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第19章 ヒロト先生の新型ゴーレム開発日誌 1
第157話
しおりを挟む「メイガネーノ・ドージッコ、お前を【国家錬金術師】に任命する‼︎ 」
「………………………はい? ………って、え?えっ?えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ⁉︎ 」
陛下の宣告のあと、一瞬間の抜けた呆けた声を出したメイガネーノが、続けて驚愕の叫びを上げた。
「えっ⁉︎ ちょっ、まっ!わ、私まだ学生で、しかも落第生ですよっ⁉︎ し、試験だって受けてないのにっ‼︎ 」
ま、驚くよなぁ…、いきなり王様が現れて、錬金術師を志す者達の憧れ、国家認定…どころか、国王直属の錬金術師になれ、と言われたんだからな。
そう、ここに戻る前に陛下から聞いたが、【国家錬金術師】とは国王直属、つまり騎士でいえば【宮殿近衛騎士団】の錬金術師版であるらしい。
メイガネーノ達は魔術学院の"錬金術科"(メイガネーノは魔道具コース)に通う生徒であるが、そこを卒業さえすれば誰でも"錬金術師"を名乗れる、という訳ではなく、きちんとした試験、それも"国家試験"があって、それに合格しなければ名乗ることは出来ないんだそうだ。
しかもこれがまた非常に厳格で厳しい超難関試験だそうで、その狭き門に対して、毎年相当数の現役の学生や過去の卒業生が挑戦をするものの、合格率はかなり低いという。
【国家錬金術師】とは、そんな超難関を潜り抜けた錬金術師達の中のさらにほんの一握り、得難い優秀な才能もしくは嘗て無いほどの功績という何らかの成果を以って選出。一緒に連れて来たエドワルド等【国家錬金術師】達がその名を連ねるに相応しいかどうかを厳正に審査した上で陛下に言上し、最終的に陛下が裁定を下し"任命"する、エリート中のエリートなんだそうな。
だから、今回のように"錬金術師"となる為の国家試験の通過は疎か、未だ学生の身であるメイガネーノに対しての"任命"など異例中の異例な訳だが、そこはそれ。
今回のケースはさっき言った"嘗て無い功績"に当たる。
メイガネーノ本人を含めてセイリア達は気がついてもいないようだが、試作とはいえこれは正に歴史的大発明、今後のこの国の行く末すらも左右するほどの発明なのだ。
まあ、それも陛下を始めとするロードベルク王国首脳陣が"情報"というものの重要性について、正しい価値観を持っていたからだが、それについても六百年前に平民レベルまでの教育水準の向上を国是とした【英雄王】〈ジークランス・リグロス・ロードベルク〉の類を見ない先見性の高さのお陰だろう。
「ンなこたぁ全部承知の上だ。だが、そんな普通の手順なんざ全部ブッ飛ばすくらい、お前のあの発明はスゲェ。ヒロトの奴が『歴史を変えるほどの価値がある』とまで言い切ったのも納得だったぜ 」
「れ、歴史を⁉︎ ……あの音声を伝えるだけの魔道具に、そんな価値があるんですか?」
陛下の言葉に対して、キョトンと首を傾げるメイガネーノ。
「………おい、ヒロト?」
「ああ~、すまん陛下。こいつらは、作ったメイガネーノも含めてこの魔道具の本当の価値にまったく気付いてないんだよ。実験結果にひとりだけ納得して、こいつらに説明する前に王城に跳んじまったわ、そういえば 」
「おいおい………、頼むぜヒロト…… 」
う~ん、久々にやらかしちまったな。この俺も柄にもなく興奮しちまっていたみたいだ。
「あ~、その、なんだ。よく聞けよお前等。お前等がさっきまで遊んでいたこの魔道具だがな、途中から"実験だ"と言ってノアと出て行ったろ?あれ、何処から話していたと思う?」
「"本当の価値"?そういやさっきもその魔道具が「どんな意味を持っているか?」とか言ってたな…?」
「何処から…ですか? う~ん、この工房の裏手とか周囲ですか?」
うん、やっぱり気付いてないなこいつら。と、言うか、今まで見たことも聞いたこともなく、存在すらしていなかった道具だからな。完全に想像の範囲外なんだろう。
「メイガネーノ、何回か俺から話しかけて、最終的に何も聞こえなくなったはずだが、最後に声が聞こえた時、俺は何処から話しかけていたと思う?」
「何処から…?と聞かれても…、ごめんなさい、分かりません… 」
「そうだろうな?じゃあ教えてやるよ。新市街を囲む防御壁の更にその向こう、この【王立高等魔術学院】から直線距離にしておよそ"六十ケルグ"離れた小さな丘の上からだ 」
「ほぇ…!そんな遠くからですかぁ~~………………………って!ろ、六十ケルグぅっ⁉︎ 」
「「「「六十ケルグっ‼︎⁉︎」」」」
「そ、それは本当なのですかヒロト様⁉︎ 」
「そうだ。やっと事の重大さが分かったか? 」
メイガネーノはただ吃驚しているだけだろうが、あとの四人…いや、なんかクローレシアも怪しいか?…訂正、三人、セイリア、ゼルド、ラーナちゃんは"驚き"だけに留まらない、もうひとつ先の事実に思い至ったようで、ゴクリと喉を鳴らし表情を強張らせていた。
「……そうだな?これがどれほどのモノでどれだけの意味を持っているのか、教師らしく質問してみようか?まずは…セイリア、答えてみろ 」
「はい…、今まで何日もかかった遠隔地との情報交換が容易となり、すぐに知ることが出来ます。例えば各国境の要衝である砦にこれを配備すれば、敵が攻め寄せて来たとしても…いや⁉︎ それ以前に、いっそ各国の動向を探る間諜に持たせておけば、敵が戦争準備を始めた時点で先手を打って防衛網を構築することが出来ます!…す、凄い…っ⁉︎ 」
うん、正解だが、見事に軍事寄りの回答だな、さすがは武家の娘。自分で答えているうちにそれがどれほど凄いことかが実感として湧いてきたらしく、だんだんと興奮に顔を紅潮させていくセイリア。
「まあ、ある一方で、ではあるが正解だ。ゼルドはどうだ?」
興奮するセイリアと違い、逆に静かになっていたゼルド。こいつは一見脳筋に見えて、実は結構思慮深いところがある。その辺はさすがに王族ってことかね?
「防衛面だけで言うなら、概ねセイリアの言う通りだが、それだけじゃねえな、コイツがありゃあ全ての情報がほぼノータイムでいっぺんに手に入る。きちんとした情報網を作れば、今何処の国で何が不足し、何が足りているのか?どんな農作物が豊作で何が不作か?何処のどの貴族が権勢を誇り、誰が落ち目なのか?国の収支は?民衆の暮らし振りやその政治への満足度は?本来なら数日、数週間、数ヶ月かかるような情報を、アッと言う間に知ることが出来る。そうなれば軍事も、貿易も、外交すら全てを自分達に有利に進めることだって可能だ。これが意味するところは………!」
まるでその言葉を口にすることを憚かるかのように、唇を戦慄かせるゼルド。
ゼルドの言いたいことは分かる。
ローマ帝国のカエサル、元帝国のチンギス・ハン、第三帝国を唱えたアドルフ・ヒトラー。
それは、本来ならば誰しもが絵空事としか思わず、過去から現在に至るまで、様々な支配者階級の者達が夢想しつつも遂には果たし得なかった儚い野望。
だが、それが今や現実に、実際に実現する為にはどうしたらいいのか?その為の具体的なビジョンすら浮かんでしまうほどの力を持った魔道具が現れてしまった。しかも、今自分の目の前に。
「………それが意味するところは?」
「……世界に…、世界に覇を唱える事すら可能ってことだ…… 」
そう、ただ一国による世界制覇、ストレートに分かりやすい言葉で言ってしまえば"世界征服"。
口に出してしまえばこれほど陳腐な言葉は無く、誰もが笑い話としか思わないであろう絶対実現不可能な与太話だ。
これがネットや各種通信機器、そして移動手段の発達した現代の地球であれば、絶対に叶う事では無いだろう。しかし、魔法、魔術というアンバランスな技術は存在するものの、世界全体の文明レベルは未だ中世のこの世界にあって、一般的な連絡手段は口伝てか手紙。しかも移動の方法が徒歩か馬車しかない現状に於いて、この魔道具は明らかにオーバーテクノロジーである。
つまり、他には絶対に存在しないという絶対的優位な状況下で情報を掌握、または好きにコントロールすることが出来るのだ。それは武力を背景にした直接支配ではなく、"情報"そして"経済"による実効支配という新しい形の世界制覇。
「教官…、メイガネーノには悪いが、この魔道具は封印するべきだ。もしもこの技術が流出して悪用でもされたら、最悪の世の中になる…!」
思わず想像してしまった最悪の未来予想に、顔色を青くして慄くゼルド。だが…?
「プッ!あはははははははっ!」
「な、何が可笑しいんだよ教官!俺ァ真面目に言ってんだぞっ‼︎ 」
「悪い、悪い。馬鹿にした訳じゃないんだ。ただ…、これだけのモノを前にしても、世界征服だー!ってならずに「封印しろ」ってのがゼルドらしいな?と思ってな?」
「…どういう意味だよ?」
「そう怒るな。まあ聞けよ 」
つい笑ってしまったことで少々不機嫌になってしまったゼルドを宥めながら口を開く。
「お前の危惧するところはまったくその通りだ。どころか、たったこれだけの情報から、そこまで思い至れたことに感心してるくらいだよ。だがな?危機管理はもっともだが、それはやっぱり大きな力を動かす支配階級の考え方だ。もっと楽に、一般レベルでモノを考えてみな。例えば……、そうだな?メイガネーノ、お前はこの魔道具の本当の利点を聞いてどう思った?」
まったく関わった事すらない政治的な話になって、すっかり"置いてけぼり"になっていたメイガネーノに、話しの水を向けてみる。
「えっ!私ですか⁉︎ えっと、えっと…、今の難しいお話しはよく分からなかったんですが、私の作った魔道具は、遠い所からでも会話が出来るんですよね?」
「ああ、そうだぞ 」
「それって、すごく楽しいことだと思います。だって、行き来するのには何日もかかるような遠い町の人とでも、すぐ目の前にいるみたいにお話しが出来るってことですよね?今日、何をしてた?とか、そちらのお天気はどうですか?とか!皆んなが持ってたら、世界中の、それこそ行ったことがないような国の人とかともお話し出来るようになったら、すっごく楽しいと思います!」
ポンっと手を叩き、満面の笑みを浮かべてそう答えるメイガネーノの答えに、今まで深刻そうな顔をしていたゼルドも、ポカンとした表情になる。
「あはははははははははっ!さすがだメイガネーノ、そうだな、それは楽しそうだな!」
改めて、この娘はスゴイ。考えてみれば、メイガネーノの発明は皆、"面白そう""楽しそう"といった観点から始まっているものばかりだ。そんな明るい着想だからこそ、本人すら思ってもいない結果、成果に繋がっているのかもしれないな。
「聞いたかゼルド?お前の心配は分かる。だがな、大きなリスクが伴う分、メリットもデカいんだ。お前は先々の問題を考えるあまり、つい悪い方にモノを考えてしまったんだろうが、コレは確実に人々を幸せにする力のある魔道具だぞ?よく考えてみろ、コレがあれば、今まで"仕方がない"と諦めていた、僻地の村や町で発生した病気や怪我、野盗や魔獣被害に対しての救助や対応が迅速に行えるようになるんだぞ?これまでに比べて何倍もの人命を救い上げることが出来るんだ 」
「………っ!」
ハッ!とした顔になるゼルド。一瞬嬉しそうな表情を見せたものの、被りを振って、何故かまたその表情を曇らせてしまう。
「…いや、ダメだ、やっぱりダメだ!」
「なんだ?何がそんなにダメなんだゼルド?」
「だってよ教官、そんなことをしたら、余計にこの魔道具の情報が知られちまうじゃねえかよ!そんなことになったら、それこそあのロゼルダのクソ野郎共がこの魔道具を盗んでいこうとするに決まってる!」
あ~~、アイツらなぁ…、やろうとするだろうな、絶対…。
商人という連中は、洋の東西~どころか、世界が異なろうと変わらず業が深い。利益の為ならば何でもするのが商売人というもので、もともと自分自身も「企業国家」に在籍していた身として、その狡猾、辛辣、悪辣さはよく知っているつもりである。
だが、まあ対策の仕方ならいくらでもある。地球の時のようなセキュリティ対策は取れないが、その分"魔法"という便利な力で、それ以上の効果を見込めるだろう。
ネットや電脳などのサイバー関係が無いだけ、物理的な事さえ対策を取ればいいんだから逆に楽にすら思える。
「ま、そこら辺も心配するな。そこに居る陛下と対策は考えたさ 」
「はぁん?いったいどうするんだよ?」
「くくっ! 簡単だ。さっきメイガネーノが言ってただろ?『世界中の人と話せたら楽しそう』ってな…!」
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