リセット〜絶対寵愛者〜

まやまや

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第9章〜大会編〜

モルベルト国の迷宮

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4人がモンスターと戦う姿を、後方で見守る私とコクヨウとディオンの3人。
のんびりと椅子に座り、テーブルの上に用意したお茶を3人で飲みながらの鑑賞である。
何かあったら、すぐに対処ができる様にはしているよ?


「案外、安心して見ていられるかも?」


順調と言ってもいい。


「これなら、何も心配ないですね。」
「私もそう思います。」


コクヨウとディオンの2人も、4人の戦う姿に何も問題はないと太鼓判を押す。
だがしかし、不安は残っている。


「っっ、ディア様の前で、無様な姿は見せられません!」
「邪魔をしないでください!」


ロッテマリーとルルーシェルの2人の暴走が。
他の子達も大概そうなのだが、この2人は私に対して神聖化し過ぎている傾向がある。
出会い方があれだったから、致し方ない面もあるのだけれど。


「2人が暴走し過ぎないと良いんだけどね。」


溜め息を吐く。
2人の暴走が、私はとても心配でならない。


「良いのではないですか?」
「2人もそこまで愚かではないでしょうからね。」
「んー、」


・・そう、かな?
まだ少し不安だが、2人がそう言うなら、このまま4人が戦う姿を見守る事に専念しよう。


「ディア様、今日の目標である10階層に到達です!」


ロッテマリーが喜びの声を上げる。
敵と戦い続ける事数時間。
ようやく、今日の私達の目標としていた10階層へと到達した。


「じゃあ、今日の迷宮攻略はここまでにしよう。」


無理はいけないしね?
ここら辺が、ちょうど潮時でしょう。


「4人とも明日は1日お休みで、次の迷宮攻略は明後日だよ!」


今日は4人とも頑張ったからね。
そのまま、10階層にある転移装置で迷宮の入り口近くへ戻ると、私達はそのままルーベルン国の屋敷へと転移した。
ーーー本日の迷宮攻略、モルベルト国の迷宮10階層まで到達。


「今日も順調だね。」


1日休みを挟み、2回目の迷宮攻略も順調に進む。
今回の迷宮攻略を進める中で、階層の半分を過ぎる頃には4人のレベルもかなり上がった。
私の従魔であるヴァレンティーナとエイルの2人の今のステータスがこれである。


名前:ヴァレンティーナ
LV34
種族:竜(水竜)
隷属:ディアレンシア・ソウル
HP:3870/3870
MP:3165/3165
スキル
気配察知、危険察知、状態異常耐性、咆哮、威嚇、水魔法、風魔法、ブレス、鑑定、経験値倍増、マップ攻撃力上昇、防御力上昇、魔力回復上昇、状態異常耐性、身体強化、思考加速、気配遮断、氷魔法、重力魔法、詠唱破棄、転移


名前:エイル
LV36
種族:ヴァルキリー
隷属:ディアレンシア・ソウル
HP:4140/4140
MP:3590/3590
スキル
気配察知、危険察知、威嚇、結界術、気配遮断、探知、状態異常耐性、風魔法、重力魔法、鑑定、経験値倍増、マップ、攻撃力上昇、防御力上昇、魔力回復上昇、体力回復上昇、身体強化、思考加速、気配遮断、詠唱破棄、転移


2人とも中々の強さでしょう?
ロッテマリーとルルーシェルの2人も、ヴァレンティーナとエイルよりも元々レベルは高かったので、どんな敵であろうとも簡単に倒してしまうので頼もしいぐらいだ。


「これなら、この迷宮の攻略もすぐね。」


この4人のモルベルト国の迷宮攻略が終わったら、次は私達のメンバーの番。
お待ちかねの、私達のレベル上げである。


「ふふ、楽しみ。」


今度こそ、私がモンスターをいっぱい倒すんだ!
ただ見ているだけなんて、味気ないもの。


「そうなると良いですね?」
「えぇ、本当に。」


にこやかに微笑む、コクヨウとディオンの2人。


「・・・?」


良い笑顔の2人に、私は首を傾げた。
後日、私は思い知る。
ーーーまた過保護な皆んなによって、私がモンスターと戦う事が出来なくなる事を。


「ようやく、モルベルト国の迷宮攻略です!」
「お嬢様、やりましたね!」


迷宮の最後のボスを倒し、手を取り合うロッテマリーとルルーシェルの2人。
その場で喜びに飛び跳ねた。


「ふう、レベルは上がったとは言え、妾は疲れたのじゃ。」
「しかし、これで私はもっと強くなれました。」


疲れを滲ませて肩を叩くヴァレンティーナと、自分の力が増した事を純粋に喜ぶエイルの2人。
とても対照的な従魔組の2人である。


「お疲れ様、4人とも。」


笑顔で4人に近付く。
1週間とかからず迷宮を攻略するとは、大したものだろう。


「ありがとうございます、ディア様。」
「このルルーシェル、ディア様に無様な姿は見せれませんから!」
「ディア、妾は疲れたのだ!」
「ディア様の為に、手に入れたこの力をお使い致します。」


近付いた私に、個性的な回答を返す4人。
中々、面白くて笑ってしまった。


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