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第25章 対決‼︎ 元祖ゴーレム研究会

第231話 接話 逆恨みの代償

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「これはこれは、【十大評議員】のギャンタ様ではありませんかっ⁉︎ 奇遇でございますね、あなたのようなが、何故に?」

 カウンターの隅、ひとり行き着けの酒場でクダを巻いていると、珍しく話しかけてきた男がいた。

 聞き覚えのある声。

「バーントゥ……様… 」
「いやいや、これは、ギャンタ様に"様"などと付けて頂くのは面映ゆうございます。前の通りバーントゥで結構でございますよ?」
「いや……、そんな訳には… 」

 言葉は下手に出ているものの、明らかに"嘲り"を含んだ声。こいつこそ、このようなに来る男ではない。わざわざ俺の落ちぶれた様を嗤いに来たのは分かっている。

「いや、世の中何が起こるか分からないものですなぁ…。私のような中堅商会などにと雖も【十大評議員】など務まりますかどうか………。いずれ先達であるギャンタ様にもご相談に乗って頂きたいと思っております。…それでは、私はこれで失礼致します。お寛ぎのところ申し訳ありません。お楽しみ下さい。……くくくっ 」

 最後は慇懃無礼に、嘲った厭らしい嗤いを隠そうともせずに、見下した目で見て去って行くバーントゥ。

 そう、今の俺はもう【十大評議員】の"第十席"などではない。現在のその座は今の男バーントゥが座っている。

 元はと言えば、バーントゥは俺の腰巾着のような男だった。昔はよく俺に対して忠誠の証しだと、酒や女、その他にも色々な珍しい貢ぎ物を持って来ていた。なので俺もいい客を優先して教えてやったり、俺の商会の販路の一部を使わせてやったりと、アレやコレや、特別に優遇してやっていた。

 だが、バーントゥはそんな俺を裏切りやがった。

 あの日、あのクソったれの"魔女"が、俺の総てをぶち壊した。高い金を注ぎ込んで集めた"希少種レア物"の奴隷達は全て取り返され、誘拐組織の殆んどが捕縛か始末されてしまった。

 既に契約を済ませて納品するばかりだった奴隷も多く居た為、納品出来なくなってしまった事で莫大な違約金まで発生してしまった。裏だろうと表だろうと、商人にとっては信用が第一。一度失った信用はもう帰って来ない。そんなことになってしまえば商売など上手くいくはずがない。ライバル商会どころか格下の連中にまで次々と顧客は奪われ、販路は縮小していった。

 あのバーントゥは、今まで優遇してやっていただけに、俺の顧客や得意先などを誰よりも把握していたのだ。資産の八割以上を失い力を落とした俺の商会のルートを殆んど乗っ取るような形で力をつけて、俺が追われた【十大評議員】の"第十席"に収まったのだ。

 お陰で俺は落ちぶれに落ちぶれ、こんな安酒場で混ぜ物ばかりの安酒で、憂さを晴らすことしか出来ない三流奴隷商に成り下がった。以前はその辺りの底辺労働者では、一年働いても飲めないような値段の高級酒を飲んでいた、この俺が、だ…っ‼︎

 ……いや、分かっている。そんな事はこのロゼルダではの事だ。商人ならば、騙し、出し抜き、隙あらば蹴落とすなどの裏切りは日常茶飯事。
 俺自身もそうやってのし上がり、末席とはいえロゼルダの最高位である【十大評議員】の座を

 だが、理解出来るからといってそれを納得出来るかどうかはまた別の話だ。

 その時の俺は、俺の失脚に関わった全ての人間を、このを、そしてそんな運命を俺に与えた"神"ですらも含めて、この世界の全てを憎み、恨んでいた。

 この状況を脱却したい、要らん事をしてくれたクソったれのダークエルフの婆アや、俺だけに全て被せて押し付けたグソークのクソジジイ、あのバーントゥ等に、俺以上の辛酸を舐めさせてやりたい、とは思うもののどうしようも出来ず、毎夜腐りながら安酒で憂さを飲み込むしかなかった。


「……ここ、いいかしら?」

 
 転機が訪れたのは例の一件から数ヶ月が過ぎた頃。いつものように、すっかり定位置となった安酒場のカウンターの隅で、不味い酒を飲んでいた時だった。
 "耳の奥に粘り着くような蠱惑的な"そんな声が俺の耳に届く。

「いいも何も、別に俺の店じゃない。好きに座れば………っ⁉︎ 」

 正直言って俺の周りで飲んでいるような物好きは居ない。だが、こうした酒場には一夜の宿と僅かばかりの金を求めて路上売春婦が入り込む。
 どうせ一人飲みの俺を見て、そんな女が声をかけて来たのだろうとぞんざいに答えながら、声のした方に向いた俺は不意に言葉を失った。

 "美しい女"………

 
 形の良い顎に細い首。厚くポッテリとした唇には真っ赤な紅が引かれ、今にも吸い付きたくなる衝動に駆られそうになる。

 しかしただ一点、一箇所だけ、それらの魅力を以ってしてもに感じてしまう部分が女にはあった。

 女は、鼻から上、顔の上半分を覆う紫色の仮面を着けていたのだ。

 だが、そんな仮面を着けていようとも、この女が美しく、肉感的な身体つきをしているのは隠しようがない。だからこそ俺は余計にのだ。

 どう見てもこんな安酒場に顔を出すような女には見えない。この酒場はスラムにも近く、客層は日雇い労働者や低クラスの冒険者など、所謂"その日暮らし"の者が多い。
 その為、この周辺はお世辞にも治安が良いとは言えず、こんな女がひとりで夜道を歩いていようものなら、とっくの昔に路地裏の暗がりに引き摺り込まれて身包み剥がされ、何人もの男達に嬲られているだろうからだ。

 ……いや?もしかしてして?

 男の視線を吸い付ける大きく盛り上がった胸を強調するように、惜しげも無く胸元を露出したドレスはどう見ても上等な高級品。長い髪はサラサラとして艶があり良く手入れされているのが分かる。路上を生活の場とする女達のようなボサボサの髪ではない。と、すると、なるほどこの女はどこかの大店おおだなか貴族の奥方で、後腐れの無いの為の男漁りか?

 そういった女は愛の無い、所謂政略結婚の為に夫に対する貞淑さなどは薄い。特に貴族の奥方など金と暇を持て余し、表面を取り繕う事が多い為に、陰でこうした歪んだ欲望の発散の仕方をする事が多いことを、俺は商売柄よく知っていたのだ。

「俺はひとりで飲んでいるだけだ。座りたいなら勝手にどうぞ。だが、俺には構わないでくれ 」

 俺はそう答えた。女の狙いがどうであれ、今は女など抱く気分じゃない。オマケに、こんな厄介事を持っていそうな女に関わり合いになるのはごめんだった。

「あら、冷たいじゃない。元【十大評議員】の「ギャンタ・ソルレム」さん?」

 俺の背中を、言いようの無い這い上がってくる。そう言われて、思わず女の方を振り向いた時に、紫色の仮面の奥に隠された、女の眼を見てしまったからだ。

 ……。さっきも言ったが貴族は持て余した暇の所為で、欲望が歪に助長される奴がいる。変態度が増す程度なら。だが、中にはその欲望が"猟奇的"な方向へと肥大化させてしまった連中もいるのだ。

 既に高齢で己の"モノ"が役に立たなくなっているというのにその欲望だけは一向に衰えず、普段は好々爺の皮を被りながら、奴隷や拐ってきた娘をオークやゴブリン共の群れを入れた檻に放り込み、泣き叫ぶ女が陵辱される様を愉しむ変態爺いや、「美しいモノが壊れる瞬間に最も興奮を感じる」と、抱いている最中の女と繋がったまま、その顔面を二目と見られぬほどグシャグシャに殴り潰す気狂い男。

 正直吐き気がする程気持ち悪いが、困った事にそういった連中ほど、俺のような奴隷商には"お得意様だったりするのだ。お陰で相当に儲けさせてももらったが、そうでなければ進んで付き合いたいなどとは思わない。

 この女の眼は、そういった連中と同じ"狂気の光"を湛えていたのだ。

 ガタンッと、座っていた椅子が音を立てる。何故だ?なぜそんな女が俺を知っている?いや、以前出入りしていた屋敷などで見かけていたのかもしれないが、なぜ声をかけて来た?こんな落ちぶれた俺に?

 一瞬で酔いの醒めた俺は、更に違和感に気づいてしまう。ここは安酒場で、客は素行が良いとは言えない連中ばかりのはず。では、なぜこんな女が入って来たのに?…いや、よく見れば周りはこちらを見ようともしていない。なぜ皆この女の存在にんだ⁉︎

「~~~~~~~~っ⁉︎ 」

 ヤバい…。ヤバいヤバいヤバい!頭の中で、この女に対する警鐘が鳴り響く。俺はすぐさま逃げようとしたのだが、香水なのか、女から漂うに囚われてしまったかのように身体が動かない⁉︎

「うふふ、まあそんなに警戒しないで。私はあなたにとって"良い話"を持って来たのよ?話だけは聞いて下さらないかしら?」

 女の唇が艶然とした弧を描く。俺はびっしりと汗をかきながらも、コクコクとバカみたいに首を縦に振る事しか出来なかった ーーーー 。




 女は『ヴァイオレット・セッテ』と名乗ったが、これはどうせ偽名だろう。
 
 内密の話という事で、場所を俺の店へと変えて話の続きを聞くと、ヴァイオレットからの"良い話"とは、彼女の所属する組織の計画を手伝うこと。その為の資金は全てヴァイオレット達が出し、報酬として俺の商会への莫大な資金援助と、彼女の所属する組織からの全面的な協力だった。

 そしてその"計画"とは、『世に混乱をもたらし、現体制をひっくり返すこと』。

 初めは荒唐無稽な話だと思ったが、後日ヴァイオレットに指定された場所で"黒いゴブリンの群れ"を見せられて、彼女等の組織の持つ力の底知れなさを知った。

 何より、不意に見てしまったヴァイオレットの細い首、チョーカーで隠していたその場所に残るは、奴隷商人の俺には非常によく。見間違えようのないそれは、長年着けさせられた【隷属の首輪】によることで出来た傷痕だった。と、いうことはこの女は………?

 そう考えた瞬間、全身の毛が逆立ち、勝手に震え出した身体の為に歯がカチカチと鳴り始める。これまで、人間を商品として扱って来た俺だ。怒りや憎しみ、殺意など幾度も向けられて来たし、実際に命を狙われた事も一度や二度じゃない。だがこれは、これが本当にたったひとりが出すなのかっ?この殺気に曝されているだけで、頭がどうにかなりそうだっ⁉︎

「そうよ? 私は元奴隷。あなた達のような男共に最底辺の糞溜めの底ような場所まで堕とされた惨めで薄汚れた女。だから私、本当はアナタなんて大嫌い。今すぐその首を引き千切ってやれたら、凄く気持ちいいでしょうね? ああっ!でも心配しなくていいのよ?アナタは我が主の役に立つと約束したのだから、殺したりなんてしないわ 」

 ヴァイオレットは俺の目を覗き込みながらニタリと嗤う。

「それにね、確かに奴隷商人は嫌いだけど、同じ境遇の奴隷を解放してやろうなんて、そんななんて考えてないわ。私が一番嫌いなのは、理不尽な運命に翻弄されても、ただ泣く事しか出来なかった無力な自分自身。だから弱い奴はキライ。存分に喰い物にしてやっても構わないわ。今の私の望みはね、我が敬愛する主の"お望み"を叶えて差し上げることだけ。アナタが我が主の役に立つ限り殺したりなんてしない。お金ごときいくらでも援助してあげるし、アナタの邪魔になるモノは私達の力で排除してあげるわ。だから、精々頑張って働きなさい。いいわね?」

 この時になって、俺は漸く悟った。あの晩、ヴァイオレットに声をかけられた時から既に、俺にはもはや選択肢など無かったのだ。

 その後、俺はヴァイオレットに言われるままに働くことになる。

 グソークの爺い達に気付かれぬようにダミー商会を立ち上げ、ワインの樽に"黒魔獣化"するマジックアイテムを口に含ませたまま仮死状態にしたゴブリンやオークを色々な国の街や村にバラ撒き、多くの死傷者を出した。

 これがグソーク達【十大評議員】達の知るところになれば、今度こそ俺の命は無いだろう。だが、従うしかないのだ。

 先日、ロードベルク王国のボージャック公爵の息子が再度俺の許に訪れた。何でも、いよいよ"計画"とやらを実行に移すらしい。その為に、【黒い魔獣】を用意しろという事だ。

 ロードベルク王国。俺が落ちぶれた原因を作った憎むべき国……のはずだった。だが、今では哀れみすら感じてしまう。が、その顛末を見届けるまで、俺自身が生きているかどうかも分からない。

 ヴァイオレット……。あの女の"組織"は、今、いったいどこまで"世界"に侵食しているのだろう。あの女の崇拝する"我が主の願い"とやらが叶った時、この世界はどうなってしまうのか………?
 
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