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第22章 ヒロト先生の新型ゴーレム開発日誌2
第184話
しおりを挟むーー ゴーレムに割らないように卵を持たせようとする、"元天才"の変人がいる ーー 。
思わぬところでゼルドからその情報を聞き、居ても立っても居られなくなった俺は、意味が分からずおろおろとするゼルドを急かして、その"元天才"君……いや、違う。紛う事無き"天才"君の研究室があるという錬金術科のある校舎へと来ていた。
俺の思い付き、そしてメイガネーノの作った失敗作の短剣との出会いから始まった"魔道具式ゴーレム"の開発だったが、その開発状況はかなり順調だ。
【国家錬金術師】達の助力も得たことにより、新型ゴーレムの肝である【魔力反応式魔導筋肉】と【魔導ジェネレーター】の開発は、相当に高い完成度で実用化することが出来た。
このまま上手く実用化できるかと思っていたのだが、思わぬところで壁に突き当たってしまった。それは、本体である機体ではなく、操縦者がゴーレムを起動させた際に、その制御補助を行う"制御用魔晶石の処理能力が不十分だったのだ。
これについては本当に盲点だった。
《土人形創造》の際には、問題無く術者の命令通りに動いていたし、俺が【魔導強化外殻】を使う時は、アイが全てを制御してくれていた。
その所為という訳ではないが、ゴーレムの核になる魔晶石の制御能力に、殆んど疑問を抱かなかったのだ。
考えてみれば当たり前のことで、たかが魔晶石とアイではその情報処理のキャパシティもスピードも、雲泥の差があるに決まっている。
《土人形創造》で創り出されたゴーレムは術者の命令通りに動くものの、それはあくまであらかじめ決められたプログラムの範疇にある動きのパターンを選択しているに過ぎず、動作選択後は全てゴーレムによる判断とタイミングで動く。対して"搭乗型"の【魔道具式新型ゴーレム】では、簡単な基本動作ならばともかく、殆んどの場合に於いて操縦者の動きを読み取って追随する必要があり、それらの膨大な情報を読み取って正確に実行するには現在の魔晶石の性能では処理が追いつかないのだ。
そんな時にゼルドからもたらされた"天才君"の情報。この世界におけるゴーレムの位置付けはほぼ完全に"戦闘"用。人型をした戦車や重機の扱いだ。だが、その天才君はそんなゴーレムに"卵を持たせよう"としているらしい。
この世界のゴーレムの常識から見れば異常で奇抜な発想かもしれないが、卵のように脆い物や、トマトなどの傷付きやすく柔らかい物などを使った実験は、ロボットなどの"機械式のアーム"を開発する上で、地球では割と初期の段階から行われていた事だ。
今のこの俺の義体に使用されている技術も、感圧式やらのセンサーを山ほど使ったり、人体の腕や手の構造を模したり、指先部分の素材を工夫したりと、そうした様々な実験の果てに集積された技術の結晶である。
だからこそ、ゴーレムを単に魔術的なモノと捉えるのではなく、それこそロボットのような技術的な分野で考えているであろう"天才君"に会ってみたい。そして、彼が正に俺が考えているような人物であるならば、是が非でも【第二ゴーレム研究会】にスカウトしたいと考えていた。
そうして辿り着いた、錬金術科の研究棟の端にある一室の外に俺達は立っていた。
「ここか?その天才君がいるのは?」
「ああ。単位だけは取っちゃあいるが、授業にも出ず、殆んど引き篭もり状態で研究にのめり込んでるって話だ 」
やれやれといった感じのゼルドを余所に、窓から中を覗いてみると……、居た!
台の上には簡易的な上半身だけのゴーレムが乗せられていて、その前には話の通り卵が置かれている。そしてその横には、長い髪を後ろでひとつに結わえ、端正、と言っていい顔立ちだが、眼の下に隈を作った神経質そうな表情の青年が立っていた。
青年の手には手袋がはめられており、何事かを彼が呟くと肩や肘、掌や甲側、五指の先などに大小様々な大きさの魔法陣が、腕を覆うように浮かび上がる。
それらを目でチェックして、腕を曲げたり伸ばしたり、手を閉じたり開いたりすれば、全くタイムラグを感じさせる事無く台の上のゴーレムも同じ動きをしてみせる。
「……⁉︎ 教官、ありゃあ…!」
「シッ!黙って見てろゼルド…… 」
しばらくそうした動きをさせて、ほんの少し満足そうな笑みを浮かべると、いよいよゴーレムの手指が卵へと向かう。………緊張の一瞬…。
果たしてゴーレムは、卵を割る事なく、見事その指先で摘んで見せた。
「おおおおおおおおおおおおっ!スゲェっっ⁉︎ 」
あまりの感動に、つい大声で叫んでしまった次の瞬間 ーーー 。
ーーー グシャリッ!ーーー
吃驚したのだろう、ビクゥッ!と彼が身を竦ませたその時と同時に、ゴーレムの手の中であえなく卵は潰れてしまった。
「なっ⁉︎ ………ぬぬぬぬ、何だお前等はっ!もう少しで成功だったのに、卵が潰れてしまったではないかぁぁぁぁぁぁっ‼︎ 」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「それでっ?あなた方はいったい何なのだ?冗談や冷やかしでこの私の崇高なる実験を邪魔したのではあるまいなっ?」
所変わって天才君の研究室の中。あのまま窓越しでは何なので、俺達の他、付いて来たセイリア達も含めて半分無理矢理部屋の中に入れてもらったんだが……。う~~ん、天才君"激おこ"である。
「あ~、すまなかったな『アシモフ・サンゲンスク』四回生。実験の邪魔をする気は無かったんだが…… 」
「ん?統制会長がお見えとは……。とうとうあなたまで学院教師達に言われて来たんですか?『無駄な研究はやめろ』と?」
「いや、そんな用件じゃない。あ~~、今日はな、統制会長としてじゃなく、ひとりの生徒として来たんだよ。お前の研究のことを教えたら、この人が「是非会ってみたい」って言うんでな、案内して来たんだ 」
「この"役立たずの変人"と呼ばれる私の研究を……?」
ゼルドに紹介されて、視線を俺へと移しながらも、あから様に表情を顰め、訝しげな…どころか、はっきり言って不審者を見る目で俺の方を見てくる天才君こと、アシモフ。
「貴方は…?」
「自己紹介が遅れてすまない。四・五回生限定で、魔法や戦闘の臨時講師に雇われたヒロト・クーガだ。さっきはすまなかったな、あまりに凄くて、つい声が出ちまったんだ 」
「"凄い"?貴方にあの実験の意味が分かると言うのですか?冷やかしならお引き取り願いたいのですがね?」
そう言って、にべもなく拒絶の態度を取るアシモフ。この頑なな態度を見るに、今まで散々バカにされ続けて来たのだろう。
チラと確認してみれば、かつての自分と重ね合わせているのだろうか?メイガネーノがとても哀しそうな目でアシモフのことを見ていた。
「分かるさ。ゴーレムによる精密挙動。卵のような脆い物体を破損することなく掴んでみせた、絶妙な力加減を可能とする制御能力。しかも、〈魔力操作〉によって君の手の動きを完全に再現させていたな?そんな複雑な動きをタイムラグ無く実行に移すことが出来る演算処理速度。実に素晴らしいじゃないか!」
「………っ⁉︎ わ、分かるのですか!今まで、学院教師すらも分かってくれない、いや、分かろうとすらしなかったのですよっ?」
「…はっ!そりゃあそいつ等が無能なだけだろ。ただパワーを上げるだけなら猿でもできる 」
「………お、おぉ…、おおおおおおおおおおおおっ!…やっと、やっとこの研究の素晴らしさを理解できる教師が現れましたっ!」
雄叫びを上げ、ぼたぼたと歓喜の涙を零すアシモフ。本当は、誰も分かってくれず悔しかったんだろう。
だが、そんなアシモフの姿を見ていたゼルドが、やっぱり納得がいかない表情で話しかけてきた。
「…なあ教官?アシモフの実験が凄いってのは分かったよ。けど、やっぱり俺にはよく分からねぇんだが、パワーをマイナスさせて何かいいことあるのか?」
「このバカちんがぁーーーーっ‼︎ 」
「へぶぅっ⁉︎ …な、何すんだよ教官っ?」
いかんいかん、あんまりおバカなことを言うから、つい殴ってしまった。頭は悪くないはずなのに、基本脳筋なんだよなぁ、残念な奴め。
「あのなぁゼルド、今言ったろ?パワーを上げるだけなら猿でもできるってな。脳筋のお前の為に、優しいヒロト先生が剣に例えてやる。そこの台の上にゴーレムが居るだろ?お前の大太刀、お前、アレでそのゴーレムぶった斬れるか?」
「あん?そんなことは造作も無えよ 」
腕を組んで、自信たっぷりに答えるゼルド。たが、俺の次の一言で顔色を変える。
「じゃあ、あのゴーレムの頭にリンゴを乗せて、ゴーレムには一切の傷を付けること無くリンゴだけ一刀両断出来るか?」
「えっ⁉︎ あ、いや、それは…まだ俺の腕では無理だ…… 」
「だろ?今の話しをパワーだけのゴーレムと、細かい力加減が出来るゴーレムに置き換えてみな。そうすれば分かるはずだ 」
「………なるほど、やっと分かったぜ…… 」
「えっと…、どういう事なんですか?」
やっと得心がいったという顔をするゼルド。だが、逆にその例えだと分かり辛かったのだろう、今度はメイガネーノが質問してきた。
「それはな、アシモフはゴーレムを弱体化させる研究だ、なんてことは一言も言ってないってことさ。アシモフのゴーレム制御が凄いってことはメイガネーノなら分かるだろ?」
「はい、凄いです!素晴らしかったです!」
「剣術での例えだと、メイガネーノにはよく分からないだろうが、岩をも断つ一撃"といっても、最初から刀を固く握り締めて、力任せに刀を振るう訳じゃない。足の運び、体重移動、刀の握り…、それ等の細かい技術があって初めて岩をも断つ一撃が出せるんだ。逆に言えば、ただの力任せの一撃では刀で岩を断つことなんて出来ない。アシモフの凄いところはな、ゴーレムの高出力なパワーは維持したまま、繊細な動きを実現させている、ってことだ。それにな、気付かなかったか?アシモフからゴーレムへと動きを伝える為の魔力波動の他に、ゴーレムの側から逆流するようにアシモフの方へ魔力が流れていたのを 」
「あっ!やっぱりですか⁉︎ なんだろう?って思ってたんです!」
お、やっぱり気付いてたかメイガネーノ。さすが目の付け所が違う。
だが、俺と嬉しそうに会話するメイガネーノの言葉を聞いて、驚いているのはアシモフの方だった。
「なっ!クーガ先生だけでなく、あなたにも分かったというのですかっ⁉︎ 」
アシモフにとって、それは自分しか理解出来ない理論であっただろう。だが、"義体"という人類が営々と積み上げた技術の結晶である身体を持つ俺だからこそ知っている。
「"フィードバック"…だろ?お前が手にはめているその手袋には、ゴーレムが触れた卵の感触が伝わっていた。違うか?」
「そ、そこまで……っ⁉︎ あなたはいったい何者なのですかっ?私がここに辿り着くまでに、どれほどの時間がかかったと………!今まで、私の理論も実験も、誰ひとりとして理解出来なかったのに⁉︎ 」
「さあな?まあ、俺のことはいいじゃないか。それより、アシモフ。お前は決して"役立たずの変人"なんかじゃない。ここにいるメイガネーノと同じだ。周りが理解出来なかっただけで、紛う事なき"天才"だ。だからこそ、お前のその頭脳と技術で、俺達を助けて欲しい。お前の力が必要なんだ。【第二ゴーレム研究会】に入ってくれないか?」
今までのどこか緩い雰囲気をやめ、真正面からアシモフの目を見て、勧誘の言葉を口にする。
アシモフも、冗談や悪ふざけなどではなく真剣に言っているのだと、俺の態度で分かってくれたのだろう。逸らす事なく俺の目を見つめ、暫しの沈黙のあとで大きく息を吐いた。
「初めて私の研究を正当に評価して下さったこと。そしてその成果についての深い洞察と豊かな見識。クーガ先生には、先入観や固定観念に凝り固まった学院教師の誰よりも尊敬の意を表しますが……。申し訳ありません、あなた方に作りたいゴーレムがあるように、私にも完成させたいゴーレムが、理想とするカタチがあるのです。ですから、私にとってはこの研究が第一、それを道半端で投げ出すなど出来ません。お誘い頂いたことには本当に感謝致します。ですが、やっぱりお断りさせて頂きます 」
最初の頃の、まったくの拒絶の態度ではなく、真摯に、丁寧な言葉と態度で断りの言葉を口にするアシモフ。
「………そうか、残念だが仕方ないな。だけどアシモフ、このまま完全に別々ってのも惜しくないか?どうだろう、これからお互いに意見交換ぐらいはしていかないか?」
「それは…、私としても願ってもないことです。こちらこそ是非お願いしたいですね 」
「そうか!じゃあ、今は俺達がアシモフの研究を見せてもらったことだし、これから俺達の研究の成果を見学に来ないか?」
「これから…ですか?……分かりました。お邪魔でなければ、是非 」
「よし!じゃあ行こう!ゼルド、セイリア、部室に帰るぞ!」
そうメンバー達に宣言して、アシモフの研究室を後にして、意気揚々と部室に帰る途中で、こっそりとゼルドが話しかけてきた。
「いいのか教官。まだ新型ゴーレムの問題が解決してないぜ?お互いに意見交換…なんて言ってないで、何とかしてアシモフを説得した方がいいんじゃないか?」
「フっ、心配するなゼルド。言ってたろ?「作りたいゴーレムがある」ってな。ああいうアシモフのような手合いが"作りたい"モノなんて、相場が決まってるんだ。なぁに、【第二ゴーレム研究会】に着けば、アシモフの方から"入れて下さい‼︎"って言って来ると思うぜ?」
「そんな簡単にいくのか?」
「さあな?クックックッ、まあ見てろよ 」
「うわぁ…、めっちゃくちゃ悪い顔だぞ教官…。まぁた何か企んでるのか?」
そんな会話をゼルドと交わしながらてくてくと歩き、【第二ゴーレム研究会】へと帰り着く。
「さあ、【第二ゴーレム研究会】にようこそアシモフ・サンゲンスク。これからお前さんが見るものは、きっとお前自身の研究にも大いに役に立つものばかりだと思うぜ?ゆっくり見ていってくれ 」
ニヤリと笑ってドアを開け、アシモフを部屋の中へと招き入れる。
「こ、これは………っ‼︎ 」
「なん……だ、とっ⁉︎ 」
「………ば、馬鹿な…っ⁉︎ 」
「す、素晴らしいぃぃぃぃぃっ‼︎ 」
驚愕、驚嘆、感嘆、感動 ーーー 。
その後数十分。様々な感情が入り混じったありとあらゆる叫び声を上げ続けたアシモフは現在 ーーー 。
「申し訳ありませんでしたっ!先程の言葉は撤回致します。どうか、どうかこの未熟者をこの研究会に入れて下さい!お願いしますっっ‼︎ 」
予想通り、俺達の前で綺麗な土下座をかましているのだった。
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