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第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森

第131話 side 【蒼い疾風】

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「………むちゃくちゃだ……っ!? 」
「全く仰る通りですな…… 」

 ソニア達が"蟹"を大喜びで食べているのを、遠く離れた木の上から見ながら思わず呟いた言葉に、レイナルドが同意の頷きを返してくる。

 強化訓練最終日、【宮殿近衛騎士団テンプルナイツ】、ラーナちゃん達三人娘と、仕上がり加減を見た後に、こうしてソニア達【蒼い疾風ブルーソニック】の様子を見に来た訳だが……、なんと言うかむちゃくちゃだった。

 ゴウナム、アーニャ、マーニャはともかく、ソニアは…、何だアレ!?

「いやはや、かねてからヒロト様と用意していた彼奴あやつら用のを、届けたついでに監督しておりましたが…、ソニアめに"いらぬ知恵"を吹き込んだのは、おそらく"レン様"でしょうなぁ…… 」
「やっぱり婆さんか…… 」

 やれやれといった表情で、レイナルドと顔を見合わせて溜め息を吐く。

 意外かもしれないが、元祖悪戯小僧である爺さんジェイーネは、こういった後進を育てる時は"武"については基本に極めて忠実で、非常に真面目だ。
 イオニディアこの世界は"治癒魔法"が存在するので、骨折のようなわりと大怪我でも一週間程度で治せてしまう。その為、現代の"スポーツ武術"とは違い、嘗て江戸時代以前の道場のような掛かり稽古などのより実戦的な稽古が中心である。より上級者ともなれば、稽古用の木刀ではなく、"真剣"を持って立ち合う修業もある為、生半可な気持ちでは続けることはできない。
 爺さんは無理はさせても無茶はさせず、若い才能が稽古中の怪我などで未来を閉ざされてしまわないように細心の注意を払う。精神論で理想だけを語るのではなく、その者の今の実力をきちんと見極め、果たすべき課題を明確に示すのだ。
 つまり、必死になって頑張れば手が届く(重要)目標を示し、本人にとってもただ苦しいだけではなく実感として"手応え"を感じれるようにする訳だ。
 
 理想を高く持つのはいい、別に悪いことじゃない。それが目標となり苦しい修業に耐える活力となる。だが、時として高すぎる理想と自身との埋め難いギャップに絶望し、残念ながら最悪道を踏み誤る者も少なからずいるのだ。あの『マーシャス』のように……。

 エルフ族はその種族特性として非常に寿命が長い。その分修業には通常の人間よりも何倍もの時間を当てられるが、もしも先に言った状況に陥った時には、逆に普通の何十倍もの長い期間を苦しみ続けなければならないことになる。
 その為、例の一件でランドさんがマーシャスの父親に厳命した通り「秀真の國」では剣技よりもより一層"心の強さ"を鍛える精神修養に重きを置いた後進の育成、修業に移行したようだ。

 そんな爺さんとは反対に……、ラーナちゃん達三人娘のを見るに、どうやらでやらかすのは婆さん、セイレンの方らしい。
 一応は"やれる"と思った奴にしかやらせないらしいのだが、先程のソニアがやっていた戦い方など普通はまずとも思わない。

 …何故?当たり前だろう、力の流れの方向を《爆発》の衝撃によって無理矢理真逆に変えるのだ、もしも見よう見まねで普通の人間がアレをやれば、たちまち骨や関節は砕け、筋肉は裂け靭帯は断ち切れてしまうだろう。

 〈爆拳無限連打〉が成立しているのは、まずソニアが獣人族特有のしなやかな肉体構造をしていること、次に、もはや本能レベルで使用されていたのであろう《強化魔法》を、俺が教えた【玖珂流魔闘術】の訓練によって鍛えた結果〈魔力操作〉が向上し、〈壱乃牙  かく〉で高速戦闘についていける感覚が、〈参乃牙  しつ〉で速度が、〈四乃牙  ごう〉によって力が、〈伍乃牙  がい〉によって《爆発》に耐え得る魔力による鎧を身に纏った事で防御力が向上して、無茶な技ながら使用出来る条件が何とか揃っていたこと。最後に卓越したソニアの格闘センスがあって、初めて、上手くいったに過ぎない。さっきも言ったが、普通の人間が見よう見まねでやろうもんなら、一発で再起不能の大怪我をしてお終いだったろう。

 さっきソニアが使った〈爆拳無限連打〉、あの動き。些か乱暴、無理矢理ではあるが、あれは間違いなく〈魔力機動〉の模倣だろう。
 
 だが、〈魔力機動〉には思うより遥かに繊細な〈魔力操作〉の技術を必要とする。弱ければ止まらず、逆に強すぎれば反動があり過ぎる。車の運転で考えてもらえば分かり易いだろうか?カープなどを曲がる時、ブレーキは強く踏めばいいという訳ではない、適切な減速が必要だろう?アレと同じだ。
 だが、〈魔力機動〉となると、ことは車の運転どころの騒ぎじゃない。前後左右上下、あらゆる方向に慣性が掛かるからだ。
 その制御だけでも大変なのに、それを戦闘補助や威力の底上げに使用するなど通常では考えられない話しだ。

 先日爺さんとの模擬戦の時に俺が驚いたのはこの点で、ただ加速や急制動に使用するだけならまだ分かる。だが、爺さんは急制動からの反転や、振り切った刀を逆袈裟に斬り上げる際に、一旦ゼロになった刀の運動エネルギーを、一気にトップスピードへと加速する事にまで使用してみせた。
 こんな事は出来はしない。俺でさえ俺自身は戦闘に集中し、俺の脳波を読み取ったアイが〈魔導ブースター〉を制御してくれているからこそ安定して使用出来ているにしか過ぎないのだ。

 それを電脳やAIの補助もなく戦闘と〈魔力機動〉での繊細な〈魔力操作〉をこなすなんて、右手でスプーンに乗せた卵を落とさないように注意を払いながら、左手ではハンドルを握ってF1のレースに参加して、尚且つ優勝までするようなものだ。まったく爺さん婆さんには驚かされる。

 あの模擬戦後、ソニアはそれまで俺が回避や急接近に使用していた〈魔力機動〉を、爺さんが攻撃の際の体捌きにまで応用してみせたことにエラく感銘を受けていたようで、爺さん婆さんに話を聞きながら、一生懸命自分でも出来ないか模索していたらしい。

 しかし、今まで言ったように〈魔力機動〉における〈魔力操作〉は一朝一夕で身につくような容易いものではなく、かなりの難易度を要する。また大出力、大容量に任せて婆さんほどではないが、魔力を常に"物理的現象"として放出し続ける為に、これもかなりの激しい消耗を必要とされるのだ。

 どれだけ練習しても上手くはいかず、悩んでいたところで、自分と同じ《火属性》を持つソニアに、〈爆拳〉や《爆発》の魔法の衝撃や反動を、反転や急加速に転用することを婆さんが思い付きでもしてソニアに吹き込んだに違いない。

 結果として上手くいったから良かったようなものの、ひとつ間違えばいくら治癒魔法があるとはいえ、何かの後遺症を身体に残してしまうような深刻なダメージを受けることになっていたかもしれないのだ。

 ………うむ、後から婆さんにはもう一度説教決定だな。

 だけど、問題はソニアだ。さっきの〈爆拳無限連打〉を見ると、荒削りではあるが技としてはきちんと成立していた。ソニアの満足気な顔を見ても、もう既にを掴んできているのだろう。そうなるともうこれはひとつの"流派"、危ないからと言って、今までのソニアの努力を無碍にするのは可哀想だしなぁ……、どうしたもんかな?

 今後は俺もしっかりと監督したうえで技を磨いていくしかないだろうなぁ……。

「まあ、仕方ない。ソニアも荒削りながら使いこなせてはいるようだし、今後はきっちりと俺も監督するようにするさ。申し訳ないが、レイナルドも宜しく頼むな 」
「承知致しました。まったく…、相変わらず困った御夫婦ですな…… 」
「まったくだ。さて、じゃあの使い心地も気になるし、ソニア達のところに行くかね?」
「そうですな、それでは参りましょうか 」

 巨木の枝から降りて、レイナルドとともにソニア達の方に向かうと、甘さを含んだ美味そうな匂いが漂って来る。
 特に気配を隠していた訳でもないので、四人は俺達の接近にすぐに気付き、マーニャが元気いっぱいに手を振ってきた。

「あっ!ヒロト兄ィ~~っ!一緒に蟹食べよう、美味しいよ~~っ!」

 四人に近付くと、既に六本中二本の脚が殻だけになっていた。おいおい、五メートルもある脚を二本って、どんだけ食ってるんだこいつら!?

「あ、ああ、確かに美味そうだな、ご馳走になるよ。ところでの使い心地はどうだったんだ?」

 ソニア達の囲む焚き火の側にレイナルドと座り込みながら四人に聞いてみる。

「最っ高~~だよ兄貴っ!! 今までの装備より全然軽いのに、傷ひとつつかないんだ!ありがとう兄貴、レイナルド様!」
「本当ホント~~!軽くて薄いのに、すっごい斬れ味!魔力もスッ!って通って、殻の硬いところでもサクッ!って!」
「俺のは逆にさ、こんなにデカくて分厚いのに、今まで使ってた大剣なんて目じゃないくらい軽くってよ、なのにほとんど魔力を通さなくても〈熊蟹〉の硬い脚をスパーン!ってさ、兄貴やレイナルド様達に稽古つけてもらってなきゃ、自分の腕が上がったかって勘違いしちまうくらいだよ 」
「私もです。今までの弓より全然引きやすいのに、矢の威力も速度も段違いで。おまけに番えた矢に魔力を付与する時も今までより全然軽いんです。……でも、よかったんですか、私達なんかがこんなに素晴らしい装備を貰ってしまって……?」

 さっきから言っている"ご褒美"とは、今回、この【魔の森】での強化訓練に当たって、セイリアやレイナルドと相談して、以前から考えていた新装備を、ソニア達に頑張っている"ご褒美"として贈ったのだ。

 格闘主体のソニアには婆さんのような籠手ガントレットや脚甲、胸当てなどの"軽鎧"を、大剣使いのゴウナムには二メートル近くもある、匕首をそのまま巨大にしたかのような"片刃の大剣"を。
 マーニャには少し刃幅が太く、逆に少し薄刃になっている二振りの"小太刀"、アーニャにはやや"大振りの弓"を誂えてやったのだ。

 な~んだそんな事か、と思うなかれ。ふっふっふ、使用素材がスゴいのだよ、コレが!
 何と、主素材に"伝説の巨獣"【黒殻龍蟲ブラック ドラゴビートル】の甲殻を使用し、さらには高位魔獣や素材やミスリルなど希少鉱石をふんだんに使い、それを「秀真の國」の名鍛治師(ドワーフ)に鍛えてもらったのだ!

 鍛治師の親方には半分無理矢理頼み込んだにも関わらず、『がははははっ!何を仰るか!郷の大恩人のみならず、姫様の婿殿の頼みだ、何をおいても真っ先に、儂の全身全霊をもってやらせてもらおうぞ!! 」と快く引き受けてくれたのだ。せめてもの御礼にと【龍泉酒】を樽で差し入れしたら、鍛冶場中が大喜びだった。さすがドワーフ、"大の酒好き"というファンタジー設定は、ここイオニディアでも該当していたらしい。「秀真の國」の鍛治師なせいか、喋り方はやや時代劇のようだが……。

 ともあれ強化訓練初日には間に合わなかったものの、こうして無事に最終日には間に合わせてくれて、ノアとレイナルドが届けてくれた訳だが、その仕上がりは極上といえるものだった。

 黒く艶めく表面をした各装備はソニア達の言っていた通り、巨獣や魔獣の素材を使用している為かこしらえに対して非常に軽く、ゴウナムの大剣など通常よりも遥かに巨大、どこぞの片手が義手の某「黒い剣士」の持つ"大きく分厚く大雑把"な巨大剣ほどもあるが、重量的には普通の大剣程の重さだろうか?
 また軽いだけではなく非常に強固で、ソニアの軽鎧はその厚みからは考えられない程の強度を誇っている。マーニャの小太刀などはまるで剃刀のような斬れ味で、魔獣の鋼のような筋肉でもほとんど力を入れなくても易々と切断できるほどだった。
 さらには元があの【黒殻龍蟲】だからなのか、魔力による《強化魔法》の伝導率も非常に高く、魔力を流せば更に強度も斬れ味も上がるという、とんでもない性能の装備に仕上がっていた。
 ちなみにアーニャな弓の素材は、何と【精霊樹】から貰った"枝"である。握りの部分や他の拵えには高位魔獣の素材を使用しているが、モノがモノだけに、弓職人のドワーフにはとんでもなく恐縮されてしまった。だが、そのお陰もあって矢を射る時には勝手に《風属性》の付与まで付き、飛んで行く矢がほとんど風の影響を受けない(!?)という、デタラメな性能の弓が出来上がってしまった。
 今のアーニャの魔法と弓を組み合わせた腕前と合わせれば、ほぼ無敵の狙撃手となれるだろう。

 さらにはあと一振り、漆黒に濡れ光る刀身を持つ美麗な刀も打ち上がっていたが、を渡すのはまた後日だな。誰の為に鍛えてもらったかは……、分かるよな?

 俺はアーニャが渡してくれた蟹の身をほうばりながら喜んでいる四人を見る。常に危険と隣り合わせだからこそ、命を預けられる良い装備に良い武具は必須だからな、前のままなら武器の性能に振り回されるだけだったろうが、さっきゴウナムが自分で言ったように、勘違いせずにその武器に相応しい腕前となれるよう精進してくれるだろう。だが……。

「そうかそうか、そりゃ良かった。それなら贈った甲斐があったってモンだな。だけど、慢心したりせずに頑張れよ?」

「「「「 はいっ!! 」」」」

「良し!ところで……、帰ったらソニアだけ特訓な 」
「えぇっ!? な、なんで……っ?」
「当たり前だっ!あんな無茶苦茶な戦い方しやがって!ちょっと間違ってたら大怪我じゃ済まないところだぞ!もっと無駄なく魔力を制御できるように、徹底的にシゴいてやるから楽しみにしとけっ!! 」
「ひぃ~~~~~~~~っ!? 」

 ダラダラと冷や汗をかいたソニアは、思わず助けを求めてゴウナム達を見るが、三人は気まずそうにサッと視線を逸らし、レイナルドはニタリとソニアに笑い返す始末。

「ウッソぉぉ~~~~~~~~っ!?」

 良い装備を貰い、蟹を食べてお腹もいっぱい、幸せな気分から急転直下、ただひとりがっくりと項垂れるソニア。


 ま、自業自得だ。しっかり教えてやるから頑張れよ、ソニア ーーーー。




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