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第24章 混沌の序曲
第206話
しおりを挟むーーー ズバンッ!ヴァラタタタタッ‼︎ ーーー
ーーー ドウッ!ドゥンッ‼︎ーーー
火線が交差し、的を外した弾丸が水面に着弾して大きな水柱が上がる。
既に戦場は獣王城のある小島を離れ、湖の上へと場所を移していた。
…と、言うか、移した。
だってね?【プリシード・アペックス】と【巨獣機兵】が着地して、戦端を開いた中庭?は、湖畔に広がる「アニマポリス」とはちょうど反対側に位置する裏手。
だが、王城正面側の湖面には、獣王であるレオさんことレオニード陛下の暗殺を企んだ謎の連中が撹乱の為に放った"黒い魔獣"による無差別テロから避難してきた住民達が乗る大小の船が、最終避難場所である獣王城を目指して無数に押し寄せていたのだから、もし流れ弾でも飛んで行ったら大変だ。
一応、アイが《オプション》で守ってくれてはいるものの、物事に絶対は無い。もしも、万が一を考えて、戦う場所を引き離すのは当然のことだろう。
しかし、やはりアイの予想通りだったようだ。まったく同じ技術ではないだろうが、コイツも俺達と同じようなことが出来るらしい。
魔導銃による牽制射撃で王城のある小島から追い立てたが、大きく湖面上にへと飛び退った【スカラベ】は湖に没することなくフワリと少し浮いた状態で水面上に降り立っていた。見れば、【スカラベ】を中心として外側に向かって白波が立っていた。
そうして始まった湖面上でのドッグファイト。相対する二機は右に左に、時には交差し、と、互いに位置を入れ替えながら、捲き上る水飛沫を蹴立てて水面上を滑るように疾駆する。
『アイが言った通りコイツも《属性魔法》による〈魔力機動〉を備えてるみたいだな?』
『そのようですね。ですが【プリシード・アペックス】に比べて、あまり小回りは利かないようですね。ですが、直線最大推力はなかなかの出力のようです 』
ーーー ドウッ!ドゥンッ‼︎ ーーー
そうやってアイと話している間にも、連続して火球は放たれて来るが、俺は〈魔力機動〉で機体をスライドさせてそれを難なく回避する。そして ーーー 。
ーーー ヴァラタタタタッ‼︎ ーーー
お返しとばかりにこちらは"魔導ライフルを連射して応戦。
銃口前に魔方陣が展開して次々と《炎槍》が撃ち出されて行く。
それを【スカラベ】は大きく弧を描きながらスピードを上げることで回避行動を取る。その背後、【スカラベ】が巻き上げる水飛沫に交じり《炎槍》が着弾して上げる水柱が、まるで追いかけるように連続して上がり………。
ーーー ガンッ!ドゴオォォオンッ‼︎ ーーー
『「ぐぉ…っ⁉︎ 」』
「ヒィ…っ⁉︎」
奴の背中の甲殻に着弾した《炎槍》が爆発を起こす。
これには【スカラベ】もバランスを崩したが、その足を止めるまでには至らずすぐ様反撃の炎弾が返ってきて、まだまだ不用意に接近する事は出来ない。
【スカラベ】の腕部に搭載されている火器は、言わば"単発"だ。
構造上の問題か、それとも一発の威力を高める為なのかは知らないが、そのリロードタイムはなかなかに短いものの、俺が持つ魔導ライフル"アサルト"に比べて圧倒的に手数が足りない。
「な、何を手こずっているのですヴェルデ!は、早く反撃を!奴を…っ‼︎ 」
腕の形状から見て、右腕にも同様の発射機構は搭載されているのだろう。
両腕が使えれば、交互に撃つなどして手数の不利はある程度補えるのだろうが、その右腕には獣王城から引き剥がされた時に助けたロッソが握られたままだ。
だがここで予想外のことが起こる。【スカラベ】が助けたはずのロッソを投げ捨てたのだ。
『「ええい!ごちゃごちゃと煩い!邪魔だっ‼︎ 」』
「ヒイィィィィィィィィィィィィィィッ⁉︎ 」
ブンッ!と右腕を振るった【スカラベ】から、悲鳴を上げて飛んでいくロッソ……。
現状を打破するには、まあ妥当といえば妥当な判断なのかもしれないが………。
まあ、気持ちは分からないでもない。いるよな~、ああいう自分は何もしてないクセに文句ばっかり言ってくる奴って。しかもそれが自分の足を引っ張ってるとなれば、俺でも同じことをするかもしれん。しかし、どうやら同じあの御方とやらに仕える"仲間"とはいっても、コイツ等同士は相当ドライな関係性らしい。
ーーー ドウッ!ドウッ!ドウッ!ドウッ‼︎ ーーー
…ととっ⁉︎ そんなことを考えてる場合じゃないか。余計なお荷物を捨てて身軽になった分、手数も動きも数段良くなってるな。
『それだけじゃありません!見て下さいマスター、アレ!あの翅の部分を!』
『どうしたアイ。翅…って?バカな!再生してるだと⁉︎ 』
視覚モニターに、アイが示した翅の部分がズームされて映し出される。そこには初撃で千切り飛ばしたはずの翅が、まだ完全ではないにしろ、ほぼ元の状態に戻りつつある姿が映っていた。
『どういう事だ?まさかアイツは、巨獣の素材を使っているってだけじゃなくて、その能力まで使えるのか?』
『…回答不能、データが足りません。ですが、状況的に見てマスターの推測が正しいと思われます 』
『厄介な……っ⁉︎ 』
巨獣の素材を使っているから再生するのか?それとも、何らかの方法で巨獣の再生能力ごと手に入れたのか?
目紛しくモニターの中で動く奴の姿を見詰めていると、大きく弧を描いていた【スカラベ】が急に反転して空中へと飛び上がり、両腕からいくつもの火球を撃ち放った。
「ク…っ⁉︎ 舐めるなよっ!」
機体に《魔導ブースター》で急制動をかけ、その反動のまま飛び退るように後方へと退がると、目前に急角度で撃ち込まれた火球が水面へと着弾して爆発し、大きな水柱が噴き上げた。
「ンの野郎…っ!コレが狙いか…っ⁉︎ 」
噴き上げた水柱と水蒸気で視界が塞がれる。おかげで視界は殆んどゼロだ。
今の攻撃は俺に直接当てるものではなく、俺が避けることまで計算に入れた内で、俺の視界を奪うことが目的であったのだ。
あの【巨獣機兵】に乗っているはずのヴェルデという奴は、相当戦い慣れしてやがる。
だが、戦い慣れしているということは、裏を返せばその思考が読み易いということだ。ならば次の一手は………!
ーーー ズッパアァァァァァァァンッ‼︎ ーーー
行動を予測し、ホルダーから専用に造られた大型のナイフを引き抜いた瞬間、真っ白になった視界の中、鋭く巨大な三本の爪が水の壁を引裂き、立ち塞がる水柱を【スカラベ】が突き破って突っ込んで来た!
「ははっ!やっぱりなぁっ!そう来ると思ってたぜっ!」
『「何ぃっ⁉︎ 」』
必殺を確信しての一撃だったのだろうが、その動きなど俺達には最初から丸分かりだ。確かに視界はゼロに等しいが、おれにはアイの〈索敵〉もあるし、今や"この機体"は拡大されたもうひとつの俺の身体。当然、この身このままで【玖珂流魔闘術】は発動可能だ。
目は効かずとも、〈壱乃牙 覚〉で拡大された意識によって、周辺情報はそれこそ目を瞑っていても手に取るように分かる。つまり、玖珂流にとっては"目潰し"は何ら有効な手段にはなり得ない。
相手の行動が限定出来るし、"視覚を奪っている"という心理的有利の隙をも突ける為、返ってこちらの方が有利になるくらいだ。
おまけに"戦い慣れ"しているということは、その行動、戦法だって素人を相手にするよりよっぽど読み易いしな。
ーーー ギャリリリリィィィィィィィンッ‼︎ ーーー
受け止めたナイフと爪が火花を散らして擦れ合い、思わず耳を塞ぎたくなるような硬質で甲高い音が響く。
そのまま押し込み、貫かんとする【スカラベ】と、それをピタリと押し留める【プリシード・アペックス】。両機の力は拮抗し、暫しの膠着状態に陥る。
と、そこで予想外のことが起きた。何とヴェルデが話しかけて来たのだ。
『「……惜しいな。その力、このまま死なすには惜しい。どうだ、貴様のその力、我が君の大義の為に振るう気はないか?」』
「そりゃドーモ。過分な御評価痛み入るよ。だがまあ、答えは「NO」だ。俺はその、"手前勝手な大義"とやらの為に、何の罪もない無関係な人間を傷付けるような奴が一番大嫌いなタチなんでね。そういう奴は、この手で捻り潰してやりたくなるんだよ。プチッ!てな 」
『「そうか。実に惜しいが、力はあっても大義を理解出来ぬ"愚物"であったか…。だが、その力は脅威。我が君に仇為す者となる前に、ここで消えてもらう 」』
「残念、そう簡単に死んじゃあやれねーな!アンタこそロッソみたいに怪我する前に、さっさと投降したらどうだ?」
『「私をあのような愚者と一緒にしないでもらおうか。もはや問答は無用、死ねぃっ‼︎ 」』
ーーー ギャリンッッ‼︎ ーーー
火花を散らしてお互いの刃を弾き、大きく距離を取る両機。
そして始まる再びの攻防。互いの砲火が交差し、時に刃の瞬きが疾る。撃ち、疾り、避け、穿つ。
暫くの間は互角。だが、徐々に俺と奴の間にある、覆す事のできない"差"が現れてくるのに、そう時間はかからなかった。それは"技術"ではなく、操る機体の"性能"でもない。その"差"とは、『経験』だ。
確かに、多少の違和感はあるかもしれないが【強化外殻】は自身の感覚をほぼそのままトレースする事が出来る。ここまでの戦闘で、なるほど、間合いの取り方や攻撃に切り替えるタイミングなど、ヴェルデはかなりの腕前を持つのだろう。だが、今行なっているのは生身の戦いではない。【強化外殻】による〈機動戦闘〉だ。どれ程の訓練を積んで来たのかは知らないが、公安特殊部隊で何百時間と訓練を積んできた俺には敵うはずはない。
おまけに、奴にとっても俺の存在は予想外だったはず。つまり、同じような存在との戦闘は初めてだろう。既に幾度もの戦闘経験のある俺とでは、〈機動戦闘〉において隔絶した"経験の差"があるのだ。
事実、奴の動きを把握し始めた俺の放つ銃弾は確実に奴の装甲を削り、刃はその身を抉ぐる。
『「ぬううううう…っ⁉︎ 」』
だが、ヴェルデの攻撃は当たらない。一度とて俺には届いていないのだ。
『「何故だ!何故それ程の力を持ちながら、体制に尻尾を振るっ?何故世界を変えようとしないのだっ‼︎ 」』
「はン?何だ、その今ある国家や世界に対する口ぶりは?何だよ、大義、大義と言いながら、お前、どっかの国で権力闘争で負けたクチか?」
『「 ぐ…!お前に何が分かるっ!貴様がやっている事などただの偽善だ!今ある体制を破壊して、根底から変えねば何も変わらんのだ!その為には多少の犠牲はやむを得ん!………がっ⁉︎ 」』
至近距離まで近付き、【スカラベ】を殴り飛ばす。
「黙れよ。それが"手前勝手な大義"だって言ってんだよ。テメェの過去なんざ知ったことか。どんな過去だか知らねぇが、それを他の人間に押し付けていい道理なんざ無えんだよ…! 」
『「ぐ…っ!知ったような口をっ‼︎ 」』
「偉そうに説教する気は無えよ。テメェらが勝手な理屈を通そうとするように、俺は俺のやりたいようにテメェらみたいなクソ共をブッ飛ばすだけだ 」
『「貴様あああああああああっ‼︎ 」』
激昂し、【スカラベ】の両腕の巨大な爪を立て続けに振るってくるヴェルデ。だが、そこには既に先程までの戦い慣れた駆け引きは無く、ただ感情のままに駄々を捏ねた子供がムキになって拳を振るう程度のものでしかなかった。
しかし、その執念だけは本物であったのか、奴の右腕の爪が、俺の機体の左腕をガッチリと捉えたのだった。
『「捕まえたぞっ!喰らえぇぇぇぇぇぇっ‼︎ 」』
掴んだそのままの状態、ゼロ距離で【スカラベ】の砲口が火球を吐き出す。
ーーー ズガアァァァァァァンッ‼︎ ーーー
噴き上がる炎に、濛々とした爆煙が一気に広がる。
たな引く煙の尾を引き、後退した【スカラベ】に右腕は無い。殆んどゼロ距離では、攻撃を放った【スカラベ】も無傷では済まなかったようだ。
『「ククク…、どうだ!我等が大義の前では貴様な…ど………?バカな!き、貴様…、何故無傷なのだっ⁉︎」』
アイが魔法で巻き起こした風が、辺り一帯に立ち込める煙を吹き払う。その中央に佇む無傷の【プリシード・アペックス】を見て、驚愕に震える声を上げるヴェルデ。
「さぁな?でもまあ、お前の御託も聞き飽きた。そろそろ、落ちな…!」
ーーー ヴァラタタタタタタタタッ‼︎ ーーー
『「ぐっお、お、お、おおおおおおおおおっ⁉︎ 」』
その場所にコクピットがあるのか、胸の部分を残った左腕で庇い、装甲を銃弾に削られながらも全力で機体を後退させて距離を取るヴェルデ。
『「ぐっ…!ハァッ!ハァッ!ハァ…ッ!」』
「どうした?もう来ないのか?」
『「ク…ッ!口惜しいが、今の私では貴様には敵わないようだ…。今回は潔く退くとしよう。だが!次は必ず貴様の息の根を止めてくれる‼︎ 」』
それだけ言い残すと、一気に機体を上昇させたヴェルデは、完全に再生した翅を大きく広げて飛び去っていった。
『マスター、追撃はしないんですか?』
『ああ、今日のところは追い払っただけで充分だよ。あの様子なら引き返して来ることも無いだろう。それより今は街の方が心配だ。戻るぞ、アイ 』
『イエス、マイマスター 』
最後にチラリと小さくなっていく【スカラベ】の後姿を一瞥して【プリシード・アペックス】の踵を返すと、街の方角に向けて《魔導ブースター》の出力を上げるのだった ーーーー 。
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