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第20章 本日開店!喫茶店【御菓子猫】
第164話
しおりを挟む魔方陣の光の中で、盛り上がった土が徐々に人型となっていく。
通常の《土人形創造》で生成される巨大なゴーレムとは違い、今回のゴーレムの全高はおよそ一七〇センチ弱、普通の人間と変わらないサイズだが、その数は五体。
ただのポーズ人形のような大雑把な状態から、細部に至るまで段々と造形のディテールが細かくなっていき………、
『だから、何でセイリアっ⁉︎ 』
『でーすーかーらー!ただのつるんとした人形や、SDを真似て作ったって可愛くないじゃないですか!』
何だろう…? アイちゃんに妙なこだわりが……っ⁉︎
『あっ!じゃあ、セイリアさんは一体だけにして、残り四体はソニアさんやラーナちゃんにしましょうかっ? うふふふふっ、可~愛いですよ?きっと! 』
視覚モニターの端で、デフォルメされた状態の姿のアイが、さも"名案!"といった感じで手を打ってから、両手を頬に当てて ニヘラッと笑っている。
『わぁっ⁉︎ 待て待て待て、ちょっと待てアイ!いくら基本動作はお前に制御を任せるっていっても、俺も〈並列思考〉で料理に合わせて細かい味付けの調整するんだぞ?そんな一体一体身長や手の長さが違ったら、やり難くてしょうがないだろうが…っ!』
『えぇ~~、きっと可愛いのに…… 』
おかしい……、アイから"残念臭"が漂ってくる………⁉︎
実はここ最近、アイは ーー『《土属性魔法》制御の練習です!』ーー と言って、俺が部屋でひとりで居る時には土を粘土のようにこねくり回して色々な物を作っている。
どうやら先日、メイガネーノの工房でやった《ミニチュアモデリング》が楽しかったのか、地球、イオニディアを問わず、データに納めてある物を種類を問わず次から次へと造形して遊んでいるのだが、"物を造る喜び"などは生命、それも一定以上の知能を持った存在でしか感じられない喜びだ。
"新生命"となったアイには良い傾向かな?と、アイが作ったモノの名前当てクイズなんかをしてたりしたんだが、そんな中でアイが取り分け好んで造形していたのが人物、それもセイリアやソニアといった『マスターのお嫁さんシリーズ』とアイが名付けた人物像(フィギュア?)だった。
まあ…、なぜその中にラーナちゃんやキムチェ、果てはチェヂミまで含まれていたのかは甚だ疑問なのだが………?
「ま、また⁉︎ ………も、もう…、ヒロト様ったら………!」
綺麗に整列した五人のセイリアを見て、またも真っ赤になって照れ照れになるセイリア。
しかも今回は無駄に芸が細かく、一体一体学院の制服、平服、旅装、デートの時の服、着物によく似た"秀真服"といった感じで外見にもバリエーションが持たせてある。
違うんだセイリア、これは俺じゃない…⁉︎ と言おうにも、アイのことが説明出来ない以上、実際には俺がやっているようにしか見えないしなぁ……。
「ほう…!実に見事な出来映えですな……。………はっ、まさか!ヒロト様はおひとりでゴーレムで作ったお嬢様と…っ⁉︎ 」
「えぇっ⁉︎ そ、そうだったんですかヒロト様…!(い、言って下さればすぐにお部屋に伺ったのに………!ゴニョゴニョ…)」
「だーーーーっ⁉︎ とんでもない濡れ衣を着せるなレイナルドっ‼︎ そんな高度なプレイした事も無いわっ⁉︎ セイリア、お前も信じるんじゃないっ‼︎ 」
「えっ!あ、はい……?」
「冗談です 」
顔を赤くして両手で頬を押さえたまま、キョトンとするセイリアと、小揺るぎもせずに"貴人の礼"を取りながら、片目を瞑るレイナルド。
危っぶねぇ……っ⁉︎ 若く見えてもさすが八百歳オーバーのジジイ、表情も変えずに照れもなくサラッと下ネタをブッ込んで来やがった…っ⁉︎
自分で作ったゴーレムでソロプレイとか、俺はどんな変態なんだってーのっ!
ってゆーか、主君の娘を下ネタに使うなや。爺さんだったら一緒になって爆笑してそうだが、お父さんのランドさんが聞いたら大激怒だぞ?きっと。
「ああもうっ!お客さん達が待ってるんだ、バカやってないでさっさと行動に移すぞ!レイナルドとラーナちゃんはノアの《空間転移》で喫茶店に跳んでくれ。ノア、二人を連れて跳んだ後に、屋敷の厨房と、喫茶店の厨房奥のスタッフルームに空間を固定しろ」
「は!御命了承致しました 」
「向こうに着いたらラーナちゃんはキムチェに事情を説明して、指示を受けながら注文札をこちらに、出来上がった料理を厨房へと運んでくれ 」
「はい!畏まりました 」
「レイナルドはさっき作ったテーブルセットを、使用人達を使って店の前に並べてくれ。この前の試食会の時と同じ感じでいい。終わったら、そのままソニア達と合流して、並んでいる客の整理と警備の指揮に当たってくれ 」
「承知致しました 」
「セイリアはこのまま一緒に厨房に行って俺の手伝いだ。注文札の受け取りと、出来上がった料理を店側にいるラーナちゃんに渡してくれ 」
「お任せ下さい!」
一人ひとりに指示を出して、パンッ!とひとつ手を打つ。
「よし、それじゃあ皆んな頼むぞ!」
『『『『『 はいっ‼︎‼︎ 』』』』』
セイリアやレイナルドに指示(漫才?)を出している間に、コイルマイルやエピフリヤに選抜された使用人やメイドさん達も中庭に集合を終え、元気に返事を返してくれた。
本当なら全員をノアの《空間転移》で喫茶店まで送ってやりたいが、《空間転移》は現存する魔法、魔導具でも未だ再現出来ていない"伝説の魔法"らしい。その為、国家的レベルの機密情報として陛下や婆さんに ーー"あまり公には使うな"ーー と言われている。
俺にとっても奥の手のひとつではあるし、なにより《空間転移》を使えるのは、「ヒロト・クーガ」ではなく謎の冒険者〈ランクSS〉の『零』だ。ロゼルダとの一件もあったし、ここは外しちゃいけない。そうしなければ、要らないトラブルや命の危険が身近な…セイリアやソニアに降り掛かるかもしれない。
いや…、"かもしれない"じゃなくて、確実に降り掛かるな、たぶん間違いなく……。
そんな訳で、レイナルドやラーナちゃん以外の使用人&メイドさん達は、申し訳ないがテーブルセットと一緒に馬車に分乗して中央広場に向かってもらった。ん?テーブルセットはどうやって?ここはイオニディアですよ?"魔法袋"があるじゃないですかー!便利だよね、魔法って!
「じゃあ、レイナルドとラーナちゃんも頼む。ああ、それからキムチェには、店で食べたい人の注文は屋敷で俺が対応する、店の厨房では"持ち帰り"のメニューを受け持って欲しいと伝えてくれ 」
「畏まりました」
「じゃあノア、頼んだ 」
「は!ではレイナルド、ラーナ、行くぞ 」
トプンッといつものように闇に包まれて《空間転移》していく三人を見送ってから、セイリアを伴って屋敷の厨房へと向かう。
ーーー さあ、戦争の時間だーーーー!
ーーー 戦ーーか~~いすーーんで~~陽はーー暮ーれて~~~~ ーーーー
「皆んな、今日はありがとう、ご苦労様でした!」
『『『『『 お疲れ様でしたーーーー‼︎‼︎ 』』』』』
そんなこんなで怒涛の喫茶店開店一日目は何とか無事?終了した。
今は細やかながら打ち上げ代わりの食事会だ。残念ながら明日もあるからアルコールの類いは一杯ずつだけな。
いや~、半分ノリで言った言葉だったんだけど、まさに激闘、マジで"戦争"でした…。
キムチェには新しく並ぶお客さんにはお断りを~って話しはしたんだが、"時間がかかってもいいからそこを何とか!"と食い下がる人が非常に多くて、ノア経由でキムチェの悲鳴じみた悩みが飛んできた。
仕方なく「お持ち帰り」でよければ……。と対応したところ、まあ並ぶわ並ぶわ……。
急遽予定を変更して、屋敷にいる六人の俺(見た目はセイリア)のうち三人をお持ち帰りの方に当てて対応したものの、暫くはまったく終わりが見えなかった………。
もともとカーフ自体が不人気食材、初日からあんなに混雑するとは誰一人として予想はしておらず、準備も対応策などもまったく用意していなかったんだよな。
まあ、それなりに自信はあったよ?自惚れとかじゃなくて、今までにない料理やデザートだし、いずれは口コミで噂が広がって、行列ができるくらいにはなるだろうってさ。
キムチェが淹れるカーフも、これまでのただの"煎ったカーフ豆の煮汁"という程度にしか呼べないようなモノではなく、厳選したカーフ豆をキチンと焙煎してミル挽きし、"秀真紙"を使ってドリップ、という踏むべき手順を手間ひま掛けてきっちりと行って、更にキムチェがブレンドなど研究を重ねたこだわりの一品だ。それこそ、これまで「カーフ」と呼ばれてきたモノとは一線を画すほどのシロモノなのだ。
来店してくれたお客さんにランダムにお願いしたアンケートでも、
[最初はカーフには期待していませんでしたが、すごく上品な味わいで美味しかったです ]
[今までのカスが浮いて苦くて酸っぱいだけだったカーフとは何だったのか?「本物」のカーフはすごく美味しかったです ]
[衝撃でした!これからカーフとは、「アソノカーフ」のことを指すようになるでしょう。また飲みに来たいです]
[美味しかった!店長さん、是非結婚して下さい‼︎ ]
………などなど、かなり好評な……って、なんだこの最後のヤツ⁉︎
今までのカーフに対する低い評価がまるで嘘のようなアンケートの結果に、思わず感涙の涙を浮かべるキムチェ。
カーフへの評価をひっくり返してみせる!って頑張ってたもんな、良かったなキムチェ。
って、それはいいんだが、何だこの最後のヤツは?
やらんぞー、キムチェが望むならともかく…ん?ーー『絶対嫁になど行きません!』ーー って、いやいや、キムチェは大事な店長さんだから、俺も行って欲しくはないけど"絶対"は… ーー『お側に居ます!』ーー あ、ああ、ありがとう?まあ、そうだな、喫茶店も開店したばっかりだしな?キムチェが居てくれれば俺も嬉しいよ。
『マスター………、鈍感系?』
『ん?なんか言ったか、アイ?』
何だか微妙な表情のキムチェとアイ。何か変なこと言ったかな俺?
まあいいか、後のアンケートは…、なになに………?
[ウェイトレスさん達が皆んな可愛かった!誰でもいいので是非付き合って下さい! 連絡先は ーーー ]
[ナームルちゃん、是非彼女になって下さい! 連絡先は ーーー ]
[カルピちゃん、うちのパーティに入って下さい。連絡先は ーーー ]
………………って、うぉいっ‼︎
だいたいはカーフの事や"カツサンド"の軽食、ブラウニーなどのスイーツについてマジメに回答してくれているアンケートだったが、およそ三分の一はこんな回答ばっかりだった……。
いや、確かにウェイトレスの娘達は皆んな可愛い娘ばっかりだけども⁉︎
まあ、アンケートなんてこんなモンだよなぁ………。でも、変な"ストーカー"みたいな奴も出てきかねないから、女の子達に注意しておかないとな?
それも含めて、明日からのことを相談しておかないとなぁ。
んで、店長のキムチェ、セイリア、レイナルド、コイルマイル、エピフリヤを呼んで明日からの運営会議っと。
「今日は俺の我が儘で始めた事で、キサラギ家に迷惑をかけて申し訳なかった。それから、急遽にもかかわらず助力感謝する。ありがとう 」
そう言って、集まってくれた五人に頭を下げる。まずは迷惑をかけたことはしっかりと謝らないとな?そこをいい加減にしたままで話を進めることはできん。
「頭をお上げ下さいヒロト様、私共の誰ひとりとして迷惑だなどと思ってはおりませんよ。そうだな、コイルマイル?」
「はい、レイナルド様の仰る通りです。今やこの屋敷は、表向きはセイリアお嬢様が主人となっておりますが、実質的にはヒロト様が主人のようなものです。これは私共だけでなく、先代様、セイレン様からもそう申しつかっておりますので 」
「…は?マジで?」
「はい、ですからヒロト様の思う通り、存分に私共をお使い下さい 」
初耳だぞ、そんな事は……!
「セイリアは聞いてたか?」
「はい。お祖父様から、些事は私が仕切り、重要な事は全てヒロト様の指示に従え…と。ヒロト様のなさる事には全力で支援せよとも言われております。将来はつ、つ、妻として支える練習だ、と」
「妻」のところで真っ赤になって、相変わらず噛み噛みになりながらそう答えるセイリア。
マジか~~!俺の知らないところでそんな事が決まっていたとは⁉︎
「そ、そうか、ありがとう。改めて皆んなに感謝するよ。で、明日からの喫茶店のことについて、皆んなに相談なんだが、せめて一週間はこの体制で行きたいと思うんだ 」
「それは問題ありません。ただ、お嬢様は明日から学院の授業がありますので、屋敷でヒロト様の代わりに料理を受け持つ者、お嬢様とラーナのポジションを受け持つ者だけは入れ替えなければなりませんが……。それとヒロト様、私が向こうで警備の指揮を執っていた際に、少々問題が……… 」
またか………………っ⁉︎
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