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《二歩》音

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次の日







僕「~…って事があってさ!」




水卜みうら「えー、キモい」



僕「え、キモいは違くない?」苦笑











13:20




午前の外来を終え、猫の去勢きょせい手術の途中

昨日の出来事を動物看護師である、

水卜みうらさんに話した。




が、何を思ったのか「キモい」と言ってくる…。











僕「……うん、オッケ!  お終い!」




水卜みうら「お疲れ様でしたー」



僕「お疲れ様でーす」











無事、手術を終えた僕はカルテを書いてお昼休憩へ。



隣にあるコンビニに行こうか迷う…







廊下を歩いていると、何かに気づいて足が止まる。


ふと横目で右を見ると、









僕「………………」



猫「ジーィ……。」









入院中の猫が香箱座こうばこずわりでこちらを見つめていた。



早く良くなるといいなぁ…





そう思いながら僕はコンビニへ向かった。














………………………



どうして、いつもこんなに混むんだ…



午後の外来も終えた


今日は83件…





まあまあ通常運転って感じだったか。




だがカルテを書き終えないと帰れないのも通常運転だ…








今日も最後になってしまい、ふと
時計に目をやる。











僕「……20:56…」















昨日の女性の声を思い出す


と、同時に悪寒を覚える








僕「…流石に今日はないだろ…」









さっさとカルテを書いてしまおうと気持ちを焦らせる。










ガシャンッ…!!








僕「ビクッ‼」








イヤイヤイヤイヤイヤッ‼



ないないない!



僕もう帰るし!?



このカルテで最後だしー!?








僕「いや、まてよ……。」





今の音は食器の音…


入院の仔が水を溢したのかもしれない…


もしかしたら急変したのかも…?





僕はちょうど書き終えたカルテを閉じて、入院室に向かう。







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