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【2020/05 不時着】
《第3週 日曜日 夜》④ (*)
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正直、おれはひどい人間だから、玲がずっとこのままでいてくれて構わないと思ってる。寧ろずっとお父さんの幻影に追い回されて、おれのこと手放せないままおってほしいと思ってる。玲のお父さんが応えきらんかった部分全部、おれがなんとかしたる。
家族とは同じようには扱えない。でも、家族と同じくらい愛してる。玲自身がおれのことどう思ってようと、どうでもええ。信じて頼ってくれる限り守る。
「アキくん、絶対捨てへん、愛してる」
涙を湛えた目が、その言葉とは裏腹に何故自分を捨てたのかと責め、訴えかけているように見える。
輪郭の曖昧な唇を何度か啄むように口づけて、薄く開いたところから舌で抉じ開ける。待っていたかのように薄い小さい舌が迎え、おれの舌を舐り、存在を確かめるように甘咬みした。合間、きれぎれに小さい声で囁くように、譫言のように「お父さん」と呼びかけるのが聞こえる。
細い薄い指がネクタイの結び目を刺し、抉じ開けるようにして緩めてから滑らせて解く。おれのネクタイも同じように解いて引き抜いて、襟元を開くと唇を寄せて舌先で首筋を探った。擽ったいようなザワザワした感触と温もりが、胸元を探り辿々しくボタンを外す指が愛おしい。
ジレの身頃を留めるボタンを外し、ジャケットと重ねたまま強引に引き、肩から袖が抜けたのを確かめて脱がすと薄いシャツの生地越しに胸のピアスが見えた。爪の先で弄ぶと甘く鳴いて、跳ねた脚がおれの脚の間に絡んだ。
腰を引き寄せ、腿で熱帯びているものを確かめて、オートロック式のベルトのバックルを引き上げ、緩めて前綴じを開く。手を差し入れると慎ましいながら健気に下着の奥で脈打っていた。その先を貫いている飾りに触れるたび玲は身を震わせて顎先を上げ吐息混じりに喘ぐ。
たまらず再び口づけ、玲の口腔を舌で侵した。上顎の凹凸を、歯茎の際をなぞる度におれの肩に添えられた手に少しずつ力が込もる。曲げられない小指と薬指はそのままに、必死に残りの指が爪を立てた。
やがて僅かな滑りを帯びた感触で下着が汚れはじめたため、手をさらに深く差し入れてシャツガーターの金具を外し、ベルトから何から一緒くたに引き下ろして脱がせて、体を仰向けにしてから上から手をついて見下ろした。シャツの前を自分で外して開けるように言って聞かせ、その間、様子を上から凝視する。
見られていると流石に恥ずかしいのか目を少し伏せた。暖色系の照明のせいもあるのか首筋や耳元が赤らむのが余計際立って見える。首筋には誰かの咬み痕がまだ薄く残っていて、骨格も顕な白い薄い胸の先には成人男性のそれとは思われないような膨らみと、その顔立ちには似つかわしくもない飾りが揺れていた。
そして、下腹部の、脚の間から首を擡げ、蜜のような体液に塗れた先端も、そこを真横に貫く金具とフープ状の金具とが交差した状態で装飾され、この体がそういうことのために存在していることを主張してくる。少年のままのような体型や、整った品のいい顔立ちとのギャップと罪悪感で心がざわつき、余計に情欲を掻き立てる。
ベルト部分に爪先をかけ、更に引いて完全に脱がせて、シャツと靴下とソックスガーターだけの状態になった玲を見下ろしながらおれは自分の着衣を緩め、下着をずらして屹立するものを取り出した。それに応えるように玲は自ら脱げた着衣の裾から脚を引き抜き、両の膝を折り曲げ立ててから、片脚を手で支えて持ち上げ会陰から奥を晒し、もう一方の手でその後孔を開くようにして見せた。
縋るような、泣き出しそうな目に引き込まれるようにして、おれは玲の上に覆い被さった。
家族とは同じようには扱えない。でも、家族と同じくらい愛してる。玲自身がおれのことどう思ってようと、どうでもええ。信じて頼ってくれる限り守る。
「アキくん、絶対捨てへん、愛してる」
涙を湛えた目が、その言葉とは裏腹に何故自分を捨てたのかと責め、訴えかけているように見える。
輪郭の曖昧な唇を何度か啄むように口づけて、薄く開いたところから舌で抉じ開ける。待っていたかのように薄い小さい舌が迎え、おれの舌を舐り、存在を確かめるように甘咬みした。合間、きれぎれに小さい声で囁くように、譫言のように「お父さん」と呼びかけるのが聞こえる。
細い薄い指がネクタイの結び目を刺し、抉じ開けるようにして緩めてから滑らせて解く。おれのネクタイも同じように解いて引き抜いて、襟元を開くと唇を寄せて舌先で首筋を探った。擽ったいようなザワザワした感触と温もりが、胸元を探り辿々しくボタンを外す指が愛おしい。
ジレの身頃を留めるボタンを外し、ジャケットと重ねたまま強引に引き、肩から袖が抜けたのを確かめて脱がすと薄いシャツの生地越しに胸のピアスが見えた。爪の先で弄ぶと甘く鳴いて、跳ねた脚がおれの脚の間に絡んだ。
腰を引き寄せ、腿で熱帯びているものを確かめて、オートロック式のベルトのバックルを引き上げ、緩めて前綴じを開く。手を差し入れると慎ましいながら健気に下着の奥で脈打っていた。その先を貫いている飾りに触れるたび玲は身を震わせて顎先を上げ吐息混じりに喘ぐ。
たまらず再び口づけ、玲の口腔を舌で侵した。上顎の凹凸を、歯茎の際をなぞる度におれの肩に添えられた手に少しずつ力が込もる。曲げられない小指と薬指はそのままに、必死に残りの指が爪を立てた。
やがて僅かな滑りを帯びた感触で下着が汚れはじめたため、手をさらに深く差し入れてシャツガーターの金具を外し、ベルトから何から一緒くたに引き下ろして脱がせて、体を仰向けにしてから上から手をついて見下ろした。シャツの前を自分で外して開けるように言って聞かせ、その間、様子を上から凝視する。
見られていると流石に恥ずかしいのか目を少し伏せた。暖色系の照明のせいもあるのか首筋や耳元が赤らむのが余計際立って見える。首筋には誰かの咬み痕がまだ薄く残っていて、骨格も顕な白い薄い胸の先には成人男性のそれとは思われないような膨らみと、その顔立ちには似つかわしくもない飾りが揺れていた。
そして、下腹部の、脚の間から首を擡げ、蜜のような体液に塗れた先端も、そこを真横に貫く金具とフープ状の金具とが交差した状態で装飾され、この体がそういうことのために存在していることを主張してくる。少年のままのような体型や、整った品のいい顔立ちとのギャップと罪悪感で心がざわつき、余計に情欲を掻き立てる。
ベルト部分に爪先をかけ、更に引いて完全に脱がせて、シャツと靴下とソックスガーターだけの状態になった玲を見下ろしながらおれは自分の着衣を緩め、下着をずらして屹立するものを取り出した。それに応えるように玲は自ら脱げた着衣の裾から脚を引き抜き、両の膝を折り曲げ立ててから、片脚を手で支えて持ち上げ会陰から奥を晒し、もう一方の手でその後孔を開くようにして見せた。
縋るような、泣き出しそうな目に引き込まれるようにして、おれは玲の上に覆い被さった。
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