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【2020/05 友よⅢ】
《第3週 水曜日 朝》① (*)
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目が覚めると、もう一台のセミダブルのマットレスにおれの体は移されていて、同じマットレスでハルくんがおれに腕枕していた。慌てて時計を見たが幸いまだそんなに時間は経っていない。今から起きていつもどおり準備すれば2限は間に合う。
体を起こそうとすると、強引に腕を引いて再びベッドに沈められる。
「ハルくん、離して」
「だめ、まだ居て」
きつく抱き寄せられて息が苦しい。ハルくんはおれが起きる15分ほど前から起きていたみたいで、しかも泣きながら、何をするでもなく只々おれの寝顔を見ていたと言った。
「アキくん、ごめんね」
涙声で泣きながら何度もおれの額や頬や瞼にキスする。
「いいよ、わかってる、おれが悪い。でも起きないと、今日2限の看護のほうの講義だけは休めないってば」
同じようにおれもハルくんにキスする。
「風呂、用意できてるけど、入る?」
「だから今入ろうとしたらハルくんが止めたんじゃん」
「ひとりで行こうとするからだよ」
顔を見合わせて笑って、二人で起き上がって風呂場に向かう。
体を軽く洗って、先に浸かったハルくんの体を背凭れにして湯に浸かる。ハルくんは背後から体についた咬み痕や鬱血した箇所に指を当てて目測で数える。そして改めておれの腰を抱き寄せて首周りを啄むように口づけた。
「ねえ、そういうのもうだめだったら」
「ちょっとだけだよ、痛くしないから」
優しく舌を這わせてから、耳介や耳朶を舌先でなぞったり口に含んで甘咬みして、アキくん、愛してると何度も囁く。次第に再び昂ぶって抑えが効かなくなって、おれは振り返って態勢を返した。どちらからともなく唇を重ねて舌を絡める。
「ハルくん、すき、ハルくんが一番好き」
「いいよ、わかってる」
優しくおれの頭を撫でながら、ハルくんはおれの唇を甘咬みしたり吸ったりして、再び舌を絡めた。腰に添えてられていた手が胸を探り、指の腹で膨らみの先端を優しく摘んで捏ねる。おれも水の中で息づき始めている赤みを帯びた先端を弄んだ。
「もうだめなんじゃなかったの?」
「そんな意地悪言わないでよ」
ハルくんは微笑んで一旦立ち上がって、黙って浴槽の縁に腰掛け、脚を開く。その間におれも何も言わずに顔を近づけて口づけ、愛撫する。
顔を傾けて、根本で収縮する膨らみを口に含むと髪の毛が湯に浸かり頬も濡れたが、構わずなかの珠を転がすように軽く歯を立てたり吸ったりして舐った。その間左の手で根本から雁首までを、親指を動かしながら裏筋に沿って扱き上げる。
時に震えながらおれの頭を両手で大事なもののように支え、何度も撫でてハルくんが低く喘ぐ。おれは膨らみを口腔から開放して、今度は密を垂らしている先端にしゃぶりついた。包むようにして舐り、上顎の凹凸に擦り付けて深くまで突き入れては引き抜く。
ハルくんの震える膝に手を添えて、下品な音を立ててしゃぶるうちハルくんの声が上ずっていく。膨らみを包む袋がきゅ、と縮み上がる頻度を上げていく。おれは喉奥にあった先端を引き抜いて、舌先でまた包むように数度吸引しながら舐ってから、先端のくぼみに舌を尖らせて擦りつけた。
「ん、…ぁっ…」
全身を震わせ、おれの頭を押さえつけて引き寄せて、喉奥を突きつけながらハルくんは達した。膚より少し高い温度の熱感のあるドロリとしたものが喉奥に注がれる。飲み込まず耐えていると、ハルくんがおれの喉に指を当てた。これはそのまま飲めという命令だ。
求められるままにおれは喉を鳴らして飲み込む。ねっとりとした感触が喉からゆっくりと落ちていくが、その感触と匂いと味が口内から消えない。ハルくんがおれの唇をそっと指で開こうとする。これは口の中を検めさせろという命令。口腔内に何も残っていないことを見せると、ハルくんはうっとりとした表情で微笑んだ。
体を起こそうとすると、強引に腕を引いて再びベッドに沈められる。
「ハルくん、離して」
「だめ、まだ居て」
きつく抱き寄せられて息が苦しい。ハルくんはおれが起きる15分ほど前から起きていたみたいで、しかも泣きながら、何をするでもなく只々おれの寝顔を見ていたと言った。
「アキくん、ごめんね」
涙声で泣きながら何度もおれの額や頬や瞼にキスする。
「いいよ、わかってる、おれが悪い。でも起きないと、今日2限の看護のほうの講義だけは休めないってば」
同じようにおれもハルくんにキスする。
「風呂、用意できてるけど、入る?」
「だから今入ろうとしたらハルくんが止めたんじゃん」
「ひとりで行こうとするからだよ」
顔を見合わせて笑って、二人で起き上がって風呂場に向かう。
体を軽く洗って、先に浸かったハルくんの体を背凭れにして湯に浸かる。ハルくんは背後から体についた咬み痕や鬱血した箇所に指を当てて目測で数える。そして改めておれの腰を抱き寄せて首周りを啄むように口づけた。
「ねえ、そういうのもうだめだったら」
「ちょっとだけだよ、痛くしないから」
優しく舌を這わせてから、耳介や耳朶を舌先でなぞったり口に含んで甘咬みして、アキくん、愛してると何度も囁く。次第に再び昂ぶって抑えが効かなくなって、おれは振り返って態勢を返した。どちらからともなく唇を重ねて舌を絡める。
「ハルくん、すき、ハルくんが一番好き」
「いいよ、わかってる」
優しくおれの頭を撫でながら、ハルくんはおれの唇を甘咬みしたり吸ったりして、再び舌を絡めた。腰に添えてられていた手が胸を探り、指の腹で膨らみの先端を優しく摘んで捏ねる。おれも水の中で息づき始めている赤みを帯びた先端を弄んだ。
「もうだめなんじゃなかったの?」
「そんな意地悪言わないでよ」
ハルくんは微笑んで一旦立ち上がって、黙って浴槽の縁に腰掛け、脚を開く。その間におれも何も言わずに顔を近づけて口づけ、愛撫する。
顔を傾けて、根本で収縮する膨らみを口に含むと髪の毛が湯に浸かり頬も濡れたが、構わずなかの珠を転がすように軽く歯を立てたり吸ったりして舐った。その間左の手で根本から雁首までを、親指を動かしながら裏筋に沿って扱き上げる。
時に震えながらおれの頭を両手で大事なもののように支え、何度も撫でてハルくんが低く喘ぐ。おれは膨らみを口腔から開放して、今度は密を垂らしている先端にしゃぶりついた。包むようにして舐り、上顎の凹凸に擦り付けて深くまで突き入れては引き抜く。
ハルくんの震える膝に手を添えて、下品な音を立ててしゃぶるうちハルくんの声が上ずっていく。膨らみを包む袋がきゅ、と縮み上がる頻度を上げていく。おれは喉奥にあった先端を引き抜いて、舌先でまた包むように数度吸引しながら舐ってから、先端のくぼみに舌を尖らせて擦りつけた。
「ん、…ぁっ…」
全身を震わせ、おれの頭を押さえつけて引き寄せて、喉奥を突きつけながらハルくんは達した。膚より少し高い温度の熱感のあるドロリとしたものが喉奥に注がれる。飲み込まず耐えていると、ハルくんがおれの喉に指を当てた。これはそのまま飲めという命令だ。
求められるままにおれは喉を鳴らして飲み込む。ねっとりとした感触が喉からゆっくりと落ちていくが、その感触と匂いと味が口内から消えない。ハルくんがおれの唇をそっと指で開こうとする。これは口の中を検めさせろという命令。口腔内に何も残っていないことを見せると、ハルくんはうっとりとした表情で微笑んだ。
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