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23歳・立秋 ー混ざり合い、重なるー

2.▽-6-

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でイッちゃうとかーー…
やらしすぎだって……夕人。
……なぁ、っ俺、もう我慢できない」


「あ、っや…はや、み……
…ちょっ…嘘っ…
あっあっ!だめ、待って、
あっ!ぃっやだ…、!」

速生は自分の硬くはち切れそうなものを、夕人のまだひくついて愛液にまみれた秘部に押し当てた。

先端から、少しずつ、ぬるりと押し込むように…



ーー早く,早く。夕人のなかに入りたい。
つながりたい。思い切り、奥まで滅茶苦茶に…
その思いをこらえながら腰を少しずつ前へ押し動かす。



「挿れるよ…夕人…っ、
…ぅ、っ……はぁ、っ…」






「ーーあぁッ!!」

思い切り前へ押し出された腰つき。
身体の芯の奥深くまで、物凄い衝撃と共に速生の大きなものが侵入ってくるのがわかった。


身体中にまるで電流が流れたような激しい感覚に、夕人はがくがくと身体を震わせる。


「ゆ、うと……っ…はぁっ……
…っ……動くよ……?」 

とてもつらそうな声で荒い息を抑えながら、速生の右手が腿を強く掴み少しだけ引きまたすぐに前へと押し出していく。
先程爆ぜた夕人の精液で滑りながら、ズズッとさらに奥深くまで突き上げる。


「あっあっ!
待っ、んあっ!
は、っ!はや…っ!待っ…あっ!」


「あぁ…ゆうと、…っ夕人のなか…っ
キツくて…ヤバい…っ…気持ちよすぎて…っ
はぁっ……ゆう、とっ」


「あっ…!や、っ!…あっ!
いっ…ゃだ、っ!
だめ、だめ、っ!
動いたら…っ…へんっになる、っ!
あっ、はや、みっ…まって!」


「待てねぇって…無茶言うなよ…っ…!
あ、もう無理、っ腰,止まんねぇ……っ」



ーーギシッギシッギシッ


ベッドが軋んで大きく音を立てる。


「だめ、あっ!あっ…!
…ぃや…っ…、!あっあっ!
待っ…!ゆっくり、…っ!あっ!」


なんとか吸った息を吐くたびに、まるで自分のものではないような声が絶えず口から出てしまい、もう、夕人自身、なにが何だかわからない。

ぎゅっと瞑った目の奥にはチカチカと火花が散っていて、絶えずやってくる快感と衝撃に、もう、身を任すことしかできなくて。


「…はぁっ、…夕人…っ!
ゆっくりなんて……
無理だって言ってんだろ…っ!
夕人、っ……あぁ、ゆうと、っ
夕人のなか、やばい…っ…」


どんどん激しくなっていく、お腹の奥まで突き上げるような速生の腰の動きに、夕人の下半身は耐え切れず身体ごとシーツの上へ上へと移動してしまう。







「あっ、あっ!ゃっ!…ぃ、っんっ
…あぁっ!だめ、ぇっ、…はや、みっ!」


「夕人のなか…、きつくて、熱い…っ…!
夕人っ、
はぁ、っ…ゆうとっ…!…
気持ちいいっ…」


優しく少しでもいたわってあげたかったはずが、いざ行為に及ぶと気遣いも配慮もできるわけはなく余裕なんてゼロで。


ただ限りなく押し寄せてくる快感と、生まれて初めて目にする夕人の、淫らに喘ぐ艶やかな、自分と繋がったその姿に、頭の中はまるで何かやばいものでトリップしてしまったようにクラクラと…もう、何も考えられない。



「あぁ、っ!やだ、っだめ!
…んっ、んん!…はやみ、っ
待って…あぁ、っ!」


気を失ってしまいそうなほどの衝撃と痛みと隣り合わせにやってくる快感に、恍惚のあまり夕人は両手を速生の背中に回した。


「んっ、あっ!はや、みっ…
いっ…あぁっ、!んっ!やぁ、っ!
だめ、…っ腰、っこわれるっ…
あっ!…!だめ…ゃだっ!」


ぐっと力をこめてつかまり、汗ばんだワイシャツにくっきり浮き上がった肩甲骨に指でふれて掴むように…爪を立ててつかまる。


大きな、引き締まった背中。

力を込めて引き寄せる。
近づけて、頼むから、今にもおかしくなりそうなこの身体を少しでも安心させてほしいと、願ってみる。


「あぁ…ごめんっ…無理、止まらない…っ!
ゆうと…っ…好き、好きだよっ…
大好き、夕人っ…キスしよう…はぁっ」

「んっ…!
…ぅっ!…んっーーっ…!」



腰を突き上げながら、唇を貪るように吸い口づけた。


速生の額から滴り落ちる汗の粒と、夕人の目から溢れ出した涙が、真っ白なシーツの上で、混ざり合い重なり、ひとつになる。





この部屋で、生まれて初めて……


濃く、鮮やかに、淡く美しく。


いろんな色に染まりながら激しく愛し合うふたりは、互いの声と呼吸と体温を全身で感じながら、ひたすら酔いしれる。

いとしくて仕方ないと、表現あらわし切れないその想いをぶつけるように、ただただ、深く繋がり、ただ求め合った。
  





「あっ!もっ…だめ、
はやみっ!
…おかしくなるっ…!なか、っ…変っ、!
あっ!はや…っ…んぁっ!」


やたら締め付けてくる夕人の中は身動きが取りづらく、もう、ひたすら奥へ奥へ、ガンガンと腰を押し動かすことしかできない。


「夕人っ、好きだよっ…
なぁっ……あ、っ…やばいっ……
…っ……ゆうとっ、大好きだ…っ」  


「んっ…はや、みっ……すき、っ
好きぃ、っあ、っ…!ぃっ…っ
好き…っ!速生っ!好き、ぁっ」


夕人の必死に腕に力を込めて背中につかまりながら叫ぶ愛の言葉に、速生は身体の奥底からぞくぞくと湧き上がる快感にビクビクッと身震いする。


「あ、夕人っ…!そんな、
今っ、そんなこと言ったらーー…っ
ダメ、だっ……いく、ぅあ、っイクッ…!」






ーードクッ!ドクンッ…ドクッ…


速生は、夕人の中で達した。








「夕人ーー……、はぁっ、はぁっ、……
好きだよ、大好き、夕人…
…愛してるよ………」



汗ばんだ手のひらで頬を撫でられ、

小刻みに呼吸しながら、
濡れた瞼をなんとか持ち上げる。



少し霞む視界のなか。


優しく、くちづけられた。


「…ん…………」




頭の中に静かに響く愛のことば。


その心地よさのあまり、夕人は返事をすることも儘ならず……




深い眠りへと落ちていったーーーー。














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