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一章 Nid=Argent・Renard
120 棕矢 ◆ Sohya 自立と一歩前進
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XX19年 7月
XX19年 七月。俺は、店を再開する事にした。
お祖父様とお祖母様の大事な店。街の皆が大切に想ってくれている店。
憧れのお祖父様に少しでも追い付きたくて…
その為に、Cさん達の指導の合間を縫って、本や聞込みで勉強してきたんだ。
もう…充分、街の皆や、常連客達に支えられてきた。中には「焦らずにやれば良いさ」なんて言ってくれる人も居たが、やっぱり俺が継ぎたいんだ。これは、俺の意思だ。
「皆が支えてくれた分を、今度は俺が返すんだ」
今年の祈りの儀式は自力で出来たし、館の周りに張った巨大な結界も随分頑丈なものになった。自分でも以前より精密に、繊細に術を操れるようになったと感じている。
きっと、心身に余裕が出来たのだろう。
……いずれ、お祖父様に合格点を貰えるくらいの店に出来たら良いと思う。
「再開の宣伝は、近所の常連さん達に、お願いしようかな」
なんて。まあ、この辺りの人達は店を閉めている間でも、よく様子を見に来てくれていたから、あっという間に話は広まるだろう。
これは自分で決めたのだから、継いだという自覚、覚悟をもって恥のないように頑張ろう。心機一転だ。
***
「よう! ソーヤ坊!」
「いらっしゃいませ」
「お! 中々、様になってるじゃないか」
「そ、そんな…。ふふ、ありがとうございます」
館のすぐ近くに住んでいる常連客の一人は、カウンター席に腰掛けた。
体格が良くて、顎髭が特徴的な男性だ。
カウンターの中に居た俺と、向かい合う形となる。
「それ…。店主…祖父さんのか?」
彼の言う〝それ〟とは、俺の着ているバーテン服の事だろう。
「はい。そうですよ。新品でなく、敢えて、お祖父様が使っていた物を使いたくて」
数着の仕事着は、お祖父様の形見であり象徴みたいなものだ。
それに…これなら、お祖父様がすぐ近くで、俺を見守ってくれているような気がするから。
「ソーヤ坊、似合ってるよ」と彼は微笑んでくれた。
俺は、グラスに水を入れ、手拭きと、メニューと共に出した。「ありがとう」と言って受け取った彼が、ふと悪戯っぽい目になった。
「ソーヤ坊、もうメニューの酒とか料理は覚えられたのか?」
「痛いところ突かないでくださいよ。私は見習い同然ですから、これからです」
同じく悪戯っぽい視線で、わざとらしく返すと、なぜか急に彼が笑い出した。
「ど、どうしたんですか?」
「ソ…ソーヤ坊が…わ…〝私〟…って…くっ…あははっ」
「ちょっと、何で笑うんですか」
他に客が居ない上に、あまりに大袈裟に笑うものだから、俺も釣られて笑ってしまう。
「べっ…別に〝私〟でも良いじゃないですか。お店ですから、お客様対応って事ですよ」
……と言ったものの。三割くらいは、お祖父様の真似なんだ。
「あはははっ…はあ…ああ」
どうやら、彼の笑いは落ち着いた様だ。
一旦、深呼吸した彼が、今度は穏やかな笑みを浮かべる。
「ソーヤ坊も立派になったな。祖父さんも安心だ」
純粋に嬉しかった。でも、少しだけ恥ずかしい。
「始めたばかりですし、そんなにおだてないでください。お客様、ご注文は?」
極力、顔に出さないように心掛けているが、やはり内心は浮つき、恥ずかしくて、話題を逸らす。
「ソーヤ坊は、どれなら作れるんだ?」
「カクテルは難しくて、まだまだですけれど…料理なら一通り…ハーブティーなら、私のオリジナル・ブレンドがありますよ」
「お! じゃあ、そのオリジナル・ブレンドと…うーん、クロック・マダムね」
「はい。かしこまりました」
クロック・マダムとは、一九一〇年に、有名なオペラ座近くの喫茶店で作られた、トーストの一種だ。パンに、お手製のベシャメルソース…要にホワイトソースを塗り、ハムやチーズ、ゆで卵を乗せて、バターを溶かしたフライパンで、焦げ目が付くくらい、しっかりと焼き上げる。
〝ムッシュ〟と〝マダム〟があって、彼が注文してくれたマダムの方は、出来上がったトーストの上に、更に目玉焼きを乗せる。
たったこれだけなのに、チーズのとろとろとした食感が堪らない絶品になる。
街の喫茶店なんかでは軽食の定番メニューで、高確率で、パンの耳が真っ黒に焦げたものが出てくる。…が失敗作ではなく、これくらいの方がチーズに香ばしさが出て良いのだ。それに、クロックとは「パリパリとした」という意味なので、名前の通り。ちなみに、よく使うチーズは、フォンデュに多用される、エメンタールチーズ。直径が百センチ以上になる事もあり、世界一大きなチーズと言われている。味は、ほんのりと甘みがあり、淡泊だが火を通すとより旨味が増すので、やはりこういう料理に向いているのだろう。まあ、焼き加減の注文があれば勿論、承りますよ。
*
勘定を済ませた彼が俺を見て、少し切なそうに微笑んだ。
「ソーヤ坊の話し方とか、雰囲気というか魅力というか…色んなところが、何となく店主に似ててさ…」
懐かしむような優しい表情が、段々と笑顔になってゆく。
そして期待に満ち溢れた顔で、こう続ける。
「店主! これから頼むよ」
「…はい!」
……おじいちゃん。俺、一歩前進できました。
XX19年 七月。俺は、店を再開する事にした。
お祖父様とお祖母様の大事な店。街の皆が大切に想ってくれている店。
憧れのお祖父様に少しでも追い付きたくて…
その為に、Cさん達の指導の合間を縫って、本や聞込みで勉強してきたんだ。
もう…充分、街の皆や、常連客達に支えられてきた。中には「焦らずにやれば良いさ」なんて言ってくれる人も居たが、やっぱり俺が継ぎたいんだ。これは、俺の意思だ。
「皆が支えてくれた分を、今度は俺が返すんだ」
今年の祈りの儀式は自力で出来たし、館の周りに張った巨大な結界も随分頑丈なものになった。自分でも以前より精密に、繊細に術を操れるようになったと感じている。
きっと、心身に余裕が出来たのだろう。
……いずれ、お祖父様に合格点を貰えるくらいの店に出来たら良いと思う。
「再開の宣伝は、近所の常連さん達に、お願いしようかな」
なんて。まあ、この辺りの人達は店を閉めている間でも、よく様子を見に来てくれていたから、あっという間に話は広まるだろう。
これは自分で決めたのだから、継いだという自覚、覚悟をもって恥のないように頑張ろう。心機一転だ。
***
「よう! ソーヤ坊!」
「いらっしゃいませ」
「お! 中々、様になってるじゃないか」
「そ、そんな…。ふふ、ありがとうございます」
館のすぐ近くに住んでいる常連客の一人は、カウンター席に腰掛けた。
体格が良くて、顎髭が特徴的な男性だ。
カウンターの中に居た俺と、向かい合う形となる。
「それ…。店主…祖父さんのか?」
彼の言う〝それ〟とは、俺の着ているバーテン服の事だろう。
「はい。そうですよ。新品でなく、敢えて、お祖父様が使っていた物を使いたくて」
数着の仕事着は、お祖父様の形見であり象徴みたいなものだ。
それに…これなら、お祖父様がすぐ近くで、俺を見守ってくれているような気がするから。
「ソーヤ坊、似合ってるよ」と彼は微笑んでくれた。
俺は、グラスに水を入れ、手拭きと、メニューと共に出した。「ありがとう」と言って受け取った彼が、ふと悪戯っぽい目になった。
「ソーヤ坊、もうメニューの酒とか料理は覚えられたのか?」
「痛いところ突かないでくださいよ。私は見習い同然ですから、これからです」
同じく悪戯っぽい視線で、わざとらしく返すと、なぜか急に彼が笑い出した。
「ど、どうしたんですか?」
「ソ…ソーヤ坊が…わ…〝私〟…って…くっ…あははっ」
「ちょっと、何で笑うんですか」
他に客が居ない上に、あまりに大袈裟に笑うものだから、俺も釣られて笑ってしまう。
「べっ…別に〝私〟でも良いじゃないですか。お店ですから、お客様対応って事ですよ」
……と言ったものの。三割くらいは、お祖父様の真似なんだ。
「あはははっ…はあ…ああ」
どうやら、彼の笑いは落ち着いた様だ。
一旦、深呼吸した彼が、今度は穏やかな笑みを浮かべる。
「ソーヤ坊も立派になったな。祖父さんも安心だ」
純粋に嬉しかった。でも、少しだけ恥ずかしい。
「始めたばかりですし、そんなにおだてないでください。お客様、ご注文は?」
極力、顔に出さないように心掛けているが、やはり内心は浮つき、恥ずかしくて、話題を逸らす。
「ソーヤ坊は、どれなら作れるんだ?」
「カクテルは難しくて、まだまだですけれど…料理なら一通り…ハーブティーなら、私のオリジナル・ブレンドがありますよ」
「お! じゃあ、そのオリジナル・ブレンドと…うーん、クロック・マダムね」
「はい。かしこまりました」
クロック・マダムとは、一九一〇年に、有名なオペラ座近くの喫茶店で作られた、トーストの一種だ。パンに、お手製のベシャメルソース…要にホワイトソースを塗り、ハムやチーズ、ゆで卵を乗せて、バターを溶かしたフライパンで、焦げ目が付くくらい、しっかりと焼き上げる。
〝ムッシュ〟と〝マダム〟があって、彼が注文してくれたマダムの方は、出来上がったトーストの上に、更に目玉焼きを乗せる。
たったこれだけなのに、チーズのとろとろとした食感が堪らない絶品になる。
街の喫茶店なんかでは軽食の定番メニューで、高確率で、パンの耳が真っ黒に焦げたものが出てくる。…が失敗作ではなく、これくらいの方がチーズに香ばしさが出て良いのだ。それに、クロックとは「パリパリとした」という意味なので、名前の通り。ちなみに、よく使うチーズは、フォンデュに多用される、エメンタールチーズ。直径が百センチ以上になる事もあり、世界一大きなチーズと言われている。味は、ほんのりと甘みがあり、淡泊だが火を通すとより旨味が増すので、やはりこういう料理に向いているのだろう。まあ、焼き加減の注文があれば勿論、承りますよ。
*
勘定を済ませた彼が俺を見て、少し切なそうに微笑んだ。
「ソーヤ坊の話し方とか、雰囲気というか魅力というか…色んなところが、何となく店主に似ててさ…」
懐かしむような優しい表情が、段々と笑顔になってゆく。
そして期待に満ち溢れた顔で、こう続ける。
「店主! これから頼むよ」
「…はい!」
……おじいちゃん。俺、一歩前進できました。
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