Over Rewrite Living Dead

きさらぎ冬青

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【2020/05 速度と密度】

《第3週 金曜日 夜中》⑦ (*)

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口内と舌の温もりが先端を包み、薄い細い指が肉茎の筋を撫でる。時折その様子が、口元が見える度にされている行為を意識してしまう。先生の前髪をそっと指で掻き上げると、味わうように目を閉じて舐めているのが見えた。そのまま頭を数度撫でる。
首を傾げて少しずつ根本に向かって唇と舌が滑り、指先が入れ違いに先端へ移動する。鰓や鈴口を擽られるたび声が漏れてしまう。繰り返し執拗に責め立てられて、腰を突き出して喘ぐおれを先生の目が開いてちらりと見る。目が合ってしまい羞恥で顔が熱い。
先生が腰を浮かせて部屋着のボトムを下着ごと落とし、露出した自身のものを触っている。おれは頭を撫でていた手を背中に伸ばして、脇腹に沿って指を立ててなぞり上げた。そのまま先生の胸元に辿り着き、金属の飾りのついた膨らみを指の腹で転がすように触れる。
おれのものを愛撫しているのと同じ唇から甘く鳴く声がする。先生は華奢な脚を小刻みに震わせ、青いモロッカンタイル柄のクッションフロアに粘液を滴らせた。おそるおそるおれは投げ出していた爪先を引き戻し、先生の脚の間に忍び込ませてその濡れた先端に擦りつけた。
ざらついた厚い皮膚で擦り上げるたび、先生の唇がおれを離れ熱帯びた息を吐く。疎かになった唇の代わりに指先が忙しなく行き来する。潤んだ目で艶めいた声をあげるのを見ているとたまらなくなって、おれは前屈みになって先生の脇腹に腕を差し入れて引き上げた。
ベッドの上に引き上げて押し倒し、脱げかけだったボトムを足で引っ掛けて脱がす。先生の上に覆い被さり、唇を抉じ開けて深く口付ける。薄い小さい舌を舐るたび、少し苦しそうに先生が仰け反り息をつく。上顎や舌下を探る度、先生の身体が小刻みに震えた。
おれの肩に回された腕がおれを引き寄せて、爪の先が首に食い込む。開かれた脚の間で先生の花蕊もひくひくと震え、おなかの上に水溜りを作っていく。首筋から肩、脇を、甘い匂いを感じながら舌を這わせ、胸元の膨らみも甘く吸う。やがて下腹部に到達し水溜りを舌で掬った。
おれの肩から行き場をなくしファブリックを掴んだ先生の手を上から握り、先生の体に不釣り合いに幼い花蕊を口に含んで舐る。その傍らの丸い果実も同様に含み、口の中で転がして弄ぶ。膝ががくがくと振れて再び水溜りができていく。繰り返し舐め取っては愛撫を繰り返した。
一旦体を起こして、先生の顔を覗き込む。逆上せあがった表情でおれを見返し、サイドテーブルの引き出しに必要なものが入っていることを指差して示す。おれは引き出しを開けてラミネートチューブに入ったローションを取り出して蓋を開け、先生の脚の間と自分のものや指に垂らした。
自分が着ていたバスローブを丸めて先生の腰の下に入れ、掌を上にして後孔の蕾に濡らした指を押し当てる。慣れた感触で飲み込むと、きゅっとおれの指を締め付けた。指を軽く曲げて中の膨らみを探り当て、そっと押し上げながら撫で擦ると先生が声を上げて仰け反る。
挿し入れる指を増やし、中を広げるように動かしながら過敏なその部分を繰り返し責め立てると、腰を動かして欲深さを見せ始める。小さい声で、譫言のようにおれの名前を呼んでいる。指を引き抜いて、聳え立った先端を開いた蕾に突き立て、ゆっくりと押し込んだ。
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