〜転移サイボーグの異世界冒険譚〜(旧題 機械仕掛けの異世界漫遊記) VSファンタジー!

五輪茂

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第24章 混沌の序曲

第201話

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「第五・第六・第八分隊は東門方面へ、第十・第十三・第十四分隊は西門へ向かえ!第一・第二・第三分隊は俺と共に来い!残りの者は冒険者達と協力し、この港を死守せよ!」

『『『『『 はっ‼︎‼︎ 』』』』』

 湖岸にある港前の広場に、王国戦士団長であるティゲイルの指示が響き渡る。
 戦士達は皆、ティゲイルの指示に真剣な顔で頷き、各々が戦意を高めていく。

「【ナインゼ・ロゼイロ】【ペルソナライダー】【ワイルド・キャット】【ファイブレンジャーズ】ら「獣王特別戦闘部隊」の面々は遊撃として街中に散り、各メンバーの能力を駆使して魔獣を撃破しつつ逃げ遅れた住民を保護。避難誘導せよ!」

『『『『『 はっ‼︎‼︎ 』』』』』

「"黒い魔獣"の討伐は勿論だが、我等が第一に考えるべきは街の住民達の安全だ。王国戦士の名に懸けてこれ以上の犠牲を出すことは許さん!その上で魔獣共を一匹残らず駆逐するのだ!行くぞ戦士達っ‼︎」

『『『『『 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ‼︎‼︎ 』』』』』

 ティゲイルの号令一下、飛び出していく【獣王闘国】の精鋭達。その一角の先頭を走りながら、ティゲイルは破壊された街並みに目をやり言い様のないほどの怒りを沸々と燃やす。

(「ーー 外道めっ!レオただひとりの命をる為だけに、ここまでしやがるかっ⁉︎ だが、絶対に好きにはさせん、目にもの見せてくれるわっ‼︎」)




 今や「アニマポリス」のあちこちで、戦士達の雄叫びや怒声、武器がぶつかり合う音が激しく響いていた。

「ジョウ!あっちの方角から女の子の泣き声が聞こえるわ!」
「分かった!皆んな、オフィランサスが指示する方向に向かうぞ!」

『『『『『了解っ‼︎ 』』』』』

 黒狼人族のジョウ率いる【ナインゼ・ロゼイロ】は、いく先々で遭遇する"黒い魔獣を屠りながら、兎人族であるオフィランサスの聴力を頼りに住民達の救助に当たっていた。 

 しかし、先を急ぐ彼等の行く手を遮るかのように、新たな魔獣の群れが現れる。

「くっ!連中、いったいどれだけ居るんだ⁉︎」
「ジョウ、今度はワタシ等が行くネ!」
「任せろ!」
「……… 」

 チャンコー、バインリッヒ、マーピュンが飛び出し、彼等が得意とする炎が、氷の刃が、水流が、瞬く間に魔獣の群れを蹂躙していく。


 「獣王特別戦闘部隊」、獣王の銘を冠した彼等は、その戦闘力もさることながら、先程のオフィランサスの聴力やチャンコーの潜地能力など、その秀でた能力を買われた所謂特殊部隊である。
 ヒロト達相手ではさすがに惨敗を喫したが、決して弱い訳ではない。で判じるなら、むしろ強者の部類に入るのだ。

 だからこそ、あのヒロト達との戦闘において、手も足も出なかった事実は、彼等にとって相当な衝撃の出来事であった。

 勘違いから挑んだ戦闘であったが故に、結果的には双方に死者など無く済んで良かったのだが、それでも彼等を本気で倒すつもりだった。
 だが、負けた。しかもこちらが死なないように

 本気で挑んだにも関わらず、大怪我をしないよう手心を加えられた上に敗北するなど、屈辱以外の何ものでもない。
「自分達は『獣王』の銘を冠する戦闘部隊だはなかったのか…!」と、全員が己の弱さに打ちひしがれ、はっきり言ってしまえば自身を失くしかけていたのだ。

 だが、先程まで王城で行われていた獣王と戦士団長対ヒロトの一戦。あの観客席で彼等【ナインゼ・ロゼイロ】もヒロト達の戦いを観戦していた。

 そこで垣間見たヒロトの実力の一端。それは凄まじいものだった。

「なん……っ!なんだ、アレは…っ⁉︎ 」
「嘘っ!レオニール陛下とティゲイル戦士団長の二人を相手にして、互角どころか押してる………っ⁉︎ 」
「こ、これほどまでの実力差があったのか…⁉︎ ………ハハ…ッ!これはもう手加減とかそんなレベルじゃなかったんだな……… 」

 自分達であれば、数瞬すら保たないであろう攻撃を、ヒロトは完璧に躱しその身に掠らせもしない。完全に二人の攻撃を見切っているのだ。

「だが…、うん。逆に吹っ切れたな 」
「そうだね、なんかもう、自分が強いとか弱いとか、そんな事を悩むのがバカバカしくなるレベルよね?」
「……………… !」

 もはや"次元が違う"と言っていいヒロトの戦い振りに、憑き物が落ちたように何やら色々と吹っ切れた様子の【ナインゼ・ロゼイロ】の面々。

 しかし、彼等が目を奪われていたのはそれだけではない。彼等が見詰めていたのは、そんなヒロトのケタ違いの強さに対して、押され気味ながらも今だ抗い続けるレオニールとティゲイルの姿だった。

「陛下も戦士団長も、アルね…⁉︎ 」
「あの〈闘技祭〉の時よりも凄い、モー!」

 そう、ここに居るメンバーは、当時まだ十歳にも満たない少年だったジョウを始め、かつて行われた〈闘技祭〉の時にも観客席からレオニール達の闘いを観ていたのだ。
 その時もその強さに驚き、憧れたものだが、あれから十年余の時を経た今、驚くべきことに二人の力は衰えているどころか更に力を増し、遥かに強くなっている。

 これが意味することはひとつ。彼等が憧れ、忠誠を誓った獣王は、この国で"最も栄えある勝利"を掴み取りながら、その結果に甘んじること無く、あれからも己を鍛え続けていた、ということ。

 以前何かの折に獣王は言っていたことをジョウ達は思い出す。ーー「たとえ一敗地に塗れようと、そこから這い上がり歩み続ける者だけが真の強者へと至る事が出来る 」ーーと。

 彼等が敬愛する獣王は、今でも歩み続けている。ならば自分達もで足踏みをしている訳にはいかない ーーーー !

 そう決意し直した彼等は今、非常にやる気に満ちていた。
 オフィランサスの〈聴力探知〉に従って街を駆け巡りながら、次々と立ち塞がる魔獣を屠り、逃げ遅れた住民達を避難させていった。 

 そんな時、現れた魔獣を排除し終わり、先程探知した泣き声に向かって再度歩を進めようとしたメンバー達をオフィランサスが慌てて呼び止めた。

「待って!もうひとつ⁉︎ どこ……?いた!あそこ!あの屋根の上で親子が襲われているわ‼︎ 」

 オフィランサスが示したその指の先。ひとりの父親らしき男性が、背後に妻と娘らしき人物を守りながら、手にした槍で黒いコボルトを必死に牽制しているのが見えた。

「ジョウ、私が行くわ!あなた達は先に行ってて、アイツを倒したらすぐに私も合流するから!」
「しかしバーニャ、君ひとりでは…っ⁉︎ 」
「大丈夫!例え【異様種】でも、コボルト程度わけ無いわ。だからあなた達も急いで!」
「……分かった。頼んだぞバーニャ。だが、油断はするな。充分気をつけるんだぞ?……皆んな行くぞっ!」

 心配はある。だが、彼女も【ナインゼ・ロゼイロ】の一員。その実力は自分達が一番よく分かっている。そう判断したジョウは後ろ髪を引かれる思いを断ち切り、他のメンバーと共に駆けていった。
 その背中を見送り、バーニャは バサリと背中の翼を羽ばたかせて一旦高度を取ると、コボルト目掛けて一気に急降下する。

「待ちなさい、この犬っコロ!」

 コボルトの注意をこちらに引きつけようとそう叫んだバーニャは、爪先を鋭い鉤爪に変化させると、今にも父親に飛びかからんとしていたコボルトの頭に叩きつけた。
 
 まるで猛禽類の狩りのような、急降下からの速度が乗った鉤爪での一撃。通常であれば、その一撃でコボルトの頭部は吹き飛ばされ、勝負は決まるはずだった。

 ーー「ギャウンッ⁉︎ 」ーー

 しかし、さすがは"黒い魔獣"というべきか、その攻撃はギリギリで躱され、バーニャの攻撃はその右肩の肉を大きく抉るのみで終わってしまったが、幸いなことに黒いコボルトはもんどりうって屋根の下へと落ちていった。

「大丈夫っ?」
「あ、貴女は…⁉︎ 」

 襲われていた家族の元へと降り立ち、声をかけるバーニャ。
 目だけで簡単に確認してみるが、母親と子供に怪我は無い。二人を守っていた父親はいくつもの傷を負い、その体のあちこちから血を滲ませてはいるが、大きな怪我は無さそうだ。

「王国戦士団の者よ。よく頑張ったわね、もうすぐ沢山の戦士達が駆け付けるわ。だから安心して 」
「本当ですか⁉︎ 良かった………!」
「あなたっ!」「お父さぁんっ!」

 やっと安心したのか、その場に膝をついた父親に、駆け寄る母親と子供。ヒシと抱き合う三人の姿に僅かに頬を緩めるバーニャだったが、すぐに表情を引き締める。

「あなた達はここに居て。気を抜かず、助けが来るまでもう少しだけ頑張ってちょうだい 」
「あ、貴女はどうするんですかっ?」
「決まってるわ。今のアイツにトドメを刺しに行く!」
「そう…ですか、気をつけて下さい。本当にありがとうございました!」
「お姉ちゃん、ありがとう!」

 助けた家族に向かい、もう一度だけニッコリと笑顔で手を振ってから踵を返すと、フワリと浮かび上がったバーニャは地面を見渡していく。

「居た。逃がさないわっ!」

 ヨロヨロとした足取りで逃げていくコボルトを見つけ、先程と同じように急降下していく。
 みるみる間にコボルトへと近付くと、今度こそその後頭部に鉤爪を叩き込んだ。

「やったっ!………うぐっ⁉︎ 」

 だが、バーニャは失念していた。戦場において最も危険な瞬間。それは、敵を倒したその時、その瞬間なのだということを。

 一瞬の気の緩み、バーニャのその心の間隙をつくように飛来したがバーニャの翼に打ち当たり、その衝撃に堪らずバランスを崩して、そのまま地面へと激突してしまう。

 自身の加速の勢いもあって、何度もバウンドし、ゴロゴロと通りを転がってからやっとバーニャの体はその動きを止める。
 〈身体強化〉を施してはいたものの、地面との激突の衝撃は凄まじく、バーニャの全身を激しい激痛が襲う。

「ぐ、うぅ………っ!いった…い、何……が……⁉︎ 」

 呻くように呟きすぐにでも立ち上がろうとするが、墜落の衝撃による激痛の為に体は痺れ、上手く動かすことすら出来ない。
 それでも何とか首をもたげ、周囲の状況を確認しようとするバーニャだったが、その視界に映ったものは、今の彼女にとってといっていい相手だった。

「ブヒッ!ブヒヒヒヒヒッ‼︎ 」
「プギャッ!プギャッ!」

 そこに居たのは五匹の"黒いオーク"。さっきの棍棒は、こいつらのうちの一匹が投げた物らしかった。

 地に墜ち、激痛に呻くバーニャがもはや動けぬと見てか、ダラダラと涎を垂らすその口を厭らしい笑いの形に歪め、ゆっくりとバーニャに近づいて来る。

 ゾワリッ! 一瞬、激痛を忘れるほどの悪寒がバーニャの全身を駆け巡る。なぜならば、ゆっくりと自分に向けて近付いてくるオーク達の醜く欲望に塗れたその顔、大きく盛り上がったその股間を見てしまったからだ。

 古今東西、冒険者であろうとなかろうと、女性達が最も嫌悪する魔獣がオークである。
 遭遇したのが他の魔獣であれば、そこにあるのは食料としての死のみだ。だが女性の場合、遭遇したのがオークであればそれだけでは済まされない。もしも捕まってしまえば、その命が尽きるまで延々とオーク達の旺盛な性欲の吐け口にされ、苗床としてその子供を産まされ続けることになる。

 ゴブリンもまた同じような習性は持つものの、初心者の冒険者でも狩れるほどその力は弱く、オークに比べれば圧倒的にその被害は少ない。
 また、これがもしも盗賊の類であったなら、年齢や美醜によって色々と変わってくるのだろうが、オークにはは関係ない。"女性であれば"一律に同じ運命を辿る事になるのだ。

 それが女性にとってどれ程の苦痛であるのか。それが示す事実に、運良く助けが来たとしても、その身に受けた穢れに耐え切れず、殆んどの女性が救出に来た冒険者に対して『殺してくれ』と死を願うという。それほどのものなのだ。

 バーニャ自身、それほど多くはないが【ナインゼ・ロゼイロ】として活動するなかで、そうした女性達を何度も見てきた。その度にオーク共に対して激しい怒りを覚えたものだが、まさか自分にその運命が降り掛かるとは⁉︎

 (「い、いやだっ!あんな、あんな奴等に嬲りものにされるなんてっ‼︎ 」)

 必死になってそのおぞましい運命から逃れようとするバーニャだったが、這いずるほどの動きしか出来ない。

「ブヒッ、ブヒィッ!」
「プギャギャギャギャッ!」

 歓喜の鳴き声をあげながら、とうとうオーク達はバーニャを囲み捉え、その身体を押さえ込む。
 押さえ込まれたバーニャの顔に生臭い涎が落ちかかり、間近に饐えた悪臭が漂う。

「クソッ!触るなブタ共、離せぇぇぇぇぇぇっ!」

 今だ激痛に苛まれ、満足に動かぬ体を必死に捻り、何とか逃れようと必死になってもがくバーニャ。

「ブグヒッ!ブギャギャギャギャギャギャギャッ!」

 だが、その姿が逆にオークの嗜虐心を煽ったのか、興奮したオーク達はバーニャの革鎧に手をかけると、中に着ていた服ごと引き千切った。

「やめて!ジョウ!皆んな、助けて!嫌あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼︎ 」

 ーーー 犯されるっ⁉︎ 

 服を剥ぎ取られたその時、かつて見た女性達の姿がバーニャの脳裏をぎる。その姿が自分に重なっていく。その恐怖にバーニャの闘志も、戦士としての矜持も弾け飛び、ただただ悲鳴を上げることしか出来なかった。

 しかし、バーニャが絶望の悲鳴を上げたその時、そんな彼女の悲痛な叫びに応えた者が現れた。

 ーー ドガッ!ドゴンッッ‼︎ ーー

「ブギャッ⁉︎ 」
「ブギィィッ⁉︎ 」

「………っ⁉︎ 」

 鈍い打撃音とオーク達のくぐもった悲鳴がバーニャの耳に届くと、不意に彼女の身体を押さえつける力が無くなり、バーニャの耳にの、この場には場違いなほどのんびりとして間延びした声が聞こえてきた。
 
「よおー、どうした鳥女ー?怖い声ばっかりだったけど、何だよ、随分可愛い声も出せるんじゃんかー?」

 バーニャが涙で滲むその瞳で見上げると、そこには悪戯小僧のような顔で二ヒヒと笑う、ダイの笑顔があったーーーー 。



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