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第25章 対決‼︎ 元祖ゴーレム研究会
第223話
しおりを挟む開始の合図と共に猛然と【コング】へと迫ったヤーハーリのゴーレムは、その体高すらも超えるほどに巨大なポールアクスを振り上げ、渾身の力で【コング】へと叩き付けた。
ーーーー それに対してゼルドは。
……動かない。回避行動も防御の構えも取る事無く、ほぼ全ての剣術の基本となる構え、腕を前に伸ばして切っ尖を目線の高さに合わせる所謂"正眼の構え"を取らせたのみ。
フィールドに現れた時、そしてその体型から、セイリアの時のような素早い動きは出来ないと見たヤーハーリは、予測を確信に変えてニタリと凶悪な笑みを浮かべた。
「『下賤な血の偽王子』めが、愚かな屍と散るがいい‼︎ 」
ーーーゴガアァァァァァァンッ‼︎ ーーー
振り下ろされたポールアクスの衝撃で、土砂と粉塵が舞い上がる。
『『『『『キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ‼︎‼︎ 』』』』』』
会場中が悲鳴に包まれる。それほどまでに凄まじい一撃であった。
ただでさえヤーハーリのゴーレムと【コング】の体格差は二倍、大人と幼児程の身長差があったのだ。その上で長柄の超重武器であるポールアクスを全力で叩き付けられたのだから、もし本当に攻撃が直撃しているのならば、たとえ《構造強化》の魔法で機体を強化していたとしても耐えられるはずもなく、一刀両断といかないまでも圧壊し、機体はおろか"操縦殻"内に居たゼルドまでもが、もはや判別不可能な程の鉄屑と化してしまっているだろう。
「はっ!…はははははははははははははははははははははははははははははっ‼︎‼︎ やった!やったぞっ‼︎ ご覧下さいましたかオーヘィン様‼︎ 」
観客達がそんな惨状を思い浮かべて悲鳴をあげる中、必勝を確信したヤーハーリは喜悦に顔を歪めてひとり哄笑を上げ、己が成し遂げた成果を一目見んと土埃が晴れるのを今か今かと心待ちにしていた。
(「チッ!忌々しい砂埃だ。さっさと私に無残な鉄屑と成り果てた愚かなゼルドの姿を見せろっ‼︎ 」)
やがてもうもうと烟る土煙も晴れていく。込み上げる愉悦にニヤニヤと目を細めてその様を見守るヤーハーリだったが、状況が明らかになるにつれ、その瞳が驚愕に染まり見開かれていく。
「な………っ⁉︎ 何故だっ?なぜまったくの無傷なのだっ‼︎いや、何故私の攻撃が外れているのだ…っ⁉︎ 」
風に吹かれ、完全に視界が晴れたそこには、巻き上がった土砂で汚れてはいるものの、試合開始時とまったく変わらず"正眼の構え"の姿勢を取った【コング】の姿があった。
見れば、ヤーハーリが振り下ろしたポールアクスは【コング】の位置よりも僅かに右の位置の地面を抉ったのみで、【コング】自体には毛ほどの傷も与えていなかったのだ。
「何故だっ⁉︎ 私のゴーレムの攻撃は、確かにそのクズ鉄の正面を捉えていたはずだっ‼︎ 」
「"クズ鉄"とは随分な言われようだな…。しかし、まあそうだな、確かに捉えていたな。だが、それだけだ 」
「くっ!少々気が流行りすぎて手元が狂っただけだ!一撃でダメならこれでどうだっ‼︎ 」
もう一度頭上へと大きく振り上げて、【コング】を叩き潰さんとあらん限りの力でポールアクスを振り下ろすヤーハーリ。
「まったくよ、これだから自分で戦わなねぇ奴等はよぉ………。キサラギ一刀流奥義がひとつ。ーー〈無我流水〉ーー 」
ーーー ズガアァァァァァァンッ ーーー
「何故だ…っ‼︎ 何故当たらないっ⁉︎ 何故私の攻撃が外れるんだっ‼︎⁉︎ 」
先程の焼き直しのように派手に土砂は舞い上がるが、またもやポールアクスはヤーハーリの狙いを外れ【コング】の真横の地面を抉っただけ。叩き潰すどころか【コング】の構えを崩すことすら出来ていなかった。
「ぐっ、ぐぐぐ…っ! クソッ!このぉっ!当たれ!当たれよ!この!このっ!いい加減潰れろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ‼︎ 」
当てに行っているはずなのに当たらない。混乱しパニックに見舞われたヤーハーリは、駄々をこねて癇癪を起こした子供のように何度も何度も【コング】目掛けてポールアクスを叩き付けるが結果は同じ。ただただ【コング】の両横の地面を"耕す"ばかりだ。
回避行動を取っている訳でもない。防御の為の構えを取る訳でもない。【コング】は、ゼルドはただゆったりと剣を構えてそこに立っているだけに見える。だが当たらない。ヤーハーリの攻撃は、何度繰り出そうともまるで吸い込まれているかのように【コング】を外れて地面へと落ちて行く。
そんな光景が繰り返されるフィールドを観て、ニヤリと嬉しそうに口の端を釣り上げた者が居た。ジオン、レイラの国王夫妻だ。
二人の顔には、一歩間違えれば大怪我どころか死もありえる勝負をしている息子に対する心配する様子も焦燥もまるで伺えない。それどころか完全に楽しんでいる表情だ。
「ほお……!ゼルドの野郎、いつの間にか〈無我流水〉まで使えるようになってやがったか…… 」
「ふふふ…っ、いつまでたっても無作法な未熟者と思っていましたが、ヒロト殿に師事してからは随分と成長したようですね 」
「まあな。だが、まだまだ荒い。ここからだな。ま、それでもまあ、"それなり"にはサマになってやがる。ククッ!こりゃヒロトに感謝しねぇとな?」
そんな会話をしながら、ニッと笑みを交わす武闘派夫妻。そうして今一度息子の成長を見守るべくフィールドに視線を移したのだった。
両親達がそんな会話を交わしているとはつゆ知らず、ゼルドはヤーハーリの猛攻を捌き続けていた。
そう、傍目にはヤーハーリが攻撃を外しているように見えるだろうが、そんな訳は無い。初撃から今までずっと、ゼルドはヤーハーリの攻撃を捌き続けていたのだ。
今やムキになったヤーハーリは技だ何だなど関係無く、ただただ滅茶苦茶にゼルド目掛けて叩き付けるだけになってはいるが、ゴーレムの出来が示す通り、敵ながらヤーハーリのゴーレム術者としての本来の実力は大したものだ。
本当なら、そんな術者が《創造》したゴーレムがそう易々と狙った的を外すはずが無いのだ。
そのあり得ない現象が起きているからこそヤーハーリはパニックに陥ってしまっている訳だが、では、構えを取り、ただ立っているだけに見えるゼルドが如何にしてそれを成しているかといえば ーーーー。
ーーー 〈無我流水〉ーーー
敵の猛攻を激流に見立て、己はただその激流にある巌と化して全ての攻撃を受け流す。
言葉だけで言えばそれだけの事。だが、それが言うほど簡単な事ではないことなど誰でも分かるだろう。何故なら人の、意思ある者の振るう攻撃に、同じものなどひとつとして存在しないからだ。
ゼルドはヤーハーリの攻撃が自らの間合いに入ったその一瞬、刹那の間に太刀の切っ尖でヤーハーリの攻撃に対して垂直方向からの力を加え、刀身にて流し、全ての攻撃を逸らしていたのだ。
だが、それは"諸刃の劔"。タイミングをほんの一瞬でも誤れば力を逸らすこと能わず、また刀身の角度が浅ければ、これもまた力に負けてそのまま押し負けてしまう。
況してやヤーハーリの武器は超重量のポールアクス。その圧も衝撃力も並々ならぬ威力である。巻き上がる土砂の量を見れば、その一撃一撃には【ランドロアー】が放った《炸裂徹甲岩弾》と同程度の威力があるのは明白だ。優勢に見えても、一度間違えば、両断されてしまうのはゼルドの方なのだ。
その"究極の技"のひとつを成し得るのは、極限まで高めたゼルドの集中力と、メイガネーノの発明を【国家錬金術師】達が全面的に協力して開発した機体とアシモフという"制御術式"の結晶故である。
元々アシモフが開発した技術として、魔法によってセンサーを再現したような〈魔術回路〉はあった。
旧来のゴーレムと大きく違うのはこの点で、新型ゴーレムにはフィードバックシステム、つまり"触感"が存在しているのだ。外殻表面装甲に魔力波動を流し、〈魔力感知〉によって擬似的な神経として機能させている。運用に障害が発生してはいけない為"痛覚"は意図的にカットしているが、機体に触ればそれが分かる程の高性能であった。
しかし、ここで思わぬ"誤算"が発生する。
【コング】に搭乗したゼルドが、視覚モニターという限られた情報を補う為に〈気配察知〉を使用し続けたところ、元々の機体の能力を叩き台とする形で、性能までも引き上がり、機体表面を流れる風や空気の流れすら感知出来程に鋭くなったのだ。
また、ゼルド自身にとっても試験操縦士を務めた事は大きなプラスとなっていた。それは、感覚に乏しい機体の中で周囲の状況を把握しようと〈気配察知〉を使い続けた事で、ゼルド自身の〈魔力操作〉の技能も格段に向上する結果に繋がったからだ。
そうした搭乗者の高い技能、そしてその搭乗者の要求に応えることが出来る高性能な機体であったからこそ、"新型ゴーレム"に搭乗したままでの奥義の再現は成し遂げられたのだ。
これに関しては後にヒロトも驚嘆することになる。何故ならば、それは拙く、能力的には及ばないながら、【玖珂流魔闘術】における〈壱乃牙 覚〉を再現したものだったからである。
ーーーー 話を戻そう。
「………ったく。ヤーハーリよ、まだ分からねえのか?テメェの攻撃は外れてるんじゃ無え、俺が捌いて外してるんだよ。いくらゴーレム術に対する練度が高くても、ゴーレムに"戦わせてるだけ"のお前等では、一体となって戦う俺達の新型ゴーレムには敵わねえ。そろそろ魔力も底をつく頃だろう。諦めて降参したらどうだ?」
変わらず攻撃を捌きながら、やれやれといった声でヤーハーリへと話しかけるゼルド。
しかし、既に激昂し切っているヤーハーリは、その事実に驚きつつもその言葉を否定する。
「煩い煩いっ‼︎ 貴様が、貴様等如きが偉そうに我等《土属性》魔法の精髄たるゴーレム術を語るなぁぁぁぁっ‼︎ 」
目を血走らせ、再びポールアクスを振り上げるヤーハーリのゴーレム。しかし、今度振り上げられたその位置は真上ではなく斜め上。
「ならばっ!小賢しい技とやらなど意味を為さぬよう、この一撃で薙ぎ払ってくれる‼︎ 」
全てを薙ぎ払うような横殴りの一撃が、唸りを上げて【コング】へと迫る。
「はンっ!血も汗も涙も流した事も無ぇ連中は、何でも力でゴリ押しすりゃあいいと思ってやがる。そんなお前に見せてやるよ、血反吐を吐きながら積み重ねた修練の重みってヤツと、それを全て受け止めてくれる俺達のゴーレムの凄さを!テメェ等の古臭いゴーレムの"更にその先"まで突き進んだ俺達の力をなぁっ‼︎ ーー キサラギ一刀流〈水切り〉ーー ‼︎ 」
低く腰を落とし、【コング】に抜刀の姿勢を取らせたゼルドは、ポールアクスの下側の面へと太刀を疾らせる。
浅く跳ね上げられ、またもや力の方向を狂わされたポールアクスの刃は、【コング】をその刃に捉える事なく、水面を跳ねる石のように虚しくその上を通り過ぎた。
「何いぃ………っ⁉︎ 」
「さて、最初に言ったな?俺は"一撃のみで決める"と。終いだ、ヤーハーリ 」
かの"二天一流"で有名な剣豪の記した『五輪書』。その水の巻にこんな一説がある。
ーー『流水の打ち』と云事 ーー
………敵、はやくひかん、はやくはづさん、早く太刀をはりのけんとする時、我身も心も大になつて、太刀を、我身の跡より、いかほどもゆるゆると、大きくよどミの有様に、大きく強くうつ事也 ……… と。
敢えてゆったりと、拍子を外して、全力を以ってポールアクスを振り抜いたヤーハーリのゴーレムが目標を見失い、体勢を崩してたたらを踏んだところで、初めてゼルドは動き出す。
「〈魔力機動〉始動、〈魔導ブースター〉推力全開! お、お、おおおおおおおおおおおおおおおおおっ‼︎‼︎ 」
【コング】の背面や脹脛、そして足裏に設置された魔法の発動体の周りを囲むように、真っ赤な魔法陣が形成され、それらが一斉に火を吹いた。
真っ赤な炎を棚引かせ、加速した【コング】は一気にヤーハーリのゴーレムへと肉薄する。
「ば、馬鹿なああああああああああああああああああああああああああああっ‼︎⁉︎ 」
【コング】の放った刃が、一瞬だけギラリと陽の光を跳ね返して瞬く。
着地し、油断なく残心を残す【コング】の背後で美術品のようだったヤーハーリのゴーレムは、今の一撃で《土人形創造》の源である核である魔晶石を断ち切られ、振り返るまでもなく、ゼルドの宣言した通り、たった一撃でザアッと音を立てて砂と崩れ去ったのだった ーーーー 。
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