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第18章 白亜の姫と錬金術科の落ちこぼれ
第144話
しおりを挟む俺達が座っていたテーブルは、メイガネーノの短剣の話から一転、和やかだった試食会のテーブルの雰囲気は、今やピンッと空気が張り詰めたような緊張感に包まれてしまった。
緊張した面持ちで俺を見つめるセイリア、ゼルド、クローレシア王女。メイガネーノに至っては、まさか自分の制作した魔道具から、そんな恐ろしい発展構想に至るとは思ってもいなかったのだろう、すっかり青ざめてしまっている。
「まあ、待て待て、先ずは話しを聞け。お前達の危惧はよく分かるし、今のはメイガネーノに"可能性"を説明する為のひとつの例えだ。そんな心配そうな顔するなよ 」
「そ、そうですよね…っ!」
「焦らせないでくれよ教官…、アンタの発想は突拍子もないんだからよォ…… 」
あからさまにホッとした表情になり息を吐くゼルドだったが、やや失礼な発言をしやがったので、ニヤリと笑いこう続けてやった。
「ま、開発はするけどなっ!」
「するのかよっ!? 」
「当たり前だろ?もう技術的に可能になるモノを見つけちまったんだ。それにな、"俺が思い付いた"ってことは、今どれほど突拍子がないように感じても、こうしたものは"いつか誰か"が思い付く可能性がある、ってことだ。もしそれが野心のある国や、あのロゼルダみたいな商業国家が開発して他国に売り出してみろ、ロードベルクみたいな豊かな国は真っ先に狙われるぞ?」
「う…っ!? ぐぐ…、いや、それはそうかもしれねェが……?」
「だろ?そうした"もしも"が起こってから慌てても遅いんだよ。だが、先にロードベルクが開発して配備していたなら、威力が分かっているだけに迂闊に攻め込んで来ることは出来ない。俺だってな、お前等が『ヒャッハーッ!これなら大陸制覇だって出来るゼェーっ!』なんてことを言う奴だったら話しはしてねェよ。俺が開発したいのは、あくまで防衛用、"抑止力"としての武器さ。それにな……、 」
「それに?」
攻め込む為の武器じゃない、と話しても、まだ表情の晴れないセイリアやゼルドのために、もうひとつの開発した方がいいと思う理由、俺の懸念を話してやる。
「セイリア、少し前にソニア達が倒した『黒いオーガ』を覚えてるか?」
「はい、ノアとソニア達を迎えに行きましたが、あんなオーガは初めてで私も驚きました 」
黒鉄のような肌を持った巨大で強力なオーガ。
婆さんも言っていたが、今までそんな種のオーガは誰も見たことが無いという。
オーガは強力な魔獣ではあるが、本来なら冒険者ギルドの定めた討伐適正ランクは〈ランクC~D〉、力はあっても知能はそれほど高くはないので、冒険者として一人前、ベテランと呼ばれる者達のパーティならば、梃子摺りはしても気を抜かなければそこまで脅威度の高い魔獣ではない。
だが、ソニア達から聞いた話では、元々討伐対象だったオーガ亜種との討伐戦の後の、予期せぬ戦闘であったとはいえ〈ランクC〉に昇格間近だった二組の中堅冒険者パーティ十人が、ソニア達が戦闘の音を聞きつけて駆け付けた時には既に壊滅状態だったという。
幸い、戦いが始まってからまだ初期の段階で間に合ったそうで、奇跡的に死者は出なかったらしいが、メンバーのほぼ半数が戦闘不能というかなり危ない状態だったと言っていたな。
余談としてはその時の冒険者パーティが、助けてくれたソニア達の強さに感動して、押し掛け舎弟になってしまった事か?この前用事があってソニア達と冒険者ギルドに行ったら、いきなりズラッと並んだ挙句に一斉にデカい声で挨拶されたんで吃驚したよ。
俺はヤ〇ザの兄貴かっつーの!…ま、それはともかく。
「それがどうかされたんですか?」
「さっき婆さんと話してたんだが、色々な国や地域で、まったく同じじゃないが似たような魔獣による被害が頻発しているらしい。既にいくつかの街や村が潰滅して、討伐に向かった冒険者達も含めて相当数の死傷者が出ているようなんだ 」
「何ですってっ!? それは…、本当なんですか?」
「婆さんから聞いた話だ、間違いないだろう。婆さんはそれ等を【異様種】と名付けて、これ以上の被害を防ぐために討伐適正を〈ランクA~B〉に引き上げたそうだよ 」
「まさか……、そんな事が……。あっ!もしかしてヒロト様は、さっきの弩の件はその魔獣対策に!?」
さすがはセイリア、今の話しの流れで察してくれたようだ。
「半分はそうだな。"討伐に向かう"のは一流冒険者達だから大丈夫だろう。だけど、あいつ等はいつどこに出没するかは分からない。現れた先が田舎の小さな街や村だった場合、そうそう都合良く高ランクの冒険者が居る訳じゃないからな、防壁の上に弩じゃなくて、もっと大きな連射式の"大型弩"を設置すれば、たとえ討伐は無理でも、撃退くらいは出来るんじゃないかな?ってな 」
この世界の神であるアフィー達は、管理をしやすいようにレベルシステムを取り入れている。だが、実はこのシステムは俺が見たところかなりの欠陥だらけで、ゲームの中ならばともかく現実となると明らかな弊害がいくつもあるように感じる。
前にも言ったと思うが、具体的にはレベルさえ上がれば表面上は簡単に強くなれる、ということ。表面上というのは、ただ単に肉体強度や筋力、速力が上がっているだけ、ということで、Lv20前後くらい明確なレベル差があれば話は別だが、Lv10前後では、やはり何らかの修業をきちんと積んだ者の方が強いのだ。
逆に、どれほど修業を積んでもたかがレベル差がある所為で、きちんと修業しているはずなのに、高レベルの素人に勝てない、といった事例が発生する。
レベルを上げる為の所謂"経験値"は、「今までに無い何らかの経験を積む」または「敵を倒す」事で上昇していくのだが、日々弱肉強食の世界に生きる魔獣達は放っておいてもどんどんレベルが上がっていくが、冒険者や騎士兵士でもない一般の人々は、普段そういった経験とは縁が無いのでそうそうレベルは上がらない。
だから、普段は荒事専門の連中が必要ないような長閑かな田舎の街や村が魔獣に襲われたりした時には、息を潜めて防壁の内側に立て籠もるか、防壁の上に作られた周辺警戒の為の"櫓"から、レベルが低い為に牽制程度にしか効かないと分かっていても矢を射るしか打つ手が無いのだ。
だが、その櫓に設置してあるのが、使う者の低いレベルを補って余りある程強力な武器であったなら?
剣や槍ではいくら攻撃力が高かろうと、使用する者の技量が高くなければ結局使い物にはならないだろう。しかし、地球の重機関銃のようにトリガーを引くだけで高速・高威力の矢弾をバラ撒く大型弩であれば、使い手の技量は殆んど関係無く効果を発揮出来るだろう。
魔獣はともかく野盗や他国の間者に盗まれてしまうかもしれない、という問題はどうしても発生するが、『持って運べない程大型』にするとか、台座から取り外した途端に自壊する魔術回路を組み込んでおけばセキュリティの面は大丈夫なんじゃないかなと思う。
とまあ、まだまだ色々問題はあると思うが、そうして時間を稼いでいる間に、高ランク冒険者が居る街や冒険者ギルドに救援を求めるなどすれば、通常の魔獣被害や盗賊団相手でも、今よりもずっと被害を減らすことが出来ると思う。ただ、その救援を求める方法だが、今のところ俺やノアのような《空間転移》はおろか、遠距離での連絡を可能とする魔法も魔道具も存在していないそうなので、現状では直接出向くしかなく、どうしても時間がかかってしまう。その辺りの問題を何とか出来ればいいんだけどな……?
そんな別方向への考えに思考が脱線しかけたところで、セイリアの感嘆した声が聞こえて現実に引き戻された。
「なるほどっ!? そこまでお考えでしたか!ヒロト様の深謀遠慮、感服致しました。察することが出来なかった浅慮なセイリアをお許し下さい…!」
「あ~あ~、いいんだセイリア、そんな頭を下げなくても。言ったろ半分はって?白状するとな、弩の件は本当に思い付きなんだ。メイガネーノに分かってもらう為にその場で考えたんだが、思ったより良い案だったんで、考えつくままに話しただけなんだよ。俺が、メイガネーノの"短剣"を応用して本当に造りたいモノは別にあるんだ 」
これは本当。例えで弩を考えた時に、不意に昔ネットで観た『あたたた!』言ってる某世紀末救世主伝説の漫画の、世界観のモデルになったであろう古いオーストラリア製のバイオレンスアクション映画のシリーズ中で、連射式の弩があったな?と思い出しただけだ。
「『本当に造りたいモノ』です……か?それはいったい……?」
「ああ、ヒントは「秀真の國」でセイリアが言っていたことに関係がある」
俺からのヒントを聞いて、う~ん、う~んと唸りながら、今度こそは!と首をひねるセイリアだったが、まず分からないだろうなぁ…?
板状、ということで、曲がる短剣から弩の弓部分への応用についてはイメージし易いだろうが、俺の考えているモノとはまったく"別モノ"、魔力を流すことで形状が変化する ーーぐらいしか無いからな。
「申し訳ありません、なんとか思い出そうと試みましたが、思い出せません。私は何を言ったんでしょうか……?」
「気にするなよ、さっきのゼルドの言葉じゃないが、俺の発想はどうやら世間一般からだいぶズレてるみたいだし、かなり突拍子もないみたいだしな?」
「うぉ…っ!? ヤベェ、教官が根に持ってる!? 」
ニヤリと笑ってゼルドを見れば、うっと顔を引攣らせて冷や汗を流すゼルド。
「いやいや~、ゼンゼンキニシテナイヨ?ホントダヨ?」
「ウソだっ!じゃあなんで棒読みなんだよっ!悪かったよ!勘弁して下さい!」
おお!逆ギレしながら丁寧に謝るとは、なかなか器用なヤツだなゼルド。まあ、それはいいが、このままだと正解が出ないまま、また脱線していきそうだから答えを言おうかね?
「ほら、俺が「"画期的"な」って言ったら、セイリアは「革命的」って褒めてくれたことがあったろ?」
「ああ…っ!! 【魔導強化外殻】ですかっ!」
そう、俺がメイガネーノの短剣を応用して"本当に開発したいモノ"とは【強化外殻】だったのだ。
「秀真の國」での〈大襲来〉の時、飛行型魔獣から郷を守る為に【精霊樹】が発した魔力波動を嗅ぎ付けて来た、一国の王都を滅ぼした"伝説の巨獣"と同種である【黒殻龍蟲】。その進行を阻む為に防衛に当たっていた【秀真武士団】が繰り出した一手が、《土人形創造》で創り出したゴーレムによる、力技での防御だった。
それを見た俺は、自分にもその魔法が使えないかとセイリアに聞いたのだが、答えは"No"だった。
俺の魔力量なら使えないことはないが、《土人形創造》には触媒として魔晶石が必要となる。それも、ゴーレムを当に自身の分け身として自在に操るには、常日頃から魔力を注ぎ、自身の魔力波動を馴染ませた物でなければ思い通りに動かす事が出来ないという。
つまり《土人形創造》とは、起動の際の魔法詠唱に『仮初めの命』とは入ってはいるものの実際に擬似的な生命を与え〈魔法生物〉を生み出すのではなく、術者の命令で動く傀儡、ようは〈土人形〉とは"無線誘導式の遠隔操作"で動く〈無人魔法ロボット〉を創り出す魔法な訳だ。
ならば、と自分自身を魔晶石の核に置き換えて搭乗し、操縦を誘導式の遠隔操作から、手動操作によって直接操縦するやり方に変更したのが【魔導強化外殻】になる。
利点としては、直接操作をする為に動きのズレやタイムラグが無くなって格段に動きが速くなること、だが反面、デメリットとしては動きが早く複雑になったぶん、魔力の消費が半端なく増加してしまう事か?
あとの問題としては俺にはアイがいるために姿勢制御やらの制御系の処理を丸投げに出来たからいいが、それ以外の者が同じことをしようとすれば、動くだけでも相当苦労する上、あっという間に魔力枯渇の状態に陥ってしまうだろう。
うん、問題は山積みだな!取っ掛かりは出来たが、その辺も色々と考えなきゃな~?
「【魔導強化外殻】?それがもしかして、ヒロトが単騎で巨獣を倒したって言うゴーレムのこと……?」
俺とセイリアの会話を黙って聞いていたゴーレム大好き王女が、今まで、もきゅもきゅと口を動かしながらも、どこか眠たげな目をしたままだった目を初めて大きく開けて、キラーン!と輝かせながら話しに割り込んで来たのだった……。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「年末進行第一波来ます!」
「第一防衛ラインで食い止めろ!」
「ダメです!第一防衛ライン突破されました!年末進行、最終防衛ラインに到達しますっ!! 」
「えっ!もうっ!? 」
嗚呼、我が職場の戦力の厚みの無さよ……(泣)
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