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〈七節〉5分

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老人「仙南地区せんなんちくにある有名なロケットが立つ公園…。その近くに墓地がある。

どうか、このを連れて手を合わせてはくれまいか…?

線香を焚けとは言わない。

ただ、合わせてほしいのだ…。」










僕「…………………」
















仙南せんなん……


そこまで行くのは不可能じゃない

なんなら僕の勤務先もそっちの方向。





どうせ明日休みだし…


やる事ないし…


何より断る理由がない…











僕「………わかった。合わせるだけなら…。」








老人「……………ありがとう。では、また…」






僕「えっ?」





















その一言を残し、

老人はほたるに包まれる





更に強い光を放ち、目が眩む

あまりの眩しさに目を瞑る。










僕「……いない」












目を開けると僕はコンビニの前で立ち尽くしていた。

まるで何事も無かったかのような静けさに、身体が震えた。




時刻を確認すると、コンビニを出るところから今に至るまで…





僅か5分……



















身体が時差を覚える


クラクラして今にも倒れそうだ…






この状態で運転なんて………

そうおもうけど、運転しないと帰れない







仕方なく僕は運転して帰宅した

注意して注意して帰宅した













僕「………やっと寝れる…」










家に着くなりソファにダイブする


疲れがドッときて…











僕は眠りについた










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