180 / 447
【2020/05 友よⅢ】
《第3週 水曜日 未明》② (*)
しおりを挟む
ハルくんはおそらく、最初からこの時間を、この流れを待ち兼ねていた。
普段はおれが押しかけたり要求したときに応じる感じで、気が乗っているかどうかはその時に凭る。結構ハルくんは従順なようで案外そうでもなくて気まぐれなところもある。熱心で執拗なときもあれば、しょうがなくやってる感アリアリのときもある。
でも、今日みたいな日は違う。ハルくんは怒ってる。しかも最初からそのつもりで、自分を怒らすために態々おれの反応まで予測を立てて、ここまでの流れを完璧にセッティングして、本気で挑んでくる。出勤ギリギリまでおれを翻弄するつもりだろう。
指を裾に引っ掛けて捲りあげて、腹や胸に口づけてから、胸の先のピアスを咥えて引っ張る。
「やだ、やめて」
「やめて、って言っても絶対おれを制することしないよね、そういうとこ好きだよ」
ピアスごと口に含んで吸って甘咬みしながら寝間着のボタンを外していく。前身頃をすべて開かれて肩口まで露出すると、首筋にしゃぶりついて犬歯で深く咬んだ。
「痛っ…」
本気で咬まれて痛がるおれの口を一回り大きな手が覆う。息が詰まる。
「自分のしたことがどういうことかわかってるでしょ、たまには憂さ晴らしじゃなくて、本気になってよ」
腕の内側の皮膚の薄いところや肩の筋肉を上から何度もきつく咬んで、鬱血するまで吸い付く。息苦しさで頭がぼうっとしているのに、痛みが意識を手放すことを許さない。
ボトムスを下着ごと脱がされて鼠径部の横や、強引に開いた腿の内側、脹脛までも同様に傷めつけていく。くるぶしや土踏まずを擽るように舐めて、足の指まで舐り、咬んだ。
顔を上げたハルくんは、普段見せないようなうっとりした表情でおれを見てからおれの体を俯せに返し、背後から覆い被さって、耳元で囁く。
「ねえ、アキくん、ちゃんといい子に出来る?悪い人とお付き合いしたり、若い子にちょっかい出したりしないって約束できる?」
「直人さんにはしばらく会わないよ、けど、長谷は」
そこまで言ったとこで、ハルくんがおれのももの外側を強く抓った。
「長谷くんは、何?」
「一緒に住みたいっていうから、そのうち住むと思う」
位置を変えて、今度は尻の肉を抓る。
「痛い、やめて」
「やだよ、やめない。ダメだよ人の気持ち利用しちゃ」
サイドテーブルの引き出しからローションのチューブを出して指にとり、おれの尻の谷間に滑り込ませる。縦割れした孔を指の腹で恭しく撫でられておれは身震いした。
やがて尻の肉たぶを開き、重ねた中指と薬指をゆっくりと侵入させて手を返すと中で指を交互に滑らせ、過敏な部分を刺激し始めると、腹の奥から股の間、内腿までもが連動して痙攣し始める。
呼応して甘い声を出したおれを制するように、ハルくんは背後から近づいておれの項を強く咬んだ。咬み付いたまま執拗に指を中で広げたり返したりを繰り返して、解しながらも今は本当に触ってほしい部分は一切いじらず、おれを焦らしている。
「ハルくん、むね、さわって」
「やだね、自分でしなよ、してるとこ見せてよせっかくだから」
冷たい声色で耳元で意地悪く囁かれて、おれは言われるまま、自分の体の下に手を入れて胸の先の膨らみを摘んだ。身震いして熱帯びた吐息を漏らしながら喘ぐおれの頬や耳元にキスしながらハルくんは指を引き抜いて、自分のものを押し当てた。
熱を持った先端部と孔の境目にローションを新たに垂らされて、ひやりとした感触が広がる。馴染ませるように摺りつけながらハルくんがおれの様子を伺っているのがわかる。
「だいぶ物欲しそうな顔になってきたね、でもまだだよ。ちゃんと言えるまであげないよ」
普段はおれが押しかけたり要求したときに応じる感じで、気が乗っているかどうかはその時に凭る。結構ハルくんは従順なようで案外そうでもなくて気まぐれなところもある。熱心で執拗なときもあれば、しょうがなくやってる感アリアリのときもある。
でも、今日みたいな日は違う。ハルくんは怒ってる。しかも最初からそのつもりで、自分を怒らすために態々おれの反応まで予測を立てて、ここまでの流れを完璧にセッティングして、本気で挑んでくる。出勤ギリギリまでおれを翻弄するつもりだろう。
指を裾に引っ掛けて捲りあげて、腹や胸に口づけてから、胸の先のピアスを咥えて引っ張る。
「やだ、やめて」
「やめて、って言っても絶対おれを制することしないよね、そういうとこ好きだよ」
ピアスごと口に含んで吸って甘咬みしながら寝間着のボタンを外していく。前身頃をすべて開かれて肩口まで露出すると、首筋にしゃぶりついて犬歯で深く咬んだ。
「痛っ…」
本気で咬まれて痛がるおれの口を一回り大きな手が覆う。息が詰まる。
「自分のしたことがどういうことかわかってるでしょ、たまには憂さ晴らしじゃなくて、本気になってよ」
腕の内側の皮膚の薄いところや肩の筋肉を上から何度もきつく咬んで、鬱血するまで吸い付く。息苦しさで頭がぼうっとしているのに、痛みが意識を手放すことを許さない。
ボトムスを下着ごと脱がされて鼠径部の横や、強引に開いた腿の内側、脹脛までも同様に傷めつけていく。くるぶしや土踏まずを擽るように舐めて、足の指まで舐り、咬んだ。
顔を上げたハルくんは、普段見せないようなうっとりした表情でおれを見てからおれの体を俯せに返し、背後から覆い被さって、耳元で囁く。
「ねえ、アキくん、ちゃんといい子に出来る?悪い人とお付き合いしたり、若い子にちょっかい出したりしないって約束できる?」
「直人さんにはしばらく会わないよ、けど、長谷は」
そこまで言ったとこで、ハルくんがおれのももの外側を強く抓った。
「長谷くんは、何?」
「一緒に住みたいっていうから、そのうち住むと思う」
位置を変えて、今度は尻の肉を抓る。
「痛い、やめて」
「やだよ、やめない。ダメだよ人の気持ち利用しちゃ」
サイドテーブルの引き出しからローションのチューブを出して指にとり、おれの尻の谷間に滑り込ませる。縦割れした孔を指の腹で恭しく撫でられておれは身震いした。
やがて尻の肉たぶを開き、重ねた中指と薬指をゆっくりと侵入させて手を返すと中で指を交互に滑らせ、過敏な部分を刺激し始めると、腹の奥から股の間、内腿までもが連動して痙攣し始める。
呼応して甘い声を出したおれを制するように、ハルくんは背後から近づいておれの項を強く咬んだ。咬み付いたまま執拗に指を中で広げたり返したりを繰り返して、解しながらも今は本当に触ってほしい部分は一切いじらず、おれを焦らしている。
「ハルくん、むね、さわって」
「やだね、自分でしなよ、してるとこ見せてよせっかくだから」
冷たい声色で耳元で意地悪く囁かれて、おれは言われるまま、自分の体の下に手を入れて胸の先の膨らみを摘んだ。身震いして熱帯びた吐息を漏らしながら喘ぐおれの頬や耳元にキスしながらハルくんは指を引き抜いて、自分のものを押し当てた。
熱を持った先端部と孔の境目にローションを新たに垂らされて、ひやりとした感触が広がる。馴染ませるように摺りつけながらハルくんがおれの様子を伺っているのがわかる。
「だいぶ物欲しそうな顔になってきたね、でもまだだよ。ちゃんと言えるまであげないよ」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
短編エロ
黒弧 追兎
BL
ハードでもうらめぇ、ってなってる受けが大好きです。基本愛ゆえの鬼畜です。痛いのはしません。
前立腺責め、乳首責め、玩具責め、放置、耐久、触手、スライム、研究 治験、溺愛、機械姦、などなど気分に合わせて色々書いてます。リバは無いです。
挿入ありは.が付きます
よろしければどうぞ。
リクエスト募集中!
首輪 〜性奴隷 律の調教〜
M
BL
※エロ、グロ、スカトロ、ショタ、モロ語、暴力的なセックス、たまに嘔吐など、かなりフェティッシュな内容です。
R18です。
ほとんどの話に男性同士の過激な性表現・暴力表現が含まれますのでご注意下さい。
孤児だった律は飯塚という資産家に拾われた。
幼い子供にしか興味を示さない飯塚は、律が美しい青年に成長するにつれて愛情を失い、性奴隷として調教し客に奉仕させて金儲けの道具として使い続ける。
それでも飯塚への一途な想いを捨てられずにいた律だったが、とうとう新しい飼い主に売り渡す日を告げられてしまう。
新しい飼い主として律の前に現れたのは、桐山という男だった。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる