174 / 284
第20章 本日開店!喫茶店【御菓子猫】
第171話
しおりを挟む「「「「ハァッ!ハァッ!ハァッ!」」」」
「「「「ゼェ…、ゼェ…、ゼェッ!」」」」
幼馴染みで相棒でもあるティーリが見つけてきた依頼で訪れた、テベスの街の近くにある初心者訓練用ダンジョン最下層で、報告にあった黒いゴブリンの一団と実際に遭遇し、何とか大事に至る前に全て討伐することが出来た。
出来たのだが………。
「ダぁ~イぃぃ~~~~っ!アンタバカなのっ!本っ当にバカなの⁉︎ あんな所であんな大技使ったら、崩れるに決まってンでしょうがっ‼︎ 」
そうなのだ。今居る場所はその初心者訓練用ダンジョンの第三層、なぜこんな場所で全員が息を切らしているかといえば……、俺が最後に黒ゴブリンウォーリアーに向けて放った〈螺旋雷光衝破〉の衝撃の余波によってダンジョン深部が崩落を始めてしまい、生き埋めになりかけた俺達は命からがらダンジョン表層部まで慌てて退避してきたのだ。
「えー、あー、いや、アイツ等硬かったからさぁー、思いっきり行った方がいいかなーってさー 」
「だからって、限度ってもんがあるでしょうが!この馬鹿ダイっ‼︎ 」
ティーリの奴が相当にお冠である。まあ、生き埋めになりかかったんだからしょうがないか~。
しまったな~、ソニアや【ドリフティ】の必殺技?を見てからだったせいもあって、テンション上げすぎて今のところの最強必殺技を叩き込んじまったからなぁ……。
あの技、【螺旋雷光衝破】は、体術と魔法の融合技になる。
パッと見は棍に捻りを加えた直突だが、実際は魔力波動での〈武器強化〉に加え、【迅雷】の先端部に魔力波動による超振動を乗せている。
これだけだと通常必殺技の【螺旋衝波】なのだが、《雷属性魔法》で【迅雷】の周囲に力場を形成して、対象に接触した瞬間に形状を"第三モード"の「九節鞭」に変形させて、溜めた力を一気に解放する事で超必殺技【螺旋雷光衝破】へと変化する。
つまり、【螺旋雷光衝破】の正体とは、魔法によって再現された"電磁加速超振動砲弾"とでも呼ぶべき代物な訳だ。
これはもうあちらの世界なら主力戦車の主砲の威力の数十倍、本来なら大型戦闘艦ぐらいにしか搭載されていないような代物だ。如何に強固な防御力を誇ろうと、ただの生物が防げるはずもない。
そんなモノがブチ当れば黒ゴブリンウォーリアーの身体など一瞬で爆発四散、超振動する物体が、超音速で衝撃波を伴って激突すりゃあ……、ダンジョンの壁なんてそりゃ簡単に崩れるよなぁ……。
そういえば、この技を思いついて、初めて実験した時も酷かった…。
魔法に重要なのはイメージ!と、街外れの崖下にある大岩目掛けて"電磁加速砲"をイメージしながら発動したまでは良かったが、突然の超加速に身体が追い付かず、右肩は脱臼するわ棍を握っていた右の掌はズル剥けになるわ。
的にした大岩は砕けたというか、崖ごと崩落を始めるわ………。
何より一番痛かったのが、その時使っていた武器の棍。
発動した技の威力があり過ぎて、棍はまるで横向きに発射されたバンカーバスターの如く崖ごと大岩を粉砕したのみならず、遥か地中の奥深くまで埋まり込み、回収することは完全に不可能だった。
その時はまだ【迅雷】ではなかったが、それでもその当時の稼ぎのあらかたを注ぎ込んで、イビルトレントの枝を加工して魔鉄鋼で補強を施して作ってもらった特別製でお気に入りの棍だったのに。
それがもう戻って来ないと分かった時には、肩や掌の痛みよりもそっちの方が相当に落ち込んだ。
おまけに当然ティーリには文句を言われるし、崖崩れまで引き起こしてしまったことで、親ばかりではなく街の大人達にまで怒られるし、挙げ句の果てには棍を作ってくれた鍛治師のオッちゃんには「もう作ってやらん!」と拳骨まで落とされて……、本当に散々だった………!
ティーリのお小言を聞きながら、ふとそんなことを思い出していたところで、こちらに近付いてくる足音が聞こえてきた。
「ダぁメだねぇ、六階層どころか、五階層まで完全に埋まっちゃってるよ~ 」
足音の正体は【ドリフティ】の偵察役、ナガモッドさん。黒縁眼鏡をかけてノンビリした普通のお父さんのような風貌ながら、その実は凄腕の盗賊職で、本気になれば全くの無音で行動できるすごい人だ。
今は、崩落した下層部の確認に行って来てくれていたのだ。
「すんませんー、俺の所為でー… 」
「ああ、いやいや、アレは仕方ないと思うよ?僕達も五人掛りじゃなきゃ倒せなかったし… 」
うわぁ…、この人スッゴい良い人だ⁉︎ 俺が調子に乗ってやり過ぎたのは分かり切っているのに、かえってフォローまでしてくれようとしてる。
「で、でも、せっかくの訓練用のダンジョンが半分埋まっちゃいましたよ?私達、叱られたり責任取らされたりするんじゃないですか?」
ティーリが恐る恐るナガモッドさんに聞くと、「心配無いよ」とナガモッドさんはニッコリと人の良い笑みを浮かべて言葉を続けた。
「大丈夫だよ、元々ここはダンジョンだからねぇ、どんなに壊れても、"ダンジョン核"が無事なら元通りに直っちゃうのさ。そうだなぁ…、ちょっと派手だけど、それでも今回のも一ケ月もあれば直るんじゃないかな?」
「本当ですか!よかったぁ…、責任取れなんて言われたらどうしようかと… 」
「アッハッハ! 大丈夫、大丈夫。むしろ危険な【異様種】の被害を未然に防いだんだから、追加報酬があるかもしれないよ~?」
「追加報酬…! ………っ⁉︎ そうだ!黒いゴブリンの素材剥ぎ忘れてた!」
「ああぁ~、そっちは無理かなぁ…、掘り出すのは無理そうだし、たぶんダンジョンが修復される時に一緒に吸収されちゃうと思うよ?」
「えええ…っ⁉︎ 」
ダンジョンは魔獣を産み出すが、逆に倒れた冒険者や魔獣の死骸もだいたい一晩くらいで吸収してしまうらしい。仕組みはまだ解明されていないらしいけど、一ケ月も放っておいたらそりゃ無くなっちゃうよなぁ……。
困ったような顔でそう説明してくれたナガモッドさんの話を聞いているうちに、プルプルプルとティーリの体が震えだす。………これは…、来るぞ来るぞ………!
「もう!もうもうも~~うっ‼︎ ほらみなさい、この馬鹿ダイ!あんな!特別指定されてるような特殊な魔獣、素材だって、魔晶石だって、絶対高く売れたのに!バカバカバカ!この馬鹿ダイぃ~~~~~~~~っ‼︎ 」
「まあまあ、ティーリ。ちっとばかりやり過ぎのような気はしないでもないけど、あの黒ゴブリンウォーリアーの始末はきっちり着けたんだ、勘弁してやりなよ 」
「そ~そ~!まだ〈ランクD〉なのに、ほぼひとりでアイツやっつけれちゃうなんて、本当~にスゴイんだよ?」
あまりにティーリが怒っているので、ソニアやマーニャが俺のフォローに入ってくれたが、ティーリの怒りは収まらない。
「もう!ソニアさんもマーニャも、コイツを甘やかしちゃダメですよ!ダイってば本っ当~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~にっ!馬鹿なんですから!」
「って、ぅおいっ⁉︎ そこまで溜めて言わなくてもいーだろー!」
と、そこまではフォローをしてくれていたソニアだったが、何かを思いついたように、ニヒッと悪戯っ子のような顔に変わる。
……あ、なんか余計なことを言うつもりだな?
「まあでも、もしもダンジョンが崩れてなくたって、ダイの攻撃を受けた瞬間に木っ端微塵だったからねぇ?結局粉々になっちまって、どっちにしろ回収出来なかったんじゃないかい?やっぱりちょ~っとばかりやり過ぎだったね?アッハッハ!」
「……な~にがアッハッハだよ、そう言う姉貴だって、二匹共魔晶石ごと上半分吹っ飛ばしてたじゃねーかよ。また兄貴に叱られても知らねぇぞ?」
そういやそうだったな?案の定いらん事を言い出したソニアだったが、俺をイジるつもりが自分まで薮蛇を突いてしまったようだ。高笑いしていたソニアが、ゴウナムの"兄貴"の一言にピタリと笑顔が凍りつき、サァッと青い顔に変わっていく。
「う、う、うるさいよゴウナム!な、内緒だよ?兄貴には絶対言っちゃダメだからねっ⁉︎ 」
「「「ど~しよっかなぁ~~~~!」」」
「ちょっ⁉︎ アーニャとマーニャまで⁉︎ ゴメンって!次は気を付けるからぁ~~~~~~~~っ‼︎ 」
俺がティーリに説教されるはずだった場が、いつの間にかソニアがイジられる場に変わってしまった。
ドタバタと騒ぐソニア達の姿に、怒っていたはずのティーリまで唖然としてしまっている。
そんなティーリを見ながら、さっきの"黒い魔獣"のこと、これからのことをふと考える。
両手を腰につき、いつも俺を馬鹿だバカだと叱りつけてくるティーリ。
だけど、ティーリはこれでいい。お姉さんぶって、『アンタは私が居ないとダメなんだから!』と勝ち気に、元気に笑っている姿が一番いい。
"あの日" ーー、僕が"俺"を思い出した、オークの群れが街を取り囲んだ時、引っ込み思案で気の弱かった"僕"を、あちこちに引っ張り回していた元気なティーリが、真っ青になって泣きながら俺に抱きついて震えていたあの日。
"守らなきゃ!"と、強く強く思った時、僕は"俺"を思い出した…。
もう二度と、ティーリにあんな顔はさせはしない。その為には、俺はもっと強くならなきゃいけない。あんな黒い魔獣程度、軽く潰せるようにならないとな ーーーー 。
そう、絶対に口には出せない決意を改めて固めていると、ハッとした表情になったティーリがフリーズから復帰する。
「そうよ!ダイ、アンタもねーー!……………… 」
またも再開されるティーリの説教。長いんだよなぁ…コレ………。
怒るティーリに、ドタバタと騒ぎ続けている【蒼い疾風】の四人。とても慎重に行動しなければならないダンジョンの中での風景とは思えない。
ふと見れば、ナガモッドさんだけでなく、イガーリャさん達【ドリフティ】の他のメンバーも側に来て、ニヤニヤと笑いながら生温かい目で俺達の方を見ていた。
「……なんだよー?」
「ダメだこりゃっ‼︎」
「「「はい!ズパパ ズパパ ズパパパ~~!」」」」
「ネタ違うからぁ⁉︎ いや、違わないんだけど違うからぁっ⁉︎ 」
~~~~~~~~~~
ーーーーーーーー 何処か。
「ロードベルク王国内で、養殖場にしようとしていたダンジョンが潰されたようだ 」
表情も分からない光の無い闇の中で、複数の者達が顔を合わせていた。
「ふむ?意外と情報が漏れるのが早かったようじゃな?」
「まあ、問題無いんじゃないかしら?他にも候補の場所はあるんだから 」
最初の男の声に応えたのは、皺がれた老人の声と艶めいた女の声。
「ま、その通りなんだがな、やはりロードベルクは警戒が堅いな。やり辛い 」
「他の地域はどうなのかしら?」
「概ねは順調だな。他だと"帝国"ぐらいか?問題なのはよ 」
男の声、女の声、様々な年齢を感じさせる声がそれぞれに答えていく。
「帝国?ああ、【鋼鉄の聖女】だっけ?」
「そうじゃな、其奴が開発したという"魔道具"で武装した騎士団に我等のペットは殲滅されたらしいの 」
「ふん!所詮は試作品、おまけにどこまでいっても囮よ。いくら倒されようと、僅かな痛痒も無い 」
「ま、そーなんだけどねぇー 」
闇の中での会話。お互いの表情は見えない。……いや、見る必要も無い。何故なら彼等の想いはひとつ。
「そーいえばさー、"ギャンタ"…だったっけ?」
「ギャンタ?……ああ、ロゼルダで駒のひとつにした、取るに足らない賤しい男のことか? 」
「そーそー!あいつの所にロードベルク?の公爵の使いが来たらしいよぉ?」
「ほお…!クックックッ、面白い!とうとう蟻の一穴が堤に開いたか?」
待ち望んでいたものが手に入った時のように、声の男は楽しそうに笑う。だが、その声に含まれる色は侮蔑。
「他の国に比べたら、割といい国なのにねぇ?」
「むしろ、"だから"じゃろう。勝手気儘に下々から搾取出来んのが嫌なのさ。我欲の為には王をも売るとはな、まったく、貴族というのは度し難い生き物じゃて 」
「ああ、まったくだ……… 」
「よく知ってるわ。とてもよく…ね………! 」
「青き血だか何だか知らねぇが、風向き次第で平気で裏切る屑ばかりだからな 」
「金持ちや商人どもも等しくな… 」
「嫌いだよ!皆んな皆んな大っ嫌いだっ‼︎ 」
闇の中、ブワリッ!と怒りと怨嗟に満ちた魔力波動が膨れ上がり渦を巻く。
依然、この場は闇の中、声を発している者達の表情はおろか、姿すら見えない。だが、この場に満ちる怒り、憎しみ、哀しみ、怨みつらみの感情に満ちた魔力波動が、この者達の浮かべているであろう表情を容易に想像させてしまう。
ーーーー それは、"憤怒"。
如何なる理由かは分からないが、ここに居る者達は皆、その心に激しい怒りや憎しみを抱いた者ばかりであった。
「まあ待て、落ち着け。今少し、あと少しじゃ。儂等が【怨王】様より頂いた力を持ってすれば、総てを破壊するのは容易い 」
「そうだな……、その為の仕掛けは確実に世界を蝕み始めている 」
「アレもそろそろ最終的な調整段階に入ったしな 」
「我等を否定し、苦しめた世界など、壊れてしまえばいい 」
「楽しみだね!楽しみだよ!全部!全部僕が壊してやるんだ‼︎ 」
「世界に破滅を!混沌の世の到来を‼︎ 」
ーーーー『『『『『 この世界の総てを【怨王】様に奉じよ‼︎ 』』』』』ーーーー
1
お気に入りに追加
1,273
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
薬術の魔女の結婚事情【リメイク】
しの
恋愛
『身分を問わず、魔力の相性が良い相手と婚姻すべし』
少子高齢化の進む魔術社会でそんな法律が出来る。それは『相性結婚』と俗世では呼称された。
これは法律に巻き込まれた、薬術が得意な少女の物語——
—— —— —— ——
×以下 中身のあらすじ×
××
王家を中心に複数の貴族家で構成されたこの国は、魔獣の襲来などはあるものの隣国と比べ平和が続いていた。
特出した育児制度も無く労働力は魔術や魔道具で補えるので子を増やす必要が少なく、独り身を好む者が増え緩やかに出生率が下がり少子高齢化が進んでいた。
それを危惧した政府は『相性結婚』なる制度を作り上げる。
また、強い魔力を血筋に取り込むような婚姻を繰り返す事により、魔力の質が低下する懸念があった。その為、強い血のかけあわせよりも相性という概念での組み合わせの方が、より質の高い魔力を持つ子供の出生に繋がると考えられたのだ。
しかし、魔力の相性がいいと性格の相性が良くない事が多く、出生率は対して上がらずに離婚率をあげる結果となり、法律の撤廃が行われようとしている間際であった。
薬作りが得意な少女、通称『薬術の魔女』は、エリート学校『魔術アカデミー』の薬学コース生。
第四学年になった秋に、15歳になると検討が始まる『相性結婚』の通知が届き、宮廷で魔術師をしているらしい男と婚約する事になった。
顔合わせで会ったその日に、向こうは「鞍替えしても良い」「制度は虫よけ程度にしか使うつもりがない」と言い、あまり乗り気じゃない上に、なんだかただの宮廷魔術師でもなさそうだ。
他にも途中で転入してきた3人もなんだか変なやつばっかりで。
こんな感じだし、制度はそろそろ撤廃されそうだし。アカデミーを卒業したら制度の通りに結婚するのだろうか。
これは、薬術の魔女と呼ばれる薬以外にほとんど興味のない(無自覚)少女と、何でもできるが周囲から認められず性格が歪んでしまった魔術師の男が制度によって出会い、互いの関係が変化するまでのお話。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
仮想戦記:蒼穹のレブナント ~ 如何にして空襲を免れるか
サクラ近衛将監
ファンタジー
レブナントとは、フランス語で「帰る」、「戻る」、「再び来る」という意味のレヴニール(Revenir)に由来し、ここでは「死から戻って来たりし者」のこと。
昭和11年、広島市内で瀬戸物店を営む中年のオヤジが、唐突に転生者の記憶を呼び覚ます。
記憶のひとつは、百年も未来の科学者であり、無謀な者が引き起こした自動車事故により唐突に三十代の半ばで死んだ男の記憶だが、今ひとつは、その未来の男が異世界屈指の錬金術師に転生して百有余年を生きた記憶だった。
二つの記憶は、中年男の中で覚醒し、自分の住む日本が、この町が、空襲に遭って焦土に変わる未来を知っってしまった。
男はその未来を変えるべく立ち上がる。
この物語は、戦前に生きたオヤジが自ら持つ知識と能力を最大限に駆使して、焦土と化す未来を変えようとする物語である。
この物語は飽くまで仮想戦記であり、登場する人物や団体・組織によく似た人物や団体が過去にあったにしても、当該実在の人物もしくは団体とは関りが無いことをご承知おきください。
投稿は不定期ですが、一応毎週火曜日午後8時を予定しており、「アルファポリス」様、「カクヨム」様、「小説を読もう」様に同時投稿します。
好色一代勇者 〜ナンパ師勇者は、ハッタリと機転で窮地を切り抜ける!〜(アルファポリス版)
朽縄咲良
ファンタジー
【HJ小説大賞2020後期1次選考通過作品(ノベルアッププラスにて)】
バルサ王国首都チュプリの夜の街を闊歩する、自称「天下無敵の色事師」ジャスミンが、自分の下半身の不始末から招いたピンチ。その危地を救ってくれたラバッテリア教の大教主に誘われ、神殿の下働きとして身を隠す。
それと同じ頃、バルサ王国東端のダリア山では、最近メキメキと発展し、王国の平和を脅かすダリア傭兵団と、王国最強のワイマーレ騎士団が激突する。
ワイマーレ騎士団の圧勝かと思われたその時、ダリア傭兵団団長シュダと、謎の老女が戦場に現れ――。
ジャスミンは、口先とハッタリと機転で、一筋縄ではいかない状況を飄々と渡り歩いていく――!
天下無敵の色事師ジャスミン。
新米神官パーム。
傭兵ヒース。
ダリア傭兵団団長シュダ。
銀の死神ゼラ。
復讐者アザレア。
…………
様々な人物が、徐々に絡まり、収束する……
壮大(?)なハイファンタジー!
*表紙イラストは、澄石アラン様から頂きました! ありがとうございます!
・小説家になろう、ノベルアッププラスにも掲載しております(一部加筆・補筆あり)。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる