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23歳・立秋 ー混ざり合い、重なるー
2.YUTO′s kitchen -1-
しおりを挟むーーーさて、どうしようかな…。
速生がいなくなり静まり返った部屋。
よくよく考えてみたら、この部屋に訪れたのは、再会を果たしたあの翌日から……約1ヶ月ぶりで。
全然見慣れてない部屋のはずなのに、昔から知っているような、とても来慣れているようなーー…なぜかそんな感覚に陥る、この速生の1DKの一室。
改めて室内を見渡す。
埃一つ落ちていない、綺麗に片付けられた部屋からは、ああ見えて元々綺麗好きな速生が、自分が来るとわかっていて尚のこと頑張って掃除したのだということがわかり、なんだか照れ臭いようなーー…
そして、そんな速生を”愛らしい”とまで思ってしまう。
ーーーこの部屋にいると、やっぱり、なんだかおかしくなりそうだ。
ふとシングルベッドが目に入る。
真っ白なシーツ、畳まれた掛け布団からはなんだか…いつでも入っていいよと誘われているような、あざとさが感じられ居た堪れなくなる。
ただ単純に綺麗にしてあるだけなのに、どうしてこうも意識してしまうのかーー…
1ヶ月前。
ここで、二日酔い状態の自分と速生が、何をしたのか思い出す。
「……………」
つい赤面してしまい、俺、1人でなにしてるんだろう?と考えて、ふと、思う。
ーーー速生、
やっぱり、俺と、そういうこと……
「………~~~~~~っ…」
考えただけで首から上が火照ってしまい仕方なくて、夕人は1人で頭をぶんぶんと横に振った。
本人の居ないこの部屋で、いつまでもそんなことを考え続けるのは心臓に悪い。
キッチンに移動して、キャリーケースの中……
自分の持ってきたお米の袋と、新鮮な野菜たちと目が合う。
ーーーどうせ暇だし、ちょっと頑張ってみようかな…
スマホの無料アプリを開いて検索をかけると、腕まくりをして手を洗った。
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