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第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森

第126話

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 ーー パチッ!…パチパチ…… ジュウゥゥゥゥッ ーー

 ……ガツ、ガツ、ムシャムシャ……。

 ……ガブリッ!ブッ……チン!ムシャムシャ……。 


「んゴッ!グオオォォォォオッ!」

「スゥー、スゥー、スゥー…… 」

 
 鬱蒼とした森の中に、パチパチと薪にした木の内側にある水分によって爆ぜる焚き火の音が響く。
 
 焚き火の周りには周囲の木の枝を使って作ったのであろう、串に刺した大小様々な肉の塊が囲炉裏端のように地面に刺して並べられ、ジュウジュウと脂の音をさせながら食欲をそそる匂いを放っている。

 焚き火の周りには二十人程の男女が座り込み、焼けた肉を次々と食べ続けているのだが、辺りに聞こえるのは肉を喰い千切る音と咀嚼する音のみで、一切会話をすることなく黙々と食べ続けている。およそ食事の風景とは思えない、異様な雰囲気である。

 さらに他所へと視線を移せば、焚き火からやや離れた繁みや木陰では、これまた数人の男女が体を横たえていた。と、言っても何も艶のある話では無い。木の根を枕に、ただ本当に眠っているだけである。

 ぱっと見すれば、大人数の冒険者パーティの野営風景に見えなくもない。だが、彼等の居る更にその周囲へと目を向けて見れば、そのは益々際立つだろう。

 ーー 骸、骸、骸、骸、骸、骸、骸、骸、骸、骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸骸……。ーーーー

 おびただしい血とともにそこに転がるのは、大小、種類はバラバラだが、無数の魔獣の死骸。
 今だ血臭漂う只中で、彼等は平然と食い、また睡眠を取っているのだ。

 こうした森の中では、魔獣だけではない普通の獣であっても血の匂いに惹かれて集まって来てしまう。その為、普通は冒険者や狩人でも、それが素材採取の為の解体であったとしても、出来る限り手早く解体を済ませて残りの部分は土に埋めるか《火属性魔法》で完全に焼却し、極力血の匂いの拡散を防ぐものなのだ。
 このように死骸をそのまま、流れた血すらも放置して、平気で野営を始めるなど正気の沙汰ではない。増してやそんな状況の中で食事や睡眠を取るなど正に常軌を逸した行動である。

 彼等の格好はといえば、全員が揃いの、元は立派な全身鎧プレートメイルだった事を伺わせるが、今は見る影も無くボロボロで、あちこちがへこんだり外れたりしている破損した装備を身に着けていた。 

 何処かの戦場で負け、落ち延びてきた騎士や傭兵の一団か? 
 いや……、その割にはこの一団に悲壮感のようなモノは見受けられない。それどころか、薄汚れ、やや草臥くたびれた感じはあるものの、その顔は精気に満ち、目はギラギラと異様なまでに強い光を放っている。

 では、既に落ちぶれて盗賊団にでも成り下がった連中なのか? 
 だがそれも”否”だ。

 其処彼処そこかしこに転がる魔獣の死骸は、そのどれもが、その辺りの平野部や草原地帯で遭遇する魔獣とは比べ物にならないほど強力な魔獣ばかり。F~Eクラスの駆け出し冒険者ならば、この中の一匹だけでもパーティ単位で全滅させられてしまうだろう。
 そもそも野盗、盗賊に成り下がるのは、通常の職業でやっていけなかったからだ。
 冒険者や傭兵になったはいいが、実力が足りずにドロップアウトした者、家業を継げない農家や商家の次男坊などが、他に働きに出たものの、理由はともあれその職場すら辞めてしまった者。本人自身に、または他に。それぞれ理由は異なるであろうし、止むに止まれぬ事情もあったかもしれない。
 だが、そんな働けない自分を正当化する為に、理由も責任も全て他所様に押し付けて、結局は真っ当に働くのではなく、他者を傷付けてその糧を奪う事を選んだ者達が、身も心も零落おちぶれて野盗、盗賊と成り果てるのだ。

 そんな”努力すること”を放棄した者達が、通常の冒険者達でも梃子摺るような高ランク魔獣を相手に勝てるはずがない。
 だいたい、そういった事が嫌で、盗賊稼業という道を安直に選んだ精神的弱者なのだから、獲物とするのはいたぶる事が出来る自分より弱い者、と相場が決まっている。
 間違っても自分達より強い魔獣を狩ろうなどとは思わない。むしろ出会った瞬間に全力で逃げる道を選ぶだろうし、仮に一人二人の手練れがいたとしても、これほどの高ランク魔獣の群れを”殲滅”することなど絶対に不可能だ。
 
 ならば彼等は一体”何の”集団なのか ーーーー ?

 
 ーー ムシャムシャ……、ピクッ!

 
 ただ黙々と肉を食んでいた男が、何かに気付いたように肉から口を離して、あらぬ方向へと顔を向けた。
 だがそれは、その男ひとりだけでは無い。よく見れば焚き火の周りで食事をしていた者達ばかりか、木陰で寝息を立てていた筈の者達までも含む全員が、いつのまにか同じ方向へと視線を向けている。

 ーーー ザッ!ザザッ!ザッ!! ーー

 頭上の木の枝を揺らしながら、接近して来る『影』がひとつ。その『影』は、最初にピクリと反応した男の側の地面へと降り立ち、声を発した。


「周辺警戒班より報告!総数七体の〈ワスプ・レックス〉が、三時の方向より接近中!距離およそ三〇〇〇!報告終わりっ!! 」 

 『影』の正体は二十代前半の若い女性、彼女もまた同じ意匠の装備を身に付けていたが、その身に着けているのは肘と膝先の籠手と具足部分のみ。胴の部分は内側に着る鎖帷子だけになっていて、心臓部分を守る為だろう、ブレストプレートだけを魔獣の革のような物で無造作に縛り付けていた。先程樹上を駆けてきたところを見ると彼女は防御より回避、速度を重視することを選択しているようだ。

「御苦労。……聞いたな?休憩の時間は終わりだ。またぞろ血の匂いに惹かれた鹿が接近中だ 」

 報告を受けた男が、食べていた肉を焚き火の中に放り込みながら周りに告げる。
 〈ワスプ・レックス〉とは〈ランクB〉上位に位置する巨大な雀蜂の魔獣である。飛行能力を失くした代わりに、陸上での狩りに適応し、名前の通り肉食恐竜のティラノサウルスの如き体躯を手に入れていた。昆虫系の魔獣らしく、《火属性》に弱いという弱点はあるものの、その外殻は非常に硬く、通常の剣や槍では貫くことも出来ない。また巨大化した頭部に具えた大顎は大鋏にも似て、騎士の着る全身鎧プレートアーマー如きは紙のように簡単に噛み千切ることが出来る。そればかりか、尾のように伸びた腹節尾部の先にある杭のような毒針は、まるで大型弩砲バリスタの矢のように撃ち出すことまで出来、大盾すら貫通する威力を持っている。

 そんな魔獣が七体も接近している。これは男爵、子爵程度の抱える領軍程度であれば、余裕で全滅させられる数である。
 見たところ彼等は三十人あまり、通常であれば、戦いを挑むなど以ての外、全力で撤退を選択する場面だ。しかし、その言葉を聞いた周りの者達は、皆慌てることもなくゆっくりと立ち上がり、一様に口の端を吊り上げ……”嗤った”。

「虫かぁ……、虫はんだがなぁ……?」
「あら?エビみたいな味がして、私は結構好きよ?」
「カカッ!〈ワスプ・レックス〉七体ならか?」

 一軍を全滅せしめる魔獣の群れを前にして、余裕どころではない会話をしだす男女の一団。口許はニィっと益々三日月の形に吊り上がり、目はさらにギラギラと妖しく輝きを増していく。

「クククッ! よぉ~し、この鹿、どいつもこいつもイカれた良い笑顔だ。……貴様等に問う!貴様等は何だっ!! 」


『『『『『我等【宮殿近衛騎士団テンプルナイツ】! 陛下のつるぎ、ロードベルク民衆の盾っ!!
』』』』』


「貴様等の命は誰の物だっ!! 」

『『『『『我が命、我が忠誠、全て陛下の御為にっ!! 』』』』』


「ならば問う!ロードベルク王国に、陛下に仇なす者はっ!? 」

『『『『『ブッコロセエエエエェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッッッ!!!!!! 』』』』』

 

 謎の一団の正体。それは、変わり果てた【宮殿近衛騎士団】だった。

 ヒロト教導の元、彼等はおよそ一週間という期間を【魔の森】で過ごし、昼も夜も、まるで御構い無しに次々と襲ってくる高ランク魔獣を相手に実戦訓練という名の地獄を耐え抜いた。
 また、非常食以外の食糧を携行することを許されず、生きる為には狩った魔獣を食糧とする他無かった。
 
 ーー 生きる為に戦い、生きる為に食う ーーー。

 そんな地獄の(強制)サバイバル生活で次第に騎士団は【魔の森】で生き残る為に最適化されていき、彼等の中に眠っていた”野生”は、すっかり呼び覚まされていた。


 ーー 戦うとは生きること、そしてこと ーーー 。


 もはや嘗ての近衛騎士団の姿はどこにもない。彼等の思考は至ってシンプルになっていた。
 新たな”獲物”を前に、舌舐めずりさえして気勢を上げる騎士団。そして彼等は動き出す。生きる為に。喰らう為に ーーーー !


「各員戦闘準備!出るぞぉっ!! 」

『『『『『イェアアァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!! 』』』』』







「…………おい、ヒロト。ありゃあ何だ…………?」
「何って? 陛下のところの【宮殿近衛騎士団】ですが何か?」


 今日は特別強化訓練 IN 【魔の森】の最終日。特訓の成果を見てもらう為に、ノアの《空間転移》を使って陛下をお連れした訳だが……、はて?何言ってんだ、このオッサンは?

「『何か?』じゃねえよ!変わりすぎだろうアイツ等!? 山賊かガラの悪い傭兵団みたいになっちまってるじゃねぇか!? 」
「いや~、元気一杯で良いですね~~! 」
「良かねえよ! アイツ等は王宮勤めなんだぞ!? 謁見の間とかに侍るんだぞ!」
「も~~っ!自分が”強くしろ”っつったクセに我儘なオッサンだなぁ…?」
「いや、言ったよ?言ったがよ、あれじゃあ近衛騎士団じゃなくて”愚連隊”だろうがよっ!?」
「いつもの自分の言動を分かって言ってんのかね、このオッサンは……? あっ!? ほらほら、そんなことより始まりますよ!」


 我儘親父の抗議は放っといて、騎士団の居る方へと目をやれば、騎士団のいる場所から三〇〇ルグ(メートル)程離れた木立ちの向こうから、〈ワスプ・レックス〉の群が次々と姿を現していた。

 ーー ギシャアアアァァァァァァァァァッ!! ーー

 軋るような咆哮を上げて、騎士団に向けて突進を始める前三体に、残りの四体は尻尾を挙げて次々と毒針杭を射出する。
 蜂の類いは、羽撃きでコミュニケーションを取るという。こいつ等も飛行能力は失くしたものの、背中に残った小さな翅を使って会話をしているらしい。魔獣のクセに前衛と後衛に分かれて攻撃して来るとはやるじゃないか。

 だが、騎士団の連中も負けてはいない。次々と飛来する毒針杭に対して、大盾を装備した者達が前面に出る。

「盾構え! いいか!教官に教えて頂いた通り、正面で受けるな!角度を付けて受け流せっ!」

 飛来した毒針杭の進入角度に対して、きちんと教えた通り《強化》の魔法を纏わせた盾を斜めに傾けて弾くように防御してみせる〈盾役〉の騎士達。
 どんなに貫通力が優れた攻撃だとしても、最も効力を発揮する垂直方向の角度をズラしてしまえばその威力は半減以下、何も恐れる攻撃じゃない。このあたりは戦車の装甲と同じ理屈だな。

 〈盾役〉達が毒針杭の攻撃を防いだのと同じくして、突進を始めたはずの前衛三体がいきなりバランスを崩して派手に転倒する。騎士団が、〈土属性魔法〉を使い、魔獣の足下に五十センチ程の段差を作り出したのだ。
 如何に強靭な後肢を持った魔獣といえど、突然踏みしめるべき足場が無くなれば成す術も無い。なまじ勢いがついていただけに、始めの一体が倒れれば残りの二体も巻き添えを喰らって転倒するしかなかった。

「よしっ!ぞ!次だ、ぇぇぇぇぇぇぇぇっ!! 」

『『『『『燃え盛る業火の槍よ、我が敵を穿ち焼き尽くせ《炎槍フレイムランス》!!!!』』』』』

 常に《身体強化》を使わせ続けたことで魔力操作が向上し、質、密度を増し、本職の魔法師団よりも凶悪なまでの威力になった無数の《炎槍》が、RPGドラゴンランチャーの砲弾の如く放たれ、転倒した三体ばかりか後衛の四体の〈ワスプ・レックス〉までも爆炎の中に呑み込んでいく。

 
 ーー ギュオェァァァァァァァァァァァァッ!!!? ーー

 
 弱点である《火属性》の魔法に曝され、苦悶の叫び声を上げる〈ワスプ・レックス〉達だったが、騎士団の怒涛の攻撃は止まらない。正面だけでなく、周囲の繁みの中に伏兵として潜んでいた者達が前後左右から一斉に〈ワスプ・レックス〉へと襲い掛かる。


「うらァァァァァァァァっ!くたばりやがれっ!! 」
「美味しそうな匂いさせて、お腹が空くじゃない!お昼御飯は蜂の炙りねっ!」
『『『『『ヒャッハァァァァァァァァァァァァァッ!! 』』』』』

 どこぞの”世紀末モヒカン軍団”のような奇声を上げて、牛に群がるピラニアのように魔獣に直接襲い掛かる。もう、いったいどちらが襲撃者なのか分からない。

 自慢の連携攻撃は封じられ、弱点の炎に炙られ昆虫類特有の硬い甲殻も意味を成さない。

 弱肉強食の図式は完全に反転し、憐れただの獲物に成り下がった〈ワスプ・レックス〉達がをギラつかせた騎士団に斃されたのは、それから間も無くのことだった……。






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