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第25章 対決‼︎ 元祖ゴーレム研究会
第218話
しおりを挟むーーー ゴオォォォォォォォォォォォオッ‼︎ ーーー
オーヘィンのあり得ない提案を、何故かジオンが即決で受け入れたことで、ザワザワと会場中が騒めく。一人ひとりの声はそれほど大きなものではないが、さすがに三万人、しかもすり鉢状の場所で取り囲むように集まっているのだ。それぞれに反響し合い、会場内は嵐に包まれた森の中のように音がうねっているかのようだ。
「ならば我々からも提案があるっ‼︎ 」
そんな中、一条の稲妻か大気を引き裂いて轟音を上げるが如き声が響き渡り、一瞬にして会場が静寂に包まれた。
「ゼルドか…?申してみよ 」
「は!ありがとうございます国王陛下。本日の対決は先鋒から大将まで一対一の五回戦。ですが当研究会の先鋒、次鋒の両名は錬金術科、戦闘科目ではございません。その為、対戦を先鋒次鋒を合わせた二対二のタッグマッチにして頂きたいのです‼︎ 」
普段のヤンキー口調とは違い、統制会会長らしい言い回しで恭しく頭を下げるゼルド。そんなゼルドをニヤリと面白そうに見つめてから、イラヤへと声をかける。
「…だ、そうだが、どうだ学院長?」
「いきなりのルール変更ですが…。双方が納得して合意の上ならば問題は無いかと 」
「ふむ?どうだ、オーヘィン?」
「構いませんよ。何でしたらハンデに、こちらは次鋒ひとりでも… 」
「必要無い 」
「…クッ!せっかくの好意を無にするとは…⁉︎ いいでしょう!二対二で構いません。全力でお相手して差し上げましょう‼︎ 」
どうせ無駄な足掻きだと情けをかけたつもりが、バッサリと切って捨てられ屈辱に顔を歪めるオーヘィン。
「良し、決まりだ!観客もお待ちかねだろう。早速始めようではないか!」
ジオンの言葉を皮切りに、それぞれの陣営へと歩き出す両チーム。チッと舌打ちをひとつしたものの、予想以上に事が上手く運び、オーヘィンの口の両端がニィと釣り上がる。
(「クククッ!まさかセイリアまで手に入れる機会を得るとはな。しかし、これは父上の計画の為にも上手くいった。父上にもさぞかし喜んで頂けるだろう。…見ていろよ無能な王族共、必ず吠え面を晒させてやるわ‼︎ 」)
ーーー 一方、第二ゴーレム研究会の面々といえば………。
「おい、セイリア。良かったのか、あんな約束して?もちろん負けるつもりはさらさら無ぇがよ?」
「フフッ!…ああ、問題無い。問題無いさ。フ、フフッ!フフフフフフ…!」
「セ、セイリアさん…⁉︎ 」
「小僧共、今のセイリアにあまり話しかけるな。とばっちりを喰らいたくなければな…!」
観客席からは見えないよう、セイリアの影からこっそりと顔を出したノアがゼルド達に忠告する。
そう、顔こそ笑顔のままだが、セイリアはブチ切れていたのだ…‼︎
「フ、フフフ…ッ!この私とヒロト様を引き裂こうとするなんて、よほど命が要らないようだな?フフフフフフフフフフフフフフフフフフ…ッ‼︎ 」
「こ、怖い………っ⁉︎ 」
「ああ、自業自得とはいえ、あっちの中堅には同情するぜ……。っと、それよりメイ、アシモフ、すぐに始まるぞ。そろそろ準備に行け。大丈夫だとは思うが、くれぐれも無理はするなよ?」
「ん、安全第一!」
「だ、大丈夫です。頑張りますぅ‼︎ 」
「お任せ下さいゼルド会長。メイガネーノさんは私が守ります。でないと、ゼルド会長どころか、陛下にまで怒られてしまいますからね?」
「…んなっ⁉︎おまっ!こんな時まで……⁉︎ 」
「……///// ⁉︎」
「はっはっはっ!さぁて、メイガネーノさん、『役立たず』と『落ちこぼれ』で、ド派手な花火を上げて会場の度胆を抜いてやりましょう‼︎ 」
「………⁉︎ は、はいっ‼︎ 」
約一名何やら"黒いモノ"をダダ漏れにしているが、まったく気負いも無くいつもの調子のメンバー達。この数分後、アシモフの宣言通りにメンバーやジオンなどの関係者以外はひとりも漏れなく度胆を抜かれることとなる。
そして、盛大なファンファーレが鳴り響き、第一試合のアナウンスが始まった。
ーー『それでは!第一試合、先鋒、次鋒のタッグマッチ対戦を行います!まずは東ゲート、〈ゴーレム研究会〉は先鋒「コモーノ・ザッコー」四回生、並びに次鋒「ヤーネン・シタッパ」五回生の入場です‼︎ 』ーー
競技場の東と西に設けられた二十メートル近くあるゲートが、重々しい音を立てて開いていき、ズズン、ズズンッ!と、巨大な質量を持った足音がゲートの奥から歩み出てくる。
『学院の《土属性》魔法学科でも成績上位の二人、どんな戦いを観せてくれるのでしょうか!……おや?資料によると両選手は十ルグクラスの中型ゴーレムを使えるはずですが、ゲートに設置された目盛りから換算すると共に六ルグの小型サイズだ⁉︎ 学院長、これはいったいどういうことでしょうっ?』
『はい、ゴーレムはその巨体から、パワーはともかく、大きくなればなるほどその重量の為に動きが鈍くなる傾向があります。二人は敢えて小型サイズにして、小回りし易さを優先したのではないでしょうか?』
『な る ほ ど~~!作戦なんですね⁉︎ 』
「ふん、何を馬鹿な事を言っておるか!」
「『役立たず』と『落ちこぼれ』相手に全力を出すなど、返って恥になるから手を抜いておることも分からんとはな!」
そう、彼等は最初から全力を出すつもりなど無いのだ。これまでの研究で"アイアンゴーレム"など《創造》出来ないことは分かっている。ハッタリに決まっていると、最初から決めつけているのだ。
更には評判のみでメイガネーノとアシモフの実力を判断して、自分達が負けるなどとはこれっぽっちも考えていない。
考えているのは、いかに華々しく、かつ観衆に見せ付けるように勝利するかだけ。特に、コモーノという四回生は実はあの時にルクスヴィータに怯えて失禁してしまった生徒である。その時の失態と汚名返上の為に必死であった。
『続いて西ゲート!〈第二ゴーレム研究会〉の先鋒は「メイガネーノ・ドージッコ」二回生!次鋒「アシモフ・サンゲンスク」四回生です‼︎ 』
同じように地響きのような音を立ててゲートが開いていくが………。
『………あ、あれ⁉︎ メイガネーノ二回生~!アシモフ四回生~!出番ですよ~~~~っ‼︎ 』
アナウンスの女性が呼びかけるが、ゲートからは何も、誰も出て来ない。
「ぶふっ!どうした、誰も出て来ないぞ!」
「怖気付いて逃げ出したのかっ? 」
なかなか出て来ないことをせせら嗤い、オーヘィン達がヤジを飛ばし出したその時だった。
ーーー ギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラ………ッ‼︎
ーーー
ゲートの奥から甲高く、けたたましい音が響き渡り、一台の鋼鉄の塊が飛び出してきたのだ。
「な、何だありゃあ…っ⁉︎ 」
「えっ?ゴーレム………じゃ、ねえよな?」
「でっかいヤカンが乗ったコンロ?」
最初は聞いたことも無い、その異様な音に驚いていた観客達であったが、今は会場中の者が、皆がポカンとした表情で"それ"を見つめていた。
シーンと静まる中、"それ"の最上部、先程観衆が"ヤカン"と例えた部分のハッチがバカンッ!と開いて、慌てた様子のメイガネーノが顔を出した。
「す、すいませ~ん!仕度に手間取っちゃいました~~~~⁉︎ 」
返って静まり返った会場の中で、対戦相手であるコモーノとヤーネンの高笑いが響き渡る。
「うははははははっ! 何だそれは⁉︎ 俺達に茶でも淹れてくれるのか?確かに"アイアンゴーレム"だ、ただし、手も足もないただの鉄クズだがなぁ!」
「それに「役立たず」はどうした?やはり怖気付いて逃げ出したのかっ? 」
「むっ!失礼ですね~~っ!これは私達の"研究成果"のその一例です!それにアシモフさんは逃げてなんていません、この子は私とアシモフさんの二人で動かすんです。馬鹿にしないで下さい‼︎ 」
コモーノ達のヤジに、プリプリと怒って見せるメイガネーノだが、その言葉はコモーノ達の嘲笑の声を更に大きくしただけだった。
「馬鹿にするな?したくもなるだろう⁉︎ そんなガラクタで我等に挑もうなど、逆に我等を馬鹿にしてとしか思えんわ!」
「今ならまだ寛大なる慈悲を以って許してやる。さっさと詫びを入れて引っ込むがいい!」
威丈高に叫ぶ二人の言葉に、ぐぬぬっとメイガネーノが唸っていると、機体前方にあるもうひとつのハッチが開いてアシモフが顔を出した。
「メイガネーノさん、馬鹿者共にはこの【ランドロアー】の凄さなど理解出来ませんよ。相手にするだけ無駄です 」
「アシモフさん!」
「ば、馬鹿だとぅっ!貴様ぁ、もう許さんぞ!その鉄クズを叩き潰して本当の鉄クズに変えてやるからさっさと降りろっ‼︎ 」
「ほら、理解出来ないでしょう?我々の【ランドロアー】は遠隔操作ではなく"搭乗型"。このままで構いませんので、開始の合図をお願いします。これ以上は時間の無駄です 」
『えぇっ⁉︎ えっと…、ルールには『ゴーレム操者を直接攻撃しないこと』とあるのですが…?』
コモーノ達のゴーレムは、巨大な戦鎚と大剣で武装していた。もしも直撃すれば、重傷どころか命の危険すらあると考えた進行役のアナウンサーは、ルールにある直接攻撃禁止の事をアシモフに話すが、アシモフはピクリとも表情を変えず、まるで確定事項のようには言い放った。
「問題ありません。『当たらなければどうという事はない』と、教えてもらいましたしね。心配なさらずとも、鈍間な彼等では私達には一撃どころか指一本すら触れられないでしょう 」
「ぐ、ぐぐぐ…!貴様、死んだぞ?その鉄クズごと叩き潰し、姿も分からなくなるほどにしてくれるわ‼︎ 」
「出来ない事をいうものではありませんよ?さあ、試合開始の合図をっ‼︎ 」
"赤いこと"で有名な誰かのセリフを宣い、激昂するコモーノとヤーネンなど何処吹く風で、あくまでも淡々と試合開始の合図を促すアシモフ。
ちなみに後日この"録画"を観たどこかのサイボーグが、『うわっ!ここしかない!って場面で言いやがった⁉︎ 』と、散々悔しがったのはどうでもいい話である。
どうして良いか分からなくなったアナウンサーの女性は、オロオロと答えを求めてイラヤの方を向くが、そんなアナウンサーに対してイラヤは毅然として言い放った。
「構いません。もし最悪の事態があっても、それは本人達の意思。である以上、競技中の事故です。開始して下さい 」
『…っ⁉︎ わ、分かりました!只今より、第一試合、先鋒次鋒戦「コモーノ・ザッコー」「ヤーネン・シタッパ」対「アシモフ・サンゲンスク」「メイガネーノ・ドージッコ」の試合を始めます!双方開始線に着いて下さい!』
アナウンサーの声が響く中、機体を開始線まで移動させながら、アシモフはメイガネーノへと話しかける。
「メイガネーノさん、最初から全速で行きます。怪我をしないようにしっかりと掴まっていて下さいね 」
「あ、はい!この子を馬鹿にした人達を、ガツンとやっちゃいましょう‼︎ 」
「ああ、奴等の馬鹿にする「役立たず」と「落ちこぼれ」の力を見せつけてやりましょう 」
ニヤリと笑みを交わす二人。どちらも時代を先取りした天才であるが故に、ヒロトに出逢うまでは周りから理解されず馬鹿にされ続けていた。特にアシモフの場合、《土属性》の研究者だった為にオーヘィン一派からの蔑みは酷かったのだ。
恨んでる訳ではない。だが、鬱憤はたっぷりと溜まっていた。それを、ここぞとばかりに発散してやる事に決めた二人だった。
『双方よろしいですね?では……、始めぇぇっ‼︎ 』
「おおおおおおおおっ‼︎ 我等を侮辱した罪、あの世に行って後悔するがいいっ‼︎ 」
「死ねぇぇぇぇぇぇぇっ‼︎ 」
開始の合図と共にゴーレムを突撃させるコモーノとヤーネン。武器を振り上げ、地響きを立てて迫り来る巨体を前にしても、アシモフに焦りは無い。
「ランドロアー、全速後退 」
無限軌道が大地に牙を立て、その力をひとつも無駄にする事無く後退の力へと変える。
ーーー ドッゴオォォォォォォォォォォォンッ‼︎ ーーー
二体のゴーレムがランドロアー目掛けて超重武器を叩きつけ、土砂と砂塵が巻き上る。
「はっはぁーーっ‼︎ 愚か者めがぁ!虫ケラのように叩き潰してやったわ‼︎ 」
ーーー ………………ギュラギュラギュラギュラギュラギュラギュラッ‼︎ ーーー
巻き上げられた土砂の中からけたたましい音が鳴り響き、ランドロアーが砂塵をたなびきながら飛び出してくる。
「なにぃ…っ⁉︎ 」
「フッ、やはり鈍い。〈魔力操作〉に無駄があり過ぎて動作にいちいちタイムラグが生じている 」
一気に壁際までランドロアーを後退させたアシモフは、嘲るように言い捨てる。
「こんな低脳な連中が《土属性》魔法学科の上位とは笑わせますね。いいでしょう、本当に美しい〈制御術式〉というものを魅せてあげましょう。メイガネーノさん、反撃です。〈攻撃術式〉起動!弾種"爆裂徹甲岩弾"‼︎ 」
「はい!術式起動します!」
「ターゲットは二体の内どちらでも構いません。大丈夫、私の〈制御術式〉は完璧です。練習通りやれば必ず当たります。安心してしっかり狙って下さい 」
「は、はいっ‼︎ 」
メイガネーノが外部モニターに表示される照準に合わせる動きに連動して、ウィィ…ンと僅かにターレットが回転し、砲口が持ち上がる。
その様子を補助モニターで確認しながら、アシモフは満足そうに頷くが、その口元に浮かぶのは普段の理知的な彼からは想像も出来ないような獰猛な笑みだった。
「ではメイガネーノさん、私達「第二ゴーレム研究会」の快進撃を告げる号令の大花火です。盛大にブッ放してあげて下さいつ‼︎ 」
「了解です!撃てぇぇぇーーーーーーーーーーーーっ‼︎ 」
ーーー ズバムッッッ‼︎‼︎ ーーー
操縦殻の中でメイガネーノが発射トリガーを絞ったのと同時に、空気を引き裂く"大地揺るがす轟音"が会場全体に響き渡ったのだった ーーーー 。
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