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【2020/05 秘匿】
《第4週 月曜日 夜》① (●)(*)
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なんだろう、こんな時間に。ホテルの人だったらチャイムを鳴らしてくれるはずだ。もしかして、部屋番号送ったし、ふみ?いや、でも、おれの居場所嗅ぎつけた片岡かもしれない。部屋の照明は落としてるから、ドアスコープ越しのこちらの動きは読めないはず。
覚られないように気配を消して抜き足差し足でドアに近づく。念の為に手でドアスコープに覆いを作って、そこを覗くようにしてドアスコープから通路の様子を確認した。そこに見えた姿に息が止まった。おれは声を抑えられなかった。
「ふみ…!」
施錠を解除して、ドアガードを外して扉を開けて、ふみの腕を引いて急いで室内に入れ、再び施錠した。何処で寝泊まりしていたのか、スーツは皺がついて縒れている。
「ふみ、なんで来たの?今どこだってカメラあるじゃん、足つくよ」
「言うわけ無いだろ、てか、お前さえ黙ってりゃいい話だろ」
ふみがおれを腕を掴んで部屋の奥に向かう。ベッドの手前まで来ると、おれを突き飛ばしてベッドに倒して、上から馬乗りになって頭を押さえつけた。
「やらせろよ、お前もうオヤジのオンナじゃないだろ」
「はぁ?いや、そうだけど、オヤジが指示しねえ限りヤダってお前…」
そこまで言うと容赦なく思い切りおれの顔に手を振り下ろした。頬の皮膚が弾けるような音とともに、頬骨や首に重い感触と衝撃が加わり、目の前が一瞬見えなくなった。
「いいから、最後だと思ってやらせろよ」
「最後ってなんだよ、何するつもりなんだよ」
痺れ感と熱を含んだままの頬を押さえて言うも、それを無視して服の裾を捲くり上げて胸の飾りごと押し潰すように摘む。おれは痛みに仰け反って声を上げた。その痛みの奥に、紛れて快感が一歩遅れてやってくる。
「どこが嫌なんだよ、人のケツの下で硬くして」
手首を掴んだおれの手を振り払ってもう一度頬を打って、ジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイを緩めて引き抜いた。そして、尻におれのものに押し付けたまま腰をグラインドさせながら、再び今度は胸の飾りごと、柔く転がすように責める。
「…は、…やぁ、ふみ…」
「お前、ほんと敏感だよな、自慰できないって言ってたもんなあ」
熱帯びて剛直したものから分泌された体液で下着の中が汚れていくのがわかる。感触でわかったのか、腰を上げておれの穿いているものに手をかけた。下着もろとも脱がすその手を拒んでも無駄だ。逆らわず膝から先を持ち上げると、ふみは引き抜いて後ろに放り投げた。
「オヤジが死んで、お前はオヤジのオンナじゃなくなっただろうけどよ、オヤジが死んでもおれはオヤジの犬なんだよ…何するって、仇取るに決まってんだろ」
バックルを引いてベルトを引き抜いて、昂ぶったもので内側から持ち上がっていたスラックスの前綴じを開けて下着ごと尻の下辺りまで下げると、その息づいたものが反動をつけて反り返って上を向いた。シャツの裾を引き出して、ボタンを外して脱ぎ捨ててから、おれに覆い被さって顔を近づける。
「だから、景気付けくらいさしてくれって言ってんだよ」
「なんだよそれ、やだ、ふみ、死ぬ気だろ、やだよ、ふみまで死んだら、おれ」
うまく言葉に出来ないうちに形の良い薄い唇で唇を塞がれる。生き物のように侵入した舌が上顎を感触を確かめながら執拗に舐め、舌をしゃぶる。舌を伝って流し込まれる唾液で溺れそうになりながら、おれは舌を伸ばしてふみの舌に擦り寄せた。互いの息遣いが荒くなり、頬の皮膚が湿気った空気で結露しそうに感じた。
やがて唇が離れると、鼻先でおれの髪の毛を掻き分けるようにしてその唇は額の傷に触れ、やさしく軽く吸った。
覚られないように気配を消して抜き足差し足でドアに近づく。念の為に手でドアスコープに覆いを作って、そこを覗くようにしてドアスコープから通路の様子を確認した。そこに見えた姿に息が止まった。おれは声を抑えられなかった。
「ふみ…!」
施錠を解除して、ドアガードを外して扉を開けて、ふみの腕を引いて急いで室内に入れ、再び施錠した。何処で寝泊まりしていたのか、スーツは皺がついて縒れている。
「ふみ、なんで来たの?今どこだってカメラあるじゃん、足つくよ」
「言うわけ無いだろ、てか、お前さえ黙ってりゃいい話だろ」
ふみがおれを腕を掴んで部屋の奥に向かう。ベッドの手前まで来ると、おれを突き飛ばしてベッドに倒して、上から馬乗りになって頭を押さえつけた。
「やらせろよ、お前もうオヤジのオンナじゃないだろ」
「はぁ?いや、そうだけど、オヤジが指示しねえ限りヤダってお前…」
そこまで言うと容赦なく思い切りおれの顔に手を振り下ろした。頬の皮膚が弾けるような音とともに、頬骨や首に重い感触と衝撃が加わり、目の前が一瞬見えなくなった。
「いいから、最後だと思ってやらせろよ」
「最後ってなんだよ、何するつもりなんだよ」
痺れ感と熱を含んだままの頬を押さえて言うも、それを無視して服の裾を捲くり上げて胸の飾りごと押し潰すように摘む。おれは痛みに仰け反って声を上げた。その痛みの奥に、紛れて快感が一歩遅れてやってくる。
「どこが嫌なんだよ、人のケツの下で硬くして」
手首を掴んだおれの手を振り払ってもう一度頬を打って、ジャケットを脱ぎ捨て、ネクタイを緩めて引き抜いた。そして、尻におれのものに押し付けたまま腰をグラインドさせながら、再び今度は胸の飾りごと、柔く転がすように責める。
「…は、…やぁ、ふみ…」
「お前、ほんと敏感だよな、自慰できないって言ってたもんなあ」
熱帯びて剛直したものから分泌された体液で下着の中が汚れていくのがわかる。感触でわかったのか、腰を上げておれの穿いているものに手をかけた。下着もろとも脱がすその手を拒んでも無駄だ。逆らわず膝から先を持ち上げると、ふみは引き抜いて後ろに放り投げた。
「オヤジが死んで、お前はオヤジのオンナじゃなくなっただろうけどよ、オヤジが死んでもおれはオヤジの犬なんだよ…何するって、仇取るに決まってんだろ」
バックルを引いてベルトを引き抜いて、昂ぶったもので内側から持ち上がっていたスラックスの前綴じを開けて下着ごと尻の下辺りまで下げると、その息づいたものが反動をつけて反り返って上を向いた。シャツの裾を引き出して、ボタンを外して脱ぎ捨ててから、おれに覆い被さって顔を近づける。
「だから、景気付けくらいさしてくれって言ってんだよ」
「なんだよそれ、やだ、ふみ、死ぬ気だろ、やだよ、ふみまで死んだら、おれ」
うまく言葉に出来ないうちに形の良い薄い唇で唇を塞がれる。生き物のように侵入した舌が上顎を感触を確かめながら執拗に舐め、舌をしゃぶる。舌を伝って流し込まれる唾液で溺れそうになりながら、おれは舌を伸ばしてふみの舌に擦り寄せた。互いの息遣いが荒くなり、頬の皮膚が湿気った空気で結露しそうに感じた。
やがて唇が離れると、鼻先でおれの髪の毛を掻き分けるようにしてその唇は額の傷に触れ、やさしく軽く吸った。
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