那さんたちR

明智 颯茄
恋愛
 あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。  奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。  ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。  *BL描写あり  毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

異世界転生先で溺愛されてます!

目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。 ・男性のみ美醜逆転した世界 ・一妻多夫制 ・一応R指定にしてます ⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません タグは追加していきます。

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました

市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。 私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?! しかも婚約者達との関係も最悪で…… まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!

処理中です...