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第18章 白亜の姫と錬金術科の落ちこぼれ
第148話
しおりを挟む「"丁度良い方法"…って、なかなか無茶なこと言いますねイラヤ学院長?」
イラヤ学院長が俺に提案した方法とは、俺に学院の教師にならないか?という方法だった。
つまり、学院内が『関係者以外立ち入り禁止』ならば、関係者になってしまえばいいじゃない!ってことだ。
一見理には叶っているようには聞こえるが、なかなか無理を言う……。
「あら?私そんなに無茶を言ってるかしら?」
「無茶でしょう…、俺はただの冒険者ですよ?【王立高等魔術学院】なんですから、教鞭を執っている教師達は皆、身許や家柄がしっかりとした者ばかりのはずです。俺みたいな世間知らずの田舎者に勤まるはずないじゃないですか 」
「ただのですか?それにしては随分……… 」
「まあ、色々と変わった経験をしているのは否定しませんが、俺なんかじゃ貴族の子供達の方が拒否しますよ、きっと 」
魔術学院では身分の差を出す行為は禁止されているそうだが、一部気位が高すぎて言うことを聞かない生徒達がいることはセイリアとかからも聞いている。
「確かに一部でそうした困った子達が居るのは事実ですが、拒否する子には拒否をさせておけばいいんですよ」
と、変わらずニコニコとしながら、とんでもないことを言い放つイラヤ学院長。大和の教育機関なら、失言暴言で懲戒免職一発解雇コースの発言である。
「いやいや、イラヤ学院長、教育者がその発言はマズイでしょう?」
「いいえ?当学院において『学ぶ』ということは生徒達にとって『権利』であって、『義務』ではありません。魔術学院の生徒達は将来の王国を支える柱。ですが、彼、彼女等は自分達が目指す将来の目標に向かって、"自ら必要だ"と判断した事を学ぶのです。結果、その有用性に気付き王国を支える優れた人材へと成長するのか、傲慢さや気位故にそうした判断さえ出来ずに零落れてしまうのか?それ等も全て自分次第。そういった自分にとって有益な情報を、きちんと"取捨選択"できるか?も人材となる為には磨いていかねばならない大切なことです。何と言ってもこの国は、特に『使えない貴族』には非常に厳しい国ですから……ね? 」
カップで口許を隠しながら、目だけがニヤリと笑みの形に弧を描く。
………怖っ!? こんな怖い笑みは見たことがない……! 今晩、夢に出てきそうだよ…っ!?
「なるほど、"淘汰"はもう、そうした時点から始まっている、ってことですか…?」
「学ぶ機会は平等に、皆に均等に用意はします。ですが、その後は生徒達一人ひとりの判断次第ですね? 大丈夫、教師陣の中には元冒険者の方も何人もいますし、ヒロトさんに教鞭を執って頂くのには何も問題はありませんよ? 」
そう言って、またニコニコとイラヤ学院長は微笑むが…?
「いや、やっぱり無理でしょう!だいたい俺は冒険者と言ったってランクだけがポンポン上がっただけで、実際にはまだまだ、ヘタをすれば生徒達よりもずっと初心者なんですよ?そんな奴がいったい何を教えれるっていうんですか!? 」
「あら?【宮殿近衛騎士団】を鍛えたお手並みは大したものだとお聞きしてますわよ?」
むぅ………!どうしたもんかな?実際この世界の常識はまだよく分からないし、自分の素性的にも子供達に何かを教えるなんて相応しくない、と俺自身が思うんだが………?
「そう言えばヒロトさん?さっき私に何かご相談があると仰ってませんでしたか?」
「あ、ああ…、まあ、あるっちゃあるんですが…… 」
「では、私の"提案"はまたゆっくり考えて頂くとして、そちらの方を先に仰って下さいな、ご期待に添えるかどうかは分かりませんが、私に出来ることでしたら微力ながらお手伝いさせて頂きますよ?」
何て断ればいいのかと悩んでいると、俺が言ったことを覚えていたのか、イラヤ学院長がそう言って来た。
「う~~ん、相談というか、疑問に思った事なんですけど…、騎士団の訓練の時にも思ったんですが、魔法の使い方やその認識が偏りすぎているんじゃないかな?と 」
「"偏りすぎ"…とは?」
「何て言うか、魔法で一番大事なのは"イメージ"ですよね?自分で使ってみて、そのイメージさえしっかりしてれば結構色々なことが出来ると思うんですよ。なのに、『魔法は戦闘、攻撃にこう使うもの』って、使い方すら固定観念に囚われ過ぎているような気がします 」
【魔の森】での強化訓練の際もそうだったが、『この魔法はこういう効果があって、こう使うもの 』という先入観というか強い思い込みがあった。
覚えているだろうか?俺達はまだ中級程度までの魔法しか使えない。俺が(アイが)使う《岩槍壁》は、大きさこそ通常の倍以上の大きさがあるが、あれなどは中級魔法《岩槍》を連続発動させているだけだ。
俺は《岩槍》を並べて所謂"防御陣地"の構築に使ったが、普通は単発、連続発動したとしても四方から一斉に対象を串刺しにするような使い方をするようだ。
俺が《岩槍》を並べて"壁"として使った時も驚かれたが、皆が皆先入観に囚われ過ぎて、応用と言うか、魔法という便利な力を上手く使いこなせていないと思うのだ。あれでは、いつか俺がやったように、複数の魔法を組み合わせて『風呂を炊く』などという発想はどうしたって出てこない。
そんな事を考えながら、俺はテーブル席から立ち上がり、中庭の空いたスペースへと移動する。
『アイ、アレをやるぞ 』
『イエス、マイマスター、ですがまだお話しの途中のようですが、よろしいんですか?』
『話しの途中だからだよ、直接見せた方が早いだろ?』
『なるほど、了解しました。うふふ、私も楽しみです!』
手を前にかざし、《土属性》の〈地形操作〉で地面をまるで「かまくら」のように盛り上げる。しっかりと圧縮硬化させながら、腰の高さ程に半円を描く穴を開け、中を平らな空洞にしてやる。
「ヒロト様?それは何をなさっているのですか?」
俺が何かを始めたのを見て、セイリアやゼルド達、他にもメイドさん達が近寄って来た。
「ん?まあ見てな、魔法の可能性の一端をみせてやるよ 」
そう言って笑いながら、開けた空洞の中に今度は《火属性》で火をつけて、空洞内部の温度をどんどんと上げていき、頃合いを見計らったところで予め作ってあった生地を大きなヘラに乗せて空洞の中に突っ込んでやる。
やがて漂い始める小麦粉の香ばしい香りと、トマトソースやチーズの食欲をそそる匂い。
自然と周りに集まっている者達がスンスンと匂いを嗅ぎ始め、誰かの喉がゴクリと鳴る。
「いい匂い……!」
「な、何だか初めて嗅ぐ匂いだけど、すっごく美味しそうな匂い…!? 」
焼け具合を見ながら、大きなヘラを中に突っ込んでは、クルクルと生地の向きを変えていると、トーレスの手を引いたチェヂミがすぐそばに来ていた。
「ね、ねえヒロト兄ちゃん、それは何?何を焼いとるの?でぇれーええ匂いやよ!」
「ああ、ちょっと待ってろよチェヂミ、そろそろ……うん、こんなもんだろ。よ…っと!」
「う…わぁっ!? 」
香ばしく焼けた丸い生地を大きなヘラに乗せて取り出せば、周り一面に一気に広がる焼けたチーズの美味しそうな香り。
もうお判りだろう。俺が土を盛り上げて作ったのは"石窯モドキ"。そして作ったものとは、当然「ピザ」だっ!!
焼き上げたピザを皿へと移し、ピザカッターは無いので《風刃》で八枚に切り分け、チェヂミとトーレスの前に差し出す。
「ほいよ、熱いから気をつけてな 」
「うん!あ、熱っ!? は…はふ、ほふ……美味し~~っ!」
「ハフッ!ハフ!ハフ!ハフッ!」
熱そうに口をハフハフさせながらも、夢中になってピザを食べるお子様とお子様モドキ。
感想がちゃんと言えるなんて、エライぞ~チェヂミ!歳食ってるだけが取り柄のとなりの偽幼女とは大違いだ。
「よし、どんどん焼くから、一枚ずつ取ってみんなにも回してくれ 」
「あ、はい!ヒロト様、お手伝いします!ハフッ!…うわぁ、美味ひい…っ!?」
俺から皿を受け取ったセイリアが、上に乗った一切れを嚙りながらゼルドに皿を回すが、初めて食べたピザの熱々さに吃驚しながらも美味しそうに食べている。
二枚目を急いで焼き始めたが、一皿目のピザを食べているチェヂミやセイリアの美味しそうな笑顔や、辺りに広がるチーズの匂いを嗅いでいる周りの者の、早く早くとの無言の圧力が凄い…!?
実は試食会を開くにあたり、途中でピザを焼くことは余興として予め予定していたのだが、イラヤ学院長との話の流れで"攻撃"以外の魔法の活用法のデモンストレーションとして分かりやすく示すにはいいだろう、とやってみたのだ。
………がっ!? 予想以上に反響があり過ぎた!
こちらの世界は、地球よりも文明が進んでいないせいか、職業的にもまだまだ"体が資本"な面が強い。
その所為か、男も女も非常によく食べる健啖家ばかりなのだが、その点も考えてかなりの量の試食品を用意していたので、結構にみんな食べているはずなのだが……。
どうやらピザの焼けるいい匂いが、みんなの食欲に火をつけてしまったようだ。仕方ないので、新たに土を盛り上げて石窯モドキをもう二つ用意して、焼き方を教えておいたキムチェと、さらには屋敷の料理人さんにも焼き方を覚えてもらい、次々とピザを焼き上げていったのだった。
何十枚と焼き上げて、ほぼ全員に二切れ以上のピザが行き渡った辺りで他の料理人さんに代わってもらい、イラヤ学院長の所へとやっと戻ってきた。
「ふぅ…っ!やれやれ、ここまで大騒ぎになるとは思いませんでした… 」
「ふふふっ!お疲れ様、ヒロトさん。ですが、アナタの仰りたかったことは、しっかりと理解させて頂きました。素晴らしい魔法の活用法です 」
イラヤ学院長は、石窯モドキの周りで、ワイワイと楽しそうにピザを頬張る屋敷の使用人さん達の姿を、微笑ましげに見つめながらそう答えた。
「魔法は、非常に便利な力です。ただ単純にその力を"力そのもの"として使うだけではなく、こうした日常的な事に活用できることも、学院で教えたらどうか?と思ったんですよね。また、逆にそうした中から魔法に一番重要な"イメージ"に対する発想力が鍛えられるんじゃないかな?って 」
「素晴らしいご指摘です。正に今の魔法使い達にとって一番足りない部分でしょう。平和の弊害と言うのもおかしいですが、戦乱期に比べ、余裕があり、恵まれ過ぎているのか、今の魔法使い達はあまりにも創意工夫や柔軟性が不足していますね、それが魔法の発展そのものを阻害してしまっている気すらします。残念ですが… 」
「しかし、教官もよくこんなことを考えつくよなぁ、でも、この魔法とか、スゲえ野営の時とか便利そうだよな!」
表情を曇らせて、残念そうに呟くイラヤ学院長とは裏腹に、ちゃっかりと数枚のピザをキープしたゼルドがそばに寄ってきて、いかにも能天気にそんなことを言ってきた。
アイが楽しみにしていたのに、焼くのに一生懸命でまだ一枚も食べれていなかったことを思い出し、一枚を分捕りながらゼルドと話す。
「簡単なことだろ?それにな、アレはもうひと手間加えれば、充分攻撃にも使えるんだぜ?」
「んなバカな!? あんな竃をどうやって攻撃に使うってんだよ!」
「出来るんだな~~、コレが。ま、今言っても訳が分からないだけだろうし、またその内教えてやるよ 」
もっとガンガンに熱をかけた状態で中に《水属性》で水を生成して穴をピッタリと塞ぐ。急激に気体へと変化した水は何千倍にも体積を増やし、その内圧でやがて石窯は大爆発。
所謂『水蒸気爆発』なのだが、物理学が殆んど発展していないイオニディアでは、説明しても分からないだろう。
「ふふ、やはりヒロトさんの知識は面白いですね。だからこそアナタにお願いしたいのですよ。アナタの独特の発想力で、今の魔法使い達の常識を打ち壊して頂けませんか?週に一~二回、非常勤講師で構いませんから、是非お願い出来ませんか? 」
う~~ん、どうするかなぁ………?学院内に出入りするのには、丁度いい肩書きって言ったら確かにそうなんだが………?
俺が先生って………ねぇ…?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今年最後の投稿です!
今年一年間、拙作をお読み下さいまして、本当にありがとうございました。
明年もまた頑張って参りますので、よろしくお願い致します。
ありがとうございました!
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