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第28章 動乱 ロードベルク王国 前奏曲(プレリュード)
第252話
しおりを挟む「じゃあヒロトさん、元気でね。お土産ありがとう、大事に食べるわ!」
早朝、場所はベインズディンガスの町の守衛門の外で、俺達は王都へと帰るエリアスちゃん達の見送りに来ていた。
さすがは次期女皇帝候補であり、王女でもあるエリアスちゃん、エリアシュード殿下の正式な護衛とあって、煌びやかな鎧兜を身に着けた二百人規模の近衛騎士団が、一糸乱れずズラリと居並ぶ姿は壮観で、目立つ事この上ない。
今も、早朝から依頼を受けた冒険者や、次の町を目指す商人達……だけでなく、街の住人達までもが、何事が起きたのか⁉︎と驚いた顔をしながら遠巻きにこちらを眺めている。
まあね、そりゃあね、いきなり自分達の街の外に、騎士の一団、しかも王家の紋章を付けた近衛騎士団が居たりしたら誰でも吃驚するよなぁ……。
で、そして今、その原因である"やんごとなきお方"、エリアスちゃんは、その一団からアリーシャとビューク君の二人だけを護衛として伴い、俺達の所へ別れの挨拶をしに来てくれているところだったりする。
「はははっ!そんな心配しなくても、無くなったらコッソリ連絡をくれれば、追加を送ってやるから大丈夫だよ。ってか、この一件が落ち着いたら、一度遊びに来なよ。歓迎するからさ 」
「ホントっ⁉︎ 嬉しい~~!うん、今はまだまだ無理っぽいけど、その内ヒロトさんの喫茶店にも是非行ってみたいわ。その時はよろしくね?」
そう言って、嬉しそうに笑うアリーシャ。初めて見た時の彼女は、事態が事態なだけに険しく、陰のある表情だった。だが今では様々なしがらみ__・__#から解放されたおかげか、年相応の笑顔を見せるようになっていた。
まあ、エリアスちゃんの護衛ということで、別のしがらみというか、人間関係は出来てしまっているようだが、今の彼女の"戦い"は、人を傷つけるものではなく"護る為"の戦いだ。エリアスちゃんは勿論、ちょっと真面目過ぎて融通は利かないが、ビューク君もいい奴だし、きっともう彼女は大丈夫だろう。
「ああ、是非来てくれ。その時は精一杯おもてなしさせてもらうよ。ま、何かあったら駆け付けるつもりだけど、くれぐれも油断だけはしないようにな 」
「うん、そうね。でも、ココアの強化もしてもらったし、出来る限りは自分で頑張ってみるつもり。だけど、もしもの時はよろしくね?」
「勿論だ。おっさんの許可は取ってあるし、遠慮は要らないから、いつでも呼んでくれ。……それじゃあ、エリアスちゃん、ビューク君も元気で。道中気を付けてな 」
アリーシャに続いて、ザインとの挨拶が終わったエリアスちゃんに話しかけると、周りに騎士団が居る為か頭を下げる事はしなかったが、スカートの端を摘んだお姫様らしい会釈の後に、ニッコリと微笑んで、俺への挨拶を口にした。
「はい。大変お世話になりありがとうございました。ヒロト様のお料理もお菓子も本当に美味しかったです。良ければまたご馳走して頂けますか? 」
「勿論だよ。アリーシャの魔法袋に、タップリとお土産を渡しておいたから、帰ったら一緒に食べるといい 」
「本当ですか⁉︎ ああ……、お城に戻ってからもあのケーキが食べれるなんてっ!ありがとうございます!それでは、またお会い出来る日を楽しみにしております 」
「ああ、護衛がいるから大丈夫だとは思うけど、道中気を付けてな。ビューク君もまた会おう 」
「…………(ペコリ)」
お土産…と聞いてはしゃぐエリアスちゃんとは対照的に、今はキチンと騎士の鎧を身に着けたビューク君は、無言のままエイングラウド帝国式の騎士の礼を俺に返した。
出会いから約一週間。だいぶ態度は軟化したものの、第一印象って大事だね、未だ彼にとって俺の印象は良くないようだ。
「ありがとうございます。それではヒロト様御機嫌よう、お元気で 」
「じゃあ、ヒロトさん、またね 」
そして三人は、トーレスやソニア達とも挨拶を交わすと踵を返し、護衛達の方へと戻って行った。
エリアスちゃん達が馬車に乗り込んだところで護衛指揮官の号令がかかり、一団は王都への帰還に向けて整然と動き出す。
俺達は、その一団が遠く見えなくなるまで見送っていたのだった。
「さて、エリアスちゃん達も無事帰路に着いた事だし、そろそろ俺達も出発するとしようか 」
たとえ僅かな時間であったとしても、仲良くなった相手との別れは寂しいもの。俺は、エリアスちゃん達が去った方向を、名残惜しげに見ていた仲間達へと出発を促した。
「了解した……はいいんだけどよ、クーガさん。帰るっても、俺達はどうやって帰るんだ?これから宿にでも馬車を取りに戻るのか?」
辺りをキョロキョロと見回しながら、そう質問してきたのはザインだ。
初めて会った時のやらかしで、ゼルド共々ソニアとゴウナムに瞬殺された後に、何やら俺の本当のステータスの事をレイナルドから聞いたそうで、この街で再会した時は妙に堅い喋り方をしていたのだが、『気持ち悪いから普通に話せ』と言ったら、漸くおっさんやゼルドと同じようなヤンキー口調へと戻った。…は、いいんだが、何だか今度は逆に懐かれ過ぎてヤンキーの後輩でも出来た気分だ。
「ああ、そういやお前達には見せていなかったな。心配すんな、移動手段はちゃんとある。だが、ここはロードベルクの領内じゃないんでな、あまり人目につくのは不味い。人気の無い所までは徒歩で移動するぞ 」
「………んん? よくは分からねえが、クーガさんが言うなら……… 」
ロードベルクまでの道のりは、さすがに徒歩では遠過ぎる。別の移動手段があるという俺の言葉に、怪訝そうな顔をしながらも素直に付いて来るザイン。
三キロほど街から離れた辺りで街から直接には見えないよう、視界を遮る雑木林があったので、そこで俺の二輪型ゴーレム【プリシード】や、ゴウナム達が乗る車両型ゴーレムをアイテムボックスから取り出す。
「んな…っ⁉︎ 何だこりゃあっ‼︎ 」
「お前がトーレスとイチャイチャしてたりしている間に、ゼルドや【国家錬金術師】達と一緒に開発した新型ゴーレムのひとつだよ。これに乗って帰るぞ 」
驚き慄くザインに、俺はこれまでの経緯や、少し前に行われた"競技会"の事を簡単に説明してやった。
「……マジ…かっ⁉︎ くっそー、ゼルドの奴め、そんな面白そうな事をやってやがったのか!羨ましい…。しかし、なるほどな、だからボージャックのボケは慌ててバカをやらかそうとしている訳か 」
「そんなところだ。ま、溜まりに溜まった国の膿を絞り出す為に、これ幸いとお前の親父が図ったってのもあるがな 」
やはりザインも〈回帰主義派〉の横暴についてはよく思っていなかったようで、ゼルドやクローレシア達「第二ゴーレム研究会」が、息子達とはいえ直接〈回帰主義派〉の自信の素であるゴーレムを、新型ゴーレムでボコボコにしてやったことを頻りに羨ましがっていた。
「分かった。じゃあ、俺達はコレに乗って一直線に「グランベルク」まで帰って、〈回帰主義派〉の決起に備える訳だな?」
「いや、俺達は「イ・ズモス」の街まで戻ったところで西へ向かう 」
「は…っ?何でだっ?俺達は一刻も早く王都に帰らなきゃならねえんじゃないのか⁉︎ 」
「いやまあ、そうなんだけどな…? ダメだ、クレアさん。コイツまるで分かってないわ 」
直接グランベルクには向かわず、西に進路を取ると言った俺の言葉に、食って掛かってくるザイン。確かに正論な訳だが、"何故?"わざわざそんな真似をするのかが、まるで分かっていない。……ってか、本当に気付いてないのか?
「ハァ……。あのですねザイン、いえ、ザイン王子、公爵等〈回帰主義派〉がやろうとしているのは、武力蜂起による王位簒奪、つまりクーデターを起こそうとしている訳です。これは分かりますね?」
「いや、クレアさん、そんな子供に言うみたいに言わなくても分かりますって。だから、一刻も早く帰らなきゃならないんじゃないですか!」
俺の助けを求める視線に、やれやれと溜め息をひとつ吐いてから、出来の悪い生徒に話をする教師のようにザインへと話しかけるクレアさん。だが、やっぱりザインは何も分かってないらしく、クレアさんにも食って掛かっている。
「子供みたいに分かってないから、わざわざこう話しているんです。いいですか?公爵が王権を握るのに、最も邪魔なのは誰達ですか?」
「そりゃあ、親父や俺達王族だろう?」
「そうですね、その通りです。連中は、"自分達が負ける"とは微塵も思っていないでしょうが、クーデターが成功した場合、後顧の憂いを断つ為に王族の方々を皆生かしてはおかないでしょう」
「当然だな 」
「そうなると、この場合誰も逃してはならない訳ですから、全員に監視がついているはずです 」
「そうそう、監視が………って、なにっ!もしかして俺にも監視が付いてたのかっ⁉︎ 」
『『『『『『……………… 』』』』』
焦った顔でクレアさんに聞き返すザイン。やっぱり気がついていなかったのかコイツ………!
国を乗っ取ろうとしているんだから、王族を誅殺しようとするのは当たり前。で、後の禍根を無くす為には一族郎等皆殺しにするのは常套手段だ。もし一人でも逃して、後々その血を継いだ者が現れでもしたら、簒奪者であるだけに大義名分はそちらに出来てしまうからな。
エリアスちゃんを狙ったあの事件も、元々俺は殺気を感じた当初はザインを狙って来たものだと思っていたくらいだ。ま、その監視をしている奴等は、今もどこでこちらを伺っているかまで分かってはいるが、"ある目的"の為に態と泳がせている。その目的とは………。
「取り敢えずザイン、お前は帰ったらレイナルドかレイラ王妃から説教決定な 」
「な…っ⁉︎ ま、待ってくれクーガさん!そんな、それだけは…っ‼︎ 」
真っ青な顔になって懇願してくるザインだが、ダメだ。お前も直接的な強さばかり求め過ぎて、索敵や気配察知なんかを怠りすぎだ。そこもいずれ鍛えてやるつもりだが、まずお前は剣の師匠やお袋さんに叱られとけ。
「却下だ。それで、西に向かう理由を言うぞ。その真意はズバリ、お前に付いている監視の目を逆に利用して、敵の目を欺く為だ 」
「敵の目を欺く?」
「そうだ。おそらくだが、王都への帰路のいくつかのポイントで、奴等はお前を始末する為の網を張っていると見て間違い無いだろう。お前達ロードベルク王家は民衆からの支持率が高い。そして元々その横暴さで嫌われていて、更に民衆を敵に回すことになる〈回帰主義派〉の連中は、だからこそ一気にカタを付けなきゃならない必要がある訳だ。それなのに、せっかく陛下やゼルドを倒しても、お前を逃しちゃ意味が無いからな。いずれ民衆を味方に付けたお前に、決起されちゃかなわんだろう?」
いくら連中のゴーレム術が強力であろうと、民衆の力は侮れない。何しろ元々の数が貴族などの支配階級よりも遥かに多いのだ。フランス革命など、地球の歴史でも民衆の力が政権を揺るがしたりひっくり返した事例はいくらでもある。
況してやロードベルク王国の民衆は、これまでの歴代の王家の政策によって、充分な教育や訓練を受けている為に他国の一般人に比べても非常に能力が高いのだ。
ボージャック一派としては、数も多く、能力があり、現政権を支持している者が多い民衆に、何も知らない、何も言わせないまま権力を奪い取り、その後は結束する口実を与えないようにしたいに決まっている。
「それはわかるけどよぉ、何で西に?」
「言ったろ?"監視の目を利用する"って。これまでに、俺やソニア達は監視者の目と耳がある場所で、態と気付かないフリをして会話を聞かせてやったのさ。『俺達はロードベルク王国へと戻った後、王都へは戻らずそのまま「秀真の國」に向かう』ってな 」
「えっ!そんなことまでしてたのかっ⁉︎」
益々目を見開いて驚いているザイン。本気で一度鍛え直さんとダメだなこりゃ……。
「だーかーらー、監視が張り付いていたのを気付いてなかったのは、お前とトーレスだけなの!俺達は、とっくの昔に臨戦態勢に入ってんだよ‼︎」
がっくりと肩を落として項垂れるザインだが、そこはもう目一杯落ち込んどけ。戦いは気持ちと勢いだけで勝つ事は出来ない。
『勝兵は先ず勝ちて而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求める』とは、孫子の有名な言葉だ。歴史の上でも織田信長が鉄砲という強力な兵器を大量に揃え、無敵と言われた武田の騎馬隊を討ち破った「長篠の戦い」がそれを証明している。
「俺達は西に向かう、と見せかけて、敵の裏をかいてグランベルクへと舞い戻る。それだけで、ザイン、お前たったひとりの為に奴等の目も力も分散させることが出来る。覚えておけ、戦に限らず何事に於いても、事前の準備がキチンと出来ているかどうか?が事の成否の九割を占めると言っても過言じゃない。ただ勢いに任せるだけのバカじゃ、お前が欲する"大切な人を守る力"は手に入らないぞ 」
「………はいっ‼︎」
さて、自分のことを優秀だと思っている奴等の裏をかくことほど、痛快な事は無い。競技会の時に、遠目からしか顔を見たことしかないが、この戦い、自分の"読み"を尽く外される公爵は、いったいどんな顔をするのかなぁ~~!
『さっすがマスター!その腹黒さ、素敵です!』
…っ⁉︎ え~~とアイちゃん?その言い方はちょっぴりへコむから………。
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